fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事の無断転用はお断りいたします

Information

『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

2016年を振り返って

2016年12月29日 | 日記
 なんと言っても、『しゅるしゅるぱん』が、第45回児童文芸家協会新人賞を受賞したのが、一番のニュース。
 2月には、アンソロジー『1週間でオレをふってください』(偕成社・「七日夢(なぬかゆめ)」収録)を出版。
 
 たくさんの方にお世話になった一年間でした。

  東京の冬空
 
 あいかわらず、秋田、岩手、東京と行ったり来たりで、不義理をしてしまっている面もありますが、書くことを最優先にというスタンスは今後も続けていきたいと思っております。人とのつながりで生かされていると感じているので、不義理はとても心苦しいくもあるのですが、おつきあいばかりを優先してはやはり本末転倒。作品を生み出してなんぼの世界です。
 加えて、加齢による体力低下もあり、これから死ぬまでどれだけの作品を世に出せるのかなあと考えることもあります。まわりを見るとバンバン新刊を出されている作家さんもいらして、すごいなあと思いますが、私はたぶんこんなペースでいくことでしょう。今年は単行本の新刊はありませんでしたが、来年の発売に向けての動きはあったので、またご報告ができると思います。

 もうひとつのブログを立ち上げ、短い幼年童話をアップすることも始めました。そうそうTwitterも始めました。ここでは、新たなつながりも生まれています。案外私、がんばってるじゃない。(なんて)
 
 来年もこんな形で、ブログはゆるく時々書くことになると思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 皆様も、よいお年をお迎えください。

2016年下半期おもしろかった本

2016年12月26日 | 日記
 半年が早い!
 そして、あれ~?

 いつも、ここに書くために、おもしろかった本をメモしているんですが、ない! いや、ないはずはない。記憶をぐうーっとひっぱると、まず出てきたのは、


・『コンビニ人間』村田 沙耶香 文藝春秋社   いやはや、この10年でおもしろかった本のベスト10に入るだろうと思うほど、よかったですよ。この方の他の本も読もうと思いつつ、まだ。

・『自閉症のぼくが跳びはねる理由』東田直樹 角川文庫  先日NHKでドキュメンタリーも放映していました。自閉症と言ってもひとくくりにはできないだろうと思います。すべての自閉症の方が同じではないでしょう。でも、彼は自ら考え、それを文字で表現する手段を得ているのです。

・『翼を持つ少女 BISビブリオバトル部』山本弘 東京創元社 
  続編の『幽霊なんて怖くない』も、よかったです。ビブリオバトルって、句会と似ているなって思っています。まあ、その辺はいずれまた別の機会にお話できればとも思いますが。小説として楽しめました。それに作者の本への愛情がたっぷり伝わってきて、特にSFの知識が半端じゃないのがわかります。その上に登場人物のキャラがたっているという、本好きにおすすめの一冊(2冊)です。

・『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』羽田圭介 講談社  実は、全部読んでいません。それなのに、ここにあげるなんてと思うのですが。図書館から借りたものの、厚くて、読み切れなかったのです。でも、おもしろかったですよ。ゾンビがいる世界で生きる小説家。(それも、若い頃に文芸賞を受賞したものの、その後鳴かず飛ばずだったという)羽田さん、芥川賞を獲ってからがんばってらっしゃる。なりふりかまわず、かっこわるい姿をさらしているところが、かっこいいと思っています。

 どうしても読むのは児童書が多いからなあ。(半年に一回、ここで取り上げるのは児童書以外としているので)でも、BISが2冊なので、なんとか5冊はピックアップできました。(ほっ)

国立谷保天満宮の宝物殿にある狛犬
 

『あなたの一日が世界を変える』(くすのきしげのり・文/古山拓・絵)PHP研究所

2016年12月16日 | 本の紹介
 サブタイトルが、〈今日が輝く「10の問いかけ」〉
 旅人が、あなたに10の問いかけをします。



 あなたは、今、笑顔ですか?
 あなたにとって、たいせつな人はだれですか? 
 :


