fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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仏間

2016年03月30日 | 日記
 岩手では、がんがんストーブたいて、いつもいる部屋は暖かくしています。でも、困るのが仏間。
 仏壇の水を取り替え、拝むというだけのため、暖めるのももったいなく、でも、寒い。そそくさと拝んでしまいます。ごめんなさい。

  焼石山連峰 とのことです。

 奥羽山脈の一角(岩手県奥州市から)

 昨年末、かなり具合が悪くなっていた秋田の母は、今けっこう元気。施設で安定した介護を受けているおかげだと思う。でも、なにしろ92歳。食も細く、骨ガラのよう。根本的に丈夫なのだろうとも。私のように風邪ひいたということがないから、いい。
 でも、パッチワークをしたり、一人でタクシーで映画を観にいったりとしていた2年くらい前から考えたら、今はテレビをつけっぱなしにして、ときおり椅子でウトウト。
 受け答えはちゃんとしているし、トイレ、食堂へは歩いて行ける。

 ドライブでもする? ときいても、いいと。今年になってから、病院に一度行っただけで、まったく外に出ていないのだけど・・・。かかりつけのお医者さん(女医さんで、とてもいい)が2週間に1度往診にきてくれ、看護師さんが1週間に2度、鉄分の注射をしにきてくれている。
 がんばっていると思う。
 
 一カ月に一度は、訪れたいと思う。あ、でも次は連休だな。

少し思い出した

2016年03月29日 | 日記
        

 この版画。

 私は以前、国立の歯科医院で、歯科助手と受付のパートをしていたのですが、そこの患者さんのおひとりの作品だということを思い出しました。
 この絵だけではなく、何枚か、その歯科医院に寄贈していただいていたのです。

 ただ、先生が亡くなられた後、奥様からいただいたのか(先生が亡くなられて、閉院)、先生がご存命中に先生からいただいたのか、その辺が思い出せません。

 それに肝心の作者である患者さんのお名前も。当時40代くらいの男性でした。

温泉場の椎茸

2016年03月28日 | 日記
 温泉で地元野菜を売っています。
 先日はほうれん草を買ってきました。100円。
 椎茸もおいしそう。なんだけど・・・。放射能検査してっかなあー、してないよなあと思ってしまう私はダメでしょうか。
 入浴後、地元の新聞を開いていたら、一関の椎茸のほだ木が使えないまま放置されているような記事もあるのですよ。震災後、一関、水沢あたりは放射線量が高かったはず。私が行く温泉のあたりは、そこからは少し離れてはいるけれど、でもねえ。
 ちゃんと検査さえしていればいいのですよ。

 福島のものは全部検査しているから、かえって安全ですよ、というアピールもありますよね。福島が大丈夫なら、岩手だって大丈夫? 
 見えないものだから、こわい。
 そもそも、基準値が日本は甘いという話もありました。
 魚はどうなのか。ホントは、ごくごくわずかながら、被爆したものを食しているのではないでしょうか。それがたまりにたまって・・・。

 まあ、私が食べても、20年後に発ガンして、それが何が原因ってわからないでしょうけど。小さいときにはさんざん添加物のあるジュースとか飲んでたしね。ワタナベのオレンジジュースとか(わかる人いるかな?) 
 小さい子どもには、やはり注意。

  焼山? 

行けるときに行っておこう

2016年03月27日 | 日記
 野焼き、山焼きのシーズンです。
 渡良瀬湧水地の蘆焼きを見にいったのは、何年前だったでしょうか。10年は経っていないと思う。8時半くらいに火がつくということで、それに間に合うように5時半くらいに家を出たように思います。
 やっぱり俳人なら一度は見ておかないとね。
 行っておいてよかった。今あんな元気ないもの・・・。
 
 むむ? ということは、今行けるところでも5年後には無理ー、ってこともあるわけだ。と思い至りました。チャンスがあったら行っておこう。と思った次第です。

 4月になったら、青梅の御嶽山に行こう。それから・・・毎年行きたいと思っている金太郎山か・・・。冬場の猪狩りのシーズンなので、風邪ひきたくなくて、がまんしていたのですが、今度は行こうか。(来年?) 

