fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

『なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸』埼玉県推奨図書に!

2018年10月31日 | 自作紹介



『なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸』赤羽じゅんこ・松本聰美・おおぎやなぎちか・森川成美(さ・え・ら書房)が、平成30年度埼玉県推奨図書に選定されました!!

 光栄です。ありがとうございます。
 写真入りのリストが、埼玉の学校で配布されるようです。「読みたい」と手に取ってくれるといいな。

  『なみきビブリオバトル・ストーリー2 決戦は学校公開日』も、好評です。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

『どこどこ山はどこにある』メールでいただいた感想

2018年10月30日 | 自作紹介
          

 メールでいただいた感想です。

 ・高齢者社会で、この作品のように、ひいばあちゃんがまだお元気というか、生きていらっしゃるご家族も、そうした子どもたちもたくさんいると思います。
そうした子どもたちに、ひいばあちゃんも子どもだった時代があって、苦痛や苦悩を、「どこどこ山」に追い払って、生きて来た。そんなファンタジーとしてのテーマがとても優しく、
中学年くらいの子どもたちの胸に届くのではと思いました。
 タダで乗れる、空色のバスがいいですね。
 不思議さの向こうには、いつも彼岸がある。
そうした、過去への畏敬の念を、おおぎやなぎさんの作品からはいつも感じます。(児童文学作家Kさん)

・間もなくあちらの世界に旅立とうとしているおばあちゃまが、あちらとこちらの境をたゆとうている感じ、それが決して苦しく悲しいことではないこと、そのなかで脈々と世代のバトンが受け継がれていくこと…。
そういったことが、強い言葉を使わず、直接的な表現もなく、丁寧におだやかに伝えられているのがとても好ましいと思いました。(児童文学作家Mさん)



 ・素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました。中学生ぐらいの子供が読んだら、知らぬうちに、生きているものは皆代々繋がって生きていってるのだとわかりますね。
 死という言葉を使わなくて、素晴らしいお話だとおもいました。
 俳句仲間のTさん(Tさんは、『オオカミのお札』(三)は、滂沱の涙がとまりませんでした。とも書いてくださいました。

 ・空色のバスに乗って時空を行きかう、ひいちゃんとまどかちゃん。
 それにからめたひまわりの花が告げる季節。
 おおぎやなぎさんらしい、自然への目配りがわたしのツボだなと感じました。
 逝ってしまったひいちゃんと取り残されたまどかちゃん。
 でも、どこどこ山を知っているから、ひいちゃんはしゅうちゃんと一緒で寂しくないだろうと思えるし、まどかちゃんはそう思うことでひいちゃんとつながり、慰められるという観点は
独自性があり、素直にそうだよなと思わせてくれて、すごくいいなと思いました。挿絵も暖かくていいご本だなと思いました。
 対象は中学年になるのでしょうか。お手本にしたい作品です
。(児童文学作家 Nさん)

 ・異界にある空気がなんともいえず美しく寂しく、深い山や木の匂いがしてくるようで堪能させていただきました。素晴らしかったです。世代を越えて繋がるもの、淡い糸のような趣も美しかったです。見えざる光る糸が見えるようでした。(児童文学作家 Sさん)


 皆様、ありがとうございます。あるいはこのあとも、感想をいただくかもしれませんが、ブログへのアップはこれにて終了いたします。
 引き続き、『どこどこ山はどこにある』を、どうぞよろしくお願いいたします。


『どこどこ山はどこにある』レビュー5

2018年10月30日 | 自作紹介
 
         

 児童文学作家光丘真理さんのブログ「本日も童なり」。

 光丘さんは日本児童文芸家協会の理事で、ノンフィクション、物語と幅広く創作を続け、かつたくさんの作家を育ててらっしゃいます。「独特の浮遊感」という表現、さすがです。そして、私の作品をそう感じてくださって、とても嬉しい。地に足のついた児童文学をしっかり描く作家さんを尊敬しますが、自分はちょっと地面から浮いて心地よい世界を作りたいという気持ちがあるのです。(かといって、「地に足がついていない」ようにはならないよう・・・矛盾しているようですが)

 児童文学作家ふくだのりこさんのブログ「あじさい物語

ふくださんは、「季節風」の友人です。私の本をご仏壇に供えてくださるような優しい方。家族の繋がりをとても大事にしてらっしゃる方です。この本に共感いただけて、本当に嬉しいです。

