fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事の無断転用はお断りいたします

Information

『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

冬物セール

2013年02月28日 | 日記

              

 先日出かけた花巻のマルカンデパートです。かい巻きという寝具が、ぞろりと掛けられて半額になっていました。うちの年寄りも、これをかけて寝ています。これ+二枚重ね毛布+羽毛布団+アルミの?(なんていうものなのか。布団の上にかけて保温するシート)、そして中には湯たんぽです。電気毛布はいやだといってやりません。 

 でも明日から三月。家の中ではまだもこもこですが、売り場はさすがに春物です。


アクシデントの後始末

2013年02月27日 | 日記

  きのうはひどく凍った日でした。遠野が氷点下20度だったとか。遠野って、車で30分ですから。で、うちは台所の瞬間湯沸かし器の中の水が凍ってしまい、中の部品がダメになり、水漏れ。他はトイレも風呂場も全部寝る前に水を抜いていたのに、湯沸かし器まではやってなかった! それでも午前中に、修理に来ていただき事なきを得ました。

 それから、土曜日に食べた鰯の煮物の骨が喉にささったままで、ずっと迷っていたのですが、耳鼻咽喉科で抜いていただきました。注意をしていれば防げたアクシデント2つの後始末の日となりました。

         

 こちらは、先日行った花巻温泉入り口の喫茶店です。蔵フェチなのです。

   

 


玄米

2013年02月26日 | 日記

              

            

 この頃は、けっこう玄米です。でも売っているのとは違い、うちでもみすりをしたものなので、かなり籾が混じっています。それをヒマなときに、こうして選り分けます。サルのノミ取りのようなこういう仕事、嫌いではありません。(右により分けたのが、籾のままのもの。わかりませんね……)

 籾すり小屋に、二十日ネズミがいました……。

 旧正や二十日鼠が小屋走り   あぶみ

 という句ができたから、いいとしますか。


『林業少年』(堀米薫)ー新日本出版社

2013年02月25日 | 本の紹介

                 高学年~

 喜樹の家は兼業農林家。喜樹は宿題の仕事調べで、自分の家の職業はと考えたとき、祖父は林業、祖母は農業、父は、町役場、母はJAの団体職員と見事に「ばらばらだ」だと気づきます。それで、兼業農林家と書くのですが、学校で友人から兼業農家というのはあるが、兼業農林家っていうのはないだろと言われ、そっと消しゴムで林を消してしまうのです。でもある日、祖父のところに喜樹の家の百年杉を買いたいというお客さんがやってきます。「相対(あいたい)」と称するその取引の一部始終を目にした喜樹は、日頃「干物」のような存在の祖父の誇り高い姿に、それまで全くなかった林業への興味がわいてきます。また大学受験を控えている姉の楓は、今時の高校生でしたが、ちょうどその「相対」のあたりから様子が変わってきてもいます。

 家業に対する誇り。そして輸入木材に押されている林業の現状。作りものではない現実がベースにある物語の強さに、どんと心が押されるような思いがしました。

 堀米さんは農業、酪農を営みながら児童文学をやってられる方。そして実際に山を持ってもいらっしゃいます。さすがというよりほかなりません。堀米さんのお宅も、この物語に出てくるように実際にご自分の山の木で建てられていると伺ったことがあります。そのとき、山の北側にある木は、家の北側に使い、山の南側にあった木は家でも南側に使うという話を聞いて、私はしみじみと感動しました。

 「木は、眠りに入る冬に伐るもんだ。春や夏の間は水を吸い上げて、木が盛んに動いているからな」

 これは、百年杉を伐る前に祖父庄蔵が言う台詞。そして、

「百年杉……こいつはたしかに生きている!」と、喜樹は、杉の木肌に触り、ハッとするのするのです。

 スカイエマさんが描く表紙が、かっこいい! 

