fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

杏日記⑥

2020年03月31日 | 自然観察
       
 
 今、東京の桜は満開。散り始めています。
 そして、杏は、こうして若葉が出てきています。
 
 

 先日は、雪でした。
 
 
 脚立にも杏の葉にも春の雪  あぶみ
 なんて、俳句を作ったけど、杏の葉っぱが出る時期は、もう春たけなわ。そこに雪が乗るというのは、今見た人にはわかるけど、数年後には? ということは、捨てるべき。あるいは、別の形にするべき句だということです。
 現実がそうだったというのが、説得力がある場合もあれば、こうして、特殊な例になってしまう場合もあります。

『1週間後にオレをふってください』(偕成社)重版になりました。

2020年03月28日 | 自作紹介
           

 タイムストーリー というアンソロジーの一冊で、初版は2016年2月。4年越しの重版。
 日本児童文学者協会が企画編集した本です。

 この本の中で、私は「七日夢(なぬかゆめ)」というホラーを書いています。たぶん、ホラーは、後にも先にもこれっきりかも。
 今回読み返してみましたが、なかなかです(笑)。
 この一冊は、一週間がテーマなのです。冒頭のタイトルになった作品、いいですよ! 他の4作品も、皆さん、さすがです。
 このときは、プロの作家さんへの依頼のほか、公募もあったんです。私は、応募しての採用でした。発売は『しゅるしゅるぱん』の後なのですが、応募していたのは、デビュー前です。こういうアンソロジーへの応募、採用が、デビュー前に3冊。励みになりました。最近あまり見かけません。あるといいのに。

 タイムストーリーは、第一期、第二期とあって、この本は二期の中。それぞれ、5分、1時間、1日、3日、1週間というくくりの10冊で、どれも読み応えがありました。はっきりとはわからないのですが、今回一斉に増刷になったのかな。
 家にいることの多い、今、気軽に楽しめるお得な本。ぜひ、お読みください。

免疫力

2020年03月27日 | 日記
 きのうのブログを読み返して、暗いなあと反省しました。
 でも、やはり自分だけは大丈夫。まさか、ここまではこないと思ってはいけません。そのくらい、今は緊迫している状況だと皆が、心しなくてはなりません。
 
 感染しても発症しないように、免疫力をつける努力も必要。

 食事は、バランスよく。タンパク質をしっかり取る。これは、できていると思っています。

 きのうの夕食。 煮物(鶏肉、厚揚げ、にんじん、里芋、こんにゃく、昆布、椎茸、うずらの卵)
         刺身(まぐろ、いなだ)
         サラダ(レタス、ピーマン、ミニトマト)
         蕗味噌
         味噌汁(豆腐、ネギ、えのき)
 リンゴ

  ご飯は、玄米です(うちの岩手の田んぼの米)。だいたい、このくらいのバランスで毎日とってます。大丈夫でしょ? これに、菜もののお浸しがだいたいはいる。きのうななかったな(笑)。
 朝は、卵、納豆、夕飯の残りの煮物、ミニトマト。夕べの残りの味噌汁。オレンジ。レモンの絞り汁。コーヒー。
 昼は、そば(薬味ネギ、海苔)、鯖缶。コーヒー。
 
  

 Uチューブ見ながら、バレトンやって、散歩もしています。

 でも、やっぱりもしも、感染して、この世からいなくなった時のことを考え、引き継いでおかなくてはならないことをまとめたりして・・・。自分のことだけだったらいいけど、ちゅうとでバイバイできないこともあるのでね。
 

感染しないとは限らない

2020年03月26日 | 日記
 もし私が、新型コロナウイルスに感染したら、悪化してしまうと思っています。
 なぜなら、以前気管支拡張症と診断されたことがあり、人間ドックでも、毎回肺機能は平均以下です。肺が普通の人より弱いっていうかね。
 大学病院で、風邪ひいたら悪化して、肺炎になりやすいですから気をつけてくださいと言われたこともありました。その後、風邪はひいていて、そんなに悪化はしていませんが。
 でも、このたびの新型コロナウイルスは、怖い。
 