 本の力、言葉の力を感じることができる絵本です。根底にあるのは、世界の平和を祈る気持ちです。作者くすのきしげのりさんは、あとがきで、2004年突然脳梗塞になり生死をさまよったことを明かしてらっしゃいます。そのときベッドで思ったこと、願ったことがこの絵本になりました。
 そして、画家である古山拓さんが、見事にその願いを受け止め、万人の心に届く絵を描かれてらっしゃいます。(古山さんは、拙著『しゅるしゅるぱん』福音館書店 の表紙と挿絵を描いてくださった方!)古山さんは、東北に根ざしながらも、海外を旅行し、海外の(どちらかというと田舎の)風景も描いてらっしゃるので、それがいかされています。そして動きがあり豊かな表情の人物。私はなんども、くりかえし絵を楽しみました。

 本には英訳がつき、世界同時発売。そして、世界でいちばん貧しい大統領で有名な、ウルグアイの前大統領ムヒカ氏が推薦している絵本です。
 カバーの裏にも印刷されていたり(ぜひ、ご確認を!)、PHPのサイトから、英語の朗読をダウンロードできたり、といろいろな楽しみも付加されています。

 自分を大事にすること、そしてまわりにいる人を大事にする。それを世界中の人が実行できたら、世界がよくなる。本当にそう。

発売後、すぐに重版になり、現在版元では品切れ中とのこと。また版を重ねることでしょう。

 クリスマスのプレゼントに最適です。

 

『こぶたのタミー学校へいく』(かわのむつみ・作/下間文恵・絵)国土社

2016年12月12日 | 本の紹介
           低学年向け

 かわいいこぶたのタミ―が、帰ってきました。
 前作『こぶたのタミ―』では、やせっぽちでしわくちゃで生まれたこぶたのタミーが、大きくなって好奇心旺盛なところを発揮しました。牧場のほかの動物たちとのやりとりがほほえましく、ぶたをやめて他の動物になろうとするタミ―の顛末が、かわいらしく描かれていました。

 そして、第二作のこちら。
 なんとタミ―は、学校へ行きます。
 ブタ語がわかる校長先生はめがねが今にもずりおちそうで、長靴をはいたへんなおじさんです。そして、ブタ語がわからないのにわかったふりをするみどり先生。先生だけど、えらくないところが、とてもいいなと思いました。タミ―は、大好きなマキちゃんと学校の一日を、楽しむことができるのかどうか?

 この本、幼年童話としては案外ボリュームがあります。
 でもかわいい絵と、かわいいタミ―と、楽しい展開に、子供はきっと読み進めることができるでしょう。
 来春一年生になる子供にも、学校って楽しそうだなと思える一冊です。

 シリーズとして、もっと出るといいなあ。

「童子」多摩センター句会

2016年12月04日 | あいさつ
 世話人をしている「童子」多摩センター句会。この夏から新たに俳句を始める方の入会が相次ぎ、半分以上が初心者の会になっています。
 なので、句会前に、俳句の基礎の勉強をすることにしました。(教材などは検討中)
 これが長く俳句をやっているものにとっても、勉強になるのですよ。
 
 基礎を押さえるというのがいかに大事なことか。

 
 俳句の場合、初心者といっても年齢はばらばら、というか大半は60代70代かな。でもそこから新しいことを始めるという姿勢には学びたいとも思います。

 もしも、俳句をやってみたいなと思っていたなんて方、いらっしゃいましたら、1度お出かけください。12月も、体験したいという申し込みがお一人いらっしゃいます。
 
 「童子」多摩センター句会
 毎月第四火曜日 13時から 多摩センター駅徒歩3分 「たま・まち交流館」にて。
 会費2000円。他に「童子」への入会が必要なため、年会費12000円。
 初回は体験で無料。
 安部元気「童子」副主宰がいらっしゃる場合も多く、いらっしゃらない場合は句稿を送って添削をしていただきます。

 たま・まち交流館のHP、「童子」のHPには私の連絡先があります。このブログのメッセージからでもOKです。

*そんなこともあり、私も児童文学のほうで講座があったりするとでかけて、基本を確かめるということをしているのです。
 

 

喪中欠礼申し上げます。

2016年12月03日 | 日記
 毎日のように、喪中欠礼のお葉書が届いています。
 実は、うちも8月に義母が亡くなり、喪中です。

 申し訳ありませんが、あらためて喪中欠礼のはがきは出さず、もしお年賀状をいただける場合は、謹んでちょうだいしたいと思っております。こちらからはお年賀状は出せませんが・・・。
 
 こちらでのご挨拶とさせていただきます。
 お仕事でのおつきあいのある皆様へは、寒中お見舞いでご挨拶を代えさせていただきます。
 どうぞよろしくお願いいたします。