 私は木が大好き人間ですが、こういう本を読むと、大好き加減が「甘い」なとも思わされてしまいます。(ただ、私のような立場で木が「好き」人間はいてもいいとも思っていますが)ですから、百年山で生きてきた杉は、こんどは家の材料となって生き続けるという描写には、思わず大きくうなずきました。

『チョコ青(チョコレートと青い空)』同様、多くの子どもとそして大人にも読んでほしい一冊です!!

 *蛇足ですが……。今自分の句集を作ることを考えていて、いろいろ表紙が気になっています。この『林業少年』の表紙。イラストがかっこいいのはもちろんですがタイトル文字の入れ方、帯の色具合なと、私的にベスト3に入るかも。とある出版社の装丁を褒めちぎったところ、どちらも同じ方が作ったもの(ブックデザインですね)とわかりました。ブックデザイナー、名久井直子さんの講演を聴いたこともあるのですが、作家は文字だけで勝負するわけですが、それを「物」化する(もっとはっきり言えば商品にする)のがブックデザイナー。奥の深い分野だと思います。『林業少年』、装丁中嶋香織さんとありました。 


雛(ひいな)出す

2013年02月24日 | 日記

     

 岩手の家のお雛様。雛壇も屏風も雪洞もありません。

  あちこち鼠に囓られています。

 

 でも、花巻人形という伝統的な民芸品も箱に一緒に収まっています。下に敷いているのは、亡くなったおばあちゃんの帯。

 一対はまうぼろぼろの雛かな    あぶみ

  こんな兵隊人形もあり。うーん・・

 つまり「人形」というものが、一つの箱に収められていて、その一つが一対の内裏雛というわけでした。こちらは去年今年と私が出しましたが、逆に東京のお雛様には、ごめんなさいをしています。


釜淵の滝

2013年02月23日 | 日記

              

 中央のちょっと右部分が窪んでいるのがおわかりでしょうか。それで、釜淵の滝と言われているようです。花巻温泉の奥にあります。夏ならばぐるりと散策して15分程度のコース。でも雪中行軍でした。11日、建国記念日です。(10日も前だ……)

 川の中の石にある雪

 これも。この景色大好き。

 橋は、手すりまで雪が積もって。

 上の写真の橋は、さすがに渡ることはできず、でも渡ったもうひとつの橋も似たようなもので、ワイルドでした。賢治も、この釜淵の滝には、作品中で言及しているようです。私たちの前に数人は歩いていたみたいで、ひたすらその足跡の上を歩きました。(足跡がなかったら、行かなかったなあ)

 入り口と途中にはこんなものも。

 どうぞ冬眠していますように、と願いながら歩きました。後日ネットで調べると、この散策道には虚子や青邨の句、道祖神などもあるらしいのですが、完全に雪に埋もれていました。夏にまた来てみましょうか。


アマリリス開花

2013年02月22日 | 日記

             

 花が咲くというのは、嬉しいものです。 このところ岩手もまた雪が降っていますが、どことなく湿りのある「春の雪」です。

 おのおのが違ふもの食ふ雪の果    あぶみ

 4月に発売になるアンソロジーの見本誌も届きました。今年は句集も出そうと思い、準備も始めています。春にはいろいろ動き出しますように。


獺祭

2013年02月21日 | 日記

                

 大吟醸、いただきました。やはりプレゼントは嬉しい。なにより、チョイスに感激です。お正月に大吟醸をいただいて、おいしかったとこのブログに書いたのをきっと覚えていてくださったのでしょう。そして、この時期にこの銘柄を送ってくださるセンスに脱帽。

 中国から伝わる暦には二十四節季、七十二候というのがあります。二十四節季は、立春、夏至などかなり日本に定着したものがほとんど。そして七十二候というのは、あまり知られていないけど、まさにその時期をいい当てたものです。2月19日から5日間はその七十二候でいうところの、「獺魚を祭る」時期なのです。絶滅危惧種となった獺ですが、川縁に捕らえた魚をずらりと供えてお祭りをするという伝説があり、それが沼や川の氷が解け出したこの時期というわけです。「獺祭」、つまり上のお酒も「だっさい」! または「おそまつり」と読み、正岡子規は病で伏せっている布団の周りにいただいたものをいろいろ並べ(もちろん本も)ていたことから自らを「獺祭書屋主人」と称していました。なので、9月ですが、子規の忌日は「糸瓜忌」のほか「獺祭忌」ともいいます。

