fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

秋田さきがけ新聞・盛岡タイムズでご紹介いただきました。『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』

2021年02月24日 | 自作紹介
     盛岡タイムズ 2/23

  秋田さきがけ新聞 2・22

*地元の知り合いから記事を送っていただいたのですが、取り込み方で画面の大きさが違っていて・・。さきがけの記事がこんなに小さくなってしまいました。元記事はとてもいい感じのものです。

 とはいえ、盛岡タイムズの記事の大きさには、感激。内容はどちらも、とても的確でいい記事です。たくさんの方に手にとっていただきたいです。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

震災三部作~俳人照井翠さん

2021年02月22日 | 本の紹介
           
 
 もうすぐ10年になります。
 3月に入ると、もっといろんな報道が出てくるでしょう。10年前と今とどう違うのか、どう同じなのか。
 いろんな方が語り、いろんな写真は映像が出てくると思います。
 小説やエッセイ、記録、写真集もいろいろ出ました。
 そんな中で、10年前の当時、釜石市で高校の先生をしていて、被災された俳人照井翠さんの『龍宮』という句集が、もっとも私の心にストレートに入ってきました。そして、その後エッセイをまとめた『釜石の風』、もう一冊の句集『泥天使』を出され、震災三部作が完結したとのこと。

 双子なら同じ死顔桃の花
 春の星こんなに人が死んだのか  照井翠『龍宮』

 ところが、句集『龍宮』が、見あたらない。おかしい、どこにいっちゃったんだろう。

 

『アテルイ』裏話 ⑦ 乗馬体験

2021年02月21日 | 自作紹介
 アテルイを書くために、いろいろなところを訪れたり(多賀城、奥州市のあちこち、清水寺、京都の田村麻呂のお墓、枚方のアテルイの塚、淀川)しましたが、乗馬体験も、その1つ。
 アテルイ達は馬にのって駆け回るのに、馬の感触を知らなくてはと、体験しました。友人につきあってもらって。(写真は、友人です。秋田と山形の県境にある鳥海山がきれいでした)
 ちゃんと、ある部分で、その体験がいきた描写があるんですよ。
 意識できているのは、2場面。それぞれ1行ずつですが、そういう一行一行が物語を支えていると思っています。

 珠下なぎさんが、ブログで『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』の感想を書いてくださいました。福岡で歴史ファンタジーを書いていらっしゃる方。アテルイには、当時のまつろわぬ者達という共通点があり、興味を持って読んでくださっています。ありがとうございます。
  
 
 
 きょうは、みちのく童話賞メインスタッフのリモート会議。3月から募集開始です! 気づくと、朝日小学生新聞が毎年開催していた童話賞が打ち切られていました。まだ公にはなってませんが、他に2つの賞が終了するという情報も耳に入っています。なんで? 文学というすぐに結果はでない分野だけど、大事にしてほしいです。

『アテルイ』裏話⑥ 田村麻呂伝説

2021年02月19日 | 自作紹介
 資料の少ないアテルイに比べ、田村麻呂に関する文献はたくさんありました。そして、それ以上にあるのが、伝説です。
 『アテルイ』の物語以後、田村麻呂は都で出世しますが、東北の征夷も進めました。
 アテルイの息子、人首丸は10数人のエミシと山に逃れたものの、田村麻呂の娘婿にとらえられ、斬られたという伝説もあります。人首村(現在は統合され村はない)という地域がまた、とてもいいところで、人首川の周辺を歩きました。とらえられたという山には碑もあるようなので、行きたかったのですが、「熊が出るからやめたほうがいい」と言われ、断念。
*以前ブログにここの町を訪れた記事があります。賢治とのつながりも。

 また、平泉の近くには達谷窟(たっこくのいわや)という崖を利用した素晴らしい建物があるのですが、これは、田村麻呂が悪路王を成敗するときに建てたとも言われています。この悪路王というのが、鎌倉時代あたりに作られた、アテルイを鬼と見立てた伝説です。当時は、完全に田村麻呂善、アテルイ鬼という図式だったことがわかります。

