fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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化粧品いろいろ捨てました。

2015年09月30日 | 日記
 日頃からあまりいろいろ塗るほうではないのですが、時々ふっと(これじゃあ、あかん)と化粧品を購入していました。
 年も年なので、安いものじゃなくちょっとお高めなものも買ったりして・・・。ところが元来がケチ。高いお金を出して買った化粧品をバンバン塗ることができません。で、どうなるかというと5年以上前に買ったクリーム、そしてもっと前に買ったクリームなどが、数個中身が半分も残っているのです。最近はこれを塗るとき、こんなに古いもの顔に塗って大丈夫なん? という気持ちでおりました。(←大丈夫じゃないよ)
 ということで、えいやあと、処分。あー、すっきりした。
 
 
 いや、時々発作的に訪れる「捨てたい病」かもしれません。キョロキョロ見回して、化粧品以外も、ごみ袋ひとつ処分しました。

 これは、なんでしょうか? 

 桃の葉ローションはどうしたかって? 一時使わなくなっていたのですが、手足がかさかさしてきたのでまた復活しています。桃の葉ローションの使用期限ですが、冷蔵庫に入れておいても、白いものが浮遊するようになります。それが出たら、残っていても捨てるようにしています。10日くらいかな? 今度ちゃんと日にちを記録しましょう。

 ベジブロス(野菜くずスープ)も続いていますよ。こちら、ネットなどで出ているのには、たまねぎの茶色い皮を入れて小金色のスープにしていますが、これをいれると苦いので、私はやめています。玉ねぎは、上下のカットするところ、それも茶色いのは除いて入れます。かぼちゃの種のところは、いいみたい。

銀杏

2015年09月29日 | 日記
       
 
 散歩の途中です。
 今度は軍手とビニール袋を持っていこうか。でも、匂いがなあ。
 せっせと拾っている方がいらしたので、少しお話しました。匂いが・・・というと、「おいしいし、栄養もあるんだから、匂いくらいはがまんだ」とおっしゃってました。

 土に埋めるか、水を張ったバケツに入れておくといいのだとか。
 でもやっぱりやめときます。
 
 で、先日三鷹のほうを車で走っていたら、ロッカータイプの無人販売所があって、こちらから購入。500円でした。

 *きのう「あさイチ」を観ていて、今回の法案について、私のようにもやもやしている人(女性と政治がテーマでしたが)が多いのだと、少しばかりほっとしました。ほっとするというのも変ですが。もやもやながら、考えてはいきたい。そして、意見は両方聞くべきとも。
 ただ、番組の中で、出演者たちが自分はどっちだったのかを明言しなかったのは仕方のないことなのでしょうか。私と同じもやもや派の青木さんはともかく、ヤマザキさんや柳澤さん。それはなしでという前提の番組だったのだろうとはわかるんですが。
 

南部鉄瓶

2015年09月28日 | 日記
  美しいフォルム

ひょんなことから、新しい南部鉄瓶が手に入りました。(もらったということですが。プレゼントというわけではなく、いるんだったらあげるよ的なもらい方)
 今うちで使っているのは、もう20年くらいになるかも。古いほう、岩手で使おうかな。

 新しいものは、最初のうち、錆ないように気をつけなくてはいけません。ある程度経つと、中が白く結晶したようになり、そうなるとお湯を入れっぱなしにしておいても、もう錆びることもなく気軽に使うことができます。そうなるまでは、お湯を入れたままにしておくと錆びてしまうのです。
 私は長年これでお湯を沸かして飲んでいるので、鉄分補給され、貧血になるということがありません。
 
 また最近はおしゃれに色のついたものも出ていますが、あれはきっとうちのように何十年という使い方はできないのじゃないかな? と感じています。塗装がきれいなうちはいいでしょうが、キッチンに置いておくと外側が油がついたりするんですよね。ゴシゴシすると塗装は剥がれてしまうでしょうし、汚い感じになってしまうのでは? 
 うちの古い方の鉄瓶も、よーく見ると外側はきれいではありません。(特に新品と並べると)でも真っ黒い鉄なので、気にならず使うことができます。