 心して、いただきます。Mさん、ありがとう!!! というかもういただいています。うーん、芳醇♪ 肴は里芋とか大根の煮物が合いそう。で、冷蔵庫を探してもこれというものがなく、サバの水煮の缶詰に醤油をたらして……。私の食生活って……。でも、おいしいって、わかる人はわかりますよね。

 写真はお雛さまを飾ったものの、寒くてほとんど足を踏み入れない座敷。まるでどこかの田舎の公民館だ。長テーブルのせいですね。昔は奥の建具をとっぱらい二間続きにして、冠婚葬祭をしたのでしょう。このむこうの床の間のある座敷には、もっと足を踏み入れない。ほとんど掃除もしていません。床の間には、古いマッサージチェアがのっかっています。


「童子」2013・2月号

2013年02月20日 | 俳句

 昨年亡くなられた大野朱香さんへの追悼句が、並びました。

 訃に嗚呼とのみ秋灯のあかあかと   小川春休

 寒灯のひとつは消えてゐるやうな    板東くぢら

 長き夜を君パックでもしてゐるか    田代草猫

 姉死すと弟のはがき冬の月       辻 桃子

 生前の句、先人の句をふまえた出色の句。

 今号には、私は東北の被災地を詠んだ

 えんえんと続く枯野や津波跡

 神立つや校庭にまだ瓦礫積み   あぶみ

 を含む5句を発表しました。

   

 これは、先日行った釜淵の滝(花巻)へ降りる道の近くにあった与謝野晶子、寛(鉄幹)の歌碑。言葉は遺ります。

  今月号の「童子」、大会報告もいろいろ読み応えあるのですが、小学生俳人田代もえちゃんの俳句がいい!

 うまくないでもまずくないきび団子

 ばあちやんにたのまれて切る後ろがみ

 教室の窓から見える消防車         田代もえ

 2句目は、無季だけど、そんなのいいよー。ばっちりと二人の姿が見える。まさに三尺の童の句。あ、もえちゃんはもう三尺より大きいのかな? 芭蕉の「俳諧は三尺の童にさせよ」という言葉についても、宮脇真彦さんが言及しています。曰く、「子どもたらんとすることは、ラディカルな行為にほかなりません」ほか、いろいろ、うんうん。

 きのうより、また少し蕾が膨らんできました。


隕石

2013年02月19日 | 日記

 極寒のロシアでの被害には、胸が痛みます。でもこのたびの隕石ニュース報道を見ていて、私は数十年前のできごとを思いだしていました。私、隕石が落下するのを目撃しているんです!!! これ、ほんとう。学生時代のこと。とある夕方(だったと思う)構内を歩いていたら、秋田駅方面に緑色の巨大な光る物体が落下したのです。流れ星のような軌跡ですが、こちら側から見える大きさとして、月よりも太陽よりも大きいほど。すーーーーっと。え? 何今の。なんだったの? とそこにいた数人で大騒ぎをしました。UFOという感じでもない。そして翌日の新聞に、「緑色の物体の目撃情報が相次いだ。隕石だった」というのが出ていました。 

 それで今回、ネットってかなり前の新聞ニュースも出てくるので探したんですが、出てこない。隕石の記録では、秋田でその当時には載っていない。あれれ? まさかあれは夢だった? と気になって、そのとき一緒にいた友人にメールをしました。すると彼女からも、「うん、見た。あれ、隕石だったよね」との返事。間違いなかったー。調べたら火球というのがあるようですが、ちょっと流れ星が大きい程度なのかな。私が見たのは、そんなんじゃなかったの。ホント、巨大だったのよー。隕石だったの。

 当然映像はないので、

   童子25周年記念大会「童子賞」副賞アマリリス

 もうすぐ咲きそう。でもこれ、東京の家においてきてしまい、私は実物を見ていません。(泣)

 


『くものちゅいえこ』(森川成美)ーPHP出版

2013年02月18日 | 本の紹介

             くもの ちゅいえこ 低学年向け

 なんて、かわいい「ちゅいえこ」!!!