 田村麻呂が建立したという伝説の毘沙門天は、東北各地にあります。
 また田村麻呂は、福島県の郡山で生まれたという伝説も。実は最初、これを採用して、田村麻呂の子ども時代も書いたのですが、途中でカットしました。郡山にも行き、田村麻呂が産湯を使った井戸があるらしいというところにタクシーで行ってみましたが、行き着けませんでした笑。こういうのは、地元の歴史学者さんの案内とかがないと、無理ですね。
              

 『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』引き続きよろしくお願いいたします。
 

コロナ後

2021年02月18日 | 日記
 新型コロナウイルスが終息したら・・。
 その後の世界を想像しました。
 コロナ以前とは、何かが違う。全く同じにはならないでしょう。

 第一にオンラインでの会議が、定着しました。
 全てがこのままではないでしょうが、以前のように都心に出なくても、ちょっとの打ち合わせなら、オンラインで十分となりそうです。
 大勢が集まっての飲み会も、前のようには出席しないかもしれない。そんな気がします。
 美術展が大好きで、いろいろ出かけていました。これも、一年間がまんしていたら、わざわざ電車に乗っていかなくてもいいかなと思ってしまっている自分がいます。田舎のギャラリーや会場でゆっくり観られるものなら行きたいですけど。
 コンサートは、もともと行くほうではありませんでした。映画も、ネットでいいかな。
 
 岩手秋田へ行く、仕事の取材として出かける、それ以外は、ひきこもりを続けそうな気配濃厚です。(十分か)
 以前は、友人とランチしたり、展覧会を一緒に観てその後居酒屋で一杯とか。創作仲間と居酒屋で盛り上がるとか、その辺がどうなるかなあというところ。若かったら、違うでしょうが。
 体力が落ちないようにしなくては。
 
  散歩途中で会った光景
 

『アテルイ』裏話⑤ 立ちはだかる『野心あらためず』

2021年02月17日 | 自作紹介
 後藤竜二の作品に、エミシと朝廷の争いを描いた『野心あらためずー日高見国伝』があります。
 光文社文庫 (新日本出版から出されたものを、あらたに文庫化したもの)
 アビという架空の少年を作り出し、彼の視点によるエミシ達、アザマロの物語になっています。
 アビは村全体が日向国(九州)に流されていた一族。鮫狩りをしながら、舟で北上し、ふるさとへ戻ります。
 道嶋大楯という朝廷の役人になった男の残忍さ。
 後藤さんの筆は、そこを容赦なく描いています。

 正直申し上げて、この本を最初の頃は、すんなりと読むことができませんでした(最初のころというのは、児童文学を書き始め、後藤竜二代表の「季節風」に入ったころ)。
 私自身が、アテルイを書こうと、いろいろ調べ、現地に足を運び、土地勘や登場人物の名前がようやく頭に入って、それから読んでようやく・・でした。
 悪いということではなく、そういう本だということ。すんなり読める本ではないということ。
 
 そして、アテルイは、後書きにちょろりと出しているだけ。
 どうして、後藤さんはアテルイを書かなかったんだろう。それは、たぶん、後藤さんはスーパーヒーローを書きたくなかったから。
 かな。
 でも、私は「アテルイ」を書きたいと思った。
 そして、書きながらずっと『野心あらためず』が念頭にありました。
 あるときからは、意識しないようにもしていましたが(矛盾しているようですが、そうしないと、書けなかったです)。
 後藤さんが、私の『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』を読んだら、どういったかな・・・。甘いなって言われるかな、なんて思うこともあります。それでも、読んでいただきたかった。
 
 『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』が出てから、ラジオ出演などもありました。そこで感じているのは、やはりまだまだ「アテルイ」の認知度は低いということです。東北出身で、歴史の好きな方は、かなり知っています。でも、そこをちょっとはずれると、まだまだ・・。
 アテルイの顕彰に一役かうことができたら、嬉しいです。
  
  
 どうぞ、子ども達も、大人も、かつて古代の東北に、このような不屈の精神を持った男がいたことを、かみしめていただきたく思います。 
 発売中です。ぜひ、お読みいただけますよう、お願いいたします。

