fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

震災図書としてご紹介いただきました~『オオカミのお札(三) 美咲が感じた光』

2020年04月29日 | 自作紹介
仙台市制だより5月号

 仙台在住作家佐々木ひとみさんが、市政だよりの震災図書のコーナーに『オオカミのお札(三)美咲が感じた光』を、ご紹介くださいました。もう一冊は、佐々木さんの『兄ちゃんは、戦国武将!』です。



 『オオカミのお札』は三部作のシリーズで、震災を扱っているのは三巻だけなので、これまで震災図書という扱いはいただいたことがありません。でも、今新型コロナウイルスという大きな厄災に見舞われている今日、このシリーズはまさに、厄災と立ち向かう人間を描いたものだった! と思っていました。佐々木さんも、そう読んでいただけたようです。

 現在この本は、おそらくほとんどの書店の棚にはないと思います。でもご注文いただければ、OK。アマゾンでは、あっても残が1冊。これをどなたかが買ってくださると、すぐ品切れになります。
 他に、e-honというサイト、または絵本ナビとか・・・。こちらでは、ご注文できます。e-honは、お近くの書店をご指定して受け取りをすれば、送料無料。他は2000円以上だと送料無料とか。私も、いろいろ試し中です。

 ぜひ、お読みいただきたく、お願いいたします。


重版のお知らせ~単行本出版を目指していたころ

2020年04月27日 | 自作紹介
 『頭がよくなる10の力を育てるお話』(PHP出版)が、12刷とお知らせいただきました。累計2万5000部だそうです。
 この本は、初版がいつだったか、たぶん10年近く前。まだ単行本デビューをしていないときです。アンソロジーなので、7,8人による共著。それぞれが5編書いています。私も。
 
 まだデビューしていない者に、こういうチャンスをいただけたって、今思うとありがたいです。
 人数割ですが、ちゃんと印税もいただいています。つまり、重版のたび、おこずかいが入るのです。これ、ホントに嬉しい。
 書店では見かけないし、アマゾンなどでも新刊は買えないようです。一度生協のチラシに載っていたと聞いたことがあります。本を売るルートは、書店、ネット通販だけではなく、他にもきっとあるのでしょう。つまり出版社さんの営業力で、この本は版を重ねているのだと思います。ありがとうございます。

 ところで、デビュー前の方にとっての、こういうチャンス、今、あまりないなあと感じています。
 今年出たアンソロジー2冊とも、公募はなし。作家さんをあらかじめ決めてのものでした。ここに数人公募枠が入っていて・・というのが、以前はよくあったんです。やっていただきたいけど、出版社さん、今はそれどころじゃないかもですね。
 この騒ぎが落ち着いたらぜひ。

 単行本を出していない方、ぜひぜひ公募にチャレンジをしてくださいね! 
 来年公募の みちのく童話賞
 みちのく童話賞スタッフブログ  こちらは、私が書いているほか、スタッフの活動情報も。今後、公募でデビューを目指す方のための情報なども書いていきたいなと思っています。
 協賛も募集中です。1口からでも、大歓迎。感謝ですので、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

  遠富士 手前の山並みがきれい。山梨方面ってことですね。
 
 

『王の祭り』小川英子(ゴブリン書房)

2020年04月25日 | 本の紹介
        

 まさに、壮大なファンタジーです。
 私は、デビュー作が、絵本・児童文学ファンタジー大賞佳作受賞『しゅるしゅるぱん』だったこともあり、ファンタジー作家とも言われるのですが、実際にはかなりリアリズムも書いています。今年3作品出版予定ですが、2作はリアリズム。
 ファンタジーでも、リアリズム寄りです。
 こういう、いわゆる壮大なファンタジーは、書けない。
 以前、一生のうちに一作くらいは、ハイファンタジーを書きたいと思っていたことがありましたが、どうなるか。
 
 この『王の祭り』。織田信長とエリザベス女王の時代。もちろん遠く離れた地で文化もなにもかもが違うわけですが、人の上に立つ者という共通点があります。そこに着目した作者は、壮大なファンタジーを作り上げたわけです。ネタバレになるので書きませんが、他にも歴史的に有名な両国の人物が出てきます。
 表紙の絵、エリザベス女王と安土城ですから! 
  
