fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

2016年上半期、おもしろかった本

2016年06月30日 | 日記
 もうこんな時期。順不同です。

・『さくら』西加奈子(小学館) 前半の羨ましいほどの幸せな家庭が、後半……。その振り幅のすごさ。そしてそこからの再生。もしこういう物語を書いたとしたら、ボロボロになってしまいそう。つまり、それをやりのけている西加奈子という作者に感服。 

・『サラバ!』(上) 西加奈子(小学館) 下はまだ読んでいません。同時にリクエストしたのですが、下はまだ100人待ち。うーん。「さくら」の後半を考えたら、こっちも何かあるのだろうと思うのですが。

・『坂の途中の家』 角田光代 (朝日新聞出版) 子育ての経験はないはずなのに、どうしてこれほど、幼児を抱えた母親の状況がわかるのか。本物の作家とは、こうなのだなあ。

・『ヒトリコ』額賀澪 (小学館)初めて読んだ作家さんです。いじめやそれぞれの家庭事情の中、小学校高学年から高校生にな るまでの話。主人公はもちろんですが、彼女が「ひとり」を選ぶ所以となったまわりの子達もきっちりと描かれていました。これは、小学館文庫大賞を受賞。同時期に松本清張賞を別作品で受賞され、出版社を越えて2作がデビュー作となったという、すごい才能の作者です。

・『物語の終わり』 湊かなえ (朝日新聞出版) 正直言って、あまり好きな作家さんではありませんでした。でも、やっぱり売れているだけのことはある。うまいです。
 好きじゃなかった初期の作品は、どこか後味の悪さがありましたが、これはそうじゃない。しっかり進歩してらっしゃるのだとしたら、すごいことです。(え、上から目線? いや、学びたい、かくありたいという気持ちです)

 今回、小学館と朝日新聞出版の作品だけだったのは、偶然です。
 
   青梅の御岳山に咲いていた雪の下

 今年も半年が終わりました。

川原

2016年06月29日 | 日記
         

 散歩途中です。東京です。
 といっても、散歩道から、ここまで降りるのは、たまーに。草むらを通って、川原も案外広くて。でも、たまに行くと、いいなあと思います。草むらには、蜻蛉も飛んでいるし、バッタもいるし。
 水もきれい。
 そう。日野は、水がきれいなのですよ。水道水もおいしいらしい。(それがあたりまえになっているので、住民はわからないのですけどね)

やまもも&ラズベリー

2016年06月28日 | 日記
       

 たまに行く、プールの入り口に成っていました。一粒口に入れ、ふむふむ。
 


 これは、ラズベリー。散歩途中のお宅に成っています。こちらは、さすがにいただいていません。
 
 こういう甘酸っぱい赤い実が、好き。
  

「浦島太郎」辻桃子

2016年06月26日 | 日記
 辻桃子さんが、今年「俳句界」1月号に発表した「浦島太郎」50句は、すばらしかった。
 これが、文学の森社より、限定の和綴じ豪華本として出版されました。

 先日、童子句会へ出かけたときにおっしゃっていたのは、「一生をかけて歌仙を巻いているつもり」ということ。

 初夢の珊瑚の門をくぐりけり
 くぐりゆく水の厚さも春の潮
 見上げれば水面は遠く水温む
 水底に濡れてとどくや夏の月
 月光に抱けばつめたき裸かな
 泳ぎきしお茶碗ほどの乳房にて
 くびれにはくびれ巻きつけ海の蛇 「 浦島太郎」辻桃子(「俳句界」2016・1月号)


 全部ここに書くわけにはいきません。
 
 季節は正月からの一年間、浦島太郎と乙姫の悲恋がなまめかしく、かつ写生の手法で描かれています。この境地、すごい。

御岳山 神代欅
 

古本屋さんへ

2016年06月25日 | 日記
 屋根裏にあった相当数の漫画を、古本屋へ持っていきました。
 第一弾は、大きなカミ袋6つ。900円なり……。
 第二弾は、CDやDVDも含めて1800円なり。洋服が820円なり。
 そして、そのお金で、帰りはcocosでお昼を食べてきました。
 
 少しは風通しよくなったか? いやあ、それでもまだ、片付いていない。屋根裏へののぼりおりは梯子なので、年をとってからは大きいもの、重いものの上げ下げはできないと思うのですよ。なので、片付けたいのだけど。

  御岳山登山口付近 多摩川なんですよね。

梅漬け第一弾失敗

2016年06月24日 | 日記
 散歩をしていて、道ばたに落ちていると、条件反射で拾ってしまいます。一度一キロ拾って漬けて、また一キロ。袋持ってなかった日は、着ていたカーディガンに包んで帰りました。そのお宅の敷地内にもいっぱい落ちているんですが、さすがにそれはね。道に落ちているのだけ、いただいています。(って、これは敷地内か?)
 梅酒や梅ジュースもいいけど、梅干しって、いいのを買うと高いでしょ。それに、売っている梅を買って、漬けようという気にはなぜかならないのです。

