fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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台風

2016年08月31日 | 日記
 今年は多いし、早いですね。8月中にいくつ? 被害にあわれた皆様には、お見舞いを申し上げます。
 
 東北育ちだと、台風がだいたい勢力が弱くなってくるので、あまり台風に対して危機感を持っていないという部分がありました。でも、自然というのはわかりませんね。

 沿岸がとくにすごいようでした。いや、北のほう久慈などが大変だったようですね。私がいる内陸は、そうでもなかったです。
 実は岩手に来ていて・・・。北上川、どんな風になっているやら。

 台風のニュース雉焼き弁当に   あぶみ

 変な句。でも、この句を出したとき、主宰から「久々のあぶみ節」というコメントが書かれたのでした。雉焼き弁当(実際には鶏だけど)を食べていたときに、テレビのニュースで台風のことをやっているということなのですけどね。
 田舎だと、野分という言葉が合ってる。
 
 
 
  田の中に立つ案山子

映画「ゆずの葉ゆれて」

2016年08月30日 | 日記
 血のつながりがなくても、地域というコミュニティの中で育ち、関係を育むことができる。
 そんな映画です。

 主人公タケは、ちょっと気の弱い4年生。となりのじいちゃんが脳梗塞で倒れてから、じいちゃんから笑顔が消え、だんだん怖くなり、ばあちゃんに「来て」と言われても「忙しい」と言って訪れずにいた。
 とうとうじいちゃんの命がつきたその日。弔問客が訪れる中、一人の少年がタケの前に現れ、「遊ぼう」と誘ってくる。

 原作は仙台在住児童文学作家佐々木ひとみさんの『オレとあいつのラストラン』(ポプラ社)。椋鳩十文学賞受賞作品だ。
 私は今年、佐々木さんの講演を童話in仙台で聴いている。原作はもともと佐々木さんのふるさと茨城県の高原という町を舞台に書かれたもの。それをこのたび映画化に伴い、鹿児島を舞台に変えている。だが、佐々木さんは、海と桜島がなければ、高原にそっくりだとおっしゃってもいる。岩手の近くにも、この景色はある。そう、日本人の心の故郷を描いている作品なのだ。

 原作通りの部分と原作にはない、じいちゃんとばあちゃんの馴れ初めなど過去の回想シーンとが違和感なく描かれていた。

 一番好きなシーンは、じいちゃんと少年の頭をくかしぐさが重なり、タケが「まじかよ」とつぶやくところ。

 エンドロールで、「原作 佐々木ひとみ」と出たときは、感激。

 有楽町のすばる座の観客は高齢とおぼしき人達が多かったが、子どもにも観てもらいたいなあ。いや、世代を選ばない映画じゃないかな。
 私達が小学校のころは、学校で映画鑑賞なんてやってくれたけど、(何観たっけ「小さな恋のメロディ」?)今はやらないのかな。子どもさんを連れて観に行ってほしいなあ。
 元ちとせさんの歌もよかった! 

 「君の名は。」は、DVDになるのを待つかな。でもこのタイトルの句点は、何を意味しているのだろうか。こういうところ、理解できない。

   精霊蜻蛉

 それにしても、有楽町すばる座。駅を出て目の前なのに、見つけられず、一回りしてうろうろしてしまったのでした。

 それにしてもそれにしても、この映画、私にとってタイムリーすぎました。いずれお話しするかもですが。

白岩焼きのブローチ

2016年08月29日 | 日記
          

 秋田市郊外にある「真理」というお店に立ち寄りました。白岩焼きという伝統ある秋田の陶芸を受け継いでいる若手作家、渡邊葵さんの作品です。
 ネックレス、買ってしまいました。ここはアクセサリーのコーナーなわけで、もちろん、お皿などの器も作ってらっしゃいます。来月には、個展も。

  

 お店を出たところにある湧き水。

竿灯

2016年08月28日 | 日記
          

 秋田県立美術館から見た景色です。たまたま外で竿灯が始まったら、この水に映って、いいアングルの写真が撮れました。(竿灯祭りは8月上旬に終わっていますが、夏休みということで、ここで演技をしていたのでした)
 この美術館、このコーナーはいい。チケットを買わなくても(つまり展示を見なくても)ここで休息をとることができます。

