fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

林檎華憐歌-青森のスーザン・ボイル

2012年09月30日 | 日記

 きょうは仲秋の名月です。でも台風直撃?

 月といえば、秋のこの月をいいます。明日は十六夜、あさっては立待月、その次は居待月、そして寝待月。だんだん月の出が遅くなってまあ寝て待っていましょうということです。 

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 さてこの「林檎愛憐歌」ですが先日、新聞に記事が載っていたので、早速ユーチューブで検索し、聞いてみました。スーザン・ボイルと言われるのって、嬉しいのかなあと思ったりもしますが、歌声は評判通り美しく、テンポのいい曲も楽しめました。東北応援歌として、紅白に出るといいな。でもどうせだったら津軽のスーザンボイルと言ってほしいです。

 津軽は、辻桃子主宰のお宅があり、「童子」の仲間がたくさんいます。なので、親近感バッチリ。津軽句会のメンバーはよく大会などで絣の着物を着て、「林檎節」を踊ってくれます。最近こういった民謡がいいなと思ったり、美空ひばりもすごいと思ったり。ずいぶん好みに変化が生じています。

 私の携帯の待ち受けは、この林檎の花です。五月くらいかな。

   今は、実がほんのり赤くなってきています。

 

 


まなぐ凧(秋田県湯沢市)

2012年09月29日 | 日記

             

 まなぐ凧というのは、秋田県湯沢市のものです。これは凧ではなく、その絵を刷ったもの。湯沢在住の方にいただきました。写真ではよくわかりませんが、古い蔵にずっとしまわれていた、和紙にちゃんと刷った趣のあるものです。

「まなぐ」というのは、秋田弁で「目」「まなこ」のことです。

 凧揚げをして、凧が電線にひっかかっても、けっしてとらないように~。

  

 凧は春の季語で、この絵にもちゃんと「春」と書かれています。遊びにも季節があって、ぶらんこは、春(これは中国の鞦韆からきています)しゃぼんだまも春、べー独楽は秋(これはもともと秋にとれるバイ貝で作ってものだから)歌留多や福笑いは新年、水鉄砲はもちろん夏。


電柱でござる

2012年09月28日 | 日記

 電信柱イコール電柱ではないんですね。電信柱と呼べるものは、実は少ないのだと、最近知りました。

                すっくと。

 気にしはじめると、気になる電柱でござります。それにしても、こんなにあるなんて! 人間の目って、脳がとらえないとスルーしているものがあるのだなと、つくづく思います。電柱の数、すごいです。岩手も東京も、どこもかしこも。ないのは、山の上と海の上と、地下にもぐらせてあえて電柱のない通りを作っている一部の地域だけ。

 電柱…奥が深いです。

  工事中 

 

    これは貴重な木の電柱! がんばれ!

  電線も細かったり、太かったり、巻き付いていたり。青い線は、光ファイバーなのだそうです。

 右の細いのが、電信柱? 

 ケーブルテレビの線?

  高圧線?

 わけあって、いろいろ調べています。この日もちょうど工事をしていたところに出会ったので、交通整理をしている方に質問してしまいました。電話線? みたいなことを言うと、「ああ、あれはNTTさんの…」と「さん」づけだったので、感心しました。(←なぜ、そこ?)

 電線が切れていたら、絶対触らないようにとよく言われますが、やはり感電するのですか? と尋ねたところ「感電します! 近寄らないでください。触らなくても下に電気を通しやすいものがあると、そこを伝わって感電する場合もあります!」と真剣な顔になり、声のトーンも上がりました。よい子も悪い子も、近寄ってはいけません。

 

 

 

 


歌人河野裕子と私の短歌のこと

2012年09月27日 | 日記

                なつめ

 うちはBSをいれていないのですが、先月花巻のホテルで、河野裕子さんのドラマを見ることができました。お亡くなりになられてから、一年以上経ちますが、闘病そして死を見つめたたくさんの歌と遺されました。ご主人が永田和宏さん、息子さんも娘さんも歌人という歌人一家ということも、永田さんとの出会いも短歌だったことも、その暮らしも全てが歌に詠まれています。そして死を見つめてからの歌は壮絶そのもの。どんどん透明感を増していきます。

 歌集『蝉声』 河野裕子

 『たとへば君-四十年の恋歌』  永田和宏  

 この二冊は、涙なしには読めません。(この頃すぐ泣きますが)ドラマでは、河野さんを歌手のりりぃさん、永田さんを風間杜夫さんが演じていましたが、ときおり挿入される写真や実際の家族の映像を見ると、ご本人たちのほうが、はるかに美しい。(りりぃさん達もいいのですけど)ドラマ化されるときは、だいたいが役者さんのほうがきれいだったりするものですが、めずらしい現象でした。それほど魅力的なご家族でした。永田さんは、このほかにも河野さんに関する本を出されていますが、とりあえずこの2冊を読めばいいかなと思っています。

