fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

2014年上半期おもしろかった本

2014年06月30日 | 日記

 今年も半分が終わります。うーん。おすすめは4冊だけでした。

 ・『三月』 大島真寿美  (光文社) 短編連作ですが、最後の作品とそれまでのものの間に3、11が挟まれています。実際に書かれた(雑誌に発表された)記録を見ても、やはりそうらしく、最後の作品だけは、震災後に書かれたものだとわかります。それまで別々の人生を歩んでいた女性が、最後震災後の宮城に集まります。(手元に本がなく、宮城じゃなく岩手だったかな? と確かめられずにいますが。とにかく震災の被害にあった東北の町)

 ・『スロウハイツの神様』   辻村深月  長いので、最初の方はなかなか進まなかったのですが、ラストに近づくに従ってぐいぐいと引き込まれ、ラスト近くでは泣きました。

 ・『野心のすすめ』  林真理子 (講談社)   正直、この方の小説はそんなに読んでいるわけではないのですが、『下流の宴』は、おもしろかった。いま朝ドラの主人公の友人として登場している白蓮を描いた小説も読みたいと思っています。 『野心のすすめ』は、低め安定で満足している世の中に渇をいれたエッセイ。飛行機のファーストクラスやブランドものをいつかと思って頑張るというのは、ある種象徴的なことで、私はエコノミーしか乗らないだろうし、ブランド物もいいとはわかっていますが、そんなにあれが欲しいということもない。でも、野心を持つことは必要だと共感しまくりました。ボーイズビィアンビシャスとなると高尚すぎ、野心というと品がない的な感覚がどこかあるかもしれないけど、なりふり構わず、みっともないと思われてもいいから必死になるということがないと、人よりぬきんでることはできない。(ああ、あまり書きすぎると墓穴を掘る)

・『母のない子と子のない母と』 (壺井栄) ブックオフで復刻版のきれいな本が100円だったので買って読んだのですが、これが新鮮でした。今の子どもっちはちょっと無理かもという気はするけど、大人にはお勧めだなと思いました。冒頭近くのエピソードで、ちょっと生々しいというか、うーんというのもあったりして。戦後、島で父親が戦争から帰ってこない家が何軒もでもある。そこに埼玉県熊谷(しかも鴻巣という具体的な地名が出ていて、今の私には、ああ、あそこかとわかるので、読んでいて入り込めました)何より小豆島に行きたくなる魅力的な小説でした。

 この本に挟まっていたしおりの「名作復刻シリーズ」、『三太物語』や『ノンちゃん雲に乗る』や『二十四の瞳』や、読みたいなあ。いわゆる名作的な本を読み返すという作業もやりたいものです。『しろばんば』とか、『あすなろ物語』とか、あとなんだろう。子どもの頃、一応読んだというくらいの本、今読むときっと新しい発見がありそう。

 この半年は、ちょっと読み始めて、これは止めようと最後まで読まなかった本が何冊もあり、(ざーっと結末だけチェックしたり)。ある作家さんの本を何冊も続けて読んで、それなりに、まあまあではあったのだけど、何かちょっと物足りなかったり。というのも多かったです。

 それから、『村上海賊の娘』  今月初めに図書館に予約したら、399人待ちでしたよ。400人目。今年中どころか、来年中にまわってきたらいいほうか? 

 捻花 小さくて、かわいい!


蒲ー矢川緑地

2014年06月29日 | 日記

         

 矢川というのは、立川と国立の境のあたりにある小さな川、水が湧いていて、尾瀬のような湿地帯になっています。蒲は雌雄同株なのだそうで、先端の雄花からは花粉がこぼれ、これから太っていくのだろうと思われました。

  

 両脇に太藺や蒲が生い茂る木道を歩いてゆくと、薔薇苺や蛇苺のある草地に鴨がいて。たっぷりの緑陰を楽しむことができました。このあと句会があったのですが、98才の方もいらっしゃって、凜とされていて恐れ入りました。


画眉鳥

2014年06月28日 | 日記

          

 隣の空き地の梢で、けたたましく鳴いているところを捉えることができました。巣があるのでしょうか。うちのまわりが一際うるさいです。

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 梅干し、三つに分けて漬けているのですが、ひとつの液が濁っていました。液が濁る原因のひとつは黴、もう一つが梅の皮が敗れて出てしまうこと。取り出してみたられ破れている梅がいくつかあり、それを取り除き、濁った液は捨てて、数年前につけた赤シソの梅酢が残っていたので、それに漬け直しました。念のため熱湯と焼酎で消毒もしました。ハラハラです。

 まさに手塩にかけるという感じ。(使い方、違う?)