 ふと、今の状況では絶対感染しないと、言い切れないと思いました。
 としたら、死ぬかもしれない。
 そんな気持ちが、もたげてきます。
 人は、いつかは死ぬ。それが明日かもしれない。
 そういう気持ちで、日々を過ごしたい。
 今書いているものが、最後の作品になるかも。と思って書きたいんだけど、もっと書きたくても、くたびれて、以前のように長時間パソコンに向かっていることができません。でも、精一杯・・・。
 なんか、暗めな記事で、すみません。
 
 ほんとは、うちの中も、もっとすぱっと片付けたいんだけど・・。←つまり、とっちらかっている。
桜は、満開です。
 今、酸素吸入をしながら、苦しんでいる方もいると思います。どうか、回復し、桜を見ることができますように。

アマビエ2

2020年03月24日 | 日記
 二泊三日で、孫のところに行っていたのですが、何しろ幼稚園が休みになって、普段の春休みならあちこち出かけるところも、ままならず・・というところです。近くに川沿いの桜がきれいなところもあるし、公園もあるのですが、この2日は風が強くて、一度散歩に出たくらいで、ずっと屋内で過ごさなくてはなりませんでした。
 お絵かき、クッキー作り。どちらも、アマビエ再登場です。私は前回、ちゃちゃっと描いてひどかったので、今度は時間をかけました。でも、やっぱり、いまいち(笑)。5歳児が1分で描いたほうが、味がある。
 

 
 
 レゴでも。
 
5歳児作。右に、コロナウイルスもという懲りよう。
  私作。こりゃ、ペンギンにしか見えないわ。

 クッキー。左が5歳児作。右のアマビエは、娘。私は食べるだけでしたー。

 普段、孫のこと(家族)は、ブログに書かない主義なのですが、アマビエ効果をねらって、アップします。
 新型コロナウイルス、まだまだですね。ここが我慢のしどきではないでしょうか。家に籠もるのも飽きてきている方もいそうだし、3月4月の移動やイベントの時期、人生の思い出とかって、集まることをぐっとこらえることも必要かと思います。
まさに今、オリンピック一年延期のニュースが流れました。経済の打撃は大きいでしょうし、長い年月の中では、一つの歴史として刻まれることでしょうね。でも、いたしかたないと思います。

連休はいいお天気でした~雲雀

2020年03月20日 | 自然観察
           

 河原はいつもより、走ったりサイクリングをしている人がいました。
 
 雲雀の声も。ひばりは、声はしても、なかなか姿をとらえることはできません。ラッキーでした。

 きょうは、寒いですね。三寒四温。

『たかく とびたて、女の子』ラケル・ディアス・レゲーラ作/星野由美訳(汐文社)

2020年03月18日 | 本の紹介
           
 
 この絵本には3人の女の子が出てきます。
 大きくなったら、パイロットになるのが夢の アナ。
 バイオリンひきになるのが夢の マリー。
 作家になるのが夢の ヒメナ。

 彼女達の夢をかなえるため、ヤルキさんは、せっせとつばさを作ります。
 ところが、一方、あれこれ邪魔をする悪の軍団もいます。
 ソレハムリ、カガミニウツセ、カタハメ、ガイケンビジン、フカンゼン。

 彼らは、三人に、ささやくのです。「もっとすらりと、ほっそりと」「女の子は男の子より、足がおそい。力がたりない、勇気がない、たりないたりない」などといいながら、彼女達のポケットや靴に小石を入れます。
 彼女たちは、どんどん自信がなくなって、夢をあきらめかけてしまうのです。
 そして、女の子らしく なろうとします。

 ああ~、私もまた、ポケットや靴に、こんな小石が入っていました。子どもの頃からずっと。
 そして、ちょうどまた、あることをやろうとしていながら、「自分の器じゃないかな」「無理かな」「みんな、何て思うかな」と思っていました。小石を入れていたのです。
 自分の内に潜んでいる悪の軍団は、追い出さなくてはいけません。
 
