fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

フォレストキャット(秋田)

2016年07月31日 | 日記
 
 秋田市の郊外、太平山のふもとにある、ネコカフェに行ってきました。
 ここは、飲食のところと、ネコと触れ合えるスペースがきっちりと分かれています。

  森の中のかわいいい店

  店長コテツがお出迎え

 ネコとの触れあいは、30分500円。
 手を洗い、アルコールで消毒して、いざ中へ。
 っと、一匹外へ飛び出しました。
 
   シーザー
 中のネコの大半はお昼寝中。ちゃちゃまるだけが、人なつっこく寄ってきます。

 
 かわいい。
 
 シーザーは、外に出たくてたまらない様子。

 コーヒー、ケーキもおいしく、行き着くまでのドライブも気持ちいい。
 今度はランチに行きたいと思います。
 私は絶対ネコ派。子どもの頃はずーーっとネコに囲まれていました。でも今の暮らし方ではネコなどとても飼うことはできません。カフェでの触れあいなんて、ホントじゃないよってわかるけど、一緒に暮らしてこそのかわいさだってわかるけど、それでもあの感触を束の間味わえるのだから、行ってよかった。

 12歳以下のお子さんは、ネコ部屋には入れず、冬期は休業。
 近所にある自然食のお店も気になりました。(ラーメン屋?)

 都知事は、誰になるのでしょう。私は、期日前投票をすませていますが。

「獨」「森羅万象」(加藤了楓)

2016年07月30日 | 日記
        獨

 加藤先生が写真をお送りくださったので、改めて、アップします。
 やっぱり、全然違う。会場は暗いので、ダメなんですね。

         森羅万象

 こちらは甲骨文字です。
 先生、お手数をおかけいたしました。

異界をひらくー百鬼夜行と現代アート 展 (秋田県立美術館)

2016年07月29日 | 日記
 秋田県立美術館で開催中。

 

 現代アートに表現された異界の数々に触れることができます。
 秋田出身の鴻池朋子さんの絵やオブジェ(といったらいいのか、白無垢にアレンジを加えた、斬新なもの)とか、初めて拝見する山本太郎さんの日本画(にっぽんが、と言うのだそうです。古いものと新しいものが一枚の絵の中に存在していて、不思議な空間を描いていらっしゃいました) 
 今回展示作家の中では、唯一故人となっている石井徹也さんの絵もあります。
 陶芸家田村一さんのオブジェも。
 各スペースの入り口にある異界の概念を文章化したものがすばらしく、感心しました。(学芸員の方が書かれたのでしょうか? 名前がなかったので)
 
 これは巡回展ではないので、秋田へ行かなくては見ることができません。

 そして、観ている人は一部屋数人、時に自分だけという贅沢な空間。絵の鑑賞はこうではなくてはいけません。
 藤田嗣治の「秋田の行事」という、ここでしか観られない巨大画も必見です。

 「石井徹也をひらく」という講演会も聴いてきました。石井徹也という画家は、31歳で亡くなられ、10年経つという方。生前はそれほどでもなかったけれど、今では海外でも注目されているとのこと。うつろな目をした自画像と、いろいろなものが合体して(学校とか、トイレとか、ダルマとか……)、シュールで、どこか不安、でも、どこかユーモアも残っている不思議な絵ばかり。

 それにしても、ポケモンgoもある意味、異界からこちらの世界に現れたのものという気がします。現実がゲームに侵略されているみたいな風景。岩手ではそんなに感じませんでしたが、多摩センターはすごかった。
 今後、似たようなものがいろいろ出ると思う。ポケモンだからかわいいけど、そう、百鬼夜行の妖怪達とか、男向けには、美女、女向けにはイケメン。他にも思ってもみなかったようなものが? まずいんじゃあないでしょうか? 異界はめったに行けない、よほどじゃないと結界が破られない、だから魅力があるのでは? 