梅干し&梅ジャム

2014年06月27日 | 日記

 

         

 散歩の途中2カ所に、梅が落ちています。あまりにもきれいな梅たち。先日は3日にわたり袋持参で散歩をし、どっさり拾ってきました。(ちゃんと持ち主のいる梅林なのですが、成るがままにしています。道との際にあるのをいただいて)

 で、3年ぶり(?)に梅干しを漬けることに。傷みのある梅は、ジャムにもしました。梅干しは10キロ。

 翌日、ちゃんと水が上がっているのを見ると、嬉しくなります。ところが、赤紫蘇をいれるべき半月後、私はたぶん、岩手か秋田。まあ、なんとかなるでしょう。それより、今年は塩分10%で漬けたので、黴が出てこないか心配しています。焼酎をまぶしたのでなんとか大丈夫であることを願います。(一度だけ黴が生えてしまった経験あり。あれはショックだった)

 それからアプリコットジャムのその後。ふとドレッシングにしてみるのもいいかも、と。フレンチドレッシングを作り、それにジャムを溶かしてみました。いけます! 梅ジャムドレッシング、しかり。というか、ドレッシングとしては梅のほうがいいかも。梅ジャムは、見た目アプリコットジャムとそっくり。(梅がほぼ黄色からオレンジ色に熟していたので)、でもすっぱーい!種をつけたまま煮て、果肉が解けてから種をとりのぞいたので、果肉が少しついている種をしゃぶると、甘い梅干しの種をしゃぶっているみたいでした。

   落梅

  ここは、梅林の手の届かないところ。このまま土と化すのでしょう。ポッと静かな音がして落ちるのでした。(こういう音をどう表現するかが、書き手の力量なんだろーなー)


雉の夫婦

2014年06月26日 | 日記

               手前にメスもいます。

 散歩をしていたら、カメラでじーっと河川敷を見ている女性がいて、バードウォッチングだろうなと思いつつ、その先を見たところ、この雉がいました。岩手ではありません、東京です。私も望遠で。雉は、1羽の雄に2羽の雌がついて行動をするとか? 本当でしょうか。この日、2羽目は確認できませんでした。

 子どもの頃、一度だけ雉鍋を食べたという記憶があります。味は覚えていませんが、家には雉の剥製もあり、(これ、昔は割とありましたよね)あの剥製は、食べた後のものだったのかなと今にしてみれば思います。

 雉消ゆるさした薮ではなけれども   あぶみ

 ところでこの日、上空をヘリが旋回していて、なんだろうと思っていたら、この浅川の河川敷少し上流の方で女性の遺体が発見されたというニュースがありました。バカな男のために24才で人生を終わらせなくてはならなかった女性が気の毒でしかたがありません。

  立派


茅花流し(つばなながし)

2014年06月25日 | 日記

           

 風を表す言葉は、美しいのが多く、大好き。今の時期の湿り気を帯びた南風を黒南風(くろはえ)というのも梅雨の時期らしくていいですが、(そして、梅雨明けには、「白南風」になるのもいい)この茅(かや)という植物を流すように…的なこの「茅花流し」という言葉も大好き。ただ俳句ではものにできずにいる季語でもあります。今年もあれこれやったんだけど、満足のいく句はできません。6文字というのも難しい要因のひとつかも。

 


ランチビュッフェ(池袋メトロポリタンホテル)

2014年06月24日 | 日記

            

 先週、友人と行って来ました。

 第一チョイスが和なせいか、ふつうの和定食程度にしか見えませんね。もっとバーンとした写真を撮るべきだったと反省。でもおしゃべりに夢中で写真一枚だけなので。

 お味も内容も、今まで食べたバイキングと比べてダントツによかった。上にあるのは、ちらし寿司、けんちん汁、冷やしおでん、豚肉の生姜焼き、クラムチャウダー、サラダ、他。(こうメニューを書くと、豪華でしょ?)第二弾には、パスタ類やかぼちゃのスープ、などいろいろ、そしてデザートもお茶もおいしかった! 目玉のタイムサービス(二度あって、ひとつは海老、もうひとつはたぶんステーキ?)は、お腹いっぱいで、がーっと並んでいるのを見るともういいやと思ってしまったほど。カレーもパンも焼きそばも、食べずに終わったものがたくさんありました。