『アテルイ』裏話④ 二人の父について

2021年02月16日 | 自作紹介
 

何度も書いていますが、アテルイの資料はあまりにも少なく、家族のことや幼年期、少年時代、何もわかっていません。そこは、全て想像です。
 既出の小説でも、アテルイはそのように書かれています。
 『火炎』(高橋克彦)では、アテルイは胆沢地方の長の息子。
 『まほろばの疾風』(熊谷達也)では、アテルイの父はアザマロと設定されていました(すみません、記憶で書いているので、違っていたらご指摘ください)モレを女性としても描いています。

 私はアテルイを書くにあたり、強いだけではなく、人の痛みをわかるリーダーであってほしいと思いました。そうなるためには、どのような少年時代を過ごしているのか。長の息子として、鍛えられたというだけでは、何か足りないとも思いました(なにしろ、児童文学を書いているので)。幼年期に辛い出来事があり、そこを乗り越えていてほしい。
 そんな思いで、この物語を書きました。
 そのため、実の父親カンガという男をかなりひどい人間として描いています。
 
 ネタバレになるので、あまり詳しくは書けませんが、でも最後の最後、ただの悪役だけではないカンガを書けたようにも思っています。
 なので、表紙の絵には、いろいろな登場人物が描かれていますが、カンガ、案外大きいです。
 
 最初は、このカンガを道嶋大楯という男を同一にしようかとも思ったのですが、大楯は、実在の人物なので、制約があり、やめた次第です。

『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』発売中です。よろしくお願いいたします。

『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』裏話③ 編集者さんの言葉

2021年02月15日 | 自作紹介
          

 この作品、いつから書いたか、記憶がはっきりしていません。
 ただ、10年くらい前に「アテルイ」を主人公とした児童文学はないことに気づき、いつか誰かが書くだろうなと思いました。それを想像したとき、誰かが書いた「アテルイ」を読むのは、悔しい! 自分が書きたかったと思うだろうと、確信しました。だったら、誰かが書く前に自分が! と思い、構想もなにもなく書き出したのですが、1章分も書けずに、さじを投げました。
 あまりにも資料が少ない。
 想像するにも、もっと手がかりがひつよう。
 筆力もない。

 その後、『しゅるしゅるぱん』を書き(っていうか、6年かけて整えて)、『オオカミのお札』シリーズも書きました。(もちろん、他の作品も)『オオカミのお札(一)カヨが聞いた声』は江戸時代末期の物語です。これが初めて書いた歴史物語。古い時代に思いをはせて書くという感触がつかめた気がしました。

    
 そして、再び「アテルイ」に挑戦。
 『オオカミのお札』シリーズを出してくださった、くもん出版さんに読んでいただきました。その最初の原稿には、いくつかご指摘がついてもどされ(今、どういうご指摘だったか、覚えてないのですが)、ああ、そうだよなあ。となりました。私はだいたい、そういうときすぐ改稿にとりかかるタイプなのですが、「アテルイ」のときは、(いやあ、できるかなあ。難しいな)と、とりかかれず、放置。(すみません)
 そしたら、数ヶ月後、編集者さんから、「アテルイはどうなってますか? 魅力のあるテーマなので、期待しています」という連絡が入りました。ええええ? 「すみません。まだ手をつけていませんでした。頑張ります」とお返事をし、早速改稿に取りかかったわけです。
 何が言いたいかって、編集者さんの「期待しています」という一言の大きさ。
 もちろんその後の改稿でまた一発OKではなく、何度かのやりとりをしました。
発売中です。引き続きよろしくお願いたします。

 *現在、今年出る別の本作りも進行中ですが、画家さんがゲラを読んでくださった感想がまた嬉しくて、編集者さんがゲラにつけて送ってくださったその言葉、すぐ見えるところに貼って、頑張ってます。
 お褒めの言葉があると、馬力がアップ! 人間ですからね♪ ありがとうございます!! 