と言いつつ、実は東京にいます。が、もしかしたらまた岩手へ行かなきゃいけないかも。

ホキ美術館展

2016年08月27日 | 日記
  秋田県立近代美術館(横手市)でやっていたので、秋田へ行く途中立ち寄りました。ホキ美術館は、千葉市にある写実絵画を集めた美術館とのこと。見応えのある展示でした。近くにいたおじさんが、「この髪の毛、一本一本書いてんだな。すごいな」としきりに感心していました。(笑)
 まさに。
 写真のようであって、写真じゃない。美を追究しているもの。やはり、琴線に触れるかどうかが、芸術の分かれ目だなあと感じました。
 藤井勉って、秋田出身だったんだー。(私にとって、写実絵画といえば、なぜかこの人)

 

 これは展示とは関係なく、美術館の庭にあった彫刻群のひとつ。朝倉響子さんのものです。咲き始めた萩の花とマッチしていました。(後ろが、萩。写真だと咲いていないみたいだけど、ちらちらあるのです)

国際教養大学図書館

2016年08月26日 | 日記
           

 秋田市郊外にある県立大学ですが、近年は、東大と並ぶ偏差値、卒業後の即戦力の高さが有名です。4年間英語づくしということで、この図書館の中の本も全て英語の本。
 CMに使われてもいるようです。おおっ! という空間でした。

秋田舞妓

2016年08月25日 | 日記
         

 かつては、川反(かわばた)芸者の皆さんが、お座敷を彩ったということですが、最近それを秋田舞子と名を変え、千秋公園の松下という古くて、空き屋になっていた料亭をリノベーションしたところで見学できます。2人の舞子さんの踊りを2曲。お昼、お弁当をとり、食べながら見るということもできるそうです。
 こうした古い建物の復活は、嬉しいことです。 

 
 
 現在、舞妓さんはこのお二人とのこと。お名前聞いたのに、忘れてしまった。ごめんなさい。

五穀まんじゅう

2016年08月24日 | 日記
       

おいしいったらない。
 五穀は、稗とか粟とか、あとなんだろう。黄色いプツプツは、粟かな。
 ふわっとしてて、モチモチっとしてて、中は粒あん。けっこうボリュームがあって、お昼はこれと適当なおかずで済む。(おやつにしては、ボリュームありすぎ。
 250円。北上市展勝地レストハウスというところの入り口で売っています。
 本日中にお召し上がりください。なので、おみやげとかにできないのが、残念でなりません。このおいしさ、分けてあげたい。
 今回2日、続けて買いにいきました。

 ところで、気になる。盛岡さわや書店フェザン店の文庫エックス。 買いにいきたい。がんばれ、書店!

 そして、もう一つ。
 オリンピックのことは、書かないつもりだったけど。
 男子400メートルリレー、日本の銀獲得の勝因は、ひたすらバトンパス。『しゅるしゅるぱん』の中で、主人公解人があれこれ悩むところがそこだったので。これよっ! と感激しました。

生命力

2016年08月23日 | 日記
 如雲さんへ
 メッセージをありがとうございました!! そうかぁ、如雲さん、見てくださってたんだった。「カブ」への反応、嬉しいです。弘前にもおもしろいものがありそう。あちこちいろいろ書いていますが、またおいでください。
 
  三吉神社から望む太平山(秋田)


 昨年暮れ、秋田の母の具合がよくありませんでした。
 歩くのもおぼつかなくなり、手にまったく力も入らず、いろいろなことにいきなり介助が必要になり。夜中のトイレも危ないので、フットセンサーを導入し、ベッドから降りたら、介護士さんに来てもらうというように。
 何よりもう気力も感じられなくなっていて。
 正直言って、このまま今年一年は無理かもしれないと思いました。
 大学病院に通っていたのをやめ、いきつけの医師が往診してくださるようになりました。
 
 それから8ヶ月。
 見違えるように、復活! 
 すごい! 頭もしっかりしているし。これは100までいけるかも。

 母は、風邪もあまりひきません。はっきり言って私のほうが、弱い。
 昔の人は、という言い方をするけれど、母は昔の人にしては食べ物の好き嫌いが激しく、(本当に驚くほど)無添加とかそういう意識もあまりある人ではありませんでした。体にいいことを何かやる(運動とか)ということもない。でも、こんなに丈夫なのは、なんでだろう。
 私は母の年になるまでは、30年以上。
 うん。もう一がんばりしなくては。


おめでとうございます!!!