 まわりはほぼ女性。情報交換&息抜きには最適の空間でした。恥ずかしながら迷ったことのない池袋でしたが、メトロポリタン出口は、小さくて私でも行きやすかったです。

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 ヤフーメールの表示が変わって、うんとやりづらくなったのは私だけなのでしょうか……。


映画「世界の果ての通学路」

2014年06月23日 | 日記

 いやあ、よかったです。

 ケニア、インド、モロッコ、アルゼンチンの辺境といわれるところに住む子どもたちが、片道2時間とか、4時間とか、馬で1時間半とか、車椅子の兄を押して一時間半とかかけて学校へ通うのです。「象に気をつけて」と送り出された子は、途中真剣に象の姿を捜し、時に全速力で逃げます。「子どもたちが無事に学校に着きますように」とお祈りをする父親の姿。ただただ平原の中を、あるいは細い山道を、あるいは壊れかけた車椅子を押して川を横切り、真剣にそして楽しそうに学校を目指します。そのうち3組は兄弟(兄妹)。妹はひたすら兄の後を走り、またインドの子は足の不自由な兄とじゃれ合いながら歩きます。妹を馬に乗せるカルロスの表情もいい。いや、どの子たちも、時に大人びて、時に子どもらしい表情を見せてくれます。(読み返してみて、4か国の子たちのどれがどれなのか、わからない文章。ぜひ映画、あるいはネットの予告動画をごらんください) 公式HPは、こちら

 比べて日本はなんていうのは野暮なわけだけれど、昔の話ではない、今この時代に生きている子ども達の姿に心打たれました。

 尊い姿を見せてもらったという気持ち。でもインドの弟たちの無邪気さは、小学生男子って感じで思わずクスリと笑いがもれます。日本の子達の中にも、また別な形で、苦労しているのかもとか、いろいろ思いました。「アナ雪」もいいけど、この映画も、多くの方に見ていただきたいです。 ドキュメンタリー映画、いいなあ。

  新宿の映画館近くにいたサッカーマン


人間ドックの結果

2014年06月22日 | 日記

 このたび、本当は一週間前にこけた脇腹というか胸の下というか、はっきり言って肋骨にひびでも入っていないかというレントゲンの結果を一番気にしていました。ところがドックのレントゲンは、内臓に焦点をあてるので、骨の異常はわからない……と。(がっちり折れてでもいればわかるかという程度のようでした)素人のあさはかな考えは、ぽしゃりました。

 なので結局そのままにしています。また整形外科でレントゲン続けて撮りたくないし。(たぶん、ひびとかなら、もっともっと痛いのでは? と思っています)

 他は、肺機能がかなり低下していました。でも、これも痛みで、息を吐くときに支障があったと考えられ、あまり参考になりません。でも、去年からのことを考えたら、肺機能が低下というのはあり得るわけで、こけてさえいなければ、そこがもっときちんとわかったものを、全く間が悪いというしかありません。

 あとは……。体脂肪率とか、お腹周りとかのアップとか(この二つは実感してはいるところなのですが)、血糖値とか尿酸値とか、年齢や最近の状態を考えたらそうだろうなという程度の上がりかたで。運動しなきゃいけないんだけど、痛いしというところです。あ、でも日常生活には支障なく、出かけたりもできます。今一番痛いのは、寝返りや起きるときかな。

 心の状態は、2年前よりよくなっていて(笑)、概ね良好……かな? 心の状態として、金魚は繃帯を巻いていましたが、水草と水の汚れ具合は、三段階の2程度。(2年前は、たしか3だったか)この画像、いただけたらアップできるのですが画面で見せられるだけなのですよ。おもしろいので欲しいと言ったところ「貴重なご意見をありがとうございました」という反応。いえいえ、それほどでも。

  


ガリのレシピ

2014年06月21日 | 日記

 紹介してほしいというメッセージをいただいたので。

 簡単♪ 新生姜を薄くスライスして(うちはスライサーがないので、包丁で切りました)塩もみしておきます。砂糖:酢、1:3を作っておき、漬けます。これだけ。酢に浸かるとぱあーっときれいな色に変化するのが楽しいです。

 市販のすし酢につけるだけでもいいという噂も。

 生姜は秋、新生姜は夏、でした。

 

 自然に咲いているので、山百合なのかなあと思うのですが、わかりません。

 


手作り巾着

2014年06月20日 | 日記

          

 友人のKさんからいただきました。刺繍がきれい。そして裏に感涙!

   嬉しすぎます! 