 かつて、その河野さんが選者になっている賞で、入選したことがありました。鳥取県国府町の第10回大伴家持大賞です。

祖母の手と違う母の手母の手と違う我の手娘の手を曳く手  

 という歌です。今作品集を読み返してみると、もう一人の選者である佐々木幸綱氏が特に高く評価してくださっています。

 佐々木「130の歌(上の歌の番号)に感心しました。手という字がたくさんでてきますけれども、母と娘、親子三代が出てくる歌です。それぞれが娘の手をひいているけれど、それぞれが違う手なのだということです。これは父と息子とは違う感覚だろうと思いました。ちょっと早口言葉のような、名詞がたくさん出てくるわけですけれど、言葉の問題としても短歌のレトリックの問題としても、なかなかうまくできていると思いました」。これに対して、他の選者の先生や河野さんが、ここに出てくる人物は3人か4人かとあれこれ論議があり、いろいろ読めるおもしろさを楽しんでくださっています。鳥取の歌人の大寺さんは、「これだけ人を登場させて、これだけ手を使って嫌みがないというのはすごいです。大変リズム感もいいし、非常にうまくまとめてあり、後ろの内容もじわっと後に残してくれるという大変上手い歌だと思います」と。

 俳句を始める前、少しの時期短歌も作っていたのですが、ひとりで作っているのも限界かと思い、どこか短歌の会に入ろうと思いました。そのとき、いろいろと雑誌を取り寄せ、何気なく一冊だけ俳誌がまざっていたのが『童子』だったわけで。言葉を学ぶにはここのほうがいいと判断、そのまま今にいたっています。これもご縁だなあと思います。

 短歌では、他にまとまったものとして、角川短歌賞の最終選考に残った事が一度、中条ふみこ賞(確か第一回)で佳作をいただいたことが一度(ジャガイモ1箱いただきました)、モエという雑誌では大木あまりさんが何度も選んでくださいました。(この時期は景気がよかったのでしょう。一首掲載されるだけで、きちんと原稿料が送られてきました。)

 でもいつしか俳句一本になったのは、ちょっと短歌はしんどいものがあったからかもしれません。小説ではなく児童文学を書いている理由と通じるものがあるようです。

 他の短歌も、またいずれご紹介したいと思います。

 画像のなつめは、記事の内容とは全く関係有りませんが、育った家にはなつめの木があったので、なつかしく。なかなか見ないです。林檎に似た味がするのですが、食べ過ぎると頭が痛くなった思い出も。

 


イギリス海岸

2012年09月26日 | 日記

 今年は渇水でイギリス海岸の地層が出ている。と新聞記事にあり、すわっと出かけました。といっても写真は9月14日のものです。車で30分です。

  

  波は青ざめ

 支流はそそぎ

 たしかにここは修羅の渚    宮沢賢治 (イギリス海岸の詩)

 まあ、確かに少し。でも賢治のころはこんなんじゃなかったでしょう。第一、そこを歩くことなどできませんでしたから。

 くやしかったので、石を拾ってきました。でも、パワーは感じません。きっと、整備するために新しく敷かれたものだと思います。

 宮沢賢治生誕祭俳句大会が先月だったのですが、先日も主宰とそのときのことや賢治のことを話しました。賢治の言葉や生き方をもっと学ばないとと思います。


薄(ススキ)と荻(オギ)の違い

2012年09月25日 | 俳句

 岩手です。さて、

 精神歌荻の声ともきこえたる   あぶみ

 という句を作りましたが、実は荻と薄の違いはわかっていません。

  

 これは散歩していて、出会ったものです。声が聞こえたので荻かな。なんて……。でもちょっと薄のイメージとは違いました。

 調べたら、薄のほうが荻より背が高く、生物学的には、地中の生え方の違いらしいです。だったら、外から見てわかるかよ、とつっこみたくなります。根もとを分けてみればわかるらしいです。あと、穂がもっと呆けた状態になると、形状が違うとか? 

 中央線の荻窪は、かつて荻が群生していたから荻窪なんですね。だいぶ前に、ホームには荻が植えてあるという話を聞いたことがありますが、今でもあるのでしょうか?