気軽にコンサート

2018年10月28日 | 日記
 


 日頃、音楽をかけながら仕事をしたり運転したりということをしません。「ながら」ができないのです。
 そして音痴なので、カラオケには行きません。
 家でゆっくりCDを聴く余裕もありません。

 ただ無償に生の演奏を聴きたくなるときがあります。
 生のピアノやバイオリン、もちろん歌でもオーケストラでも。
 
 そのためには高いチケットを買わなくてはならず、それもたまにはいいのですが、数ヶ月後の予定をたてるのが苦手。

 そんな私にぴったりなのが、音大生のコンサート。
 以前は(だいぶ前ですが)上野の奏楽堂の芸大生のコンサートを聴きにいったものです。あれは入場料300円くらいで聴くことができる。でもちょっと、いや、かなり遠い。
 
 で、先日行ってきたのが、桐朋大学の「木の香りコンサート」。申し込んだのは2日前。
 友人と会うことになって、私はそういうとき、ただカフェでお茶をしておしゃべりというのが、いつももったいないと思うのです。せっかく出かけるのだったら、ギャラリーで絵を見てからお茶とか、何かしたい。
 それで検索したら、ちょうどいいタイミングでこのコンサートがありました。
 大学構内の教室で、たっぷり生演奏を聴くことができます。無料です。卒業後はプロの演奏家になる人達なのだろうなー。小さいころから毎日何時間も練習してきたんだろうなー。と思いながら。
 椅子がもっとゆったりしていたら、もっといいのに。なんて、贅沢を言ってはいけません。

 すばらしかったです。

『どこどこ山はどこにある』にいただいたお手紙

2018年10月22日 | 自作紹介
          

 ネットに出してくださったレビューの他、お手紙やおはがきもいただいています。今回はそれをご紹介。私信なので、お名前はイニシャルで。

・『どこどこ山はどこにある』いい気分で読み了えました♪ 三年生の孫娘がいるものですから、まどかちゃんに重ねて読みました。私はひいちゃんになることが出来ました。
 とてもとても幸せです♪♪  (元編集者 Uさん)

・あたたかくて、リズムがあって読みやすく、ふしぎだけど、すんなりはいっていける。こんなファンタジーがあるのだと、読み終わり、本をだきしめていました。
 いい世界が表出されて深いです。
 ひいちゃんを追いかけてまどかがまぎれこんだ「どこどこ山」きっと読者の子供達も楽しんでくれるでしょう。
   (MSさん)

・難しい題材をよく描ききりましたね。ヒマワリの使い方は無論のこと、ミカちゃんの存在が作品世界の重しになっている感じがしました。子ども読者がこれをどう受けとめるか。P86で、まどかがちいちゃんがひいちゃんなんだと気づく場面をもう少し(前の場面にさかのぼって)強調してもいい気もしましたが、この作品の不思議はゆったりゆっくりと心にしみてくるところがいいのかもしれません。 (評論家F先生)

・ 作品の底に流れるいのちのつながりに感動しました。おおぎやなぎさんの作品はいつも魂の帰ってゆくところというものを強く感じています。 (元編集者 Tさん)

・ 私をかわいがってくれた祖母の認知症が進み、最近はさみしい気持ちになることもあるのですが、祖母が居眠りをしているとき、どこどこ山に行っているのかな、と思いました。 (WTさん)

・とてもせつなくて、でも心の奥のほうをほんのりあたためてくれると思いました。(中略)老いも死も、こんなにやわらかく包んで物語にすることができるんだと心を打たれました。 (MRさん)

・がんこ岩、すてきでした。「杖」の扱いもとてもわかる。(中略)あたたかさやさしさ。  (KMさん)

 この頃どんどん筆無精になっていますが、こうしてお手紙や葉書をいただくと、やっぱりいいなと思います。ありがとうございました!!

『ゆうなとステービー』堀米薫作・丸山ゆき絵(ポプラ社)

2018年10月18日 | 本の紹介
        

 宮城県角田市在住作家、堀米薫さんが絵本を出されました!!
 堀米さんの本は、何度もご紹介させていただいていますが、絵本はたぶん初めてではないでしょうか。
 農業と酪農をやりながら、作家活動をされている方ならではの本を出し続けていらっしゃいます。

 このたびの絵本もまさに!

