fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

小野津弥香句集『ふらここ』童子吟社

2020年07月29日 | 本の紹介
            

 「童子」の小野津弥香さんが初句集を出されました。
 
  今はコロナウイルスで、句会も全て通信句会になっていて、お会いできません。
  そんな中、明るい話題を提供してくださいました。

  鉢物を部屋にとりこみ一葉忌
  大学の裏門あたり草虱
  初泳ぎ八十路の手足少しのび
  水着つけ水に入れば年若く
  東南に金星きらと水着干す    津弥香


  私には『オオカミのお札』という著書がありますが、その1巻の家は、お蚕さんを飼っています。その様子をいろいろと教えてくださったのが、津弥香さんでした。かつてご実家では、近所の方に教えていただき蚕を飼い、お母様がお姉さんの花嫁衣装まで糸から紡いで作ったこと。家の中まで蚕棚をしつらえていたこと。などなど教えていただきました。お知り合いで今でも養蚕をしているお宅につれていっていただいたこともあります。
 戦争中のことなども、お聞きしました。(これは、『オオカミのお札』2巻に反映)
 しゃきしゃきとお元気で、俳句、水泳と励んでいらっしゃいます。
 
 編集をお手伝いし、跋文も書かせていただいたので、仕上がりが本当に嬉しい!
 装丁や選句、題字を書いてくださった辻桃子「童子」主宰や、印刷所との橋渡しをしながら、日頃の編集者さんへの感謝の気持ちもわいてきました(笑)。
 イラストは高校生のお孫さんです。こういう本作り、ご家族にとっても最高のプレゼントだと思います。

ラジオ電話出演終わりました! ~みちのく児童文学リレー

2020年07月28日 | 日記
            

 みちのく児童文学リレーのコーナーでは、出演者の著作の紹介&もう1冊おすすめ本をということになっています。
 私は、今回『ぼくたちのだんご山会議』(汐文社)と、ヨシタケシンスケさんの『ころべばいいのに』をご紹介させていただきました。
 
 15分って、案外あります。
 何しろこのコロナ騒動で、日頃人と話さずにすごしているので、滑舌が・・・。次回の反省点です。アナウンサーの方って、やっぱりはきはきしてらっしゃいますよね。

 ラジオを聴いてくださった方で、本を手にしていただけたら嬉しいなあ。
 私は今回、本を通して、児童文学のよさも伝えたいと思ってお話しさせていただきました。伝わったかなあ。
 
 リレーですので、二週間後はふたたび、佐々木ひとみさんにもどります。私の次回は9月22日。これが案外あっという間なのです。

 

TBC東北ラジオ放送「ロジャー大葉のラジオな気分」電話出演します。

2020年07月26日 | 活動
  

 28日。午後1時45分ころからのコーナー「みちのく児童文学リレー」で、佐々木ひとみさん、堀米薫さん、野泉マヤさんと引き継がれたバトンを受け、出演します。
 児童文学のよさをお伝えできるよう、がんばります。
 
 東北以外からは、ラジコに加入することで聴くことができます。
 このリレーは、第二第四火曜日、この先も続く予定です。

 考えるとドキドキします。

『みちのく妖怪ツアー ワークショップ編』佐々木ひとみ・野泉マヤ・堀米薫作/東京モノノケ絵(新日本出版社)

2020年07月22日 | 日記
 みちのく妖怪ツアーシリーズ、第三弾が出ました!!
             
 
 第二弾が、古民家ステイ編
 そして、このたびはワークショップ編です。
 子ども達は、それぞれ東北6県に家族で出かけ、そこから子どもだけのワークショップに参加するという設定。
 案内役は、おなじみ四角美佳さん。
 そして、構成もおなじみ、東北6県それぞれが舞台の6編です。
 
 1巻、2巻を読んでいると、うーん、今回も怖いだろうな。子ども達、大丈夫かなという気持ち。そしてその予想は
裏切られることなく、怖い展開になります。
 読んでいて思うのは、取材力と料理力。作者の出身県だとわかるのですが、そうではない県も書かれているわけです。それなのに、すんでらしたのか? と思ってしまいます。
 ワークショップですから、県の名産が出てきて、それが怖い話と直結! 
 でもでも、でもです。今回、ラストが~~~。
 このシリーズ、最初から3巻構成だったのかしら? と思う、1,2巻も一緒に着地しているんです。お見事!!

