fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

バードウォッチング4ーヒヨドリ

2014年02月28日 | 日記

          

 ヒヨドリです。鳥偏に卑しいと書かれる鳥。季節にもよるのでしょうが、ギャーギャーと汚い鳴き方をするときがあるからでしょうか。歳時記にはピーヨlピーヨと鳴くとありますね。これも秋の鳥です。あれ?ギャーギャーは、オナガか? 


斑雪(はだれゆき)

2014年02月27日 | 日記

          

 積もった雪も、大分解けてきました。こうゆう状態を斑雪と言います。これも、好きな季語のひとつ。もう少し雪が多くて、土がちょこちょこのぞいていると、雪間、雪の隙(ひま)など。

 浅からぬ人と別れて雪間かな    篠原喜々 (『踊子』)


『さよなら、ぼくのひみつ』(井嶋敦子他)-国土社

2014年02月26日 | 本の紹介

                                   さよなら、ぼくのひみつ  中学年~

 2冊シリーズの2作目。秋田市の小児科医井嶋敦子さんの最新作「いちご肌のふたり」が載っています。子どもたちを取り巻く生きにくい状況の中、問題を真正面から捉えた作品を集め、すばらしい一冊になっています。

「いちご肌のふたり」は、アトピー性皮膚炎に悩んでいる子どもの話。アトピーという言葉がギリシャ語で「不思議な」とか「奇妙な」という意味だと、この物語で初めて知りました。オレンジではないいちごの肌なのだから、ゴシゴシこすってはいけない。その視点の優しさは、さすがたくさんの子どもたちを日々診察してらっしゃる敦子さんならではです。

「季節風」の仲間である、あだちわかなさんの「作ろう! 安全マップ」も収録。あだちさんは、図書館司書をしてらっしゃいます。図書館でふざけて怪我をしてしまった子が、そこから学校マップを作ろうと意欲的、自発的に動く様子が生き生きと描かれています。怪我をしたことで、学ぶということもあり、危ないことを全て排除するのがいいというのではなく、自分で気づいていくという過程が大事。(私も子どものとき、木のぼりをしていて手を掛けた枝が腐っていて、落ちて骨折したことがありましたっけ。椿という低い木だったのに……)

表題の「さよなら、ぼくのひみつ」は、児童虐待を扱った、胸の痛くなる作品でした。子どもたちが、これらの作品を読んで、身の回りを違った目で見ることができますように、たくさんの子どもたちがこの本を読んでくれることを願います。


涅槃図(ねはんず)

2014年02月25日 | 日記

              

 大仏さんの下のお堂にあるのは、この涅槃図でした。他に小さな12神将の像も。

 釈迦が亡くなられたのが旧暦2月15日。旧暦なので、実際には3月に涅槃会をやるお寺もあり、そこはまちまちのようです。日野のこの涅槃図は一年中あるのですが、時期だなあと思い、見てきました。涅槃図はお寺さんによって、かなり大きなものをこの時期だけ公開していますが、こちらのは額に入った小さいものです。(芝の増上寺にだいぶ前に見にいったことがあります)私は近眼なので、細かいところがよく見えず残念。

   カメラの望遠のほうがよく見える

 よくあるのは釈迦が手枕をしていますが、こちらは枕。

 この動物はなんでしょう。

 獅子かな? 絵では右下にいます。

 で、俳句を作ろうという魂胆なのですが・・・。

 涅槃図に傘を忘れてきたりけり   あぶみ 『だだすこ』

 涅槃図の蛇のとなりは空いてをり  舟まどひ 『これがかうなる』

 涅槃会、涅槃図が春の季語。今の時期の雪を涅槃雪ともいいます。

 近眼だと、俳句もぼんやりしてしまうと思う今日この頃です。(パソコン見過ぎ)←わかってるんだけど・・


日野の大仏

2014年02月24日 | 日記

         

 日野にも大仏さんがいます。ここは善生寺という大黒さまをお祀りしているお寺。浅川に向かったこの姿、けっこう目立ちます。

 この大仏は平成7年(1995)年、善生寺開創350年と釈迦生誕2560年を記念して建立されました。青銅製で、仏身4.85m、重さは約8トン、善生寺裏の高台からかっての大久保氏の知行地を見守っています。 ということです。(日野市のサイトより)

