fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

土用

2012年07月31日 | 俳句

土用というと、土用の丑の日の鰻(うなぎ)が有名ですが(27日でしたね)、この「土用」について。

各季節の始まりは、立春、立夏、立秋、立冬とあるわけですが、その前の18日間を実は全て土用なのだそうです。だから本当は秋土用、なんていうのもあるわけですが、時代とともに、土用と言えば、夏の土用をさすようになりました。暑さが最も厳しいときということで、「土用入り」「土用干」「土用波」「土用蜆(しじみ)」もちろん「土用鰻」も季語です。それから土用入りの日を「土用太郎」、次の日を「土用次郎」、三日目を「土用三郎」と言うなんていうのは、俳句の世界くらいにしか残っていない言葉かもしれません。

 土用波赤褌の子が一人    安部 元気

 土用太郎医者の梯子をいたしけり   奥手あけみ (『いちばんわかりやすい俳句歳時記』)

 土用明けはすなわち立秋、暦の上ではもう少しです。

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    象潟 蚶満寺(かんまんじ)内の走り根

 象潟や雨に西施が合歓の花   芭蕉    ねむの花、今きれいです

 

 


『童子珠玉集5』そして6(童子吟社)

2012年07月30日 | 俳句

 毎月の「童子」には、珠玉欄というのがあり、全ての投句から10数句をピックアップして、主宰が鑑賞文を書いています。その珠玉を集めたのが『童子珠玉集』。だいたい5年に一度のペースで出されていて、 今年は6が出ます。その編集のお手伝いをしましたが、読み応えがあります。

 これがかうなりますと売り水中花    

 形代のたぶん男の沈みをり 

 日曜も祝日もなし扇風機       舟 まどひ

 会員の句が一人一句は載っていますが、人によっては、飛び抜けて多い場合もあります。舟まどひさんもその一人。他にもたくさんいい句があるのですが、またおいおい。きょうは夏の句を拾ってみました。形代の句は5に、あとの2句は6に掲載予定です。

 今後も『童子珠玉集5』から、また好きな句をご紹介したいと思います。

:数字を○1、○2とか、ギリシャ数字とかにすると、PCによって文字化けするようです。「童子珠玉集」巻数は、本当はギリシャ数字です。

 


留守ですが……

2012年07月29日 | 俳句

 円座にも機にも人のをらざりき   あぶみ 

 なぜなら島にいっているから。

 波酔ひのまだ続きをる円座かな  あぶみ    これは、石垣島に行ったときに作った句で

 でも、今回は石垣でもありません。あのときは度の強い水中眼鏡を借りて、スキューバーをしたもので、酔ってしまったのです。そのまま体験ダイビングもして、さんざんな状態でした。ホテルにもどってもまだ波に揺られているようで。でも楽しかったです。今回は、ダイビングはしません。


一本道から

2012年07月28日 | 日記

岩手の散歩道の始まりです。ここを歩いて……というわけではなく、きょうから31日まで島へ行ってきます。HやGではありません。家主は留守をしますが、俳句に留守番をさせておきますので、よかったら遊びに来てみてください。

 けふは来ぬ喧嘩相手や水鉄砲   安部 元気 (安部元気第一句集『水鉄砲』)
 
 今生に弟ひとり水鉄砲        皆川 燈 (『いちばんわかりやすい俳句歳時記』)
 
 きのう市役所に行ったら、入り口に「光化学スモック注意報」と出ていました。ご注意ください。

クイズ野菜の花2/虫…

2012年07月26日 | 日記

  1 葉っぱは後ろの大きいのです。(蔓状)

 2 葉っぱの形がポイント

 3 葉っぱを食べますが、もう固いか

 4 花の繊細なしわくちゃ具合が撮れなくて、残念。

 1、2,4は蔓状です。 

 どじょうさんなら、チョイチョイですね。もったいぶらずに、答えは 1 南瓜(かぼちゃ)2 西瓜(すいか)、3 韮(にら) 4 夕顔 です。

 ところで、畑は、 こんなんだったり、 こんなのがいたりもします。上はキャベツ、下は人参です。(キアゲハの幼虫?)なので、台所の流し場を青虫が這っていたり、洗ったつもりでも潜んでいた青虫まで茹で上がったり…ということもあります。スーパーのきれいな野菜、とくにブロッコリーを見るとどれだけ農薬使っているんだかと思ってしまいます。キャベツは高地だと、こんなに虫はつかないのでしょうか。そうそう、レタスはもっとひどい状態で、ほとんど食べられませんでしたっけ。

 ブロッコリーにいっぱいいるあの小さい青虫は、何になるんでしょうか。モンシロチョウ? 

