fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

『少年少女文学全集があったころ』『耳ふたひら』松村由利子

2021年03月31日 | 本の紹介
「日本児童文学」1・2月号に、俳句を寄稿させていただきましたが、そのとき、短歌を寄稿されたのが、松村由利子さんでした。
 その後ツイッターの相互フォローができ、ある日、ターキッシュ・ディライトというお菓子のことで盛り上がりました。
 すると、なんとご著書を送っていたいて!!
 『少年少女文学全集があったころ』。胸熱でした。


 だって、私もこの全集で育ったんですもの。松村さんの読書量ははんぱじゃありません。本への愛も! 感動。
 短歌も読みたい! とポチリ。
 『耳ふたひら』

 人はここに住むべからずと言うようにものみな錆びる南島の夏
 石は石を産むことあらず水底の沈思となりて冷えびえとあり
 半身をまだ東京に残すとき中途半端に貯まるポイント
 面倒な外来種だと思われているのだろうかクジャクもわれも
 一度だけ雪が降ったという記憶島の古老の夢かもしれぬ    松村由利子『耳ふたひら』より



 短歌・・。いろいろ思い出があるんです。長くなるので書きませんが。
 もう、長い長いお手紙を書いてしまいました。迷惑だろうな。松村さん、すみません。

 それで私が作った短歌。

 あとはもう何もいはないつらつらと恨みつらみの南部鉄瓶
 後書きを送信したら一日の仕事が終わつたやうな気でゐる
 パソコンのゴミ箱覗き一枚の写真拾ふもまたすぐ捨てる
 朝ドラを観ながら歌を作りつつ六畳一間は狭くて広い
 失ひし歌を求めて古草の残る岸辺に這ひつくばひぬ

桜満開・・・の今の欅(ケヤキ)

2021年03月29日 | 自然観察
                

 桜が満開です。そして、ケヤキは若葉の季節です。
  

 日当たりのいいところにあるケヤキは、もっと葉が茂ってます。

 (これ、某作品のためのメモ)
 ノートに書いておくより、ここの方がブログ内検索で見つけやすいんです。

『どこどこ山はどこにある』電子書籍に

2021年03月26日 | 自作紹介
         

 先日『しゅるしゅるぱん』の電子化をお知らせしましたが、
『どこどこ山はどこにある』も電子書籍になりました。ネット書店での購入ができます。
 ネット書店を見ると、紙の本が消えている? ようですが、確認したところ、紙の本が消えてしまうわけではないそうで、まだこちらも購入できます。タイミングなのか私が見るとネット書店では電子書籍しか出てこないのですが、今後補充されると思います。もちろん、書店にご注文いただければ、購入ができます。

 

 とても好きな本です。
 私は絵本・児童文学ファンタジー大賞からのデビューだったので、その後もファンタジーを書きたい気持ちをずっと抱いています。でも、ファンタジーは「ファンタジーを書こう」と思って書けるものではなく・・(ここ、うまく言えないんですが)ファンタジー作品を書きかけて、(だめだ。これはリアリズムで書く作品だ)と1から書き直すことが何度もあります。それで気づくと、ファンタジーは、『しゅるしゅるぱん』と『どこどこ山はどこにある』2冊に・・。

 『オオカミのお札』シリーズは、ほんの少しファンタジーに足を入れてると思っていますが、これはリアリズムととらえる方とファンタジーととらえる方と両方いらっしゃいます。それもまた、ふふ。ですが・・。
『どこどこ山はどこにある』、まだお読みでない方がいらっしゃいましたら、ぜひ! 中学年向け読み物です。

最後のお弁当

2021年03月25日 | 日記
          

 きょうは、最後の弁当作りでした。
 間が空いた時期もあったけど、ほぼ30年。子どもが学生だったころは、3つ作ってた時期や朝から唐揚げたっぷりあげてた時期もありました。今もそうやっているお母さんもいるでしょう。
 ただ、これから働く女性がもっと増えることを考えると、もっと給食などが充実すべきかなと思います。中学、高校、ないですよね。
 おそらく男性の政治家はそこまで思いが及ばないのではないかな。
 女性の社会進出を考えたら、そういうサポートが必要なんです。そういうところに税金を使っていただきたい。
 