冷蔵庫の中で

2015年09月26日 | 日記
      

 冷蔵庫の中に、ペットボトルに入った真っ黒な液体がありました。だいぶ前から(これって、なんだっけ)と思って、でも確かめるのが恐くていたのですが、やっぱり捨てようと意を決して手を伸ばしました。一応キャップを開け、こわごわ鼻を近づけたところ・・・、あ、これはカリンの蜂蜜漬けだ! 去年のはちゃんとガラス瓶に入っています。ということは、一昨年の残りか・・・。でも、大丈夫そうだという感が働き、お湯で割っていただきました。大丈夫、おいしかったです。(でも、記憶にないっていうのがねえ)

 上の写真は、いただきものの明太子。おいしくいただきました。

 反骨の写真家、福島菊次郎さんの訃報もありました。この夏、たまたま出会った写真展で、たまたま知った写真家でしたが、出会えてよかった。

 それから・・・。
 昨日安倍さんの記者会見を見ていて、いろいろ思って一度ここに書いたのですが、消しました。
 ネットで、安保法案賛成の人達の意見を読んだりもして、私は、ゆらいでしまうのですよ。でももっとちゃんとわかった上で書かなくてはいけません。
 
 

句集『松前帰る』(三上冬華)-フランス堂

2015年09月25日 | 日記
       

 冬華さんが亡くなられて、もう何年経つでしょうか。
 私が初めて「童子」の句会へ出かけたとき、火曜会の幹事をされていました。それからずっと私にとっては姉弟子のような存在で、妥協を許さず、厳しく、凜として・・・、こう書いただけでも、(ああ、生きていてほしかった)と思います。
 何十年も病院に行ったことがないとおっしゃっていた冬華さんは、あっという間に向こうの世界へと行かれてしまったのです。
 
 句集を開かなくても暗唱している句がいくつもあります。

 厚物の針金に首あづけをる
 春窮や抽斗何となく開けて
 噴水に雌伏の時のありにけり
 鎌研ぐや陰暦八月十五夜の
 スポットライト人におくれて九月かな
 みづからも歩みて蟻に曳かれゆく
 過ぎてゆくものばかり見て花見舟
 お雛様しまふやもとの開かずの間
 八月の飲食に手をあはせたる
 ちんちろりんちんもうこれがせいいつぱい   三上冬華


 そういえば、冬華さんは今の時期になると、必ず栗の渋皮煮を作って句会に持っていらしたのでした。立派な栗だったなあ。一度真似をして作ったけれど、あまりの手間のかかりように、その後は断念。食べたいなあ。

 *俳句仲間では、こうして亡くなられた方ばかりではなく、高齢になり続けることができなくなりました。ということでやめられる方もいらっしゃいます。そういう方の句集もあります。こっちも紹介しようかな。どうしようかな。

秋田美人

2015年09月24日 | 日記
      

 60年も前に写真家木村伊兵衛さんによって撮影された写真です。数年前、銀座にもこの巨大なポスターが張り出され、話題になりました。秋田美人としていろんな方が取り上げられますが、この写真を超えるものはないような気がします。私の写真、遠くてごめんなさい。
 この方は、写真が世に出た後、押し寄せたモデルの仕事を断り続けたそうです。大曲高校を卒業後上京して代議士の秘書となり、貿易商と結婚、渡米し数年前に亡くなられたとのこと。さがしてみましたが、木村伊兵衛氏撮影のもので真正面のものがもう一枚出てくるだけで、ほかの写真はいっさいネット上には出てきません。

 友人の娘さんも美人でねえ。会うたびにミス日本に応募したら? 宝塚受けたら? 女優になってほしい。なんておばさんは、言っているのですよ。いつも一笑に付されてしまうけど・・・。出たがりじゃないところも、秋田美人の特徴かも? 
 