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 しばし、岩手の虫たちともお別れです。次にもどったときは、1、2,4は実がついているかもしれません。西瓜は、まだかなあ。この畑の西瓜は盛夏ではなく、お盆が過ぎて涼しくなったころに食べ頃になるのです。


寂しさのはてなむ国ぞー若山牧水

2012年07月25日 | 日記

 今月10日にあったの三尺(さんせき)句会ででたある句に対して、Hさんが「牧水の歌を思い出します。『幾山川こえさり行かば寂しさのはてなむ国ぞけふも旅ゆく』」と感想を述べました。そのすらすらと歌が出てきたことに、ほおーっと私は感心。そして、

            

  先日ここ岩手の駅前で、ふと目にとまったのがこの歌碑です。こ、これは! ここで作った歌だったの? と一瞬思いましたが、それは残念ながらそうではなく東北を揮毫旅行していてこの地で書いたものということでした。揮毫(きごう)というのは、書画を書くことで、有名な歌人はこうして行く先々で自身の歌を書き、旅をしたのですね。

 でも私にとっては、この歌と出会ったというできごとでした。いい年をしてみんなロマンチストでいいでしょ? ロマンチストついでに、

   三尺句会の会場(中野)の階段にあるステンドグラス。ステンドグラス好きです。写真ヘタですみません。


ハイウエイオアシス(温泉)ー錦秋湖SA

2012年07月24日 | 日記

 秋田から高速で帰る途中、錦秋湖サービスエリアに寄り、温泉に入ります。この一帯は湯田温泉郷といい、ここは高速から下りずに温泉に入ることができるのです。

 高速のパーキングからこの橋を渡ると、

 この写真は、ほっと湯田という北上線の駅舎です。駅舎に温泉があり電車が来ると温泉内で赤ランプが点灯するって、よくテレビの旅番組で紹介されています。湯田温泉郷は高速のサービスエリアにも温泉があるし、駅にも温泉もあるし、というわけです。 錦秋湖は、その名のとおり、秋には紅葉のスポット。冬は全国有数の豪雪地帯でもあります。

 他の高速での温泉情報は、http://www.onsenhitoritabi.com/sa.html


卵型の器/コーヒーカップ

2012年07月23日 | 日記

 先週末、秋田の友人宅を訪れました。もてなしてくれたのは、友人作のコーヒーカップなどの数々。(もちろんおしゃべりを楽しんできましたよ) 右の皿とケーキは、違います。

 趣味の粋をとうに越えた作品の数々に、量産したら購入すると予約を入れてきました。

  奥の一輪挿しは、娘さんAちゃん作

http://karwen1623.exblog.jp/   彼女が師事している陶芸家杉本先生、不衒窯(ふげんがま)のブログ。前はHPもあったのですが、見あたらないです。特徴は秋田小町の籾と秋田杉の灰で作った釉薬です。暖かみのある白い器ができあがります。数回という限定での体験をさせていただいたことがあるのですが、とてもいい雰囲気の工房でした。私がつくったコーヒーカップと花瓶と比較すれば、友人のものがどれだけレベルが高いかわかるというものですが、ちょっとアップに耐えられないので……。でもちゃんと毎日使っています。

今年の県展奨励賞「卵型の器」 

 中央は昨年の県展入選作

 友人はもともと彫塑、彫刻をやっていました。土が好きで、形を捉える力があるわけです。 昔から卵の形が好き。

 かつて国展でI氏賞を受賞したこともあります。そのときの木彫はどうしたのかと尋ねると、実家の小屋にあるとのこと……。もったいなさすぎます。大きいものなので個人の家では無理ですが、どこか公共の施設に寄贈したらどうなの!と息まいてしまいました。