 そしてこの台座の中にあるのが……なにかというと。明日ご紹介します。


バードウォッチング3 ツグミ

2014年02月23日 | 日記

        スズメより、少し大きい。

 鳩の群れに混じって、虫(たぶん)を啄んでいました。

鶫(つぐみ)。色のきれいな鳥は、だいたい季語は秋に分類されています。反対に声に特徴のある鳥は、春。鶯がその代表ですね。春は、その囀りに特徴を見出し、秋は総称として「色鳥」というように、見た目に特徴を見出すようです。

 あと、鳥の場合、渡りが特徴なので、春は「鳥帰る」「鳥雲に」という季語があり、秋は「鳥渡る」になります。

  


「童子」2014・2月号

2014年02月22日 | 俳句

                   

 今号では桃夭2句の1句として、主宰の

 冬の噴水二つ互ひに濡らしあふ   辻 桃子 (句集『童子』より)

 についての鑑賞文を書かせていただきました。噴水自体は、夏の季語。冬のとついただけで寒い、それだけではなく2つの噴水が濡らし合っているのと、その姿を捉えたところが、凡人ではできない写生だと思うわけです。言われてみれば、そう。でも、この句なしで、その姿を濡らし合っていると見ることができるかどうか。

 また私は、

 かたはらに赤のまんまや竈すゑ    あぶみ  

 を含む5句を発表。上の句は、一昨年の芋煮会の句なのですが、おととしそのときの句をすっぽり忘れて、発表していなかったので、今年の芋煮会の句にしのばせました。

 昨年の浜松における大会の記録を改めて読み、主宰の挨拶は俳句をやりながら迷うものにとっては、やはり道しるべであると、ありがたく思いました。「俳諧は無くてあるべし」。これは芭蕉が言った言葉。これがどういうことなのか、俳諧をするよりも、自分が生きていることのほうが大事であると。目の色を変えて頑張ってやりたい時期がすぎたら、方の力が抜けるようになる、とまあ段階はあるわけで、自分がいまどこにいるかというと、以前、よく年配の方が「俳句はいいの。みなさんと会えるのが嬉しくて句会に出ているのよ」とおっしゃっているのを聞き、若輩ものの私は、「だったら別に俳句じゃなくてもいいでしょうに」と思っていたものでした。でも、いまちょっとその気持ちがわかる。でも、そういう気持ちになることがいいことだと思うわけではない、というあたりでしょうか。(←何言ってんだか)

 真央ちゃんに元気をもらったので、最後まであきらめず頑張ろう。そしてみんなに感謝しよう。


雪の被害

2014年02月21日 | 日記

 先日は、うちの前の道で、車が立ち往生していました。日陰になっているので、解けた雪が凍り、ツルツルなのです。そこで滑って、雪掻きをして寄せていて、そのまま凍ったところにつっこみ、動けなくなっている車。スコップをお貸ししましたが、バンパーぐにゃりとなっていました。バイクが転倒してミラーが壊れるということも。(いちいち出て行って、大丈夫ですか? とおばさんやっています)そして、子どもを後ろに乗せた自転車の転倒・・。危ないです。

 近所の木は折れたし、ガレージの屋根がつぶれたお宅もありました。

   浅川のほとりの馬小屋の前

 これでもう春になってくれたらいいですね。


防空壕?

2014年02月20日 | 日記

           木の洞ではない

 散歩途中の崖に、こういう穴がぽつぽつとあり、のぞくと中がガランとしています。どう見ても自然にできたものではありません。で、検索したら、どなたかの古墳マニアの方のブログに、日野市の古墳が載っていて、これを「発見? でも近所のおばさんとの立ち話では、戦時中に作られた防空壕とのこと」という記述がありました。ここから中に入るには狭いけれど、当時はもっと大きかったと考えることもできます。防空壕が残っていても不思議はないわけですし。これも、貴重な遺産だと思うのですが、放置状態。

 以前個人のお宅が、戦時中に防空壕と貯蔵庫用に掘ったという穴を見せていただいたことがあるのですが、こちらはもっと大きく、今でも中へ入ることができました。と考えると、やはり上の写真は出入り口が小さすぎるかとも思うわけで……。

 市議会選挙も終わりましたが、こうい遺産を遺すことをやっていただきたいです。

   


