fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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2013年 上半期おもしろかった本

2013年06月30日 | 日記

 この半年は、児童書以外の本をあまり読みませんでした。(ここにあげるのを児童書以外と決めているわけではないのですが。正直なところ児童書の作家さんは知り合いも多く、そこから何冊かをあげるのは、ちょっと申し訳ないという気持ちが働いてしまいます。矛盾するようですが、それでも児童書をあげないと決めているわけではありません。友人の新刊は本の紹介として書かせていただいてもいるので、それ以外でこれ! というのはやはりあげていきたいです。 

 さて、

 ・『神去なあなあ日常』(徳間書店) 三浦しをん  三浦しをんさん、三重の山奥に一年間住んでらしたのでしょうか? と思えるほど、山奥の暮らしがきっちり描かれていました。山が、そして神去の村が、人がとにかく魅力的です。来年映画化のようです。

 ・『おしかくさま』(河出書房新社) 谷川直子 Be子どもと本という会では、毎回一冊をテキストに感想を言い合います。この本のときは、私は欠席だったのですが、おもしろかった! 難点はあるのですが、現代宗教の一端をよくとらえていると思いました。

 ・『密話』 石川宏千花 講談社  もともとは雑誌「日本児童文学」に連載したもの。ですが、児童書ではなく一般書の枠で出版されました。児童書として扱うには「毒」がありすぎるのかもしれません。私は「季節風」でこの本を書評で取り上げさせてもいただきました。悲しい物語。

 ……他も読んだのですが、おもしろかった本としてあげるには、ちょっと。ということで、半年に3冊でした。寂しいので、読んだのは前ですが、他にオススメの本を3冊あげることにします。

・『偽書「東日流(つがる)外三郡誌」事件』  斉藤光政  新潮文庫  1972年青森、津軽地方の農家の天井裏から発見された膨大な数の古文書。江戸時代に書かれたものだが、古代、東北には大和朝廷と対立する王朝があったということなど記されていて、地元の歴史家だけならず、多くの人を魅了したが、当初から偽物では? という疑問も持たれ、論争が展開する。結果偽物という以外にはないのだが、この膨大な古文書を一人の人間が作りだしたという事実が、おもしろい。

・『じいちゃんさま』 梅佳代   写真集です。今の私にはことさら、涙が出そうになるほどおもしろく、そしてじんと胸にせまってくる写真集。

・『祈祷師の娘』(福音館) 中脇初江    『きみはいい子』(ポプラ社)という一般書として書かれたものが本屋大賞にノミネートされました。それがBeのテキストにもなったので読み、そのときこちらも読み返しました。そしてやっぱりこの『祈祷師の娘』の力強さに圧倒されました。 

     キウイの花

 


お祝い会

2013年06月29日 | 日記

             

 本郷の入り組んだ路地にある会場は、熱気に溢れていました。

 二冊同時期に出版という快挙は、才気あふれる作者の証拠。森川さん、おめでとうございました。今後もバシバシ、ご活躍を。

 ウエルカムボード、数日前、自宅で制作中の写真。弓はうちの杏の枝で、矢は菜箸にリボンを巻いて作りました。レースは、むかし母が編んだもので、ちゅいえこの足のモールもなぜかうちにあったもの。つまりすべてありあわせを使った作品です。


ウォーキングシューズ

2013年06月28日 | 日記

                     

 服やバッグはブランドものへの固執もなく、宝飾類もほぼ興味がありません。ただちゃんとしたメーカーのものは、やはり丈夫で型くずれがなくていいなと思いますが。リサイクルショップも利用しています。

 ただ靴は洋服のようにクリーニングされてはいないので、新品。そしていいものを買います。長く履いていても、歩いていても疲れないもの。この一年ずっと履いていたのが、このヨネックスのウォーキングシューズ。これもよれよれになってきたので、他の靴を買おうと思い出かけました。他のメーカーのものも少し試してみて、結局同じもの(紐の色だけちがう)を求めました。

 10年くらい前でしょうか。バーゲンで買ったGIROの靴の履き心地のよさが、今でも忘れられません。軽くてどれだけ歩いても疲れず、足にフィットして、見た目もおしゃれでした。電車に乗っていて、靴を履いているのを忘れているほど、楽。でもそのデザインはもう見あたらず、GIROもいろいろ試したのですが、そのときのフィット感にはもう再びであっていません。でもこのヨネックスは、それに近い履き心地。フォーマルな場にはちょっとというのだけが、残念です。(←これ、求めすぎ?)というか、調べてみたらGIROって、アシックス?