  

 少し遅れましたが、彼岸花。撮影は、まさにお彼岸の中日でした。これだけ残暑が長引き、異常気象のようだった今年も、律儀にお彼岸に咲いていて、ちょっとじんときました。


石田散薬の材料・牛革草(ギュウカクソウ)

2012年09月24日 | 日記

 新撰組副組長土方歳三の生家は、薬屋でした。石田散薬というのが、土方家に伝わる秘伝。日野市郷土資料館では、この石田散薬を実際に作ってみるという講座をときどきやっています。私は、一昨年参加しましました。その原料がこの牛革草です。ミゾソバという名のほうが、ポピュラーですが、葉っぱの形が、牛の額ににているので、牛額草とも書くとか。

          ミゾソバ

 敦子さんのブログにもっと鮮明な写真がありました。http://blog.goo.ne.jp/kawatenshi薬を作るのは土用の丑の日。この日に一斉に刈り取ります。花はまだ咲いていない時期です。歳さんは、人を束ねる才覚があり、この採取のときも一家の指揮をとったそうです。暑いさかりに取ったギュウカクソウは、2週間ほど干して、ホットプレート(昔は鍋だったか?)で煎ってカラカラにし、これを薬研ですりつぶします。このとき、日本酒を霧吹きで吹きかけながら。これもまた丸一日かかる作業でした。できた薬は真っ黒な粉。ちゃんと薬包紙に包み、石田散薬の判をおした袋にいれて持ち帰ったのですが、残念ながらもうありません。

  土方家のご先祖が、河童明神に作り方を教わったとか、飲むときはお酒をいっしょにとか、おもしろいです。薬効は、打ち身、捻挫などいろいろ何にでもというふれこみだったようで、刀傷にも効くからと、新撰組の隊員にも勧めていたそうです。ただ昭和に入り薬科大の調査では、毒にも薬にもならないと出ています。私たちは念のため、飲まないようにと言われました。

 が、飲んでみました。作っている作業で、全く変なものを入れているわけじゃあないし、と思って。そして、下痢しました。バカです。(ただ、もともとお腹がすぐゆるくなる体質なので、石田散薬のせいとは限りません) この石田散薬の石田は、その地域がかつて石田村だったからです。この石田散薬がどの辺まで売られていたか、残っている文書をもとに、調べてらっしゃるかたなどもいます。

 http://www.tpa-kitatama.jp/shinsengumi/nazo.html

 牛革草の他、こんなのがうちの近所に。

   大文字草

  これは? 隣の空き地ですが。(東京)

 ネットで調べると、蔓穂(ツルボ)が近いようですが、大きさなどが写真だとよくわからないのです。小さい草花です。

 先日散歩をしていたら、市内在住のカメラマンIさんにお会いしたので、すこしカメラのことをお聞きしました。花の写真がよくピンぼけになると言ったら、手ぶれじゃないの? ということでした。今のカメラは自動的に手ぶれを修正してくれるようなつもりでいたけど、よく見たら、それも切り替えがあり、するとこんどはマクロモードのままになっていることに気づいたり。Iさん曰く、「素人は、思いの方が先に立ってしまう」のだそうです。俳句といっしょだ!


『緑のトンネルをぬけて』(岸史子)ー岩崎書店

2012年09月22日 | 本の紹介

                           

緑のトンネルをぬけて  小学校中学年から

 まゆは両親と弟のてつと現代の家族の象徴のような四人家族。両親の仲もよく、不登校の友人のことを話題にし、自分がもしそうだったら? と問いかけます。おとうさんは、ビールを飲みながらも「子どものそばに、とことんいてやりたい。それはかあさんも同じだと思うよ。いいか、まちがっても自殺なんかするなよ」と語りかけます。どこにでもいそうな普通の女の子の目を通して、お地蔵様がいる町での人間模様がくりひろげられます。お地蔵様の名前は、「やるき地蔵」。

 でもやるき地蔵は、やるきを出して頑張れと言っているわけではありません。それが、全編を伝わって読んでいる方に安心感を与えてくれる所以かなと思います。今回読み直して、やるき地蔵のことがそんなにたくさん描かれているわけではなかったことに驚きました。でもとても印象が強いのです。(私にとって)

 もう一つこの作品の中で好きなのが、学級委員の本田さんとまゆのやりとりです。私は子どものころは委員長とかってやるタイプではなく、いつもその役を務めている人は、近寄りがたいと思っていました。でも今になると、みんな本田さんみたいな気持ちだったのかもなあと思います。本田さんはマユに言います。「それからね。意見はゆっくりでも、最後までしっかり言えばいいんだよ。きっぱりした言い方をするだけで、みんななっとくするから。これ、学級委員をやっておぼえてコツ