 きょうから聖火リレーが始まりますが、今の時期に必要ですか? 各都道府県で莫大なお金がかかっているでしょう。

 お弁当にもどると、私の場合、ほぼ前日のおかずの残りと冷凍の作り置き。あとスーパーのお総菜コーナーに売っているものを適当に買っておいて、冷凍もしています。これも案外役に立っていました。(きょうのにはないかな)15分かからずにできます。
 職場では、冷蔵庫にいれて、食べるときにチンしているということだったので、夏場でも心配いりませんでした。
 ひたすら詰め込んでいる笑。卵焼きがあれば、もう少しばえるかな。なんて思いながら見ています。
 
 自分、お疲れ様っていうことで。
 
 

思い出したこと

2021年03月24日 | 日記
 この頃、いろいろと思い出します。年だなあ。
 童話を書くようになり、あちこちの公募に出したころ、まだSNSという言葉はなく(ツイッターもインスタもフェイスブックもなかったんだな)、ネットではHPを持っている方がいらして、そこの掲示板でいろいろな方が交流していました。私はひとりで書き始め、仲間というものがいなかったので、情報を求めてそういう掲示板を眺めていたものです。
 何度か公募に入選したあたりで、名前をよく目にする方たちがいる掲示板に思い切って書き込みをしました。皆さんとても歓迎してくださったんですが、そのあと、ある作家さんから間接的に「ネット上で楽しくわいわいやっていて、いつの間にか消えていった方を何人も見ている。おおぎやなぎさんにはそうなってほしくないので、書き込みをしないで」と伝えられました。それで、やめました。
 とても感謝しています。
 一人で書くという時間、大切でした。
 
 また、昨日加藤純子さん(上の作家さんではありません)のブログに児童文学者協会の児童文学学校でお話になった言葉を書いてらっしゃって、ああ、私はその場にいました! 加藤先生の言葉くっきり覚えてます。と思わずコメントしてしまいました。15年前だと・・・。10年前くらいの感覚でした。
 講座では、友達を作ることなく終わりました。なので、あの講座を一緒に受けていた方の行方を知りません。一人だけ名前を覚えてますが・・。書いてらっしゃるのかな。どうだろう。
 その当時のノートがある日出てきたことがあります。
 講師の先生が毎回2人いらっしゃってましたが、その都度、その先生の著作をしっかり読んで、感想を書いて、その上で講座に臨んでいました。月に一回だったかな。
 最後には優秀作品を撰ぶのですが、まったくその候補にもならなかったんですよ笑。
 木村研さんとか、最上一平さんとか、講師にいらっしゃいましたっけ。
 たくさんの方に教えをいただいて、今があります。
 
 
 
 その後、一人でやるには限界か? と考え、「季節風」に入会。先生と呼び合わない「季節風」は、書くことの本質を大事にする会。ぶれのない会です。
 15年かあ。講座に行ったのは、書き始めて何年か経っていたから、書き始めてから20年近いのかな。
 もう少し頑張りますよ。

こういうものも、美しいと思う~春の花の中で

2021年03月23日 | 自然観察
         

 柿のへた。
 散歩は、四季の移ろいを楽しめるからいい。今はあちこちで春の花が盛り。桜も咲いています。
 そんな中で見つけたのが、これ。
 柿は夏にめだたない花をつけ、青い実からオレンジ色になり、冬には熟して鳥に食べられ、そして今、このへただけが残っています。
 この形、姿、きれいだなあと思いました。
 

言葉に気をつけよう・・今更ですが。

2021年03月21日 | 日記
 最近の女性蔑視発言は、ひどいですよね。
 でも、ずっとあれを許容している社会だったんです。

 バカとかアホはどうでしょうか? ばっかじゃない。ばかみたい。これは今まだ使われていますよね。私は関西人じゃないので、アホは使わないのですが、「バカ」は使っていました。でも、これもいずれ使わないようにしたい言葉になるのではないでしょうか。
 今校正している作品の中でも、「あ・・、これ、だめじゃん?」と気づいた言葉があり、直しています。この本は、日本中の誰が手にするかわからない。そう考えると、誤解を生むような言葉は使っちゃあだめですね。反省。児童書は、子どもが読む本ですから、教科書ほどではなくても、書いてあるんだから、人に言ったっていいじゃんと思う子がいてもおかしくない。そういうことも念頭においておかないと。 
 地方で育ったというのもあるのかな、差別表現、かなりあったなと今思います。母が言ってたあの言葉、とてもここには書けないものがあります。
 