 


風に飛ばない帽子

2012年07月22日 | 日記

  

 これ、オススメです! つばのの根本(?)の部分に隙間があるため、そこから風が逃げるのです。逆転の発想というのでしょうか。かなり強い風でも飛びません。びっくりするほど。「カタログハウス」で購入できます。http://www.cataloghouse.co.jp/fashion/hat_and_cap/1101608.html?sid=by_1101608

  先日出かけた三尺句会の会場は、中野にあるカタログハウス本社の真ん前の公民館。カタログハウスは他で拒否された原発反対の広告を載せたりと頑張ってます。

*ところが今このカタログハウスのページの購入者の感想を見てみて、あれ? でした。どうも新製品は飛ぶみたいです。私のこれは旧タイプ。感想にも旧タイプは飛ばなかったのに……というのがあります。素材に麻を入れたようですが、カタログハウスさん、これは余計な改良だったのでは?

夏帽子肘直角に押さえくる   梶川みのり  (『童子』) 

 こちらの帽子も岩手の必需品です。

 ただ視界が狭まるのが難点。先日も小屋のものを取りに入ろうとしたところ、シャッターが半分下りていたのに気づかず、額にがつんとやってしまいました。今大事な顔に傷状態です。


紅玉忌・『故郷』(偕成社)『風景』(岩崎書店)ー後藤竜二

2012年07月21日 | 雑感など

 本日「季節風」では、〈紅玉忌〉が行われます。前季節風代表後藤竜二が亡くなられたのは7月3日ですが、毎年〈紅玉忌〉として後藤竜二作品の研究会が開かれます。今年は『故郷』と『風景』。どちらも自伝的小説です。

      高学年~大人向け

 北海道美唄のりんご農家の次男として生まれた後藤竜二は、反骨の固まりのような子ども時代を過ごしています。

 私は数多い作品の中で、やはりこの2作が飛び抜けて好きです。東京にいたら絶対参加していたのですが、残念。また竜二忌ではなく、「紅玉忌」と名づけたのは、こちらも代表作に『紅玉』という作品があるからです。本当のことを言うと、俳人的には、紅玉という秋のものを7月に亡くなった方の忌日名としてつけることにかなり抵抗がありました。例えば太宰は6月が命日で『桜桃』という作品があり、桜桃の時期だから「桜桃忌」、芭蕉は11月が命日で「時雨」という季語が好きで、時雨の時期だから「時雨忌」、子規は9月が命日で絶筆となった3句が「糸瓜(へちま)の句だから「糸瓜忌」と、どれもその時期のものをつけています。困ったなあと思っていたのですが、例外がないか調べました。すると、子規忌には「獺祭忌(だっさいき)」というのもあり、これは子規が自分で「獺祭書屋主人」と名乗っていたことからきています。ところが「獺の祭」というのは2月のもの。カワウソは、とった魚を供物のように川縁に並べるという伝説からきています。獺祭は、転じて詩文を作る時に多くの書物をひろげちらかすことも意味しているそうです。「獺魚を祭る」というのが、2月春の季語としてあるので、それを確認してなんだか勝手にほっとしたものでした。

 『紅玉』に関してはもう一つ思い出があります。生前、一度だけ講演会を聴きに行きました。その講演の最後、後藤さんは自ら『紅玉』を朗読。そのときの「明白(ミンパイ・わかった)」という声が未だに耳の奥に残っています。 (新日本出版社) 絵本ですが高学年から大人向け。表紙の絵はいずれもお兄様の高田三郎さんです。あのとき遠かったのですが、行ってよかった。

 秋田でご盛会をお祈りしております。


格闘VSアメリカシロヒトリ

2012年07月20日 | 日記

 猛暑の中、アメリカシロヒトリの巣の駆除をしました。南天の木が庭に何本もあるのですが、全てに巣ができています。この前少し現れていた幼虫は農薬のスミチオンを散布したのですが、この巣(つまり卵)を駆除しないと大変なことになります。