秋田県書道連名展

2016年07月28日 | 日記
 加藤了楓氏の書を拝見してきました。(中学時代の恩師です)
       
 写真、曲がってしまって、大変申し訳ありません。色も悪い。この一枚しか撮ってなかったので。
 実物は、何倍も迫力があります。
(加藤先生、もしここをご覧になっていて、お持ちの書のデータがおありでしたら、送っていただけますか? 差し替えますので・・・)

 一つの漢字の持つ生命力。おそらく一分とかからず書いてらっしゃるのでしょうが、だからこそ筆の勢いに圧倒されます。「獨」という文字ですが、先生の場合、読んで意味を考えるのではなく、文字を形として捉えています。

 森羅万象という私にとっても大事な言葉を、いろいろな方が書いてもいらっしゃいました。

 

 ずーっと見ていたら、大学時代の書道の先生のお名前もあり、ああ、お元気でらっしゃるんだなあと。書は、美術の専攻に属していたのでした。(美研と言われていた)

 深い。

「童子」2016・7月号

2016年07月27日 | 俳句
 句集『馬つ子市』を読むという特集に、私も寄稿させていただきました。
 短いものなので、転載いたします。

 蝦夷とは良人の謂ひと燗熱う (「津軽人」) 
 (蝦夷、良人 どちらにも、「えみし」のルビを振っています)
 津軽は、奈良平安時代、本州で唯一大和朝廷の支配の及ばなかった地だ。『日本書紀』に記録されている「蝦夷」の起源は諸説あるが、「夷」は、野蛮人という意味。征服者側にとっては圧するのに都合のよい蔑称だ。「えみし」という音にあてる文字は「良人」なのだと、服わぬ者等の復権を語る津軽人が熱い。(服わぬ……まつろわぬ) (北柳あぶみ)
          

 戦のない世の中というのが、地上に訪れる日が来るのでしょうか。なんて、悠長な言い方はよくないですね。でも、蝦夷は、戦を続けているうちに、自分達の土地が焼き払われ、死者が増え続けるのに耐えかねて、和睦を求めた。が、朝廷側は、アテルイが話し合いのために出向いた都で彼の首をはねた。つまり蝦夷は、制圧されたわけ。和睦が成立していれば、アテルイという男がこのあと東北でどういう位置づけになったのか。この後の時代は鎌倉、戦国と全国的に戦へと突入し、蝦夷達の国、陸奥、出羽なども武士の統じる国となるのです。

 なんか、俳句の鑑賞のはずなのに、ごちゃごちゃ言っていますね。

 俳句としては、「燗熱う」という季語がいい。語ってる! っていうのが、伝わってくる。
 津軽は、大和朝廷の支配が及ばなかったこと、そしてロシアが近いこともあり、他の東北とはちょっと違う人の姿が見られます。はっきり言って、みなさん、大柄で足が長く、かっこいい! 人種が違う感じがします。でも、日本人。
 そんな津軽に移りすんだばかりの頃の辻桃子さんの句です。

 なお、私のミスなのですが、上の文章に『日本書記』とあるのは、『続日本紀』の間違いです。ここで、ミスをお詫びさせていただきます。

  秋田市太平

 秋田も蝦夷の地でしたが、アテルイ達とは時期をずらした反乱があります。元慶(がんぎょう)の乱。菅野雪虫さんが書かれた『羽州物語』(角川書店)は、それを題材にしたものです。これ、もう一度読もう。

受賞のことば

2016年07月26日 | 日記
 「季節風」最新号に、児童文芸新人賞を受賞に際してのことばを寄せさせていただきました。協会賞受賞の杉本深由起さん他、今回は4人も。「季節風」活躍しています。

 その言葉、「季節風」のHPでも、読むことができます。私の決意声明(笑)来年、再来年、そして10年後にはどうなっていることやら。
 トップにもどるから、ホットニュースへ行くと、他の方の「ことば」も読むことができます。
 私の言葉、他の方に比べてあっさりだなあと思い、あ、そうか。『しゅるしゅるぱん』に関しては、ファンタジー大賞で佳作を受賞したとき、そして本が出たとき、とこれで3回目なのだ、と思い至りました。かえすがえす有難い。
 最初の受賞の言葉を書くときは、後藤さんがいらした時だった。ファンタジー大賞の事務局へ送る言葉も同じ画面で書いていて、うっかり一緒に後藤さんへ送ってしまったら、後藤さんに、後半がすごくいいから(つまり、季節風へは案外ありきたりに書いていた)、字数はなんとかなるし、こっちも合わせて、とメールをいただいたのだった、なんてことも思い出して。
 そのときの言葉が、これ
 後藤さんって、作品以外でも、こうしてちゃんと「ほめて」くださる方だったのだなあと、改めて思いました。ダメなときはダメだったしね。(その経験もちゃんとある←これ、幸せ)
 このときの言葉に書いているのは、ファンタジーが生まれそうな予感ってことなんですよ。時空とか空間とか、そんなこと。