 森川成美さんは、すでに『坊ちゃん』(集英社みらい文庫)の現代語版を書かれ、単行本を出してらっしゃいますが、創作という意味ではデビュー作です。おめでとうございます!!! 感涙。

 ちゅいえこは、小さなくもの女の子。古道具屋の古い扇風機に巣を作り住み始めました。扇風機とは気があってよく話しをします。でもある日、扇風機は売れてしまい、次のすみかを探さなくてはならなくなります。ちゅいえこが次に巣を張ったのは、八日巻き時計。でも時計は鍵がなくて、もう動きません。ちゅいえこにとっては最高の場所でした。ただ時計との会話は扇風機のときほど、楽しくはありません。時を数えることのなくなった時計は過去のことしか話さないからです。そしてある日……。

 ちゅいえこのセリフが、人生を語っています。

 森川さんとは友人なので、実は、この作品は合評会で、生原稿で拝読しています。そのときに、私が思い描いた絵は、自分が古道具屋に抱いている薄暗い雰囲気。パステル黒とセピア色のイメージでした。これは大人が楽しむ絵本になるのかな、などとそのときは思いました。また、ちゅいえこのセリフは小生意気(笑)。それが、佐竹美穂さんの絵が、なんてなんて、かわいいのでしょうか。クモがこんなにかわいくなるなんて!!古道具屋もちっとも暗くない。 そのかわいいちゅいえこが、ちょっと生意気な人生を語ると、これがなんともいえず、いいぞって感じになります。絵と文章がお互いを補うのではなく、ガチンコでひとつのものを作り上げているのです。文章は、まったく子どもに媚びていません。だから、文章だけだと大人向け? と感じてしまったのかも。でも、子どもがこの本を読んだら、きっとキュンとなってくれるだろうし、ちゅいえこに共感もできるでしょう。子ども向けだからって、今の子が喜びそうなものばかりを与えればいいっていうもんじゃない! まったくです。(あれ? 話が脱線してますか?)

 そして「ちゅいえこ」っていう名前!! 最初え? なに? ちゅ…という感じだったのが、一度覚えたら、もう忘れられない魅力的な名前。きゃりーぱみゅぱみゅみたい。おとうさんの名前は……、いや、内緒にしておきましょう。最高です。

 ちゅいえこが、たくさんの子どもの友達になりますように!


火防祭(火伏せ祭)ー北上市二子

2013年02月17日 | 日記

                        立派な屋敷祠

  (上の写真、うちのお年寄りではありません)

 ここのところ旧正という言葉を何度も聞きました。日本人にとっても、とても大事な季節感のよう。こちらの人、雪が降ると「旧正だからな」みたいにいうのです。2月11日、建国記念の祭日の日、花巻に行くため、国道と平行している道を走っていたところ(いわゆる旧国道か?)、とある民家で、何かやっている!!! 俳人的アンテナがピピピピと立ち、車を止め、図々しく「見せてください」と入りこみます。車からちらっと見えたお神楽は残念ながらちょうど終わったところ。屋敷祠に獅子頭を4つ奉納(?)し、神楽を舞った人たちにお酒などが振る舞われているところでした。羽織袴の子どもが二人、半被姿の子どもが二人。それぞれ、小屋でジャムサンドなど食べています。