 さて、絵本では、三人が、自信をとりもどせるか? ぜひ、読んでいただきたいです。
 
 女の子を型にはめようとすることに反発するっていうと、いわゆるフェミニズムの絵本かと思うかもしれません。でも、これは女の子だけではないのでは? 女の子に焦点を当てたからわかりやすいものになっているのです。
 高く飛び立つための翼を失わないように、私はこの頃「自信を持って」「大丈夫」と自分に言い聞かせています。時には声に出して。言霊と言いますが、本当ですね。こうして言い聞かせることで、何かが違ってくる気がします。
 子どもの頃の自分にも、教えてあげたい。まあ、それは言ってもしかたのないこと。今、気づいたからよかったです。
 
 友人の菜の花さんが、ブログで「過去と他人は変えられないけど、未来と自分は変えられる」という言葉を紹介してもいました。あー、本当ですね! このブログの左側のブックマークからいける「あじさい物語」です。

 それでも長年のくせというか、自信のなさがすぐに頭をもたげてきます。そんなとき、この絵本に力づけてもらいましょう。
 一生大事にしたい本が、一冊増えました。

  余談ですが、汐文社さんは、『ぼくたちのだんご山会議』の版元さんです。この『たかく とびたて 女の子』という絵本、本当によかったと、編集者さんにお伝えしたところ、担当されたのは若い女性の編集者さんとのこと。ありがとうございました。
  

肋骨経過②

2020年03月17日 | 日記
 おかげさまで、順調にくっついていて、通院はもうしなくていいと言っていただきました。
 完全とはまだ言えないとも、釘をさされましたが。
 「まあ、寂しくなったら、またおいで」と老先生に言われ「はい」と応えたら、「はいって言った?」と笑ってました。なんだ、あれ(笑)。

  オオイヌフグリ 

 予防のため、もう少しバンド(コルセットみたいなやつ)はしてなきゃいけません。
 もし手術をしてボルトを入れた場合、それを取るのは、半年後。つまり、そのくらいの時期が完治なのだとも、言われました。まあ、日常生活は普通でいいですよ、とも。
 
 バレトンやってると、脚の筋肉はキープできてるんですが、腹筋が弱っている気がします。

アマビエ

2020年03月16日 | 日記
       京都大学附属図書館所蔵

 新型コロナウィルスのニュースが毎日朝から晩まで流れています。
 世界規模の問題です。

 そんな中、和ませてくれるのが、このアマビエの話題。
 ツイッターに流れていてじょじょに広がっていますが、江戸時代、肥後の国に現れた妖怪なのだそうです。「もし疫病が流行ったら、私を描いて、みんなに見せなさい」と言って帰ったとか?
 このいわゆる古文書に描かれているその「アマビエ」のヘタウマっぷりが、すごい!
これが、京都大学附属図書館に所蔵されている古文書であるというのもまた、いい。
 
 そして、いろんな人が、その人なりのアマビエを描いては、ネットに上げ、広まっていました。イラストレーターさんのアマビエなど、さすがかなりのレベルですし、お札にしている方もいらっしゃいました。

 そして、ついに、ツイッターで児童文学仲間の佐々木ひとみさんが、アップされているのを見た瞬間、私も! となり、描いてアップ。

  へた~。でも、アマビエは許される。
 すると次々に仲間が出てきて、一時盛り上がって、楽しみました。よかったら、私のツイッターをご覧ください。佐々木ひとみさんの他、森川成美さん、工藤純子さん、高田由紀子さんなど、皆さんのも見られます。ここにも出したいけど、著作件があるのでね(笑)。

こちらは、娘と孫(5歳)のアマビエです。

  
 
   右にいる2人は、きむないぬ。アイヌの妖怪。下にいるのは、ちょうちんおばけ とのこと。妖怪しりとり という歌にあるのですね。

 そして、家中の窓に貼ると言って、書きまくったそうで。
 
  新型コロナウイルス、退散してくれますように。

 天彦と描いて「アマビエ」なのだそうです。
 このあと、グッズなど出てきそうですし、通販では買わないけど、どこかで出会ったら買いそうです。

 『きみが、この本、読んだなら』さえら書房、発売になりました。

2020年03月14日 | 自作紹介
        

 新型コロナウイルスの影響で、なるべく電車で出歩かないようにしているし、集まりなどは中止になっているし、実際に書店では確認ができていませんが。この写真は、紀伊國屋書店新宿店さんのツイッターで出してくださっていたものです。
 ポップもつけてくださって! 
 ありがとうございます。
 さ・え・ら書房の営業のYさんも、ありがとうございます。