 時々おばあさんが、畑仕事をしてらっしゃるお宅なのですが、もう梅は漬けてないんでしょうか。
 どうも田んぼもあるらしく、少し前には稲の苗も育てていました。

 で、そろそろ紫蘇で、と思って開いてみたら……、ガーン。黴てたよ。樽ごとビニールでくるんだのがいけなかったのかあなあ。拾った梅に傷みがあったのが、原因か。ホワイトリカーを買うほどでもないと思って、残っていた焼酎で殺菌したのが、ダメだったのか。
 がっかりです。
 調べると、黴だけとって、もう一度焼酎で洗って、なんて書いてあるけど、めんどくさいので、捨てました。
 第二弾の方は、どうか……。

 思い出せば、何十年か前、初めて梅漬けをしたときも黴がはえて、それからしばらくやらなかったのでした。でも、殺菌をちゃんとやって、ここのところは成功していたのに。

 
 行程の途中で、めんどくさがる部分が出るとダメですね。


自分をいつわらずに

2016年06月23日 | 日記
 ブログに書くということは、誰が読んでくださっているか、わかりません。
 なので、気をつかうという点もあります。
 
 講演会の準備をしていても、思うのです。迷うと言ったらいいでしょうか。
 そんなとき、思い出すのは、元「季節風」代表の故後藤竜二さん。一度だけ講演会を聴きました。そのとき、某有名作家さんの代表作ともいえる作品を、堂々と批判されたのですよ。思えば、あれはすごいこと。正直言って、私にはできません。でもでも、自分を偽ってはいけない。そこだけはちゃんとしようと思えます。空の向こうへ、感謝。

  マタタビ


ドラマ「重版出来」防備録

2016年06月22日 | 日記

 三蔵山先生のスピーチ。

 天才も凡人も 年齢も性別も
 人種も国境も関係ない
 必要なのは
 面白い漫画を描くという
 その一念だ!
 私は 私を諦めない!



 心ちゃんの独白。(エピローグ)

 
いつかくじけそうになったとき、道に迷ったとき。
思い出そう、この日のことを。
たくさんの心が震える瞬間を。
誰かのために働く。
  自分のために働く。
 何のためにでも構わない。
 誰かが動けば世界は変わる。
 その一歩が誰かを変える。
 毎日は続いていく。
 今日もまた生きていく


 (泣)
 視聴率が一桁だったなんて、信じられない。私の周辺では軽く50パーセントを超えていました。録画、配信で見られる今、視聴率があてにならないってことじゃないのかと。
 私は「重版出来」ロスになってしまうのではと、心配していたのだけれど、そんなことはなく、今でも彼らが週刊「バイブス」の編集部で働いているような気がして、寂しい気持ちにはならない。いおきべさんも(漢字書けない)、編集長も、新人つぶしも。荒川良々も。
(あれ?)
 三蔵山先生のパーティに樽酒持ってきた沼田さん(名前違う?)も、三蔵山先生のスピーチのあと、「じじぃ」とつぶやいた「つのひめ」の作者も(名前なんだっけ?)、女の子にキャーキャー言われていたメロンヌ先生も、苦悩しつつ殻を破った中田君も、潰れそうになりながら踏ん張った彼女も(ほら、名前が……)みんなよかった。みんな今も生きていて、必死に漫画を描いているように感じています。(沼田さんは、お酒を売って、結婚して。←おめでとう!)

続・御嶽神社

2016年06月21日 | 日記
 もう少し写真を載せておきます。

  大口真神社

  

 この山ならではの光景です。
 念っ!  ← なにをってねえ……。

 *童話塾in東北の受付がきのうから始まっています。って、とっくに始まっていると思って、申し込んでいました。しかも「東北塾」とか言ってたし。ホントこんなんで申し訳ありません。
 敦子さんのブログでも。
 マジで勉強に行きます。秋田や岩手から参加する方、いるといいなあ。

『しゅるしゅるぱん』をご紹介いただきました。(風雲童話城)

2016年06月20日 | 自作紹介
 「季節風」の大先輩である、作家の越水利江子さんが、『しゅるしゅるぱん』をブログ「風雲童話城」で、ご紹介くださいました。何編もの締め切りを抱えた忙しさの中、ありがとうございます。
 人の思いの深さ。そうなんです。それなんです。こうしてきちんと読んでいただけることの有り難さを噛みしめます。ふり返って自分にそれができているだろうか、とも。
 越水さんは、出版した本が100冊を越えていらっしゃるほどの方。はるか彼方にいる方ですが、そういう方が同じ会の先輩としていらっしゃることが誇らしいです。
 歴史ものから、幼年ものまで幅広く書かれている筆力に学びたいと思います。昨年発売された『うばかわ姫』〈招き猫文庫)白泉社は、初の大人向け小説で、歴史ものの売り上げランクで、長く上位に位置しています。美貌の姫が、身を隠すため老婆の着物を着たとたん、その姿までが醜く老いてしまう、という、人にとって本当に大事なものは何なのかを問いかけている物語です。