 「どうぞ、どうぞ。こっちがこの家のご当主94才。和賀の殿様の家来の子孫云々(これがつまり写真の方、94才ですって!)日本むかし話しのなんとか長者はこの辺のこと……」と、世話好きなおじさんが話してくれます。「で、どこの取材?」ときかれ、「え…、取材というわけでは…。たまたま通りがかって」と言ったのですが、あちこちから「どこから取材に来たの?」ときかれてしまいます。同行の娘が「埼玉から」などと言おうものなら、「埼玉から取材?!」と。いや、だから取材ではなくて……。しかし娘は、しっかり味噌おにぎりをいただき、すぐり酒を飲み、せんべいをおみやげにもらっていました。私はその日は運転手だったし、このあと花巻のマルカンデパートで食事の予定だったので(15センチソフトクリームも)、タクアン一切れだけいただきました。すぐり酒も味噌おにぎりも、めっちゃおいしかったそうです。

  次の家へ行列

 写真には写ってませんが、「秋葉神社」という幟も移動します。秋葉神社…火伏せの神様なのですね。火伏せと五穀豊穣を祈って、旧正月に、以前は村の各家をまわったけれど、今は去年役員だった家をまわっているとのことでした。テレビなどで「取材」される大きな行事とちがい、行列で次のお宅へ雪の中を行くのは30人程度。一軒の敷地内で神楽を踊るわけですからね。雪の中を列になり進む、その感じがなんともよかったです。

 基本的に人の顔は出さないつもりでいるのですが、94才のご当主、写る気満々だったし、とてもいいお顔だったので、このままアップさせていただきます。子どもたちも、となりのおばあちゃんもいいでしょう? おばあちゃんは86才だということでした。ジャムサンド勧めていただいたのに、ごめんなさい。ありがとう。

  

 子どもはこの子たちプラス一人だけ。うち三人は兄弟だといってたので、二世帯にしか子どもがいないということか。二子という地域の中の一集落。里芋で有名なところです。

  おばあちゃん特製すぐり酒

 


除雪車

2013年02月14日 | 日記

            

 除雪車やパリ解放のごと来たる   ロバート池田 (『いちばんわかりやすい俳句歳時記』)

 多くは夜中に除雪してくれています。上の句の作者は、弘前在住の童子会員。除雪車を見ると、この俳句を思い浮かべます。私も、そういう句(どなたかにとって)ができたらいいな。

 ロバートは生粋の津軽人です。俳号は自由につけられるので、けっこうみなさん楽しんでいます。私の「あぶみ」という俳号は、旧姓「鐙」からつけました。俳句を始めた当初は「杏子」とかしてたのですが。俳句仲間は、みな姓ではなく名前で呼び合います。私からしたら年配の方のほうが多いのですが、ずっと昔からの仲間という感じになれて嬉しいことだと思っています。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ていうか、きょうはバレンタインデーなのですね。若いころから全く無関心です。(きっぱり!)私は父の日、母の日的なものも、ほぼノータッチ。かわいげなない人間なのかもしれません。誕生日もしかり。欲しいものは、自分で選んで買いたいタイプ。なので、人に対しても、あまりプレゼントをしません。気がむいたときだけ……。


雪割り

2013年02月12日 | 日記

 立春を過ぎると、俳句の世界は「春」です。雪を詠むときも、なるべく春の季語として使うようにします。

  

 「雪割り」もそのひとつ。寒さが少しやわらいで、雪が解けてでも「冴え返って」また凍ります。その凍ったところが危ないので、鶴嘴などで割って捨てるわけで。この鶴嘴、鉄の塊なので重いこと重いこと。私なんぞ3振りくらいでもうごめんなさいです。けっこうあちこちで見られる光景です。(って、これ逆向きだよ)

 残雪、雪解、雪解川(ゆきげがわ)、雪代、雪汁、斑雪(はだれゆき)、雪濁り、雪間。春の雪にもいろいろあります。雪崩も春だ。

 雪とけて村一ぱいの子どもかな   一茶

 四五枚の田の展けたる雪間かな  素十

 雪解けてイーハトーヴの現はるる   あぶみ