2016年08月22日 | 日記
 ここを見てくださるかどうか? ですが、嬉しくって。
 講談社児童文学新人賞が発表されていましたが、大賞は、吉田桃子さん。先日、童話塾in仙台でお会いして、握手をした方でした! これまで公募の最終選考や途中選考通過者が発表されたたとき、何度もいっしょに名前が載ったことがあり、仙台でお会いしたときは、とても嬉しかったのです。私がデビューしたことも、とても喜んでくださっていて、吉田さんは秋にデビューも決まっているとのお話でした。
 でもでも、それだけではなく、講談社で大賞を獲ったのですから、すごい!!! 
 児童文学界で、きっと大活躍されると思います。
 ずっとずっと作家を目指して努力されてきた方なのです。ひたすら書いて書いて、応募して応募して。

 ホントに嬉しい。

 私もがんばろう。という元気をいただきました! いっしょに公募に応募していた方って、勝手に同志のように感じています。

 吉田さん、おめでとうございました!!!

  北上川

映画「シン・ゴジラ」観てきました

2016年08月21日 | 日記
 どうも、映画は、迫力のあるものを観たい傾向があるようです。ヒューマンドラマは、別に小さい画面でいいや的。
 CGの進歩、すごすぎます。
 最初にゴジラの姿を見たときは、これ? と思いましたが、なるほど。
 そして、最初のほうは、東日本大震災の津波をゴジラに例えたような……と感じながら観ていました。日本政府の対応、こんなところで上々でしょう。ていうか、実際だったら、もっとひどいのではと思いました。
 いったん海にもどった段階で、自主避難する人達がいっぱい出てパニックになってしまうように思うのですが。というか、私だったら、東京湾にあんなのが出たら、逃げます。でも、東北に逃げるには、いったん東京方面に行かなきゃならない? あ、埼玉経由だな。とか、考えました。その点、みなさん悠長すぎ。
 石原さとみのハイヒール、高すぎ。
 なんて、ケチつけてますが、いや、怖かったですよ。よかったです。

 あのままの状態にしておくわけ? とか、ネットで騒がれているラストのしっぽの謎も、続きがあるということなのでしょうか? 
 核はやっぱり怖いです。(創作ですが)

 あと、この夏、「君の名は」も気になっています。そして、「ゆずの葉ゆれて」(原作『ぼくとあいつのラストラン』佐々木ひとみ)は、有楽町にいつ行けるかなあ。

 そうそう。北上の映画館、私いつでも1100円で観られる年齢だということに、気づきました。東京でもそうだってこと? 

  

 栢(かしわ)。ドングリが成っていました。

「童子」2016・8月号

2016年08月20日 | 日記
 実は、今月頭から北上に来ていて、東京の郵便物は、局留めにしています。つまり、まだ8月号は見ていないのです。
 でも、ふらっと「童子」のHPを見たら、今月の珠玉に私の句が!

 野蒜引く人首丸はここに果て  あぶみ (野蒜・・のびる 人首丸・・ひとかべまる)

 辻桃子主宰の鑑賞文がつくのが、この珠玉に選ばれることの特権です。主宰は、アテルイのこともよくご存じなのですよ。嬉しいなあ。(アテルイの漢字があるのですが、ここではパスしておきます)主宰の句にもあったもの。

  

 加藤了楓氏の書「行」
 きのうから、2、3日、秋田です。

「コンビニ人間」(文藝春秋)村田沙耶香

2016年08月19日 | 日記
               

 おもしろかった!
この芥川賞発表の雑誌を買ったことなどないのです。(借りて読むばかり)でも、今回、何か予感がしました。読みたい! と読む前から思わせるものがあった。
 コンビニで買いました。(笑) 単行本も出たようですね。売れるだろうなあ。