 富士山だって、若いときに行っておけばよかったなあ。今は無理だもの。
 石垣に行ってダイビングしたのも、行っておいてよかった! あれは何年前? やっぱり5年くらい前かな。今はダイビングなんて、無理。「童子」のてふ古さんは、「ダイビングなんて年寄りのスポーツよ」って言って、60代にライセンスをとったのですがね・・・。すごいなあ。

   雪柳

 そうそう。岩手山とか、早地峰山とかも・・・。同じ年の友人は行ってるのですけどね。私は無理だあ。
 そして、今日行くのはいつもの秋田です。

花粉

2016年03月26日 | 日記
 今回、早めにPL顆粒を飲み、塩うがいを何度もし、夕べは睡眠導入剤も飲んで、しっかり眠ったからか、朝起きたら、大分よくって、午前中に栄養ドリンクを買って飲んだら、もう大丈夫でした。あー、よかった。

 花粉症に関しては、この数年、薬を飲まずにすごせているのですが、(何をどうしたというわけではないのだけど、改善されている)風の強い日などは、目がかゆいですし、うちに帰るとくしゃみも出ます。
 洗濯物は部屋干し、布団など干しません。
 窓もほとんど開けてない。
 喚起は換気扇と玄関ドアくらい。いいのかな。

  藪椿(東京)

 岩手はまだだろうと思っていたら、あるっぽい。
 温泉に行ったら、まわりの杉の木が、茶色。あれは花粉だー。

 いつもの散歩道、風が強くて冷たくて、途中で引き返しました。
お墓参りも行ってきました。(遅いけど)

土筆

2016年03月25日 | 日記
           

 これも、東京です。
 
 ちょっと頭が重い。気温の変化に体が対応できなくなっているなあ。気合いで悪くしない。

 温泉行く途中、あら? 花びらかな? と思ったら、雪でした。

どうしても思い出せない

2016年03月23日 | 日記
           
 整理をしていて、出てきたこの銅版画。
 どこでいつ買ったのだったか、いただいたのだったか、だとしたら、誰からか、そもそも誰の版画なのか、どうしても思い出せない。
 
 何かの付録とかそういう類ではなく、ちゃんとしたものだと思うのです。
 モダンな家に飾ったら、とてもいいと思うのです。
 きちんと額装していて、マットがちょっと台形になっていて、こっている。

 サインの最初は「A」。黒いようですが、微妙に緑です。版画自体は15センチ程度のもの。
 個展で気に入って購入したのだとしたら、忘れた自分が悲しい。

 この版画に見覚えのある方、ぜひ教えてください。

 ああ。

 そして、数日前にアップした、このカマキリの卵も、ここって、どこだったかなあと。
 その後、見ないのですよ。散歩の途中だったことは、間違いないのに。

 

 とにかくメモるようにしないと。 

ドラマ「精霊の守人」

2016年03月22日 | 日記
 なかなかでした。
 っていうか、予想以上によかった。

 鳴り物入りで宣伝されていて、その映像を見ていた限り、うーん、これは残念な結果になるのでは? と危惧していたのです。
 バルサはもっともっともっと強いイメージを持っていたし。もっと厳しく険しいイメージだったし。(容貌ね)
 闘いのシーンも、もっと激しいものをイメージしていたし。

 ところが、実際のドラマは、宣伝のときより、ずっと動きが激しかったのです。と感じたのは私だけでしょうか。綾瀬さんのアクションよかったです。音響効果もよかったからかも。
 断崖絶壁や川の映像もいいし。
 
 王宮のセット感とか、他の登場人物がもう少し日本人離れしていてほしかったとか。背丈が欲しい? (かってなイメージです)とか、もうちょっとな点は、いろいろありました。が、うん、予想以上によかった。続き見ます。

 でも、これを文章で書いたのだから、上橋さん、やっぱすごいなあと。原作もう一度読まなくては。
 
  辛夷(こぶし)満開

やはり、いい

2016年03月21日 | 日記
 数日前、後藤竜二と佐野久子を読もうと書きました。
 読みました。
 後藤竜二『リンゴとパチンコ』、『12歳たちの伝説』。佐野久子『ナナエ』