 オーダーの靴も、いつか試してみたいけど、試すというには値段が張りすぎますよね。

  さて、きょうのお祝い会も、これで行くかな。(フォーマルな場なんですけどね)


卯の花?

2013年06月27日 | 日記

 卯の花の匂う垣根に♪の「卯の花」は、ウツギのこと。でも、このウツギって、いろいろあって、どれがそうなのか、実のところよくわからないのです。

 「卯の花腐し」という卯の花が咲く時期の雨の言葉もあるというのに。

  これはちがう? 

 ネットで見ると、卯の花、卯木は、五弁花とあります。としたら、これは? 誰か教えてください。

 卯の花の匂う垣根にほととぎす早も来鳴きて♪ この写真撮った日、ホトトギス鳴いていました。この「夏は来ぬ」の作詞は歌人の佐々木信綱だったのですね。


畑のこと

2013年06月26日 | 日記

 先日、畑は草との格闘、と書いたところメッセージをいただきました。草はそのまま放置というSさん、一週間に一度電動草刈り機で刈るというTさん。みなさん、自分のスタイルがある。

 玉ねぎのことも、宮城のどじょうさんから、枯れるまで放っておいたほうがいいとアドバイスいただきました。なので、収穫は次回岩手へ行ったときにすることに。みなさん、いろいろありがとう!

   これは、お隣の畑

 というか空き地ですね。手前はラベンダー。持ち主はときどき小型の耕耘機を持ってきて、ただ耕して、そのまま野菜などを植えずにいます。そして、また草が出てくると耕す。というやり方。草ぼうぼうの空き地にしておくわけにもいかず、というところなのでしょう。

 私は先日、畑の一角を鋤で耕し、(うちにも小型の耕耘機あるんですが、使い方がわからない)コスモスや矢車草やかすみ草、小型ひまわりなど、種をばら蒔きました。(耕しで、ヘトヘトになり、ていねいに種を蒔く気力がなかった)さて、花は咲くでしょうか? 今年の盆花がちょっと豪華になるように。なにしろ、去年は、

 畑より伐りし盆花ちよつと地味   あぶみ 

 だったので。

 畑を掘り返すと、まさに「土塊」という塊がゴロゴロ。これを砕いて「土」にしないといけない。開拓者はエライ。(←飛躍)


胡桃・林檎・栗の花

2013年06月25日 | 日記

 散歩をする余裕のなく3週間がすぎ、ひさびさにいつもの散歩コースを歩くと、林檎はもう小さな実をつけ、胡桃は花の時期を見のがし、やはり小さな実をつけて、栗の花が咲き出していました。

  小さな林檎

  青胡桃

  栗の花

 自然って、すごい。

 と、岩手の木々をアップしていますが、私は今週東京です。本人のいるところと記事の内容が別、みたいなことがこれから多々あることでしょう。(なにしろ岩手のほうが、お見せしたい景色が多いので)


まめぶ汁

2013年06月24日 | 日記

           食べました。

 おいしかった!

 お雑煮の餅のかわりに団子が入っているみたいな感じでしょうか。団子の中にはくるみが入ってもいます。お店は北上川沿いにある枕流亭というところ。8月4日の花火の予約がもう始まっていました。

 あんべちゃんのまめぶ汁も食べたい。(花巻さんもいいけど、あんべちゃんがなつかしい)

 岩手の人たちは、とにかく餅と団子が好きです。 

 


『アサギをよぶ声』(偕成社)-森川成美

2013年06月23日 | 本の紹介

             アサギをよぶ声 高学年から(読める子なら中学年でも)

 古代ファンタジーというのはあるけれど、古代リアリズムという分類は聞いたことがありません。でもこの『アサギをよぶ声』は、舞台が古代なので、限りなく作者の創造した世界ではあるけれど、あくまでもリアリズム作品だと思います。

 アサギは村はずれに母と二人で暮らしています。村の掟は厳しく、ある一定の年齢になると、男は男小屋に、女は女小屋にはいります。アサギは母の愚痴を聞きながら育ち、いつも閉塞感を抱いていました。その閉塞感を打ち破れそうになったのは、「戦士になりたい」と思ったときです。男でも矢の競い合いに勝ったものしかなれない戦士。女であり、なぜか村の中で疎外されている家の子であるアサギの抱いた希望は叶うのか。