 ゆうなの家に子牛が生まれます。難産の末に生まれた牛は、目が見えなかった。実際に堀米さんのところであった出来事です。育てた牛は出荷し、食肉となるので、普通は名前をつけないのだけれど、盲目の牛を育てるにあたって、「スティービー」という名前をつけ、普通の何倍も手間暇をかけ育てたのです。
 
 ゆうな視点で、その様子が丁寧に描かれています。
 丸山さんの絵は、優しくかつ迫力があります。冒頭の出産シーンは、息づかいまで伝わってくるようです。
 また、見えない牛の青い目がなんとも、悲しい。

 堀米さんは、何年も前に「季節風」にルポを書いてらっしゃいました。食肉として牛を出荷する凜とした農家の姿でした。「ドナドナドーナ♪」という歌がありますが、そんな感傷的なものではない、というようなことを書いていらした記憶があります。
 やがてスティービーも、出荷の日がやってきます。

 私達がいただいている「命」は、こうして生きていたものたちのものなのだという、まさに食育。
 この一冊の絵本で、それが語られています。

 すばらしい絵本のご上梓、おめでとうございます。
 たくさんの子供達に、そして大人にも読んでもらいたい絵本です。

あげまき会

2018年10月15日 | 日記


 秋田県立秋田北高校の同窓会を「あげまき会」といいます。
 このたび、会報誌「あげまき」に寄稿させていただきました。
 児童文学を書いていること、その本の紹介と受賞のことなど、小さなスペースですが、本の写真も入れてくださって、感謝。

 なにしろ明治からある高校なので、会員の数はそうとうなもの。(卒業生は自動的にあげまき会の会員らしい)
 でも、会報は会員全員に送られるわけではありません。今まで、いただいてませんから(笑)。総会に出席した方や、卒業時の学生や先生達なのかな? 

 今回、送っていただいたのを読んでいると、喜寿や古希の同期会も行われているもよう。
 今は共学ですが、私がいたころは女子校で、地元秋田では、卒業生、いろんな意味で、頑張ってくれています。東京の支部もあるみたい。今度支部会に行ってみようかな。

 母校の図書館が解放しているという情報も出ていました。行ってみようかな。(かな、ばっかり)
 
 人との繋がりで、仕事をさせていただいている、生きていると感じることが多い昨今。こういう同窓の繋がりも、本当に大事だし、嬉しいことだと感じています。

 私は本を通じての仕事をしているわけなので、記事を読んでくださった方が、一人でも本を手にしてくださると、嬉しい。
 もし、そういう方がいたら、遠慮なく感想など、ブログのメッセージにでもいただけたら嬉しく思います。

いろいろな実in岩手

2018年10月14日 | 日記
            

 散歩コースのリンゴの木です。クリスマスツリーのようで、大好き。

 10月中旬10日ほどの滞在でした。今年は稲刈りが遅いようで、田んぼは刈りいれが終わったのとまだのが半々という感じ。イナゴがぴょんぴょんはねていました。
 トンボも飛んでいます。
 胡桃は、落ちてもう拾われたかなというところ。でも残っていたのを20個くらいいひろいました。今回は畑に埋めておいて、来月来たときに掘ってみます。

 秋田では、貝の沢温泉に泊まったのですが、敷地内に栗がいーっぱい落ちていて、拾ってきました。剥くのが大変でしたが、栗ご飯は素朴な味。味つけは、お酒、塩、ちょっと醤油とだしで、適当に。

 柿はまだ青みがあって、もう少しかな。
 菊が真っ盛り。
 
 