 アンソロジーは、これまで私も何冊か出していますが、だいたい作者の個性が作品に投影されます。この作者のこの作品、うんうん。と。それはそれでいいのですが、このシリーズは、違います。作者の3人をよく存じ上げていますが、全体のまとまりに重きを置き、けっして作者が出ていません。力量だなと思いました。

 最後に作者三人の言葉をご紹介。
 私たちが暮らす東北は、海の幸・山の幸の宝庫であると同時に、妖怪の宝庫でもあります。全国にその名を知られた妖怪から、地元でさえ知る人の少ない妖怪まで、多彩な妖怪が棲んでいます。
 自然災害や大飢饉など、数々の困難を乗り越えてきた東北の人々にとって妖怪は、いつの時代も、怖いものであると同時に、心の拠り所となる大切な存在でもありました。そして、今もなおこの値では、人と妖怪が共存し続けています。それぞれの土地の歴史や自然、人々の思いが反映された、「土地の魂」ともいえる「みちのくの妖怪たち」を全国の子どもたちに紹介したい。そんな思いから、この本は生まれました。
 
 今、東北のみならず国全体の暮らしが厄災に脅かされています。さまざまなつながりが分断されつつある今、それぞれの「土地の魂」が大切のあものをつなぎとめる力となってくれること、そして私たちが紡いだ東北の物語が疲弊した子どもたちの心を癒す何かしらの栄養になってくれることを願ってやみません。


 泣けます。
 ぜひ、お読みください。
 

机と椅子の高さ

2020年07月20日 | 日記
 
 リビングのテーブルを買い替えようかと思い、このところ家具屋めぐりをしています。
 リビングのテーブルは、仕事机もかねてますので大事。
 今のテーブルの高さが69センチなのですが、お店で「いいな」と思っても71センチだったり、セールになっていて、これいいなと思ったら現品限りで、大きかったり。
 数センチ違うだけで、たぶん体に影響が出ると思うのです。
 私はほとんどパソコンに向かっていますが、肩こり腰痛がありません。出かけるときにリュックというのも大きいですが、机といすのバランスも大事だと思っています。なので、数センチ違う買い物は怖いのです。
 というわけで、結局買わずにいて、塗装の禿げたテーブルで食事をし原稿チェックをしています。

 家具屋さんの奥の方には無垢材のがっちりしたテーブルもあって、目の保養です笑。
 

梅雨寒

2020年07月18日 | 日記
         

 梅雨が明ければ、きっと猛暑になるのでしょうが、7月とは思えない気候です。

 それにしても、旅行に行けとか行くなとか、なんなんでしょうか。
 
 九州の避難所のお粗末さ。東日本大震災からなんの進歩もない。ボランティアが足りないとか。なぜボランティアに頼る。お金の使い方がおかしいです。
 
 あじさいも、そろそろ終わり。本格的な夏はもう目の前。今年は岩手は行かないほうがいいかと思い始めています。


 
 

かわいそうな名前の花~ワルナスビ

2020年07月16日 | 自然観察
   

 以前、ヘクソカズラやママコノシリヌグイをご紹介した気がします。
 この野草は、ナスの花に似ているけど、そうじゃない。ということで「ワルナスビ」。最近とくによく見かけます。たぶん外来種で、繁殖しているのでしょう。

 ZOOM、こんどは私がホストで友人を招待。というのもできるようになりました。人間、いくつになっても学ぶことができるものです。ツイッターやインスタのシェアのやり方も。ツイッターで「できないけど、どうするんだろう」とつぶやくと、親切に教えてくださる方もいて、ありがたいです。このコロナの時期、こういうのがなかったら、友人と長電話をしていたのかもしれません。

 東京都の感染者、300人に迫っています。
 一時、数が減ったときに、さあといろいろなものが改めて決定し、それをいまさら中止にできずに開催しているものもあるのではないでしょうか。経済的な問題も大きいですが、まずい状態だと思います。
 オリンピック中止にして、予算を、医療機関や休業補償にまわしていただきたいです。オリンピックに関しては、たぶん放送局との契約とかいろいろありそう。でも人の命のほうが大事です。
 
 

『おむすびころりん はっけよい!』森くま堂作・ひろかわさえこ絵(偕成社)

2020年07月15日 | 本の紹介
 あるところに、さんかくおむすびの国と、まんまるおむすびの国があり、二つの国は、それはそれは仲が悪かったのです。
 という設定の絵本。とにかく楽しい。
   
 それぞれの殿様が、お互いをけなす様子がユーモラス。でもお互いの悪口がそれぞれあいての耳に入り・・と、話は進みます。とうとう互いの国の間にある畑に、アルミホイルの柵を作ってしまうのです。
 私、ここで、なるほど、アルミホイルか! と笑ってしまいました。
 でも、笑いながらも、東西ドイツの間にあった壁のことが思い出されます。