 また、大会の案内もアップされ、申し込みが始まっています。各分科会の呼びかけ文を読むだけでも、価値あり。あさのあつこさんの「物語分科会」は、例年通り、即定員になっています。あの厳しい呼びかけにいざって集まるんだから、すごい。(呼びかけ文を読むだけで、シャキンとなる。さすがです)
「季節風」に長くいらっしゃる作家さんの呼びかけは、特に、「書く」という本質にせまっています。
 会員でなくても参加できます。この大会から、数多くの本が生まれています。
 
  合歓の木(秋田市郊外)

 きょう、東京へもどります。直接多摩センター句会へ。(このごろ、多いパターン)

地の力

2016年07月25日 | 日記
 今年に入ってから書き出した物語。書き始めが岩手にいたときで、東京にもどると筆は進まず、岩手に来たらまた進みました。
 そうなんだよなあ。岩手が舞台のものは、岩手で書いたほうが、ぜったいい、いい。
 地の神から、力をいただけるのだと思います。

 今回、3分の2くらいまで進みました。
 秋の稲刈りまでまた数回来るので、書き上げるのが目標。もっともそれがつまり初稿なわけで、そこからがまた加筆、削る、修正の繰り返し。特に私のものって、そうなのだとこの頃ようやく腹をくくりました。
 ガンガン、バンバン出版はできないかもしれないけど、ひとつひとつ、しっかり作っていこう。
 
 そういえば、岩手が舞台のもの。もう一つ、後半の展開に行き詰まってそのまま放置しているものもある。プロットを作らずに書き始めるからこうなるのですが、できないのだから仕方がない。
 『しゅるしゅるぱん』だって、100枚書いて放置して、数年後に読んで書き進めたものでした。

 秋田が舞台のものも書きたいのだけど、まだ手をつけられないよ。(種だけはあるのだけど)

  

 必ず一度は行く、地蔵堂。大きな草鞋が奉納されています。
 北上川沿いで、昔は川を舟で来て、お詣りしていたのでしょう。川から続く石段が草に埋もれています。銀杏を拾うのも、ここ。
 この境内にある木が、好きで。これも作品に書きたいのだけど、難航しています。人を描いてこその作品なのだと、「季節風」で耳にたこができるほど聞かされていたことが、これ。木がいくら魅力的でも、人が描けてなきゃあ、ダメなんだよ。

*ミントサワーも、なかなかです。
 

どんどん

2016年07月24日 | 日記
       

 ふたたび、岩手におります。(秋田でのことは、また後日アップになるかな。東京帰ってから?)
 岩手の田んぼ、とうとう隣は道路と宅地になりました。そのまた隣は、芋畑だったのが、今年は何もしていない。南側にかろうじてよそのお宅の田んぼが2枚残っていますが、この近辺どんどん宅地になっています。うちの田んぼが家に囲まれるのも時間の問題か? 

  
 
 こっちは、ミントに侵略されたうちの畑。
 ジャガイモも、ネギも、トマトも、ズッキーニも、ミントに埋まってるよ。

 ミントティ、飲みましたが。(冷やすと、またおいしい)

お犬様、ありがとうございました! 

2016年07月23日 | 日記
           大口真神 

 先月御岳山にお詣りしてきたことが、叶いました。
 ありがとうございます!!
 もともとは農業の神様なので、お願いごとというのは、ちょっと違うのですが、でも、私としてはここにお詣りする以外はないことでしたので。(何を願ったかは・・・、すみません。)
 「イティハーサ」もそうでしたが、信仰と人の暮らしというのは、どんな時代でも深く結びついています。

  大口真神社

 *ここへ行ったとき、女優の秋野よう子さん(文字が出ない)とすれ違って、一言だけ言葉をかわしたのですが、後ろにカメラマンがいたので、もしや? と思い、秋野さんのブログをチェックし、番組を見ました。出ましたよ! 私。(笑) 「大変です。がんばってください」と言った言葉もテロップで出ていて。でも秋野さん、ぜんぜん大変そうじゃなく登ってらした。鍛えてらっしゃるのだろうなあ。あのプロポーションだもの。
 そう。テレビに出るってことは、こんなことでも大事件なのですよ。録画しておくんだった。