 両国の歴史をきっちり調べないと書けない物語。すごいです。

散歩で出会う花④

2020年04月24日 | 自然観察
         

 藤が咲いてますね。



  花ではないけど、柿の若葉がみずみずしくてきれい。

 土手を散歩していたのですが、マスクなしでジョギングをしている人が多いので、きのうから別のコースにしました。
 皆様、どうぞくれぐれもお気をつけください。            

「季節風」書評

2020年04月23日 | 自作紹介
    

  

 所属している「季節風」最新号で、『木があつまれば、なんになる?』(あかね書房)を丸山千耀さんが、『ぼくたちのだんご山会議』(汐文社)を森くま堂さんが、書評を書いていただきました。

 改めて、いい本だなあ~と思えます。ありがとうございました!

 

 
 
 全国に緊急事態宣言が出され、うちの地域では図書館の予約もできなくなりました。書店も閉まっているところが多いようです。
 アマゾンでは本日確認したら、『木が~』は、残1冊。『だんご山』は、品切れです。生活必需品の配送を優先しているので、アマゾンさんは品切れになった場合補充がすぐにはされないとか。でも、他にも通販サイトがあります。私もいろいろ試してみたいと思います。といいつつ、やはり登録していて、ぽちっとすればいいだけのアマゾンが手軽というのが、本音ですね。先日も、孫に2冊ぽちっとしました。住所登録しておけば、あっちに配達してくれるし。
 でも、(何か本を~)というときは、リアル本屋さん。先週は駅前の書店で漫画や文庫など数冊買ったけど、開いてるかどうか、行ってみたいと思います。もちろん、マスクをして。

御嶽神社のお守り~お守りは「買う」ではなく「いただく」

2020年04月21日 | 自作紹介
 先日、御嶽山の太占のことを書きました。
 また、最近部屋で体操していたとき、視線の先の本棚にある箱が目にとまりました。あ、あれ・・・。


 御嶽山に行ったときに、社務所でいただいたお守りでした。立派な桐箱に入ったこのお守り、太占のときの鹿の骨を砕いたものが入っているのです。こんな時期なのでしまい込んでおらず、外に出してぶらさげました。

 ちなみに、上の文で「いただいた」と書きました。ただでというわけではありません。このお守り、正直結構な額でした。でも、社務所のお札などもそうですが、「買う」と言ってはだめ、お金は出すけれど、それは寄進のようなもの。神様からいただくものなのです。
 というようなことを、私は俳句の師である辻桃子からよく言われてました。なので、『オオカミのお札 三 美咲が感じた光』の中でも、主人公が祖父と御嶽山に行く描写があるのですが、そこに触れています。
御嶽神社奥の狼社

 御嶽山からの眺望

 狼のお札

 拙著『オオカミのお札』

 このお守りは、『オオカミのお札』が、児童文芸協会賞をいただき、お礼詣でに登ったとき、いただいたのでした。

 その後、浅田次郎さんの『神座す山の物語』を読みましたが、この本の舞台も御嶽山。これ、超お勧め本です。







 ぜひ、読んでいただけたらと思います。

散歩で出会う花③

2020年04月20日 | 自然観察
       棕櫚(シュロ)の花

 この下のぼさぼさで、シュロ縄を作るんですね。シュロ縄って、私は彫刻を学んだとき(ちょととね)最初、木の芯にシュロ縄を巻き付け、粘土がつきやすくしていた。あれくらいだなあ。

  はなにら

  これは、先日出したカリンの木の全体。
 
 
 

散歩で出会う花② 地獄の釜の蓋・ぎしぎし

2020年04月18日 | 自然観察
        きらん草。俳人は、地獄の釜の蓋と呼びます。

  
 ぎしぎし。羊蹄 という字だけど、覚えられない。

 このところ散歩に行くと、だいたい雉に遭遇しています。でも、その時に限って、カメラを持ってない。きょうなんて、最高のポジションにいたのに。
 明日は、カメラを持っていこう。でも、そうすると、いなかったりするんですよね。

『なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸』光村図書5年(教科書)に

2020年04月17日 | 自作紹介
    
 
 この4月から、新しい教科書になり、光村図書さんの「銀河 5年生」(国語の教科書)に、『なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸』が載っています。
 家でこの教科書を見てくれている子も多いのではないでしょうか。

  

 いっしょに載っている本は、有名なものばかり。嬉しいです。
 実は最近、エゴサーチで某大手通販サイトで自著の残数をいつも見ているのですが、ビブリオバトル・ストーリーの2冊、動いていて、きょうも品切れ状態なんです。ポチっとしてくださってる方がいるのだなあと思います。
 他の本も、ぼちぼち。
 あ、どこかで誰かが1冊買ってくれた! これが、今の引きこもり状態のひとつの楽しみにもなっています(笑)。ありがとうございます。これからも、よろしくお願いいたします!! 