北国の信号機

2015年09月23日 | 日記
    

 秋田市の信号機。縦型なのは、もともとありましたが、この数年、写真のように手前に傾いだものが出てきています。正式にはなんというのでしょうか。
 従来型だと、雪がつもって雪が垂れ下がり、見えなくなることがあるわけで。
 お天気が悪かったので、写りが悪いですね。秋田の冬って、ずーっとこんな感じ。

 *先日の記事で、鰊蕎麦が夏の季語と書いたのですが、鰊蕎麦を食べるのは冬ではないか? というメールをいただきました。確かに・・・。鰊は春、身欠き鰊は夏、ここまではいいのですが、鰊蕎麦は温かい蕎麦ですから、冬のイメージですよねえ。夏の季語である身欠鰊を乗せるのだから、夏ということだったのですが、あちこち調べましたが、歳時記にも「鰊」「身欠き鰊」は載ってますが、鰊蕎麦とは出ていません。
 蕎麦だけでは、季語にならず、「新蕎麦、走り蕎麦」が秋、「夜鷹蕎麦、年越し蕎麦」が冬。うーん、保留ということで。
 

身欠き鰊の甘露煮

2015年09月22日 | 日記
 秋田市在住の児童文学者であり小児科医である井嶋敦子さんのブログに、この甘露煮のレシピが載っていて、これがおいしそうでおいしそうで。
 作りましたよ! 20年くらい前に、このソフトタイプじゃなく、ガチガチの身欠き鰊を生協で購入して、煮てみたんだけど、うまくいかなくて、それ以来手を出していなかったのです。

 今回は、バッチリでした。おいしかった。お正月やお盆など、人が集まるときに、作っておくのもいいかも。
 ネットでほかの方のレシピを見ると、下処理に米の研ぎ汁を使っているのが多いようです。敦子さんの(正確には敦子さんのご主人の)レシピでは、蜂蜜とヨーグルトを使います。



 まてよ。盛り付けるときは、皮を上にするものですか? (だめだなあ、私。ん? でも半身の焼き魚の場合は皮を下にしますよね)
 
 それから、あ、そうだと思い、最後煮汁を残しておいて、これに水を足して大根としいたけを煮てみました。でも、こっちは予想以上にしょっぱくて、うーん、いまひとつ。(つい、余計なことをする)

 以前句会で、鰊蕎麦を季語として使った句が出て、そのとき、「鰊」春の季語だけれど、「鰊蕎麦」は夏と教わりました。身欠き鰊も夏の季語。

 みがきにしんあばらのあたりすけてをり  如月真菜 (『角川俳句大歳時記』)

 鰊と切っても切れないのが北前舟。北海道で大量に獲れた鰊は、生だと日持ちがしないので、干したものが運ばれ、西へと伝わったわけです。

多摩動物公園

2015年09月21日 | 日記
       

 ここは、うちから自転車でも行けるところです。って、実は出かけたのは一週間以上前です。岩手や秋田に行っいて、なかなかアップできませんでした。
 日野に引っ越してきたときは、(よし)とばかりに年間パスポートを買ったのですが、実際に行くと山なので、アップダウンが激しく、くたびれます。結局その年は、ぎりぎり元をとれる4回行っただけでしたっけ。その後、「童子」の仲間と吟行にきたりもしたけれど、このたびは久しぶりでした。

 無理をせず、アフリカのコーナーだけにして。
 ライオンバスにも乗りました。このバスは来年3月でいったんお休みになるようです。4月に生まれた子供も出ていました。
 シマウマやキリン、ゾウ、フラミンゴ、チンパンジーとアフリカコーナーだけでも、見ごたえがあります。

 