『どこどこ山はどこにある』(フレーベル館)レビュー4

2018年10月12日 | 自作紹介
          

児童文学作家工藤純子さん ツイッターより 
 工藤純子‏ @junku2011

『どこどこ山はどこにある』おおぎやなぎちか著(フレーベル館)を読了しました♪「どこどこ山」といい、作中の歌といい、なんだか心地いいけれど気になるフレーズは、言葉にこだわるおおぎやなぎさんっぽい!おばあちゃんと子どもの触れ合いが優しく、ラストが胸にしみました!
 工藤さんは、何作もシリーズものを書いているベテラン作家。最近では『となりの火星人』(講談社)が、お勧めです。
 またアンソロジー『ぎりぎりの本屋さん』(講談社)も近日発売。すごいなあ。

yu tsuchiyama‏ さん ツイッターより@tsuchiyama63
おおぎやなぎちかさんの新刊、読了。
日常から非日常の異界への移行する成り行きの自然さに、さすがだなぁとガチ勉強目線で読んでしまった。タローとしょうちゃんの描写が好き!イラストもイメージにピッタリ。とにかく文章が美しい。とてもきれいな日本語を読ませて頂いた。
 Yuさんは、ツイッターにご本名を出していないので、こちらも控えます。嬉しい感想、光栄です。

 絵を描いてくださったイラストレーター松田奈那子さんのツイッターより‏ @nanaco_mzd · 9月21日

おおぎやなぎちかさんの『どこどこ山は どこにある』(フレーベル館)の絵を描かせていただきました!本日9月21日発売です。
昨日届いた見本を読んで号泣。制作中何度も拝読しているはずなのに…読むたび祖母を思い出してあたたかな気持ちで胸がいっぱいになります。たくさんの方に読んで欲しいです。


 松田さんの絵、皆さんに「いいね」と言っていただいています。表紙の草花はもちろんですが、中にも挿絵がふんだんにありますので、ぜひごらんください!! 


『どこどこ山はどこにある』レビュー3

2018年10月08日 | 自作紹介
      

ツイッターから

 児童文学作家野泉マヤさん  
野泉マヤ‏ @nonezumibaya

上質なファンタジーです!洗練された言葉で普遍的なテーマを描いた素晴らしい作品だと思います。来年の課題図書になりそうな、、、。そして「がんこ岩」は凝灰角礫岩と推測しました。 

 児童文学作家高田由紀子さん‏ @yukikotakada17 · 10月4日
「どこどこ山はどこにある」おおぎやなぎちか作(フレーベル館)拝読!ひいおばあちゃんを追いかけて「どこどこ山」に迷いこんだまどか。がんこ岩やハシの木などが興味深い。生と死、美しさと怖さ、そして心の奥の本音など、いろんな表と裏、つながりを感じられる奥深く上質なファンタジーでした!✨ 

 児童文学作家いとうみくさん@rxm07272  おおぎやなぎちかさんの新刊『どこどこ山はどこにある』(フレーベル館)拝読! おおぎやなぎさんの優しく静かな文書が心の奥に心地よく染み込んでくる、すてきな作品です。日常とファンタジーの混ざり具合が絶妙。ひがちになあれ という歌詞が頭に残りました。この意味は読んでお確かめください❤️  

 野泉マヤさんは、アンソロジー『みちのく妖怪ツアー』(新日本出版社)を、
 高田由紀子さんは、『君だけのシネマ』(PHP出版社)、『ビター・ステップ』(ポプラ社)を、
 いとうみくさんは、『車夫3』(小峰書店)、『ぼくらの一歩30人31脚』(アリス館)、『冒険はバスにのって』(金の星社)を続けてご上梓!! 皆様、お忙しい中読んでくださって、ありがとうございます。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!! 

『どこどこ山はどこにある』レビュー2

2018年10月05日 | 自作紹介
            

 「季節風」大先輩作家、越水利江子さまのブログ「風雲童話城
  越水さんは、この夏『ガラスの梨 ちいやんの戦争』(ポプラ社)をご上梓されました。お母様の戦争体験を元にした渾身の一冊です。

 秋田市在住作家井嶋敦子さんのブログ「川天使空間
 敦子さんは、ベテラン小児科医。童話塾in仙台でいっしょに講師をつとめた同士です。

 仙台在住作家佐々木ひとみさんのブログ「つれづれ草子
 ひとみさんの最新作『にいちゃんは戦国武将?』は、出版後即重版。突っ走っています。

 宮城県角田在住作家堀米薫さんのブログ「どじょう日記
 どじょうさんこと、堀米さんは、近日絵本をご出版とのこと。牛や山羊を飼っている農家でもある堀米さんならではの絵本にこうご期待!

 皆様、お忙しい中、あたたかいレビューをありがとうございました。(順不動・綠文字をクリックしていただくと、レビューを読むことができます)