 本田さん、ありがとう。

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 先日、横山大観記念館のことを書きましたが、10月は紅葉のすごい屏風が観られるという情報をいただきました。ありがとうございます。行きたいなあ。


上野不忍池/横山大観記念館

2012年09月21日 | 日記

           

 上野不忍池を望むところにあるとてもいいお屋敷でした。

 

 大観といえば、なんでも鑑定団に出て、まあ本物は出ない、出たら数千万というお値段という大家。受付のところに「大観の鑑定は、本日休みです」とあり、へえ普段はやっているんだと思いました。中に展示されている絵は、その時期時期で企画があるらしく、その日は大観が友人からもらった絵ということで、肝心の大観の掛け軸は2枚。あとはスケッチが数点あるだけでした。でもその一枚の「月見布袋」は、すばらしかったです。おみやげのところにあった複製画も、はっきり言ってお友達の本物よりよかったです。

『大観のことば』という冊子と、富士の絵はがきセットも購入。大観は、多くの富士を求められて描いていますが、観てすぐではなく、時間を経てから描くというやり方をしていたそうです。

自然を観て、それを直ぐにものにするという事はむつかしい。頭に一杯蔵って(しまって)置いて、何年か経って、自然の悪い所はみな消えて、いい印象ばかりが頭に残る。その頭に残ったものを絵にすれば、前に観た自然とは違うが、画家の個性はハッキリと出る。

 と、言っています。それで二つと同じ富士はないということで「不二」と表記していました。池の写真は9月7日です。蓮はもう実になっているものがいくらかありました。「蓮は実に」「蓮の実」「蓮の実飛ぶ」などが秋の季語。破蓮(やれはす、やれはちす)は、もう少したってから。敗荷という表記もします。

 蓮の実のひとつふたつは飛んだらし    あぶみ


鉄棒とかかし

2012年09月20日 | 日記

                            

散歩の途中の公園にあるこいつ。10秒ぶらさがります。ヘンなおばさん。 でもこの頃、先客がいる場合が多くて。そして、この鉄棒の近くの田んぼでは、

   カウボーイが!

   警官も!

 カウボーイ、田草とり? 

 倒れているだけでした。あ、これは東京の景色。今月上旬です。(ややこしいね)

  これは、粟じゃないかな。

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 先日は、Be子どもと本の読書会でした。『気分上々』(森絵都・角川書店)をあらかじめ読んできて感想を述べ合います。短編集です。私はどれをとってもおもしろく、じんとなったり、くすっときたり、にやっときたりで、森絵都の長編を読みたくなりました。100パーセントの支持を受ける本などありません。この会で課題になった本で、今まで私もさんざんに言ったものもあります。逆に考えたら、全ての人に指示してもらおうとして書いてはいけないとも言えるのだなあと、この会の後いつも思うことです。でも『気分上々』は、かなりの支持率でした。


『ピアチェーレ』(にしがきようこ)ー小峰書店

2012年09月19日 | 本の紹介

 日本児童文学者協会長編新人賞受賞作、そして椋鳩十賞受賞作です。

               ピアチェーレ―風の歌声 (Green Books)

 嘉歩は母に死なれ、再婚した父とは離れて、祖父母と暮らしています。少女が、自分のこれからの道に目覚め、決してたやすくはないその道を歩き始める物語。見つけた道は、声楽。作中で嘉歩は、「私を泣かせてください」というアリアを唄います。ヘンデルの有名な歌曲だそうですが、私はこの作品で知り、ユーチューブで聴いて、すっかり気に入りました。

 レトリックを駆使することについては、賛否両論があります。俳句でもそうですが、比喩を安易に使うととても安っぽくなってしまいます。でも『ピアチェーレ』という物語の世界に気持ちがすっと入っていけるのは、巧みなレトリックの力だと思います。巧みというと小手先とか技巧的とか感じてしまうでしょうか。でも魂によりそったレトリックだと思います。

 児童文学長編新人賞の締め切りは、今月末。こちらは、受賞がでるといいな。


あさのあつこの言葉ー日本経済新聞8月22日

2012年09月17日 | 本の紹介

http://www.nikkei.com/money/features/35.aspx?g=DGXNASFK1601T_16082012000000&df=1

 かっこいいなあ、あさのさん。「季節風」前代表後藤竜二が亡くなったとき、今後をだれもが憂いました。あさのさんがあとをついでくれたらいいんだけど……。でもあれほどの売れっ子作家が無理よ……。そんなつぶやきがあちこちから聞こえていたなか、代表を引き受けてくださったときは、「あさのが男気を出した」「あさのさんは、男気のある方だから」という声も聞こえました。写真見ての通り美女ですし、お会いするととても柔らかい方。でも、ほんとうに言葉がびしびしとしています。