 実は好きなのは、ワライカワセミとカワウソなのですが、今回は見送り。ワライカワセミは、一番奥の山の上なので・・・。そして行ったところで、笑い声が聞けるとは限らないので。なぜ好きかというと、この2匹、それぞれ童話を書いたことがあるからです。ひとつはもうなくなってしまった企業の賞でした。カワウソの話は、「母の友」(福音館書店)の一日一話で掲載していただきました。
この連休はお天気もよく、きっと賑わっているでしょう。
 私もまた行こう。(平日にね)

 ところで。
 今回(つまり、安保法案成立云々の流れの中で)かなりびっくりしたのが、S学会の多くの方が公明党を批判したことでした。これまで私のまわりにいたS学会の方達は、上から言われたことを鵜呑みにしているという印象があり(ここを見ている方がいたら、すみません)公明党支持も当然のようでした。それが、反対に回ったのですから! これからどうなるのか、非常に興味深いです。
 また。
 いろいろ思っていることのひとつが、先の選挙で安部政権にNOを掲げた方達が、それならばどこを支持しているのかを名言してなかったなあということ。某作家さんの考えをたどっていて、(ああ、この方は共産党支持なのだ)とわかったということはありました。が、ほかの方はどうだったのでしょうか? 維新の会は危険なにおいがプンプンだし。共産党が政権をとるということは、日本は共産主義となるということだと、テレビであの方(わかりやすく時勢のことを解説しているあの方)が言ってもいました。某作家さんはそれを望んでいるのかしら? 民主党は東日本大震災直後の原発事故の対応が最悪でした、あれで自民党が力を取り戻してしまったわけですから。と、私はやっぱりよくわからず。単純に考えられることではないのだなと思うのでありました。

旧金子家住宅

2015年09月20日 | 日記
 連休ですね。私は東京でひとり、ゆっくり。の予定。
 先日、ラジオを聴いていたら、某有名人が、自民党に投票した人は、「アベノミクス」という言葉にだまされた、自民党に投票すれば景気がよくなると思っただけだ、まさかこんな事態(安保法案のことです)になるなんて思っていなかったはずだ。という趣旨のことを言っていました。
 そんなことないでしょう! 先の選挙で、確かに安部さんは第一に掲げていたのは景気回復だったかもしれないけど、その裏で改憲しようとしていたり、ということがはっきりしていたはず。あのときから、安部政権NOと多くの人が声をあげていたのですよ。

     

 写真は、秋田市にあるかつての商家です。

 先日アップした赤れんが郷土館から徒歩5分。セットで見学することができるようになっていました。
 町屋作りというのでしょうか、細長い建物でした。明治初期に呉服や太物(ふともの・・綿織物・麻織物)などの卸商を創業、昭和57年まで、この店で商いが営まれていたとのこと。

 内蔵も! 立派です。

  

赤れんが郷土館

2015年09月19日 | 日記
 150人に満たない議員によって、法案が可決されました。この議員を、自民党を支持した方達すべてがこの日を見通していたとは思えません。そして投票率ということを考えたとき、選挙権を持ちながら投票をしなかった人達の責任もあるように思えます。
 と考えて、秋田の施設にいる母はもう何年も投票していないことに思い至ります。施設にいても投票はできるのですが、そういう意思がないのです。そういう人達も多いことなど、そもそも選挙に関しての問題があるように思ったりしています。投票権を18歳に引き下げる? どうなのでしょう。
 それから、自身が投票したときのことを考えて、それでは野党のどの党に入れたらいいのか。この党ならば日本の未来を任せられる! と思える党は? とわからなくなったことも事実。今回、多くの方が声を上げ、国会に行ってくださいました。九条の会のことを以前書きましたが、国政の場に代表を送るということも活動としてやっていかなくてはならないのでは? と思ったり。(場辺り的な感慨で、不快に思う方がいらしたら、すみません)