 利江子様、ありがとうございました。

 

 
 

御岳山〈青梅)の御嶽神社

2016年06月17日 | 日記
   これは、歩いて登る人のための参道。入り口。

梅雨の晴れ間だったので、暑くもなく寒くもなく、人もそんなにおらず、とてもよかったです。

 東京方面も、ばっちり見えました。

 
 以前訪れたのは、10年ほど前。俳句の会の方たちとでした。今回は、一人で。
 青梅線で、御嶽駅まで行き、バスでケーブルカーの駅まで。ケーブルカーで登ります。
 そして、そこからまた御嶽神社までは徒歩ですが、20分くらいでしょうか。階段がかなり長くて、きつかったです。次はどうかなあ? あんがい年配の方もいらしたけど、きついなあ。
 本殿は工事中だったのですが、あそこはお山そのものがパワースポットという感が強いので、あまり気になりませんでした。

 江戸時代からの信仰の山ですが、かつては下から徒歩で登ったのですよね。そして、この山にはニホンオオカミがいたわけです。うん、いたんだろうなあ。行ってよかった。




 以前の私なら、玉堂美術館にも寄ろうというところだったでしょうが、もう足が少し痛かったので、パス。あちこち回るというのは、もうできません。
 そうそう。それから、帰りの山道で、女優の秋野暢子さんとすれ違いました。ピンクのブラウスで颯爽と歩いていました。すれ違い際、「あ」という顔をした私に、笑顔を返してくださって、会話もできたの。なんの番組だろう。

『まく子』(福音館書店)サイン本

2016年06月16日 | 日記
  ふふ。

西加奈子さんとリリー・フランキーさんの講演会があるというのをネットで見つけ、ダメ元で応募していたところ、なんと当選。出かけてきました。
 お二人の対談、2時間半も。1時間くらいなのかと思っていたので、まずそこがびっくりでした。あとで聞いたら、1時間オーバーで、何度も「終わりの時間」という合図をされていたらしいです。すごいなあ。しかも、西さんはその後、大勢のファンに一人一人の顔を見て似顔絵を描き、その間会話もしながらのサイン会ですから。
 私の前の女性になど、「あれ? 前にも来てくださいましたよね」とちゃんと覚えてらっしゃる様子もあって、いい方だあ。

 お話はとても自然で、リリーさんならではのくだけた話に西さんが関西弁でつっこむという、聞いていて心地よかったです。
 書くことは知力より体力が必要というように、うんうんとうなずけることも多く、一番心に残ったのは、

 何を言われても魂は傷つかない。 という一言でした。別の見方をすれば、魂は守れってことなのだと思います。

 *『まく子』のカバーですが、夜電気を消すと、びっくり! 書店にならんでいるだけではわからない。個人がちゃんと自分の部屋へ連れてきた場合にだけ、わかるという心憎いデザイン。これは、ひっそりやってみる価値があり。幸せな気持ちになります。

ご紹介いただきました。(サッカとザッカとパリの話)

2016年06月15日 | 自作紹介
 作家の間部香代さんが、ブログ「サッカとザッカとパリの話」の中で、『しゅるしゅるぱん』(福音館書店)をご紹介くださいました。

 間部さんは、児童文学作家というだけではなく、パリからおしゃれな雑貨を仕入れてお店をやってらっしゃいます。作詞の方面でもご活躍。マルチな方です。
 ブログには、お嬢さんとのほほえましい逸話も載っていて、残念なもののしりとりや、お嬢さんが何か欲しいものがあったときに、プレゼンテーションをする、というようなエピソードには、学校ではできないすばらしい教育だと感心しました。教育っていうと、誤解があるかもしれません。あくまで楽しんでらっしゃるからいいんです。
 こういう環境で育った人が、世の中を豊かにしてくれるのだと思います。

 話はもどりますが、『しゅるしゅるぱん』のご紹介も、さすがでしょ? 


 
 そして、感動の最終回でした。「重版出来」。がんばろう。

アプリコットジャム

2016年06月14日 | 日記
          

 どっさり。
 某所で拾った杏です。後ろのほうは、形を残してシロップ煮に。前の方は、このあとくたくたになるまで煮ました。
 このジャムを食べると、売っているアプリコットジャムは甘過ぎて、食べられない。