 これほど、日本のどこにでも存在するコンビニという場所。日本中どこでも同じ商品が並び、店員がマニュアル通りの接客をする、そこを「聖域」と言う作者だからこそ、書けた作品なのだと思います。コンビニがこれまでと違って見える。これは、すごいこと。
 主人公を丸ごと受け入れたくなる物語でした。
 水も食べ物も、すべてコンビニの商品という主人公は、自分の体はコンビニでできているとも感じています。なるほど。時に、自分はコンビニの一部というような表現も。なるほど。
 幼い頃から普通ではなかった彼女を、周りはなんとか治そうとしますが、そんな周囲の人間を嫌悪することもせず、なんとか普通に見えるように努力するというのも、新しい。そんな普通ではない自分を卑下するわけでも、逆にプライドを持ちすぎるわけでもなく、まっすぐなところ、好感が持てる(っていうと、ちょっと違うかな)
 白羽という、どうしようもない男に対しても、まっすぐ接して、自分の部屋に住まわせる。以前、別の小説でそういう流れのものに、「ないでしょ」と嫌悪感を持ったことがありますが、この小説では、彼女ならありかなと思わせる。その男の義妹が放つ台詞も、彼女に対してひどいんだけど、なにか、まっとうなことを言っている勇気を感じてしまう。
 いやいや、ホントにおもしろかった。映画化されそう。

指紋がないように磨かれたガラスの外では、忙しく歩く人たちの姿が見える。一日の始まり。世界が目を覚まし、世の中の歯車が回転し始める時間。その歯車の一つになって廻り続けている自分。私は世界の部品になって、この「朝」という時間の中で回転し続けている。

 ここがすごーくいいということではなく、なにげに開いた頁に、こういうぐっとくる文章がある。部品というのがキーワードだと思うのですけどね。
 
 自分は何かを修正しなければならないと思った子ども時代。でも両親は懸命に彼女を大切に愛し育てたということを、受け止めている。妹もまた。余計なことを口にしないことで、なんとか成長したと考える。

 主人公の名前は、「恵子」。作者が沙耶香というアイドルのような名前なのに対して、昭和初期かという名前をつけている。また、彼女がコンビニを辞めることいなる原因を作るどうしようもない男の名前は、「白羽」。白い羽……天使か? いや、意味を持たせているわけではないかもしれないが、でも、ネーミングには何か無意識な作用が働くもの。友人には、漢字をつけず、「ミホ」「ユカリ」「マミコ」だ。

 若い感覚の小説だけれど、私くらいの年代でも充分共感できるし、これはコンビニというものが、年代を選ばないのと同じかもしれない。いやー、この数年の中で、かなりの上位に位置するものを読みました。
 
 ほかにもすでに話題作を発表しているようで、期待大です。こういうのを読むと、私は決してこっちの世界には足を踏みいれず、違う分野で頑張ろうと思える。(笑)
 
 我々が日常、普通に接しているものに、別な光を当てることができたら、文学として大成功です。

 とりとめのない感想で、すみません。(書評と違って、これはホントに感想なので)
 

田の神

2016年08月18日 | 日記
         

 北上某所の田んぼの真ん中に、こうして立派な鳥居とお宮があります。全体の景色がないけれど、これはホントに広い田んぼのど真ん中。
 
 風が吹くと、さわさわさわさわと稲穂にさざ波が立つようです。稲穂波。きのうは、野分(のわき)でしたが。

変な看板

2016年08月17日 | 日記
 
 たぶん、「カーブ」と書こうとしたのだと思う。
 
 それにしても、オリンピックが始まって何日でしょうか? まあ、オリンピックネタのないブログがあってもいいかなと。
 内村選手、すごい。とだけは、言っておこう。

 こういうお祭り騒ぎの裏で、何か思ってもいないことが進むってこともあるので、要注意。(某アイドルグループのことではないですよ)
 
 岩手の家の周辺、一気に人口が増え、近くにゴミ収拾所が設置されました。それが先日初めての収集日、見事にお役所の伝達ミスで、収拾なし。お盆でゴミが多く、しかもこの暑さの中、日曜日が中に入ったので、2日間、そのままでした。うちからお当番が始まったので・・・。
 人はミスをおかすものです。
 3ヶ月に一回お当番が回ってきます。わざわざ来なくても、うちがやりますからとお隣の方は言ってくださっていますが、いつも甘えるわけにはいきません。行ったり来たり、いつまでできることやら。