ベルマーク新聞2月号に『アテルイ』をご紹介いただきました。

2021年02月14日 | 自作紹介
          

 ベルマーク新聞2月号で、ご紹介いただきました。
 書いてくださったのは、児童文学評論家、藤田のぼる先生です。ありがとうございます。ぜひ、クリックして、お読みくださいませ。

 夕べの地震は、10年前を思い出してしまう強いものでした。長かったですし・・。
 震源地が東北と出たときには、血の気が引きました。津波の心配はないとも出て、ほっ。
 今朝は東北にいる親族や知人に電話をし、無事を確認。岩手は沿岸より内陸部の方が強かったようです。
 地震、怖いです。いきなり来ますからね。
 二次災害がないことを祈ります。

GoTo読書 未来屋書店石巻店さんからの広がり

2021年02月13日 | 日記
  未来屋書店石巻店さんが、このGoTo読書のハッシュタグをつけて、ツイッターで企画したものが、どんどん広まっています。
 政府のGoToトラベルは、大失敗でしたが、こちらは大成功。
 未来屋書店さんだけではなく、図書館や、先日はなんと三省堂書店さんまでが、参加。
 帯をどうぞ誰でも使ってくださいと、未来屋書店さんが言ってらしたからです。テレビや新聞などでも取り上げられました。
 この企画がツイッターで流れてきたとき、「いい!」と思い、私の作品『ジャンプして、雪をつかめ!』は青森、『しゅるしゅるぱん』と『オオカミのお札(三) 美咲が感じた光』は、岩手が舞台ですと名乗りを上げたところ、しっかりキャッチしてもくださいました。
 その後、このハッシュタグで流れてくる店頭写真に、この3冊をしょっちゅう見かけます。特に多いのが『ジャンプして、雪をつかめ!』です。嬉しくて、即RTして、お礼を言っています。
     

『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』(くもん出版)は、この企画の開始時にまだ刊行されていなかったので、リストに入ってませんが、古代岩手への旅ができるので、加えていただきたいなあ。
 
 

  これは、沖縄の書店さんの写真。未来屋書店さんのツイッターからお借りしました。青森の本なので、いつもこのように上の方に面陳していただいて、感謝です。お客様の手にも、渡ってくださいますように! 
 


 

『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』裏話② イラスト取材

2021年02月12日 | 自作紹介
 画家の江頭さんには、一度岩手へ来ていただきました。
 奥州市のアテルイ主要地域を一日かけて回り、空気を肌で感じていただけたと思います。
 空の広さに感動していただきました。

         

 巣伏の戦いは広い範囲での戦ですが、櫓が復元されています(ここから秋には、田んぼアートを臨むことができます)。ここで、川や空を見ながらしばらくスケッチをされていました。そしてできたのが、上の絵。あとがき部分に入れていただいた、私の大のお気に入りです。昔も今も、空は広々と頭上にあります。

 私は、その間、自転車で訪れていた地元のおじいさんと、喋ったりしていました笑。

 『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』、お近くの書店、ネット書店にて、発売中です。よろしくお願いいたします。

  

柚子ケーキ っていっていいかどうか? 

2021年02月11日 | 日記
         
 お菓子作り、料理の上手な方からみると失笑もののようなケーキですが・・笑。
 私はおおざっぱなので、ケーキやパンが作れません。材料をきっちり量るという最低限のことができないのです。何かひとつ足りなくても、いいんじゃない? と思っちゃったり。何より、今はそんな時間もありません。

 でも、柚子ジャムを大量に作り、これ、きっとケーキに練り込めば、おいしいよなあと、ずっと思っていたのです。それで、昨日やっとやりました。
 といっても、スーパーで「パウンドケーキの素」というのを買ってきて、それにバターや卵、牛乳を一応分量通りにいれ、ジャムもたっぷり混ぜて、焼きました。
 パウンドケーキって、直方体(ちょっと台形)の深い型に入れて焼くんでしょうが、時間がかるし、中が生焼けってなりそうなので、こんな感じで。お弁当などにいれるアルミの容器です。形はこれが一番よくできたという程度なので、誰かへのプレゼントには向きません。
 アーモンドスライスを散らしたので、そこはいい感じでした。自画自賛です。

 今回、パウンドケーキの素が使えることがわかり、大収穫。来年からも柚子ジャムは作ると思うのでやると思います。そうだ、アプリコットジャムも毎年大量に作るので、あれでもやってみよう。
 ジャムは、自分の手作りが何より好きです。