 一見蜘蛛(くも)の巣ですが、この中に700~1000の卵が……

 アメシロの幼虫 

 去年はこの時期をうっかり逃し、夏場大変なことになりました。お隣の壁までびっしりアメシロ幼虫軍団が占拠し、柿の木を一本伐るはめになりました。南天の巣は、刈り込むとまた中にある! という具合で、午前中格闘して焼けるだけは焼いたのですが、あとは袋に詰め込んで市の焼却所に持っていきました。でもやつらしぶといからまだ油断はできません。


児童文学を読む会ー盛岡市立図書館

2012年07月19日 | 日記

 友人に紹介してもらい、出かけてきました。今月の本は、『語りつぐ人びと*アフリカの民話』(福音館書店)。アフリカという広大な大地の私は何を知っているでしょう。知りません。最初の話が「イラクの人びとの話」とあって、あれ? イラクってアフリカ? なんて思うほどです。イラク族という部族があるのですね。この本には他に、キクユ、ベルベル、ハウサ、フルベ、マサイ、スワヒリの人々の話が載っています。マサイはわかるぞ。スワヒリは、スワヒリ語があったなという程度。語りつぐ人びと・アフリカの民話 (福音館文庫)

 おどろいたのは、日本の民話とどこか似通ったようなものもあることでした。継母継子の話は西洋にもあるし、世界共通の昔からの確執なのですね。ハイエナが、重要な役割で出てくるのは、アフリカならでは。一夫多妻、それから人食いの話も多かったです。

 本もなにもなく「語って聞かせる」ことは、子どものころにそれをしてもらっていないとなかなか難しいかもしれません。

 アフリカのあちこちに何度も行ってらっしゃる方がメンバーにいて、興味深いお話をたくさん伺えました。岩手の民話でいうところの「どんとはれ(めでたしめでたし)」があまりないのは、それだけ生きることが大変だということなのでしょうということでした。ハウサ族の部族長の衣装なども見せていただきましたが、写真あまりよく撮れてなくて残念です。

  図書館前の高松の池。友人とボートに乗ろうかという話にもなったのですが、あまりの炎天でくじけました。冬は凍り付いて、昔はスケートができたとか。

 盛岡市立図書館の皆様、ご参加された皆様、お世話になりました。


『ぼくのともだち、どじなぶた』(岩崎書店)ー三野誠子

2012年07月18日 | 本の紹介

 「さるも木から落ちる」ということわざを習ったぼくは、「さるものは追わず」と聞けば、サルをおいかけちゃいけないという意味だろうと思う素直な子ども。とうぜん「敵もさるもの」は「たたかう相手がサル」と思います。では割れた土鍋に合うことわざは? 

 いえいえ、ことわざの本ではなく、三野誠子さんの楽しい幼年童話です。おかあさんが捨てようとしたひびのはいった土鍋をぼくはもらいうけ頭にかぶったりして遊びます。その鍋が夜になって、なんとブタに変身するという展開に、ニヤニヤ嬉しくなってきます。ダジャレ満載、ことわざいっぱい、楽しさたっぷり。  

ぼくのともだち、どじなぶた *小学校中学年向け 

 三野さんは、福島正実SF童話賞で大賞を獲り、デビューされました。その作品が、

エレベーターは秘密のとびら 『エレベーターは秘密のとびら』〈岩崎書店) 中学年向け です。おもしろそうでしょう? 

 三野さんとは、〈リブラン創作童話「こころの小箱」〉というもうなくなってしまった公募の授賞式で2度お会いしました。(今思えば東京ドームホテルでの、立派な授賞式でした。家族も何人でも連れていくことができて、ほのぼのと楽しく、料理もおいしく)三野さんはそのうちの1回は、やはり大賞。いつも楽しい童話を書かれます。

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 芥川賞、直木賞の発表がありました。辻村深月さんの受賞は、嬉しい。『ぼくのメジャースプーン』が好きでした。でも、この前の発表がつい最近だったような気がして、ありがたみが薄い? 出版業界の事情もあるでしょうが、一年に一度でいいように思います。