 逆に夫の呼び方は、東京にきて、まわりが「うちの主人が」と言ってるのに、とても抵抗を覚えました。田舎で夫のことをそういってる方いませんでしたから。なんていってたんだろ「とうさん」かな。まあ、それもなんですが(自分にとっての父親じゃないんですからね)。

 私のまわりには、若い編集者さんがたくさんいらっしゃいます。
 長く第一線でお仕事をされてきた女性も。素晴らしいなと思います。
 女性の意識も、まわりの意識も、これからもっと変化するでしょう。頼もしいです。
 私ができることは? 
 作品の中で、そして日常で気をつけること。ですね。
  
   
  
 以前書きましたが、蝦夷は蔑称です。なので『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』では、朝廷側の視点のときは蝦夷、アテルイ側の視点のときは「エミシ」と書き分けました。でも普通に「蝦夷」はいろんな本で使われています。
 みちのく は、道の奥。道のないようなへんぴなところ。
 奥州も 人が住んでいない奥の地 という意味あいです。もしかしたら、この言葉も将来は使われていない可能性がありますね。微妙なところだなと思っています。

心配ながら・・。(緊急事態宣言解除)

2021年03月21日 | 日記
 一都三県の緊急事態宣言が、解除されることになりました。
 実は、その決定前に、ずっと通信句会にしていた多摩センター句会のリアルでの再開を4月末から行うことを決めています。1年以上お会いしていないので、実際に顔を見てのやりとりがそろそろ必要。
 私はマスクにフェイスシールドをする予定。実際の句会では、大きな声で句を読み合ったりするのですが、なるべくそれはせず、やる方向にします。

 宮城県の感染者が増加したのは、3・11の取材で大勢訪れたことが影響しているのでは? と思わざるを得ません。なので、緊急事態宣言解除イコールいくらででも移動可ではないことを、肝に銘じなくては。岩手や秋田へ行く予定もあるのですが、人との接触は最低限にします。
 草木瓜 しどみの花とも言うんですね。これ、最近知りました。 

 ワクチン、いつ接種できるのでしょうか。たぶん、4月末なら、句会に来られるメンバーの半分は接種してらっしゃるとは思うのですが・・。
  変異種の感染力の強さ、10代や幼児にも感染するというのが、怖い。彼ら(ウイルス)も生き残りに必死なんですね。未来には、さらに違うウイルスが発生するのでは・・とSF的な想像もしてしまいます。

 今回の宮城を考えても、オリンピックという大規模なイベントはやめるべきだと思います。今回の緊急事態宣言解除も、聖火リレーをやるため? と勘ぐってしまいます。人の命を優先してください。

新一年生へのプレゼントにいかがでしょう。『木があつまれば、なんになる?』

2021年03月20日 | 自作紹介
          

 一年生のかんたが主人公の絵童話。絵本から自分で読む本への移行の時期のお子さんにぴったりの本だと思います。+漢字の成り立ちも、物語の中で楽しめます。
 新一年生へのプレゼントにいかがでしょうか。
 2019年発売の本なので、書店にはないかもしれません。ご注文をいただければ、取り寄せてもらえますし、ネットの本屋さんでも気軽に手に入ります。本というのは、発売3ヶ月が勝負。その後はロングセラーの本の場合は置いていただけますが・・。
 でも、本日エゴサーチをしたところ、この本を昨年、いろいろな図書館や塾でご紹介いただいていることに気づきました。

 全てのページにかわいい絵が入っています。
 どうぞ、よろしくお願いいたします。

春の花

2021年03月19日 | 自然観察


 毎年同じ日に咲くわけではない。それがいいです。

  モクレンとカラスノエンドウ 色はそっくり。大きさは全然ちがう。

  

  

 上はユキヤナギ、下はオオイヌフグリ アップすると形が似てる。

 咲いてくれて、ありがとう!! 

秋田魁新聞にエッセイを寄稿しました(3・17)

2021年03月18日 | 自作紹介
 昨日、秋田魁新聞にエッセイが載りました。
 『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』を書いたときのことや、そのとき感じた土地の力について。

        