『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』裏話① 監修について

2021年02月10日 | 自作紹介
       
 
 画家の江頭大樹さん、アテルイをたくましく、そしてかっこよく描いてくださいました。
 
 さて、表紙のアテルイ、そしてこのカット、どこかおかしいと思いませんか? 
 注目すべきは、服。

 現代の感覚では、着物の袷が逆です。
 実はこれは、監修をしてくださった、元多賀城跡研究所所長の白鳥良一先生のご指摘で直した状態なんです。イラストもラフの段階でチェックしていただいています。
 着物の袷が現代のようになったのは、ちょうどこのアテルイの時期。でもそれは京都の貴族達の間でのこと。当時世界の最先端だった中国の流行を取り入れ、あわせを右前にしたのだそうです。なので、エミシ達はそれまでどおり、左前だったはずとのご指摘でした。

 『アテルイ』は歴史物語、フィクションですが、やはり歴史的にはっきりしている部分は押さえておかないと、リアリティに欠けたものになってしまいます。
 他には、アテルイ達が住んでいる家が、竪穴式住居であったことは知っていましたが、間仕切りがひとつくらいあって、男部屋女部屋と分かれているくらいの想像をして書いたのですが、それはないと。一つの部屋で寝ていたはず。とか、「冬の間、魚の骨で釣り針を作ったり」なんて書いた部分に、「この時代はすでに鉄製です」とご指摘いただいたり。本当にありがたかったです。

 それでも、最近関西のほうで、偽古文書のことがニュースになっていました。この古文書で町おこしをしていた地域にとっては大打撃。そんなことが起こりえるのが、歴史の世界。アテルイ達エミシのことも、今後どんな新発見が出るかわかりません。
 少し前までは、エミシとアイヌが混同されたイメージで描かれてもいました。これに関しては、今は全く別とDNA鑑定で証明されているのだそうです。
 白鳥先生は、現在、『アテルイ』にも登場したアザマロが任されていた伊治城の発掘調査もなさっています。私は、多賀城、胆沢城、清水寺他あちこち、アテルイに関連した場所を訪れましたが、伊治城跡にだけは行っていません。
 今度ぜひというお話をしているうちに、コロナ騒ぎ。騒ぎが収まったら、ぜひ行ってみたいです。

 

tbcラジオ(東北放送)・ロジャー大葉のラジオな気分

2021年02月09日 | 活動
  本日、13:45~ 「みちのく児童文学リレー」コーナーに電話出演いたします。

  何巡目になるかな。4巡目かな。
  本日ご紹介するのは、もちろん、新刊の『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』
  
   

  もう一冊は、

  『自由への道 奴隷解放に命をかけた黒人女性 ハリエット・タブマンの物語』池田まき子著 です。  
   

『麒麟がくる』が終わってしまった

2021年02月08日 | 日記
 NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』が終わりました。
 前回はもちろん、再放送も土曜日に観て、日曜日は、朝から何度も、きょうが本能寺の変だ・・という気持ちで夜8時を迎えました。こんなに楽しみに待ったドラマ、終わってほしくないドラマは久しぶりです。

 よかったなあ。
 タイトルの曲も映像も、主役の二人(光秀と信長)も。
 総勢でどのくらいの方達があのドラマに携わってるんでしょう。すごい人数ですよね。迫力でした。
 そして、ラスト。
 義経などもそうですが、史実では死んだとされている人物が、実は生きていたとする物語は多くあります。それは、読者、視聴者の希望なんですよね。私は、今回、光秀の死に顔が出るのではと予想していたのですが、そこは外れました。
 調べると、光秀天海説というのがあるのだそうで。天海という僧侶が、実は光秀なのではと。天海は、僧侶なのに甲冑を持っていて、その兜には、麒麟があるのだそうです。ふうむ。

 この後の秀吉、家康、細川ガラシャなど、続けて見たかった。
 戦国時代は、おもしろい。
 ただ、作るときには、資料がありすぎて、大変だろうと思います。
 『アテルイ』は、資料が少なかった分、想像で補うというやり方が私には合っていました。アテルイと田村麻呂、大河ドラマにならないかなあ(妄想笑)。

 児童文学作家赤羽じゅんこさんが、ブログ「三日坊主日記」で、『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』をご紹介くださいました。児童文学者協会の理事として、そしてご自身の執筆でお忙しい中、ありがとうございます。

     
 (アテルイ、田村麻呂、ついに激突! *イラスト江頭大樹)このカット、大迫力です。