fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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人形祭り(青森県南部町)

2013年08月30日 | 日記

 実は、最初「虫送り」が行われると聞いて出かけたのですが、実際には、稲につく虫を追い払う昔からの行事とは別の、どちらかというと「厄払い」で「形代流し」に似た行事でした。

  男女一対の大きな藁人形。

    女性はお腹が大きい。

 これに、各家の家族数だけお菓子をぶらさげたものを突き刺し、家々をまわって神楽を舞い、(獅子舞です)、最後は村はずれで人形を焼くということです。形代流しは川に流す。どんど焼きは、やはり焼く。いろいろ似通っていて、少しずつ違う。

  リヤカーにくくりつけるのも、大変。

 見学させてくださいと行ったら、すぐに「食べろ食べろ」と、くるみ餅やらあんころ餅やら、胡麻餅やら、お好み焼きやら焼き鳥やら、漬け物やら、いろいろいっぱいいただきました。

 ただ残念なことに、夕方各家を回り出したころからどしゃぶりになり、岩手の家まで3時間の運転が不安な私は、明るいうちに帰ることにしたため、最後のクライマックスは見ていません。あの雨の中、どうしたんだろうか。

 毎年8月27日に行われているそうです。

   お菓子がつく前 女性は顔もやさしく。

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 それから、花火の記事で書き忘れたこと。BGMもいろいろで、これはちょっと合わないなあとか、いいなあとか。中で特に感動的だったのは、テレビドラマ「仁」のテーマ曲でした。すっごく花火と合うの。オープニング曲とエンディング曲、どっちも使われていました。あのドラマが花火と共に蘇り、ジーン。(別にだじゃれのつもりではなく)


新秋田県立美術館からの景色

2013年08月28日 | 日記

         花火の翌日

 安藤忠雄の設計の特徴は、周りの自然を建物と融合させること。これは2階のカフェから見える景色です。手前の水は建物のに池(?)のように作られていて、それが椅子に座ると、道路向こうのお堀と繋がっているように見えるのです。 さすが!      


大曲全国花火大会 2013.8、24

2013年08月27日 | 日記

 前回行ったときは、雨に降られ、カッパを着て、黒いゴミ袋に足をつっこんで花火を見ました。全国の花火師の大会ということで、半端ではない人の数。日頃は人の少ない小さな町に、80万人(推定というか、公表というか、ですが)も集まります。大型観光バスも何百台とはいってきます。

  川原へ行く人の群れ

 野外コンサートとも違う(年齢の巾が広い)、都会の花火大会とも違う(浴衣を着た人はほんの一握り。リュックを背負い、クッションシートを抱え、クーラーボックスをカートに結わえてひいてと、自分たちの見た目なんて関係ない。ひたすら花火を楽しむために集まっている)一種独特の雰囲気です。

  そして花火!!ふつうの花火大会だったら、フィナーレを飾るようなものが、毎回打ち上がるわけで、それはもう圧巻です。これでもか! これでもかっ! これでもかっ! という感じ。

  花火の写真ないので……。

 真上で打ち上がる花火を、のけぞって手で支えるようにしながら絶叫していました。まるで降ってくるような垂れ花火も。競技の合間には、スポンサーのついた花火、大会提供花火も上がり、またこれがすごい。打ち上げの間隔が狭く、終わったあ、はあっと思うとすぐ次のが上がります。

 一度見ていただきたいけれど、見るならやはり桟敷席で。土地勘のない方が行き当たりばったりで出かけるのは、オススメできません。ツアーはどうなのでしょう。バスが渋滞に巻き込まれ、くたくたになることを覚悟する必要があるのではとも思います。町には、ホテルは3つしかなく、おそらく来年の予約がもう始まっているのではないかと。


雉の一家?

2013年08月25日 | 日記

         見えるかなあ

 北上川沿いを車で通っていたら、前方を雉が横切りました。車を止めてじっとあたりを見ていたら、雄が一羽、雌が4羽。でも雌は小さいので、子どもかもしれません。とすると一家ということか? と思ったけど、わかりませんね。 

 上の写真、真ん中よりちょっと左上に一羽いるんです。雌です。

 雉消ゆるさした藪ではなけれども   あぶみ

 雉って、春の季語ですけど。

 春の野にあさる雉(きぎし)の妻恋ひにおのがあたりを人に知れつつ 大友家持『万葉集』

 のように、古来から雉は妻恋の象徴として詠まれてきました。だから春なのかなあ。ということは、一羽の雄に何羽も雌がはべる、なんてことはないでしょうから。やはり子どもたちなのだ、と思うことにしました。

 焼け野の雉夜の鶴  すんでいる野を焼かれた雉は子どもを助けるために、火に飛び込む。寒い夜に鶴は子をかばうように守る と子を思う親のたとえなのだそうです。デモ、雉を「きぎす」と読むなんて、俳句やるまで知りませんでした。古典に強い方はわかるのでしょうか。


葉鶏頭

2013年08月24日 | 日記

             

 こんなに大きくて見事な葉鶏頭は、初めてです。雁来紅、かまつか、という別名もあり、昔はもっとポピュラーな植物だったのだろうなと思います。

 都会には似合わないかもしれません。だから、だんだん見られなくなってきたのか。

 きょうは、大曲の花火に行きます~。

 

 


イーハトーヴの森(新花巻空港)

2013年08月23日 | 日記

 このブログのタイトル。何人かの方に「イーハトーヴ」って? と聞かれましたが、これは賢治が作った岩手の呼称。

  

  