『日本児童文学』2012・7、8月号ー自然災害と児童文学

2012年07月17日 | 日記

 雑誌『日本児童文学』2012年7、8月号は、〈特集:3・11と児童文学Ⅰ〉。自然災害と児童文学を特集しています。詩で、物語で、ノンフィクションで、評論で、すなわち言葉でこの災害をどう伝えるのか、書き手の苦悩が伝わってきます。

 きのうは、〈7・16 さよなら原発10万人集会〉でした。主催者側発表17万人、警察発表7万人……、どうしてこんなに違うのでしょうか。児童文学者協会でも画家さんたちの寄せ書きの旗を持って参加しました。猛暑の中ご参加の皆様ありがとうございました。(←こう書くと、まるで自分も参加したみたいですね。すみません、おおぎやなぎは岩手です)

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 7月13日。陸前高田、大船渡と行ってきました。行くたびに、これまで何度か足を運んだときの景色と重ね合わせ、そこに住む方々、亡くなられた方々に思いを馳せます。それしかできない自分にいつも後ろめたさを覚えながら。

 うっそうとした北上山地を越え、車を走らせ、時にその場に立ち、その状況を目に刻みつけるだけ。 陸前高田市市民会館裏手

  大船渡市はセメント工場が瓦礫の焼却をしたので、市内には一部を残しほとんどもう瓦礫はありません。陸前高田もだいぶ処理は進んでいるようですが、まだこんな状況も。瓦礫がなくなった跡のガランとしたところは草が生い茂っていました。

  今回は初めて、大船渡市立博物館に足を運びました。発掘されている縄文式土器や土偶からは、豊かな人々の暮らしがあったことがわかります。鹿の角を加工して今のものと同じ形の釣り針を作り漁をしていたそうです。明治29年の大津波のときの絵、昭和35年の大津波の写真。2011年3月と重なる貴重な記録がありました。

 入り組んだリアス式の海岸は美しく、大船渡ではたくさんの漁船の姿が見られました。

 九州の大雨、続いています。見ていて、災害は、世界を茶色一色にしてしまうとも思いました。でも人にも自然にも、そこに色を取り戻す力があるとも感じています。

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 自分にできることをできる範囲で。 

 それにしてもきのうは岩手も暑かったです。こんなときに限って畑の草が気になるって、たぶん心理学でなにかありそう。久しぶりにドップリ汗をかきました。


2012年上半期・おもしろかった本

2012年07月16日 | 日記

 毎年12月になると、一年間読んだ本のベスト10を出したいと思って、でも12月になると前半に何を読んだかもう覚えていません。読書記録を書けばいいのになあと思いつつ、いつも読み流してきました。今年はこのブログを利用して、記録しておこうと思い立ちました。今年前半(7月にも食い込みましたが)読んだ本のベスト5。あくまで「おもしろかった」「ひたれた」「じんときた」的なものです。順序はランダム。私が今年読んだということなので、発行は去年以前というものもあります。

 ・『僕は、そして僕たちはどう生きるか』(理論社)梨木香歩  ブックトークでもこれを取り上げました。http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=63333c4b0ea3e14ae1dc2dfca0315685

 ・『ちはやふる』1~15巻(講談社)末次由紀 マンガを大人買い。17巻まで出ているみたいですが、続きは完結してからにします。(のだめもこの方式でしたっけ)1巻が一番よくて、その勢いで読まないわけにはいかないといった感じも。

 ・『ピエタ』 (ポプラ社)大島真寿美 中世のベネチアにしばしトリップできました。

 ・『とっぴんしゃん』(講談社)山本一力 私の周辺ではあまり評判よくありません。教育的すぎる、道理を説きすぎる、力比べに(今でいう町内対抗運動会)入っていけない……と。私は大人はもっと子どもに道理を教えるべきと思っているし、町内運動会が楽しかった思い出があるのでそれでよかったのかもです。

 ・『舟を編む』(光文社)三浦しをん  馬締君に惚れました。なんたって「まじめくん」ですから。映画化決定。でも馬締くんは松田龍平だそうで。うーん、演技力に期待しましょう。

 と思い出せるのはこんなところ。なーんか落としているような気がしますが。

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 明日の予告画像