母のパッチワーク6(小物たち)/ジャンプ団体

2014年02月19日 | 日記

 ジャンプ団体銅メダルおめでとうございました。でも日の丸飛行隊っていうネーミング、抵抗あるんですが……。神風飛行隊よりはいいけど。なにかいいネーミングないでしょうか。ジャパンジャンパーズ。(ジャンパーみたい)ウルトラ飛行隊は? (あのスーツ、ウルトラマンみたいだし)

 そして、パッチワーク。

         

 岩手にも、けっこうありました。

  左のバック、かなり使ってます。

 黄色のペンケースも、もとは着物です。その隣は裂織りのようで、さすがに織りはやっていないので、生地があったのか、もしかしたらこれは母の作じゃないかも。


ついに風邪

2014年02月18日 | 日記

 週末の雪は、半端なかったです。でも、今回土曜日朝、うちの玄関前から道路までを歩けるようにしただけで、風邪の症状が出てきてアウト。(雨の中やったしなあ)道路の雪かき、あとは人任せでした。よって、写真なし。

 山梨の被害は、まだ続いています。一刻も早く、解消されますように。

 風邪のほうは、ただひたすら体がだるく力が入らないという状況でした。ようやく少し復活。

  茶トラ猫

 油断めさるな、春の風邪。


鞦韆(しゅうせん)

2014年02月17日 | 俳句

鞦韆(しゅうせん)とは、ブランコのこと。先日春節のニュースを観ていて、そういえばブランコの中国の呼称である鞦韆は、春の季語だなあと思い出し、でもなんで春なのかと、改めて調べました。

 古代中国北方民族のあいだには、冬至後105日に火を使わないでものを食べる寒食が行われ、そのおり、鞦韆にのって遊ぶ風俗があった。これが後に中国に伝わり、唐の玄宗皇帝によって半仙戯と命名された。鞦韆を漕ぐと、羽化登仙の感を味わえるとの意味。「鞦韆院落夜沈沈」と詩に読まれ、後宮の美女たちが裳裾を翻して漕いだ鞦韆が夜更けて動かないさまに、春が逝くことへの感傷を重ねている。このように鞦韆には、春と女性の艶めいたイメージが付されている。(つまり、春は春でも、晩春なのですね)

 と、歳時記にあります。そこで、

鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし  三橋鷹女

 の句。なるほど、これは鞦韆の本意を踏まえた句なのだと、わかるわけです。それにしてもついでに鷹女の代表句を読むと、

 
夏痩せて嫌ひなものは嫌ひなり (向日葵)
この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 (魚の鰭)
白露や死んでゆく日も帯締めて
老いながら椿となって踊りけり (白骨)
墜ちてゆく 炎ゆる夕日を股挟み (羊歯地獄) (括弧内は、句集)

 すごいです! 数日前に芸術の付加価値ということをちらりと書きましたが、彼女はどういう女性だったのかと思いますね。実は、私橋本多佳子とか、同時代に生きた女性俳人とどこか混同している部分があり……。ちょっとネットで調べても、夫も俳人だったとか、山口誓子に師事したとかくらいしか出てきません。でも熱情のある方だったに違いない。改めて鷹女の句、すごいと思いました。顧みれば、私の句は、普通すぎる。

 
*三橋鷹女(一八九九~一九七二・明治三二年~-昭和四七年)
 

一句を書くことは 一片の鱗の剥脱である/四十代に入って初めてこの事を識った/五十
の坂を登りながら気付いたことは/剥脱した鱗の跡が 新しい鱗の茅生えによって補はれ
てゐる事であった/だが然し 六十歳のこの期に及んでは/失せた鱗の跡はもはや永遠に
赤禿の儘である/今ここに その見苦しい傷痕を眺め/わが躯を蔽ふ残り少ない鱗の数を
かぞへながら/独り 呟く……/一句を書くことは一 片の鱗の剥脱である/一片の鱗の
剥脱は 生きていることの証だと思ふ/一片づつ 一片づつ剥脱して全身赤裸となる日の
為に/「生きて 書け----」と心を励ます(羊歯地獄自序)

鞦韆の句は、鷹女51歳のときの句ということです。

  梅と氷柱と地蔵さん


母のパッチワーク5/ソチ

2014年02月16日 | 日記

            