 そうなのです。あくまで楽しいおむすびの話なのですが、だんだん、あれ、これって人間の国と国の話じゃん。となります。 
 そして、二つの国は戦争・・ではなく、別の方向に進みます。それはぜひ読んでいただきたいです。

 森くま堂さんは、このユニークなペンネームのように、とにかく発想が豊かなかた。センス抜群です。
 難関(応募者1000人以上!)の絵本テキスト大賞も受賞し、その作品も現在準備中。楽しみです。
 長く「季節風」でいっしょなのですが、長編や中学年向けの物語も書いてらっしゃいます。
 その森くま堂さんが、とうとうデビュー! 嬉しいったら、ありません。
 このコロナ騒ぎがなければ、絶対年内にお祝い会だっただろうに。でも、書店では大々的に展開されている様子。それがなによりのお祝いですね♪
 きっと長く読み継がれる絵本になると思います。

 森くま堂さん、改めておめでとうございます!!

『俳句ステップ!』おおぎやなぎちか作・イシヤマアズサ絵(佼成出版)

2020年07月10日 | 自作紹介
       

 8月28日発売です。書影が出ていたので、ご紹介。かわいいでしょ!

 カバーデザインの課程で、「俳句ステップ」が、「俳句ステップ!」となりました。「!」が入るだけで、ずいぶん違いますね。
 内気な女の子七実は、公園で出会ったおばあさんと俳句を作っていました。ふだんほめられることがないけど、俳句をほめてもらえて嬉しい。俳句を作るためにいろいろなものを見ているうち、うつむきがちだったのが、顔を上げるようにもなっていましt。
 ところが、そんなある日・・・。

  ある事件が起こるんです。さて、それはなにか?

  発売まで一ヶ月以上ありますが、あっというまかな? 
  どうぞよろしくお願いいたします。
  

がんばれ

2020年07月07日 | 日記
 九州の豪雨による被害が、大変です。
 新型コロナウイルスの人が出ませんように。ダブルは、どうか勘弁してください。

 雨だと散歩に出ないので、2000歩も歩いていません。買い物も数日に一回にしているし。
 バレトンだけはやっていますが・・。
 ジムは、肋骨骨折からずっとお休みのままです。本当は7月から再開するはずでしたが、このコロナ騒ぎでちょっと行く気になれず、やめようかと思いました。マスクをして運動もできませんしね。
 でも1年間は休めるということなので、その手続きをしました。
 あと10年くらいがんばりたいので、体力、免疫力をつけておかなくては。

 年内発売の本に関しては、ゲラが入れ替わりきて、チェックすればいいのですが、来年以降のものは、もう一踏ん張りだったり、まだまだかなり頑張らなきゃいけなかったり。編集者さんに感謝。
 ゲラチェックも、しっかりやらなくては。こちらも編集者さんに感謝。
 俳句のほうから依頼がきたエッセイは、速攻で書いて送り、即OK。
 お手伝いしていた句集は、脱稿! 刷り上がりがお楽しみ♪ 

 がんばれ、自分(笑)。 桔梗は秋の季語ですが、もう咲いていました。

都知事選のこと

2020年07月06日 | 日記
 ツイッターに流れてくる情報と結果があまりにもかけはなれていて、愕然としました。
 それで、改めて認識。ツイッターは、私が好きな人しかフォローしていない。だから流れてくるのは、似た考えを持った人の意見。

 SNSを全くやらない人たちに入る情報と、私が見ていた情報には大きな違いがあったのです。確かに、テレビでは都知事選のことなどほとんどやっていません。公職選挙法に基づいた、候補者がの情報くらい。家に配られる新聞みたいなあれと変わりません。
 テレビ討論もなし。
 結果、出てくるのは現職の小池さん。新型コロナウイルスに関して、「危機的なんとか」とか、わけのわからない言葉をボードに書いて、かっこいいマスクをして、きちんとセットした髪で、最初のころは、防災服の襟を立てていたけど、それはいつからか、折っていたけど、とにかく、毎日出てました。
 その姿しか見ていない方が、たくさんいるわけです。よどみなく喋り、慣れた対応。
 
 投票率55パーセントほど。痴呆や病気で投票できない方は、今回特に、難しかったと思います。だから、せめてもう20パーセントほしかった。
 現職への対抗候補者を、一人にしぼり、もっと前から(選挙として出ては、違法になるので)、その人の仕事ぶりをアピールしてほしかった。
 