 出版社の営業の方とは、なかなかお目にかかることってないのですが、さ・え・らのYさんは、いろんなイベントにもきてくださっていて、お会いしています。大ベテランで、児童書出版社さんの中では有名な方なのだそうです。*あ、あと、くもん出版の仙台の営業さんとはお会いしてます~。
 本っていうのは、こうして、いろいろな方に支えられて、読者の手もとに届きます。

 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

杏日記③

2020年03月13日 | 自然観察
  この写真は、数日前。
 それが、きのうには、満開になりました!
 うちのせまーい庭で、道路ぎりぎりにあるため、枝が伸びると電線にかかりそうになります。なので、今年も先月にはバサバサと伐って・・。つまり枝ぶりはよくありません。
 伸び伸びした杏の木を、見たいです。



 

 花は梅に似ています。でも、木の感じは桜に似てます。桜は、枝からぶら下がるように咲きますからね。そこが違う。
 このあと、葉っぱが出て、実が成って・・・。あ、成らない年があるけど、今年はどうかな。

 

3.11 ~『オオカミのお札㈢ 美咲が感じた光』

2020年03月12日 | 自作紹介
          
 きのうが、3.11でした。
 朝から、ずっとテレビでやっていて、途中で消しました。
 きょうは、どうでしょう。ぱたりとなくなっちゃうかな? そうじゃあないことを願います。

 2917年に出たこの本は、岩手の沿岸で生まれ育ったけれど、両親の離婚で、母と東京に来ている美咲が主人公。父と年の離れた姉は岩手に残りました。そして、311。
 美咲は、父と結婚を目前にしていた姉を失います。
 
 春休みに、母とその町を訪れた美咲の目に映る、瓦礫と化した町。そのほか、いろいろなことを、実際に私の目で見たことを元に書きました。
 父と姉を奪った瓦礫の中に立ち、美咲はこう言います。

 私は、この中にいるのか、外にいるのか。

 これは、私が思ったことでした。実際にその場で被災した人間ではないと、どこかこういう気持ちを抱いたのではないでしょうか。
 
 去年は、陸前高田で311を迎えました。岩手のスーパー内で、14時46分に鳴るサイレンを静かに聞いていたこともあります。でも今年は新型コロナウイルス騒ぎで、新幹線で岩手に行くのを控えました。
 来年は10年。その10年に向けて、東北の未来に向けて私にできることを見つけ、動き出しています。できることをやるしかない。今やらないで、いつやる。という気持ちです。

『ものがたりの小径 いちばん』ふくだのりこ他銀の鈴社)

2020年03月11日 | 本の紹介
         

「いちばん」をテーマにしたアンソロジー、22編が載っている1冊です。
 本のタイトルにもなっている「いちばん」は、ふくだのりこさん作。絵は、福田岩緒さんです。

 愛香は、クラスメートから「愛香ちゃんはなんでもできるもんねえ。すごいよね」と言われるような、つまり優等生です。
 テストはいい点をとる。リコーダーも得意。水泳もできるい、ドッチボールも強い。絵のコンクールで賞ももらった。クラスでは委員長。
 ほんとにすごい。
 
 でもでも、そんな愛香でも、悩みがある。
 運動会。雨で中止になればいいのにと思う。
 運動会には、おばあちゃんも来る。そして、運動会が始まった。

 ここから先は、ぜひ読んでいただきたい。「いってまいりま~す」と元気に家を出て、(でも、心は重い)、開会式を終えて、クラスのみんなに先生の注意事項を伝える。(わたしみたいに「運動会はきらい」と思っている人はいないのか。わたしだって、にこにこしているから、ほかから見たら楽しそうにみえるのかも)でも、そんな愛香の心の中は・・・。

 どの作品も、子どもに一日一話、読んであげるのに、ちょうどいい長さです。

 ふくださんは、私の本をお仏壇にお供えしてくださるような方。きっとこの本も、お供えして、亡くなられたお母様達が読んでくださっていることでしょう。
 ふくださん、おめでとうございます!!