『きみが、この本、読んだなら ざわめく教室編』ベルマーク新聞4月号

2020年04月15日 | 自作紹介
           

 児童文学評論家の藤田のぼる先生が、ベルマーク新聞4月号で、『きみが、この本、読んだなら ざわめく教室編』(さ・え・ら書房)をご紹介くださいました。
 戸森しるこ・おおぎやなぎちか・赤羽じゅんこ・池田ゆみる この4人によるアンソロジー。

 
 姉妹本。とまどう放課後編も、あります。こちらは、森川成美、高田由紀子、松本聡美、工藤純子の4人です。

 本の中で、子ども達は、学校や家で生き生きとしています。一刻も早く、もとの生活にもどることができますよう。
 

引きこもり生活でストレスをためないよう

2020年04月14日 | 日記
 私はもともと、家で仕事をしているわけなので、自粛といっても、そんなに変わらないかなと思っていました。
 でも、この時期、岩手や秋田へ行けないのは、大変なストレス。
 
 毎日のスーパーの買い物、散歩。あとは、家事と仕事。うーん。
 美容院に行って、カットしなきゃいけない時期なのに、行けません。ばさばさに伸びてます。白髪も・・・。これを機会にグレイヘア? いや~、きちんとカットしないで、グレイヘアは、山姥ですよ。それで、自宅でできるヘナカラーを試して、まあまあかな。

 靴を通販で購入。私は、ヨネックスの同じものをいつも買っているので、はっと、そうか、履いてみなくても、買える! と気づいたのでした。
 
 いつもは、黒なのですが、パールローズを。もっとピンクっぽいかなと思ったけど、ベージュに近く、おばさん向けでした。これで、散歩がちょっと足取り軽くなります。
 また、どうせ誰にも会わないんだし、と染みのついたカットソーを着ていたんだけど(洗っても落ちない)、これも貧乏くさいので、捨てて、ちゃんとしたものを着るようにしました。今までは、家ではボサボサでも、たまに人に会うときは、ちゃんとしてたのが、気分転換になってたのですね。
 
 先日は、無償にスイーツが食べたくなり、銀座ウエストへ。と言っても、実は工場が市内にあるのです。そこの直営店が一割引きで購入できます。こうして、ささやかに楽しむ日々です。

 何より、仕事の連絡などが、ちゃんと入ってくることが有り難いです。今年の刊行予定は、少し遅れるかもしれません。それでも編集者さん、在宅で頑張って、メールをくださいます。イラストレーターさんも、もともと皆さんおうちでお仕事をしてらっしゃるし、きちんと仕事は進んでいます。メールでラフをいただくと、めっちゃ、嬉しいです。画家さんって、ほんと絵がお上手(プロに対して、ばかなこといってるね)。絵っていい。気持ちがハイになります。
 
 こう書くと、私は恵まれてるなと思います。
 ツイッターでは、皆さん、旅行の写真を出したり、音楽でコラボしたり、工夫してらっしゃる。それを、一国の首相が利用するという愚行もありました・・・、いけないけない、楽しいことを考えましょう。
 せめて、明るい花を。
 
 きょうは、よいお天気です。散歩します。
 
 

『真夜中のキョーフ』日本児童文学者協会編・軽部武宏絵(フレーベル館)発売になりました

2020年04月13日 | 自作紹介
         

 これは、24時間のキョーフ① このあと、夜明け前のキョーフ、真昼のキョーフ・夕暮れ時のキョーフ・ねじれた時間のキョーフ と続きます。

  その第一弾として発売になった『真夜中のキョーフ』。新型コロナウイルスの感染がどんどんと広まり、ついには、7都道府県で緊急事態宣言が出され、営業の自粛を求められた中、果たして、発売日に書店に並ぶのだろうか。編集者さん達は、在宅勤務になっている様子。見本をいただけるのは、連休明けかしら。と思っておりました。
 でも先日、ちゃんと見本は届き、関西在住の友人は、書店で購入したと、ツイッターでアップしてくださいました。

 

 感謝!!
 