 「季節風」大会のあさのさんの「物語分科会」は、募集が始まったその日に、定員締め切りになりました。去年はえいっと申し込みをして、作品を読んでいただくこともでき、魂のこもった言葉をいただいくこともできました。今年は予定がたたずまだ申し込みをしていません。毎回違う言葉をいただくのもいいけれど、以前に聞いた言葉をかみしめながら書いていくのもいいなと思っているのです。

 私があさの作品で一番好きなのが、「NO、6」。http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/topics/no6/ 

 でもこれ、2013年からの話だったんだ。もっと未来と思っていました。

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 ぜんぜん関係なく、破芭蕉(やればしょう)・・・秋の季語です。

  逆光すぎか。


『童子』2012、9月号

2012年09月16日 | 俳句

             

 『童子』9月号が届きました。

 ぐつたりとドーベルマンが竹牀几(たけしょうぎ)        あぶみ  

 が、珠玉として取り上げられ、主宰の鑑賞がついています。

 また、

 梅雨蝶のよぎるガイガーカウンター  あぶみ 

 を含む5句が、雪童子次席で掲載されています。人との比較で俳句をやっているわけではないので、載る場所が云々というのはちょっと違うのですが、大きな文字で載ると俳句がよく見えるので、嬉しいです。

 また今号は、「私の好きな季題・季語」特集。私は、「川施餓鬼」を書きました。今ではあまり使われていない言葉ですが、北上川ではトロッコ流しとして、8月16日に行われます。この本来の言葉をなくしてしまいたくないという気持ちがあります。水没者の供養ということで、2011年の夏、川を埋め尽くすほどのトロッコが流されました。他のみなさんの記事も、幼いころの思い出あり、クスリと笑ってしまうユーモアありで、楽しかったです。

http://www10.ocn.ne.jp/~douji/ で、珠玉のページや主宰の句を読むことができます。主宰走るのページ、上三枚は、わたしが写したものです。

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 きのうの花は、オクラでした。今年はオクラがどんどんどんどん。

  夕方には、花はしぼみます。

 オクラも、もぎたて当日はおいしいですよ~。

  南瓜もすごい。でも、実がちょっとしか見えません。


野菜あれこれ

2012年09月15日 | 日記

 岩手の畑

  つるむらさき。

 つるむらさきは、スーパーで袋に入っているのと、随分印象が違います。たぶん時間がたつとおいしくなくなる代表かも、採ってすぐに食べるとおいしい!

  キャベツはやはり、こんなん。もんしろちょうが飛び交って。

  大根の芽が出ています。

 真ん中の写真、黄色い花は? 野菜の花では、一番きれい。(スマップの歌に反して)

 答えは明日。(ゴメン、また)


『日本児童文学』2012、9,10月号

2012年09月14日 | 日記

                

 7,8月号の誌面批評を書かせていただきました。誌面批評など私ごときがとも思いましたが、2号にわたり、「3、11と児童文学」として、7,8月号は自然災害、そして9、10月号は原発事故を特集しています。岩手とゆかりがあるということで、7、8月号に関しては白羽の矢が立ったというわけです。

 原稿を書けといういわゆる依頼は、極力断らず受けようという気持ちでいます。他ではあちこちで不義理もしているので、この点だけはとも思っています。(つい先日も句会の幹事をひとつお断りをさせていただきました。申し訳ありません)

 BZ通信という会員向けの冊子では、過日行われたブックトーク参加の感想も載せていただきました。

 今号では、福島を舞台にした創作他、広島在住の詩人アーサー・ビナードさんと作家中澤晶子さんの対談が読み応えあります。詩人は鋭い感性でかつ地に足をしっかりとつけて、今を捉えています。

 児童文学者協会では、10月にアーサー・ビナードさんの講演もおこないます。第二部のシンポジウムは、絵本作家内田麟太郎さん、長谷川義史さん、児童文学者那須正幹さんらによるシンポジウム。

     

 公開研究会ですので、誰でも参加できますが、定員が150人。申し込みが必要です。

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 きのうは病院の梯子3件。訪問看護師さんケアマネさんとの打ち合わせとハードな一日でした。きょうも、病院2件あります。(ぜんぶ付き添い)

 診察を待っている間に読んだのが、『空へのぼる』(八束澄子・講談社)。グズグズと泣いて読んでました。