 日本刺繍の図案に、フランス刺繍で刺してくださったとのこと。一針一針に心がこもっているのが、しっかり伝わってきました。私もずーっと以前に刺繍もちょろっとやったことがありますが、気持ちが落ち着いてとてもよかったという記憶があります。

 もったいなくて、使えないけど、でも使いたい。Kさん、どうもありがとうございました。ホント嬉しかったです。

 


杏あれこれ

2014年06月18日 | 日記

         拾ってきた半分くらい

 先日杏酒やらアプリコットジャムやらを作ったことを書きましたが、これがその途中の写真。

 拾ったものなので、傷んでいたり皮に黒い斑点があったりしましたが、傷んでいたところは捨てて、皮の色は気にせずやりました。

  左は梅、右が杏

 梅は沈んで、杏は浮かんでいる。不思議と思っていたら、氷砂糖が解けたら梅も浮いてきました。水には沈み、砂糖水には浮くということか?(梅を漬けたのは、杏の翌日)

 アプリコットジャムは、Mくまちゃんより、豚肉を漬けてオーブンで焼くとおいしいという情報もいただきました。シロップ煮も毎日おやつにいただいています。

 それから杏の種の中にあるアーモンドのような仁が、杏仁豆腐のもとなわけなので、種を割ってみようかと思いましたが、刃が立ちませんでした。杏仁豆腐、大好き。で、ネットで検索し、調べたらペンチで割って~と作り方が書かれていました。市販の杏仁豆腐は実はほとんどがアーモンドを使っているということで、本物の杏仁豆腐は、やはりかなり手間がかかるらしい。でも、これおいしそうだなあ。一度やってみたいけど、今年はパス。

 それにしても、この杏と梅と、それから新生姜のごろりとしたのを買ってきて大量のガリも作って、この一週間の酢と砂糖と焼酎の消費量がすごかった。普段は煮物にも砂糖は使わないので。一気にという感じでした。ラッキョウも漬けたらパーフェクトだな。


『七夕の月』(佐々木ひとみ)-ポプラ社

2014年06月17日 | 本の紹介

                中学年から

 仙台在住、椋鳩十賞作家佐々木ひとみさんの新作、仙台七夕をめぐる物語です。

 東北三大祭りの仙台七夕を初めて見たのは、たぶん小学生のときだったと思います。正直言って、秋田の竿灯祭りや青森のねぶたのような動きがあるわけではない、商店街いっぱいにつり下げられた七夕飾りを「ふうん」と思いながら通り過ぎたように思います。いや、もちろん圧巻だし、きれいなのですよ。でも、お祭り=だしが出たり、お囃子が聞こえたりというイメージを持っていたからでしょう。

 あのころの私に、この物語を読ませたい! 仙台七夕が仙台の人たちにとってどんなに大事なものなのか。そうです。そもそもお祭りというのは、そこに住んでいる人たちのものなのです。祖先を大事に思う気持ちや、現在住んでいる人たちの心のつながりを確かめるもの。観光客は、その姿を見せていただくのですね。

 ふき流しの森を分け入って走る和也。震災後の七夕で、真っ白い吹き流しが飾られたシーンには、目頭が熱くなりました。さらさらという和紙のこすれる音が、心をかすめていきました。

 まぼろしの七夕飾りにこめられたぴーちゃん(ひいおばあちゃん)の思いに、和也は見事に答えました。

 ひとみさん、渾身の作です。平積みのこの本が、今年の七夕まつりを待ちかねていることでしょう。8月には、七夕飾りの真ん中に立って、七夕の月を見上げ、この物語の世界を思ってくれる子がいるのでは? 

 仙台の人たちの仙台への愛を感じる物語ですが、これが同時に、他の土地に住む人たちにも、郷土愛というものを思い出させてくれるのだとも感じました。


十薬(どくだみ)

2014年06月16日 | 日記

            

 あちこちに咲いています。この葉を焼酎につけて化粧水を作っていた時期がありました。卵の薄皮も入れるというアレンジをして。数年前までは、今の時期は梅干しを漬けたりなどもしたものですが、家を留守にすることが多いとなかなかそういうことができません。

 でも、梅ジュース、杏シロップ煮、杏ジャムなど作りました。梅酒もやっぱり作ろうかな。梅ジュースにするときは、梅を一晩冷凍するといいと聞いて、今年はそのやり方で。エキスが出るのが早いのだそうです。散歩の途中、道に結構落ちてもいるので、拾ってきて、冷凍庫に入れています。この頃の散歩は、ビニール袋持参。杏も全て拾ったものです。(私ではなく)

 ジャムは甘酸っぱくて、なかなかのできでした。アプリコットジャムというと、かっこいいしね。