 早速読みました。
 「真夜中のカップラーメン」廣嶋玲子
 「あけてはいけない」いとうみく
 「バラ子」令丈ヒロ子
 「お願いがあるの」おおぎやなぎちか
 「だれかの声が聞こえる」三田誠広
 
 いやいや、こうきたか! という作品ばかり。さすがです。
 だって、タイトル読んだだけで、「どんなんだろう?」ってなるじゃないですか。
「真夜中」「怖い話」ということで、書くのですよ。これだけバラエティに富んでいるとは。そして、とてもバランスがいいです。なんていうかな。SF的なもの、ホラー的なもの、日常の怖さ、正統的なもの。私のは、しっとり系? うん、ちゃんと自分が描くべきものを書けたという気がしました。よかった。

 軽部さんの絵がまた、怖い。
 子ども達、ぜひ、読んでいただきたいです。

句集『天窓』石井みや(文學の森)

2020年04月12日 | 本の紹介
         

 「童子」の石井みやさん、第二句集です。
  タイトルとなった句は、

 明るしよ天窓に降るさみだれは    みや

 五月雨は、旧暦五月に降る雨。旧暦と新暦は1ヶ月ちょっとのずれがあるので、私達が使っているカレンダーでは6月、梅雨真っ最中の雨です。梅雨の雨といえば、じとじととしたイメージ。でも、それが天窓に降っていると、明るさが伴います。私達が五月という文字に抱くイメージも合わさって。
 加えて、ここには、何も書かれていないけれど、見あげる「人」が存在します。
 
 倉敷のご自宅では、「童子」主宰を始めとした連衆と、幾度も句会をしたとのこと。そのとき、獅子座流星群があり、その天窓に流れ星が降っていたことを、主宰の序文で書かれていました。うらやましい! 

 新生姜あやふく戀に落ちかけて    戀という旧字が、いい。新生姜との取り合わせ。これはちょっとやそっとでできることではありません。説明すると、うそっぽくなる。読み手の解釈を拒否する句ですね。

 この船であの島へ行く世阿弥の忌  
 用水の出会ふところや捨案山子

 
 隙のない句集です。どの句を取り上げていいのか、迷う。初句集の場合は、案外すらりと10句くらい、選べるんですけど、この句集では、どれもいいから、難しい。

 本をセロファンでくるんでいます。こういった装丁は、今句集くらい(歌集もか?)しかないのでは? この本に、どんな服を着せようか。句集を編む楽しみが、ここにある。
 私も、第二句集をいつか作りたいなと思わせてくださいました。
 

『きみが、この本、読んだなら』のご紹介

2020年04月11日 | 自作紹介
        

 「いちはちご」という国分寺市のスケッチ・マガジンで、『きみが、この本、読んだなら』をご紹介いただきました。書いてくださったのは、ビブリオバトルでお世話になっている粕谷亮美さんです。
 このシリーズを読むと、さらに本が読みたくなっちゃうかも・・。学校がお休みの子どもたちにチョーオススメです。と書いてくださっています。
 ありがとうございました。


本当に、そう。
 うちの地域の図書館は、ずーっと頑張って通常通り開館していたのですが、緊急事態宣言を受け、さすがに、館内での貸し出しはなくなりました。ただ、ネットか電話で予約をしたり、それを借りにいくことはできるようです。実際に行って、どのような状態かは、後日ご報告しますね。
 私などは、今までもネット予約、カウンターでぱっと借りるというほうだったので、そんなに変化はないと思うのです。でも子ども達は、実際の本を見ずに予約っていうのはどうなのでしょう。今の子達はできるかな。親御さんが、手伝ってくれれば、きっとOKでしょう。会話をしながら、こんなの借りてみたら? なんてやったらいいと思います。
 日野図書館は、いちはやく『きみが、この本、読んだなら』も、入れて下さってますから! 私の本、面だしして、「市内作家の~」と紹介してくださったんです。早く再開してほしい。

散歩で出会う花~榠樝(かりん)

2020年04月10日 | 自然観察
        

 花梨 というのが一般的な漢字。でも、俳人は、榠樝 と書きます。そのつど調べないと書けませんが。歳時記には、この漢字がまずあり、副題として、花梨 と出ます。榠樝 だけだと、実を指すので、今の時期だと、榠樝の花 ですね。

 はっきり言えば、どなたかの土地なのですが、散歩途中にあり、家が建っているわけでもなく、秋になると、実がぽたぽたと落ちています。道路から柵があるわけでもなく。で、毎年その実を1~3個くらい拾って、ざくざく切って、はちみつ漬けにします。喉にいい。
 今の時期のこの花も、好き。決して桜のように派手ではなく、葉っぱもいっしょに出てるので、木全体を写真で撮ると、目立ちません。

今の時期、少しでも、ここを訪れる方がほっとできるよう、時々は、こういうのもアップするようにしますね! こうやってブログで書く、ツイッターで書いて、会話をする。これが、ストレス軽減になっています。ありがとうございます。