 花巻空港にあったレリーフです。(←飛行機でどこかへ行ったというわけでもなく、ただ飛行機を見に空港へ。← 小さい子どもがいるわけでもないのに。小牧空港行きのボンバルディアが離陸して見えなくなるまで、屋上で。私はせめて日陰だったこのレリーフの前で座っていました)

 これは、賢治の作品をモチーフとしたもので、その名も「イーハトーヴの森」。「よだかの星」「やまなし」「セロ弾きのゴーシェ」「なめとこ山の熊」と、すぐに作品がわかるのですから、それだけイメージが鮮烈ということなのだと、感動しました。このまえ、『あまちゃん』でも、また『星めぐりのうた』(賢治作曲)が、BGMで流れていたし。じーんとくるんですよ。


蔓たぐる

2013年08月22日 | 日記

 じゃがいも掘りの次は、南瓜の収穫&後始末。

  有る程度たぐった跡。西瓜がある。

 ものすごい生命力で蔓が伸びていました。まだ花もたくさん残っていたのですが、ざっと見て10個は成っているし、枯れたようなところを引っ張ってそこだけ始末、なんていうわけにはいかず、結局全部たぐりつくしました。……と、「これって、『蔓たぐる』じゃない!」と私は畑で独り言。 

 「蔓たぐる」というのは、秋の季語。夏の蔓状の野菜の収穫が終わり、その始末をすることなのです。なんとなく去年までは胡瓜の始末を、「蔓たぐる」と思っていましたが、南瓜だって、蔓だった。そうだった! と思ったわけです。で、俳句ができたかというと、またまたできてはいないのですが。

 蔓たぐりをれば出てくる両隣   あぶみ  

 というのは、もう何年も前に作った句です。

  猫車に蔓大盛り。これは一部

 割ってみたら、中の綿の部分が多い。でも包丁でさくっと切れるのは新鮮だからなのか、若いからなのか。早速煮てみました。

 

  味は……イマイチ……。ちょっと早すぎたかなあ。でも来週にはまた東京なので。

 来年は、この写真の奥のお隣のように、草が生えてきたら機械で耕して、一角だけ花を植える、みたいにしたほうがいいかも。(← 一年でお手上げ)


じゃがいも掘り

2013年08月20日 | 日記

 たったこれくらいで、くたくたのへとへと。(この前に草取りもしてました、と一応アピール)

    

 やり始めたのが、涼しくなった夕方だったこともあり、もうあたりは暗くなり、残りは翌日に。家の中ではぜったいできない仕事。毎年毎年これをやってらっしゃる農家の皆さんには、頭が上がりません。

  ここをこれから……。

 

 


灯籠流し

2013年08月19日 | 日記

 川岸のお寺から舟が運ばれます   

 16日夕方

 今年亡くなった方たちの灯籠流しが、北上川で行われました。昨年はこの行事を施餓鬼会という形で紹介させていただきました。でも今年は灯籠流しの方がピンときました。(本来は、水難で亡くなられた方の成仏を祈るものですが、やがてその年に亡くなった方の…となってきたということです)

 自分の家族の灯籠を、自分たちで流すのではなく、あらかじめお寺さんにお願いをしておきます。それを川の中程まで舟で運び、流してくれるのです。これほどの人がこの市で去年亡くなったのだなあ。そう言われると毎日新聞に死亡広告が数人ずつ載ります。一日3人なくなって千人ですからね。市内のお寺の住職さんが川岸にずらりと並び読経をされる中、灯籠が流れ、川に向かって設えられた祭壇にお詣りをします。(写真右端の灯りのところ)

 灯籠がずーっと流れていって、川が曲がると灯籠の光も曲がっていくのが見えます。

 対岸にも灯りを灯し、ここにいるみんなが故人を偲んでいる。お盆の締めくくりにふさわしいひとときでした。

  

 施餓鬼舟極楽寺より運ばれ来  あぶみ

 日高見と半被に文字や川施餓鬼  あぶみ

 


西瓜は秋のもの

2013年08月18日 | 日記

                

 今年のうちの畑は、どれも去年と比べるとかわいそうな成り具合。西瓜もまだ小玉西瓜のようです。でも、例年でもお盆の時期に食べ頃になればいいほう、8月下旬が食べ頃がふつうでした。今年はまだ猛暑が続いていますが、8月中旬は暦の上では立派な秋。なので、西瓜が歳時記では秋に分類されていることに、まったく違和感はありません。子どものころは、スイカは夏のもの! でしたけどね。

 はたしてこの西瓜、いつ食べ頃になるのか。


芭蕉の句碑

2013年08月17日 | 日記

              

 これだけではなんて書いてあるのか、まったくわかりません。

 川上と此のかはしもや月の友   芭蕉

 だそうです。芭蕉は一関の中尊寺までは来ていますが、それ以上は北上していません。なのになぜ句碑があるのか。北上市には詩歌文学館(日本で唯一)があるからか? この句碑は北上川近くの小さな神社の境内にあります。この神社の隅に、うちの馬頭観音もあるため、毎年お盆のときは、隣のお寺のあと、ここへ来て、馬頭観音も拝むのです。(区画整理のときに、馬頭観音はこちらに移したということだそうです)

 


盆花

2013年08月16日 | 日記

              

 お墓に供えるお花は、ほとんど買わずに畑から伐ってすませます。今年かすみ草や矢車菊やコスモスの種を蒔いたのですが、やっと小さな蕾がついている程度。結局今年も地味な盆花になりました。上の写真、こうしてまとめると豪華な感じもしますが、これを4対に分けるのです。

 でもまあ、うちらしいということで。

  きょうは、灯篭を流します。