     
 さて。旧秋田銀行本店本館です。
 明治45年に完成し、昭和40年まで店舗として使用されていたとのこと。私が子どもの頃にはまだ現役だったということですが、記憶にはありません。
 土台は男鹿石(津軽にある辻桃子句碑の石です)の切り石積み、一階が陶磁器白タイル、二階が赤れんがという華麗さが特徴です。内部はバロックの手法を取り入れ、腰材には深緑色の蛇紋岩を用い、床がタイル、応接室の用材が寄せ木細工、二階への階段が白大理石という豪華なものです。(パンフレットより)

 ここに置かれていた秋田市の観光案内を見て、(あらら、ここ、行ったことなかったわ)という場所がいくつか・・・。私が秋田を出た後に整備されたものもあるのですが、ずっとあったはずのものも。意識の問題だなあ。ということで、このあと、少しずつ訪れようと思いました。灯台もと暗し。

児童文学ファンタジー大賞

2015年09月18日 | 日記
 小樽にある絵本児童文学研究センター主宰の児童文学ファンタジー大賞の今年の結果 が発表されました。奨励賞の方、おめでとうございました。

 残念ながら、今年も大賞はなしでした。
 第1回大賞が梨木香歩さんの『裏庭』(理論社)、第3回大賞が伊藤遊さんの『鬼の橋』(福音館書店)。その後今年の21回にいたるまで大賞が出ていません。厳しいです。この2作のレベルのものがこない限り、大賞は出さないのでしょう。
 なので、第15回において、佳作をいただけたことは、改めて光栄だと思います。
 受賞後、(出版しましょう)とも言っていただき今に至ってしまいましたが、ようやく形になりそうです。今年の授賞式のあたりかな。

こちらで、これまでのこの賞の受賞作などを見るできます。http://www.ehon-ej.com/info/?c=7 (ずーっと下の方へスクロールして)各回の詳細もドーンを開くと読むことができます。選考委員の先生たちのコメントは、そのまま第一級のファンタジー論として読むことができるほどのもの。前半では亡き河合隼雄さんのコメントがあります。

 それにしても、そろそろ「大賞が出た!」というニュースが聞きたいものです。というより、大賞となった作品を読みたい! 
 

  ほうき草

 ただ、ファンタジーを楽しめる世の中というのは、平和であってこそ。今、どうなのでしょうか。(このことについて、宮崎駿さんが述べていたことがあったのだけど、はっきりと言葉を思い出せません。見つけたらそのときに、また)

ごちそうさまでした

2015年09月17日 | 日記
 
秋田の友人宅で、ランチをごちそうになりました。(といっても私はもう岩手。そしてきょう東京へ帰ります)
 
 糠づけの鮭や鶏のささみ、豚肉を焼いたもの。おいしかった。私もやってみようかな。
 キュウリやにんじんも。それからミズの実! ちょっとヌルっとしたあの感触。〈秋田の名産です)
 そして玄米ご飯と、シジミの味噌汁。サラダの味付けにもキュウリの糠づけを千切りしたのを入れていて、ミョウガや貝割れ大根など。ヘルシーだ。

 お皿も陶芸家である友人本人の作です。和食でも洋食でも合いそう。4人の親の通院や食事の支度を手伝ったりしながらがんばってます。県外でお料理教室を開いている方からの注文もあるとか。
 ところで、お茶をしていたら、姪御さんから電話。彼女の旦那さんは自衛隊員なので、うーん、いろいろ心配だなあと思ったことでした。小さな子どももいて。そして、夜には国会の内外のニュース・・・。野党の議員さん達、今回はがんばってくださってるな。民意を大事にしなくて、どこが民主主義かという状況です。

  
 作品を置いているお店に出かけたら、4時で閉店で、行ったのが4時5分。残念でした。来月また。

 