 けっこう紙面の上の方にばんと大きく載ったみたい。掲載誌は後日送っていただけるので、またご紹介します。
 それに伴って嬉しいことが。
 10時くらいに固定電話が鳴り、とったところ「おおぎやなぎさんでしょうか」と、女性の声。なんと、大学の一年後輩の方でした。卒業後お会いしてないから、40年ぶり。ひゃー。新聞を見て(高校も同じなので)、同窓会名簿で調べてくださったとのこと。懐かしかったー。彼女は、ずっと秋田で中学、小学校、特別支援学校と先生をされていて、定年の2年前に退職したとのこと。でも、また非常勤で働きたいともおっしゃってました。偉いなあ。
 高校や大学の友人は、先生やってる方が多いんですよ。
 私のことは新聞でみて「すごい」とおっしゃってくださいますが、私からしたら、そうやって先生をずっとやってらっしゃる方のほうがすごいです。
 びっくりしたけど、とても嬉しかった。一気にいろいろよみがえります。

埋もれてほしくないとつぶやいたら~『しゅるしゅるぱん』

2021年03月17日 | 自作紹介
         
 先日、『しゅるしゅるぱん』が埋もれてほしくないなあとつぶやきましたら、夕方封筒が届きました。電子書籍となるそうです!! いや、年明けにお電話はあったんですが、それからずっと何もなかったので、立ち消えちゃったかなと思ってたんです。(書いた当時の編集さんが今違う部署にいらっしゃるので、久しぶりにお声を聞けて嬉しかった。)
 ベネッセの電子書籍なので、誰でもが見られるのではないのかな。でも、興味を持って、読んでくれる子がいたら嬉しいです(今、契約書を書いたばかりなので、公開はいつからか? たぶん4月からではないかな)。
 私自身はどうしても、紙の本じゃなきゃ、その世界に入っていけないんですが、生まれたときからデジタルに囲まれている子ども達にとっては、そうじゃないのだろうと思います。
 時代の波をちゃんと見ていかなくては。

岩手が舞台のファンタジー。第15回児童文学ファンタジー大賞佳作・第45回児童文芸新人賞受賞作です。
 紙の本としても、もちろん現役です。がんばれー。



追悼句集~篠原喜々さん

2021年03月16日 | 日記
         

 篠原喜々追悼句集『伏姫桜』を送っていただきました。
 喜々さんは、長く「童子」でご一緒した方ですが、昨年闘病の末お亡くなりになりました。
 私が「童子」に入ったころ(つまり俳句を始めたころ)、すでに喜々さんがいらしたような気もするし、そこはよく覚えてないのですが、おそらく30年近くいっしょに「童子」の仲間でした。ただ、句会でお目にかかるのは年に数度。最後にお会いしたのは、一昨年の秋田大会でした。

 すぐそこに沈むがくやし送り舟    喜々  

 ご自身の最後を見つめているような絶唱です。どんなに悔しかったことでしょう。
 
 水澄むやお粥がやつと喉通り   喜々

 このような状況でも俳句を作り続けていたその姿に、敬意を覚えるばかりです。

 恐き夢覚めれば月のくわうくわうと  喜々

 いろいろな意味で、かっこいい方でした。

 昨年はコロナで、皆さんゆっくりお別れができませんでした。そこで、こうして、俳句仲間が追悼句集を作ったわけです。中には、皆さんの喜々さんとの思い出の文章とともに、俳句が載せられています。こういう追悼の仕方、しみじみします。有り難いです。
 読んでいて、喜々さんのお姿見え、声が聞こえてきました。

 追悼の句集と花の便りかな  あぶみ

「童子」の仲間も、随分あちらの世界へ行かれました。合掌。

*きれいな方だった~ということを書いていたのですが、一日経ってから「かっこいい」に直しました。女性の容姿について言及しないということ、やはり今の時代、大事だと思います。
 

桜便り~桜が出てくる作品

2021年03月14日 | 自作紹介
 東京の桜が開花しました。早い。
 春です。
          
  
 『俳句ステップ!』は、俳句をやることで自分の殻を破っていく女の子の物語ですが、前半には春の俳句が出てきます。
 桜から声が聞こえてくるみたい
 花びらが窓から入ってくればいい  七実

 七実が主人公です。七実は公園で会ったおばあさん、薫子さんにに俳句を教えてもらいます。

 死ぬときは再開のとき花筏  薫子

 私が登場人物の気持ちになって、作りました。
 ぜひ、読んでいただきたいです。

 また、デビュー作『しゅるしゅるぱん』も、桜が重要な役割をしています。
 
 

 このカバーの『しゅるしゅるぱん』の「ぱ」がピンクなのは、桜色なのです。

  カバーをはずすと、中も桜色! 
 デザイナーさん、素晴らしいセンス。この本も、埋もれてほしくないなあ。ぜひぜひ! 
(とうに読んでるよって方、ありがとうございます。何度も申し訳ありません)