 でも、近くの投票所、赤ちゃんを抱き、小さい子の手をひいたお母さんや、家族連れも見えて、皆さん、きちんと投票していました。
 出口調査というのに、腹が立ちました。8時で、小池さん当選確実? 
 あれだって、かなりの人件費をかけてますよね。他に使ってほしい。

 選挙期間中、テレビ番組のつまらないこと。もっと視聴者が社会のことを考えるような番組、作ってほしい。視聴率をかせぐため? スポンサー次第? 
 同じような番組ばかりで、視聴者、ばかにされてます。

 あー。で、結局東京オリンピック、やるわけですか? 
 投票に行っても、何も変わらなかったと思ってはだめ。今回は、確かに何かありました。その光が失われないように、希望を持ちつづけましょう。

 

 『きみが、この本、読んだなら ざわめく教室編』重版になりました。

2020年07月05日 | 自作紹介
      
 物語の中で本を紹介するというアンソロジー。
 私は、「パワーストーン」という物語を書きました。
 クラスでいじめにあい、学校を休みたいと思っていたところに、年のはなれた叔母が、仕事をやめてころがりこんできます。かつては『お姉ちゃん」と呼んで慕っていたのに、その姿にげんなり。
 仕事をやめてごろごろしている叔母が許されるなら、自分だって学校を休んだっていい。そう考えます。そして、そんな一日。叔母と河原へ。
 紹介している本は、「いい感じの石ころを拾いに」というものです。

 このたび、発売後、新型コロナウイルスのため、書店、図書館、そして学校がイレギュラーでした。そんな中重版というのは、大変嬉しいです。
 他に、戸森しるこ、赤羽じゅんこ、池田ゆみる が書いています。どの作品も、味があっていいです。

 また、姉妹本、
とまどう放課後編
 も、同時重版。
 こちらは、森川成美、工藤純子、松本聡美、高田由紀子。
 
 引き続きどうぞよろしくお願いいたします!!

露草~後藤竜二の命日によせて

2020年07月03日 | 日記
       

 蛍草、月草 という別名もまた、いい。でもやっぱ露草だな。

 きょうは、後藤竜二の命日。なんと10年目。10年かあ。
 
 少し前に、夢に出てきて、「後藤さん、これ、後藤さんがいらっしゃらなかった間に出した本です」と、私の本を重ねて差し出していました。後藤さんは、受け取ってくださったあと、「これ、いいなあ。この色いいなあ」と絵本を開いていて、あれ、そんな本混じってた?「それ、私のじゃないです」と・・・。
 まあ、夢ですから、私のなかの思いでしょう。
 つまり、生前「出版が決まりました」と報告はできたけれど、できた本を手渡すことはできなかった。私の中で、果たしてこれまで出した本を後藤さんが読んだとき「よし」と思ってくださるかどうか、自信があるとは言えない。
 そんなところ。
 でも、精一杯頑張ってはいますよ。

 後藤さんが「よし」と言ってくださった「季節風」への投稿作品は、今年形になりますよ!(「季節風」の作品評で、「出だしがいい、展開がいい、ラスト泣かせてくれるじゃないか!」と書いてくださった、あの作品。でも、投稿作の続きとして大会に出したものには、けちょんけちょん。
 あきらめず、書き直しましたから。 
 後藤さんの『野心あらためず』と同じエミシの話も、今年出ますよ! 

 「季節風」のみんな、頑張ってますよ!
 

『スイマー』高田由紀子作・結布絵(ポプラ社)

2020年07月02日 | 本の紹介
             

 季節風同人高田由紀子さんの新刊です。
 『まんぷく寺で待ってます』でデビューして、何年でしょうか。コンスタントに新刊を出されて、5冊目だそうです。
  おめでとうございます!!

  佐渡のご出身の高田さん。このたびも、佐渡が舞台。「青いスタートライン」は、海での遠泳でしたが、今度は、プールでの競泳です。
  東京のスポーツクラブでいじめにあい、水泳への魅力を感じなくなっていた航ですが、佐渡へ引っ越し、仲間と出会います。というか、仲間になっていく過程の物語ですね。
  
  とにかく水泳シーンが、抜群。ああ、泳ぐって、こんな感じなのか。こんなふうに泳げたら気持ちいいだろうなというシーンがたくさん。とくにラストの方。さすがでした。
  かなりのボリュームですが、子どもたちきっと読み切って、泳ぎ切ったような達成感を味わうことでしょう。
  
  私はといえば、また佐渡に行きたくなりました。高田さんの物語を読むたびに、佐渡へ行きたくなります。