デザインについて、というより盗用かどうかについて

2015年09月16日 | 日記
 東京オリンピックのエンブレムが盗用か? というニュースを見ていたとき、これは微妙だなあと思っていました。ああいったもののデザインは、基本的に単純な形の組み合わせが多く、佐野氏のものも、イタリア人の方の作品も、ローマ字のTと丸の組み合わせです。色に関しては全く問題なく独自性がありました。Tの字を選ぶのは東京オリンピックなので当然、そこに日の丸の丸を配置、となるとイタリアの方のデザインを見ていなくても、似たものになるというのはあり得るかなあと思ったのです。
 なので、関係者が「盗用ではない」と言っているのはあながち違うとは言い切れないと思っています。特に最初の案の方は、やっぱり別物と思います。

 でも、佐野氏がデザインの撤回をした先日、ポスターの使用例はネットの写真を転用したと認めたこと知って、(こりゃ、ダメだ)と思いました。仕事をする中で、他の方の仕事をベースにしていることを認めたわけですから。
 仕事柄いろいろなデザインを見ているでしょうから、それが頭の中にあっただけで意図的ではなかった場合もあるかなと思うけれど。
 そういうことが、文学でもあるのです。
 私の句で、

 耳袋していろいろと思ひ出す  あぶみ
という句がありますが(『角川大歳時記』にも採用されています)、芭蕉に

 いろいろなこと思ひ出す桜かな  芭蕉
 があります。耳袋の句を作ったとき、芭蕉の句は知りませんでした。幸い、盗用じゃない? などと言われたことはありませんが、似てるといえば似てます。と自分で思っています。でも耳袋をして外部と遮断された状態の自分ということと、桜を見ている芭蕉とでは全く違ってオリジナルがあると自負しています。
 でも、

 種蒔いてたちまち種を見失ふ  あぶみ

 という句をずーっと以前、句会に出したときには、主宰に、いい句だけれど、中村汀女に似た句がある。と言われ、調べたところ、

 花の種 土のうすさにはや見えね  汀女

 という句がありました。なるほど。言葉の使い方は違うけれど、言っている内容は同じ。
これは違うよーと言い張ることもできる範囲かなとも思いながら、主宰の判断に従い、その後発表はしていません。が、記憶に残っている句です。
 俳句としては汀女の句のほうがいいと、今ならわかります。私のは散文的で切れがない。俳句では、句会で「○○の句に似たのがある」と言われるのはよくあることなのです。だからこそ、著名な句をちゃんと勉強しなくてはならない。それでも全国で数多ある俳句の賞では、後になってから賞を取り消すということも多々聞く話だったりします。これは明らかに盗用した場合と、以前どこかで読んだのを忘れていて、でもふっと出たのが自分のオリジナルと勘違いしたという場合と、まったく知らずに作ってたまたま似ていたと、3通りあると思います。

 そしてそして、こうして書いていて、すっかり忘れていたことを思い出しました。
 何年も前、あちこちに数打ちゃあたる的に、児童文学の公募に応募していたときのことです。ある作品が選に落ちた数ヵ月後、某作家さんが出した新刊を読んで、びっくり。私が書いたものに、設定が激似だったのです。おおまかな設定だけだったらよくある話ということになるのですが、あれは細部も結構似ていて・・・。男の子が女の子に、犬が猫に、その動物の大好物が和と洋の違いだったりと、違ってはいるのですが、実はその犬が(猫)・・というところは同じで、読んだときは、(これはもしかして、私の応募作がどこかでもれたのか)と本気で悩みました。でも、むこうは有名な作家さんでこっちは素人ではたちうちできず。
 なんて思ったあと、いや、人の発想というのは、こういうことがあるものだ。話の展開を考えていって、子供がおもしろがりそうな方向に行ったらこうなることもある。と、偶然だったと気持ちを落ち着かせたのです。もちろん、私のその作品はお蔵入りですが。
 あるんです、こういうことって。

 表現者にとってオリジナリティというのは、とても大事にするところです。ただ、そこだけにこだわっていると、奇をてらったものを書いてしまいがち、オーソドックスというのも実は大事だと思うのでありました。あ、これって芭蕉のいう「不易流行」だ!

  武蔵国分寺跡の走り根 (なんの木だったか忘れた)