『レイさんといた夏』(講談社)ー安田夏菜

2016年07月22日 | 日記
       

 安田夏菜さん、乗りに乗って、次々と新刊を出されています。
 自分がどこの誰かわからないため成仏できない幽霊が、莉緒の部屋に現れます。引っ越したばかりの時は、きちんとあるべきものがあるべき場所に納まっていたのが、今では汚部屋。ゴキブリまで発生している部屋で、莉緒は全てにやる気をなくしていました。
 そんな莉緒を、母は当然放ってはおきません。
 冒頭では、よくあるパターンの親子か? と思ってしまいましたが、これがちゃんと後半収束されていく。幽霊であるレイさんの正体も含めて、全てが全部つながっている。
 レイさんのことがだんだんとわかっていく過程と、莉緒の心が修復していく過程がきっちりとかみ合っている。
 見事だなあと思いました。
 安田さんの作品では、『ケロニャンヌ』がありますが、こっちは死んでしまったペットが「残り命」を合わせて、飼い主のもとに少しの時間とどまるという設定でした。命が絶えた後、魂はどうなるのか? ということは誰もが思うこと。死んで残った魂と生きている人間との交流を描ききった後に、主人公も読者も生きる力を得る物語です。

 読むのに力がいらないということ。これは、安心して読める、身を任せられるということ。これが、プロの仕事なのだということも、感じました。

 表紙のタイトルのラベンダー色が、心に染みます。

 そういえば、随分前に書いた、幽霊が出てくる話があったなあと思い出しました。あれ、書き直そうかな。うん。あ、いや、その前にあっちをちゃんとしなきゃ。(どっちだ)
 
  ところで、日野図書館のHPで、4月にやった講演会の報告が出ています。ありがとうございました。おおぎやなぎ、何喋ったんだ? と興味のある方、ご覧ください。
  今日は、大暑。

写真の葉書

2016年07月21日 | 日記
 しみじみといい写真の葉書をいただきました。
 ここに載せるわけにはいきませんが、熊本で被災したAさんからのお葉書。自宅は全壊、家財のほとんどを失いましたが、家族はみな怪我もなく無事助かりました。そして、避難所暮らしからもようやく脱したというご挨拶の葉書でした。
 ご夫婦が肩を寄せ合って、笑顔。
 Aさん、よかった。こんなブログなどご覧になっていらっしゃらないでしょうが、時々、この写真が、お二人の笑顔がふっと思い浮かぶのですよ。こんなにいい夫婦の写真って、他に知らない。
 どうか、これからはいいことが続きますように。

  青芭蕉

 岩手は、やはり朝晩涼しくすごしやすい。
 散歩をしていると、紫陽花はまだみずみずしく、熟した梅がいい匂いを放っている。でも、カナカナの声。初夏と初秋の共存。

 草ぼうぼうの畑ですが、トマト、紫蘇、葱、ミントを収穫して、お茶にしたり、いろいろ。
 お隣からも、大きなキャベツやブロッコリーをいただき、一人では食べきれないほどです。
 でも新鮮野菜をふんだんに食べられるって、幸せ。おかずを作ると、それが多すぎるので、米を食べずにここ数日過ごしています。

 きょうからは秋田へ。

『さくら坂』(千葉朋代)小峰書店

2016年07月20日 | 本の紹介
      

 「季節風」同人、千葉朋代さんのデビュー作が発売になりました。
 日本児童文学者協会長編新人賞受賞作です!!

将来の希望は女子アナという高校生美結。ある春の日、学校の階段を降りた時、右膝に変な傷みが走る。次の一歩は激痛、そして転倒。病院の検査で告げられたのは、10代の女の子には、あまりにも残酷な事実だった。この本のもともとのタイトルは「脚葬」。タイトルとして、あまりにも痛々しいということでの改題だったのか、その辺はわからない。どちらがいいのかも。わかりやすいのは、もともとのほう。暖かみと希望が感じられるのは、こっちの方。

 千葉さんは、札幌在住の看護師さんとのこと。この作品も、医療従事者だからこそ描けたものという気がします。
 重いテーマ。でも、主人公の心理状態を丁寧に描写されているので、読んでいて目を背けてはいけないという気持ちになります。
 児童文学ならではの、ひたむきさ、主人公の葛藤、そして明るさ。新人賞受賞がうなずけます。

 10月のお祝い会も、準備が進んでいます。

童話塾in東北

2016年07月19日 | 日記
          

 一年に一度とはいえ、こういう会を企画運営するのは、大変だと思います。でも、初めて参加して、「これから書きたい」そして、今「書いている」人にとって、東京へ出なくても、こうした会があることは、貴重なのだよなあと思える会でした。
 合評会という場は、どんな時も真剣。作品に対して意見を言うことは、自分へそのまま返ってきます。それは、こうした初心の方への作品でも、同様だなあと感じました。 
 つまり、もっとしっかり書け、自分! っていうことです。
 一人一人にとって、貴重な場であったと思います。