 改めてそのよさがわかるというのも失礼な話ですが。やはり、大先輩たちの作品を折に触れて読み返すということをする必要があると感じました。ただ、『12歳たちの伝説』は、以前読んだときもそうだったのですが、いろいろな子がどれも一人称で書かれているので、えーっと、この子は……、と自分の頭の中を整理しながら読まなくてはいけないのが残念でした。子どもだったら、もっとすんなり読めるのかどうか? 後藤さんの学校ものは、実際にいそうな子ども達を書いているというすばらしさがあります。でも、『リンゴとパチンコ』のように、自伝的なもののが私は好きです。『故郷』とか、『紅玉』とか。

 『リンゴとパチンコ』は、児童文学傑作選という戦後の児童文学の傑作集に入っているのを読みました。なので、他の岩崎京子さんの『神隠し』やらなにやら。どれもすばらしいわけです。
 ところが、これらは今書店にはほとんどありません。『王様シリーズ』のように絵本化されると残りやすいですけどね。

 今の子どもがこれらに接するためには、図書館で借りるか(でも自らこれを選ぶだろうか・・・)

 あと、教科書に載ってくれたらいいのかなあとも思ったり。でも、そのときにはこれで、漢字を学ぶとかじゃなく、ひたすら味わってほしいなあ。
 教科書というのは、名作と出会うチャンスなのかもしれません。
 あと、テスト。テスト問題で読んだ文章が気になって、その本を読むというのもありですね。
 これもひとつの出会いだ。

  近所のモクレン

 あさのあつこさんも、もう一度読もうっと。『バッテリー』と、『№6』かな。

まずいなあ

2016年03月20日 | 日記
 先日、胡椒が見当たらなくて、おかしいなあと、あちこち捜していたら、冷蔵庫の扉にありました。
 やれやれ。と思っていたら、今度は、砂糖壺も・・・。

 まるで初期認知症。まずいなあ。しっかりしろ、自分。

  蟷螂(カマキリ)の卵

 子カマキリが生まれるところ、見たい~。

春泥

2016年03月19日 | 日記
 以前にも書いたことがあるのですが、拙句集『だだすこ』(童子吟社)に入れてある、
 
 ふるさとや春泥かくもねちつこく  あぶみ

 を、創作バレエにしてくれたのが、加賀谷葵さん。全国コンクールで入賞もしたのですが、その後も折に触れて踊ってくださっています。先日は秋田市で行われた「土方巽」に関連したイベントでも踊ってくれたそうです。

 検索したら、動画がアップされていました。

 
 ぜひ、ご覧ください。
 これから、ますます活躍しそうな勢いです。まさに泥の中から羽ばたくように。おばさんは、嬉しい! 赤ちゃんの頃から知っているので)

 土方巽に関しても、よかったら検索してみてください。秋田出身の舞踏家。すごい・・・。こんな人がいたなんてって感じです。

ヘタ

2016年03月18日 | 日記
 物語の中で、主人公があるものを交番に届ける。
 そのときのおまわりさんの年齢や容姿をどう設定しようかで、あれこれ長い時間を迷った。
 今のところ、物語の中で、そのおまわりさんは、その後登場する予定はない。だからといって、ぼやかしてスルーするわけにもいかず、さりげなく読者はちらっとその姿を思い浮かべる程度の描写にしないといけないところ。でも、年配のおまわりさんにするか、若い人にするか、やはりそこには必然性がほしいとも思ったり。
 
 それから、
 去年書いたもの。会話のあとに、「~と言った」がやたら多い。主語も多い。どっちも初心者っぽい文章で、自分で読んでいて霹靂(へきれき)、直しています。今さらすぎる・・・。
 改めて、世に出ている本をそういう目で読むと、ないよねえ。「~と言った」も主語も。ないというか、最低限しか使っていない。それから登場人物の容姿をどう描写しているかってことも。
 自分、文章ヘタじゃん。ダメじゃん。

  白子網(これで、句を作ったのですが、イマイチでした。でも作り直すので、ここにはあげない)