 隠れて矢を作り、矢を射る訓練をするアサギ。「ものの見方(モノノミカタ)」という考え方が、そして時折聞こえる「声」が彼女を導きます。この「ものの見方」は、いわば作者の哲学。哲学が物語の根底にあるということは、なんと力強いことか。「ものの見方」で、自分たちの身の回りを見まわしたとき、根本的なこと、大事なことが見えてくるにちがいありません。決して教訓的ではなく、アサギという少女を応援しつつ、大事なことを学べる。そんな一冊です。

 物語は、これで終わりなはずはなく、誰もが続編を心待ちにしていることでしょう。


新たまねぎ

2013年06月21日 | 日記

            

 玉葱、そろそろ収穫時期が近づいています。この倒れている葉が枯れたようになったらということらしいのですが、一度東京にもどるので、もう取って、括って小屋の軒下に下げたほうがいいのか。

 この玉葱の苗を植えた人は、もういないわけです。

 で、今からもう食べてもいます。スライスして水にさらし、一晩ドレッシングに漬けておきます。朝、畑から春菊と大葉ちぎってきて、刻んで混ぜたら、おいしい~。ちょうどいただいていた柚子胡椒ドレッシングがバッチリでした。春菊も採れたては、柔らかくて苦みもなく、生で食べられます。


草との格闘

2013年06月20日 | 日記

 まったくもって、畑仕事というのは草との格闘です。

  アカザ

  スベリヒユ

 ほかに類稲科的な草、それからスギナ。これがもうどんどん生えてきています。取っても取っても取っても。スベリヒユは、茹でて食べることもできるらしいですが……。

 こうして他に草を取る人がいなくなった畑が遺され、近所を歩くと、近所の畑には草がない! ああ、私が畑に入る10倍以上もの時間を費やし畑の手入れをしてらっしゃるんだなあと思うわけです。とくに95才のおばあさんの畑の状態には感服。上の右下にあるような小さな草すら生えていません。

 東北地方も梅雨に入りました。草もこれからが本番です。


しきたり

2013年06月19日 | 日記

            

  写真はかつて、この家が井戸水を生活水にしていたころ、水を汲みおいていた大甕。このたび秋田にもらわれていきました。(大きさ比較できるものを置くんでした……。扇風機くらいの大きさです。

 初めてのことで、周りの方に教えられてなんとか乗り切りました。(のつもり)


万緑

2013年06月18日 | 日記

              

 東京の隣の空き地。万緑というか。うっそうとしていました。毎年持ち主の方はちゃんと草刈りをされるので、きっとこれからやってくださるでしょう。

 道路には、葛が伸び。

 うちの方にも伸びてきて。

 三日間の帰京でしたが、半日は草刈りに費やしました。写真左奥は、茗荷です。

  ブルーベリーはこれから。

 住人がいないので、植物も伸び伸びしているのか? 杏だけではなく、ブルーベリーも、今までにない実の成りようでした。猫の額ほどの庭、しかも日当たりイマイチなのですがね。


車のアクシデント

2013年06月17日 | 日記

 やはり、3度めありました。今度は、新たに買った中古車。一度家の周辺を試運転し、2度目でパンク。すぐに気づかず、(この車、結構音がするなあ。道路のデコボコがもろに伝わってくるなあ)と思っていて、いや、どうもおかしい。ととある駐車場に入り、見てみたら!!!! 私が壊したというより、壊れかかっているものを買って、やっぱりすぐに壊れた、的だと思うのですよ。

   これは下校時の中学生軍団

 この道の反対側には、このジャージ姿の中学生男女のカップルがいて……。さすがにそっちは写真を撮ることができませんでした。(一ヶ月前くらいかな?)


あ、ああ、杏が……

2013年06月16日 | 日記

              

 東京の家は一ヶ月以上無人でした。

 杏はこの家に住むようになりすぐに植えたのですが、これまで実が成っても、せいぜい3粒。それが、今年は豊作です。道路にもすでの5,6個落ちていて、ぐっしゃりと潰れてしまっているものも。また10日ほど人がいない家で、実が落ち続けては通行人の迷惑にもなります。 

  なので、がんばりました。

 脚立に乗って届くところは数個。そうだ、高枝切りハサミがあったと思ってさがしたら、こわれているし、仕方なくその高枝切りハサミでたたいて実を落とし、たたいて落とし、そして拾い。

  落ちた衝撃でわれてもいます。

 シロップ煮にして、冷蔵庫に入れてきました。次に帰るまで黴が生えていないことを祈ります

 甘酸っぱくておいしかったですよ

 分量結構適当です。