 当日、仙台の「ぽらん」という本屋さんが、書籍の販売にいらしてました。講演をされたお二人の本が中心だったのですが、『しゅるしゅるぱん』も、たくさん! ちょうど福音館書店の営業さんがいらしたことも重なったようで、ありがたかったです! ぽらんさん、お買い上げくださった皆様、ありがとうございました。ちょうど、「この一冊ができるまで」という記事を載せていただいていた「児童文芸」も同時に販売されていたので、セットで読んでくださる方もいるってことだと、後になって気づきました。
 ぽらんさんへは、昨年、仙台の書店回りのとき、ここだけ古山さんとではなく、私一人で訪れたのですよ。日本一小さな本屋さん。こういった本への愛情を持った方が、『しゅるしゅるぱん』を気に入ってくださって、嬉しい! 

 

 また蛇足ですが・・・。
 秋田の敦子先生とお久しぶりにお会いして、敦子さんのノートをちらりと横目で見て、「なるほど。できる人っていうのは、こうなんだー」と感心しきり。あんなにお忙しいのに、こんなに綿密な事前準備で臨んでいらっしゃる! と、それだけではなく、参加の作家さんたち、みなさん、さすが! と思うことがいろいろでした。

 仙台に一泊して、きのうは多賀城付近をうろついて帰りました。ひたすら暑かった。そして、うっかりカメラからメモリーを抜いていて、写真なし。(カメラには内蔵というか保存されているのだけれど、これがアップできない)

精霊蜻蛉

2016年07月18日 | 日記
  きのうは、童話塾in東北でした。
 自分が講演会をする側を経験したあと、他の方の講演を聴くと、ほうほうっと思います。実は、本心では、今回、これが目的でした。(つまり、講演というものを、一度経験した後で、聴くこと)
 佐々木ひとみさんの「ふるさとを書くということ」、高橋秀雄さんの「一瞬のときめき、ときめきに向けての一生懸命を」。全くテイストの違う講演でしたが、どちらもよかった! つまるところ、講演は日頃自分がどう作品と向き合っているかが出るのだなと思った次第です。

 新たな出会いもあり。
 またご報告は改めて。

実行委員の皆様、大変お世話になりました!!
 仙台は、大都市だあ。

       精霊蜻蛉

 カメラを近づけると、すっと逃げられます。望遠でなんとか撮影できました。
 しょうりょうとんぼ、って、7文字なので俳句にしづらい。

 命とか、死者とかとつけると「即きすぎ」になるし。
 まだまだです。

 
 *先日書いた『イティハーサ』の後書きを読んでいたら、作者は「SF」であることにこだわっていたようでした。発表当時、少女漫画雑誌で、SFでは売れないから、ファンタジーにと言われ、SFの文字をどんなに小さくてもいいからつけてほしいと言ったと。なるほど、SFなんだあ。その違いも、私にはモヤモヤ‥‥。
 まだまだだ。

『イティハーサ』文庫版全7巻

2016年07月17日 | 日記
       

 今週中に読んで返却しなくてはならない図書館の本が山積みなのに、こっち……。
 大人買いしてしまいました。
 
 以前にも、一度読んだような読みかけただけだったのか。
 とにかく新鮮な気持ちで読みました。
 もしかしたら、もう古典となっているほどの漫画かも。
 私は、この漫画の全てを理解はできません。10年もの歳月をかけて描かれたものを、数日で理解するなんて、不遜でもあるし。
 
 でも、好きです。この世界。
 そして、おこがましくも、この漫画の核となっている部分と、私が今手がけている自作とには共通しているものがあるような気が……。
 人は抗いきれない運命というものに翻弄されながら、善悪とは別のところで生きている。
 うーん。こう書くと、またちょっと違うか。
 人は、人であるしかない。うーん。

 絵も好き。
 神々が時に区別ができなくなったり、あれ、これって日本の古代と思っていたけど、未来の話? と思ったり、ファンには怒られそう。

 ところで作者はもうとっくに漫画家をやめ、フラワーアーティストになってらっしゃるようで……。正直言って違和感があるのですが、人の人生どうこう言えることではありません。
 他の作品も読もうか、どうしようか。

 そうそう。これはSF作品であるというのが、おおかたの見方のようです。ファンタジーとSFの違いとか、考えようとすると頭が痛くなる。
 いや、実は、今度は9月に今市市で講演会があり、そのテーマを〈ファンタジーを描く〉にしてしまったもので。9月まで、考えよう。
 ということもあり、この本の解説こそ、じっくり読みたいのですが……。

 童話塾in東北のため、仙台へ行きます。本日は仙台泊。明日、岩手へ行きます。