 そうだ、ここにジャストサイズ! でした。

 しかし見事にソチの話題が出ません。

 フィギュアスケートは、楽しんでいます。金メダルおめでとう!! 華麗でなめらかな演技を支えているのは、筋力。日々の努力。精神力。ほかにもいろいろ。銀メダル、銅メダルも、すばらしい。

 あとほかも、ちょこちょこ見てはいるんですがね。地味な象徴だったノルディック。ノルディック複合になってジャンプなども入った? あのひたすら長い距離を滑るだけというのもいいと思うのですが。ただ、あれを見ていると、小学生のころ、ひたすら校庭をぐるぐるスキーで滑らされたことを思い出します。平らなところを滑るって、ひたすら疲れた……。それに私が小学生のころって、板は直立して手を伸ばしたくらいの長さ、(つまり長い)がいいとされ、あの長いスキーをかついで学校へ行くのも嫌だった。スキーウエアなど、小学生は買ってもらえず、転ぶと濡れたはず。(学校ではどうだったか、着替えを用意していたんだか) と、そんなことばかり思い出します。(年とっただけか)

 それと、以前、スノーボードが世の中で流行だしてから、事故による脊髄損傷的な大きなケガが急増しているグラフを見せてもらったことがあります。若くして半身不随になる人も少なくないはずです。と、別にケチをつけたいわけではないのですが、ソチの華麗な姿を見て、スノーボードを始める人も多いかと思うと。きちんと基礎から学ぶようにしていただきたいと、おばさん的に願っています。


バードウォッチング2ーたぶんアオジ

2014年02月15日 | 日記

       

 こうしてアップしたら、なんだかスズメみたいだけど、違う。調べたらアオジというのらしいけど、どうでしょうか。  

 カメラでは、全体にもう少し黄色というか黄緑色できれいです。羽根はオレンジっぽいし。液晶の画面で、色が違うく出るんですね。肉眼の印象はというと、かなり遠くから望遠で撮っているので、全体に茶色い鳥、でもスズメとは違うぞっていうくらい。(私かなり近眼だし。目がねかけていても、07くらいしかない)

  これは、スズメ


平成の大津波被害と博物館-被災資料の再生をめざして(江戸東京博物館)

2014年02月14日 | 日記

 江戸東京博物館で、平成の大津波被害と博物館-被災資料の再生をめざして という展示が行われています。3月23日まで。(同時展示が「大浮世絵展」こちらは3月2日まで)

 東日本大震災で、多くの貴重な資料も被害にあい、博物館では、その修復を続けています。古文書から教科書、標本、民具などなど。その仕事は、本当にひとつひとつを気持ちを込めて、後世に受け継ぐために行われているのだと思います。

 ここ盛岡にある岩手県立博物館のこの一連の仕事に、友人も携わっています。上の動画にも、出てたあ! と個人的に喜びました。立派な仕事をしてるなあ、エライなあと思います。 

 陸前高田で泥やカビなどを洗い落とした後に冷凍されて博物館に届いてます。おそらくなんだけれども次亜塩素酸につけて殺菌消毒もされているからか、匂いはしないです。でも陸前高田で洗ってくれた人たちは大変だったと思う。 

  明治から昭和40年代くらいまでの教科書を中心に修復してて、尋常小学校や修身の教科書などは歴史を感じる。実際に使っていた教科書だから、落書きなんかもあって、そういうところでも時代を感じたり。 

  教科書ってほとんどがホッチキスで止められていて、海水に浸かって錆びてしまっているからそれを取り除き、バラバラにした教科書を1冊ごと洗濯ネットに入れて塩分が抜けるまで水替えをし、その後、乾燥・プレスして、破れなどの補修をし、最後に糸で綴じるという工程でやってました。

  結構時間がかかってます。それを3月まで、とりあえず500冊完成させる。古い和綴じ本タイプの教科書もあるんだけれど、それは主に来年度の予定。(友人のメールより)

  頑張れ! そして、ありがとう。表に出ないたくさんの善意がある。(ボランティアの方も大勢いるようです)それを伝えることが私にできることなのかもしれないと思っています。

 江戸東京博物館、ぜひおでかけください。(動画もぜひ、ごらんくださいね)

  フクちゃん。きっとこの辺に巣がある