 で、おまわりさんですが、つまり一度登場させた人物は、なんらかの形で物語に関わってもらうようにすればいいのでは? と思ったりもしています。(と言うと、そうじゃない。必然性があるかどうかだ、という声が聞こえてもきますが)
 ずーっと前に講座を受講したときに、ある先生がおっしゃっていました。これがお芝居やドラマだったら、役者さんにお金を払うのだから、その役者さんにちゃんと演技してもらう、と。エキストラとはまた違うんですものね。

 全く今更ばかり。
 最近、小説のハウツウ的なツイッターを見つけて読んでいるのですが、こういうのって、一度に頭には入りませんね。聞くより書く、だな。書いていれば、聞いたことがあるときぱっとわかることがある。でも分量的には、書くが9割くらい必要。(あくまで当社比です)

 で。

 
 面白くするために枝葉末節ばかりいじりまわしても無駄だ。面白さにしても本格的なものは、「問題の核心」からつかみ出して来る以外にない。技巧的に幼稚でも、この点がしっかりしているものは、二稿三稿のねばりがきく。(黒沢明)出

 うーん。どれも、二校三校どころじゃないんですが。

軽み(かろみ)2

2016年03月17日 | 俳句
 防備録的に書きます。
 先日、童子句会で勉強したこと。
 「軽み」に関する元禄3年の芭蕉の手紙と、没後弟子の去来が書いた論書から。

 五百年来昔、西行の撰集抄(せんじゅうしょう)に多くの乞食(こつじき)をあげられ候。~

 芭蕉が若い門人宛に書いた手紙。
 
 菰を来て誰人います花の春  という句(乞食などという言葉の入った句)を歳旦帳(門人の句を集めて、お正月に出した本のようなものか?)の巻頭にしたことを、京の物達〈京都在住の俳人達)は、何事にやと批判しているが、「あさましく候」。
 乞食という言葉、五百年前に西行だって、たくさん使ってるじゃないか。と言っているわけで。

 いや、私がへえーと思ったのは、元禄の世に生きている芭蕉が、500年前の西行の書いたものを読んで学んでいるということ。不思議でもなんでもないのだけど、数百年の時間を経て、さらに我々が、それを学んでいるという事実。それが、いいなあ、嬉しいなあと、幼稚な感想なのですが、思ったわけでした。(いや、書かれている内容より、それ・・・)

 京にても京なつかしやほととぎす 
 木のもとに汁も膾(なます)も桜かな  芭蕉


 辻桃子主宰は、芭蕉がわかってくると、西行がわかってくる、おもしろい。ともおっしゃっていました。
 西行かあ・・・(遠い目)
 私には、西行はまだ遠いなあ。
 願わくば花の下にて春死なんその如月の望月のころ  西行

 という歌だけは、しっかり覚えてますが。でもちょっと調べたら、なんと西行は、人骨を集めて人を作ろうとしたことがあったとか! ええー、そそられる。(人のようなものはできたけれど、心がなく、草笛を吹くようにヒューヒューという声しか出さず、失敗だったと高野山の奥へ捨てた。・・・で、で、できたんだ。そして、捨てたんだ! 反魂(はんごん)の術というものなのですね・・・そういうのが平安の頃にあったんだあ!! 安倍晴明とかがいた時代だしねえ)
  葉山の牡蠣

 軽(かるみ)を好むとも能く(よく)好まば何の悔にかあらん。只軽(かるみ)の軽(かるみ)たるを知らずして、みだりに此を好まば、卑薄(ひはく)に落ちん。薄と軽とは違い(たがい)あるべし。  (不玉宛去来論書)
 表面を真似しているだけでは、ダメ。みだりに軽みに走ると、薄っぺらなだけで終わる。

 一人で本を読んでもぜーったい、わからないこと。ありがたきかな。

 *当日、そうだ句会へ行こう的に思い立って行ったところ、嬉しい出会いもありました。
『しゅるしゅるぱん』を読んでお手紙をくださっていた、いわきのMさんがいらしていたのです。(お会いしたことは一度もなく)しかも、偶然となりに座っていて。ご縁だ。