fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事の無断転用はお断りいたします

Information

『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

雪吊りもまた雪の中

2013年01月31日 | 日記

           

 いつもいく水神温泉敷地内です。 都会の公園の雪吊りは、雪吊りそのものの姿を愛でるものとしてやられていますが、こちらは本来の役割(枝が雪の重みで折れないようにする)をきっちり果たしていると思います。しかしこの温泉のあるあたり、山が近いので、雪がすごくなると危なくてもう行くこともできません。


高野長英記念館(奥州市)

2013年01月30日 | 日記

            

 高野長英は1804年岩手県水沢で生まれ、17才で江戸に出てオランダ医学を学びました。さらに長崎に行き、シーボルトの鳴滝塾において、医学と蘭学を学びます。その後江戸にもどり開業しながら翻訳を続け、『夢物語』という本を書きます。これが幕府批判ととらえられ投獄されました。(蛮社の獄)1844年に脱獄(牢が火事により一時自由の身となるが3日でもどるという取り決めに従わなかった)

  『夢物語』は、イギリスのモリソン号が日本人の漂流者を救ったにもかかわらず、異国船打ち払い令にのっとり攻撃をしたことを人道上から批判。また英国の状況を伝え、学ぶべきものがあるという主張をしたものです。蛮社の獄は大弾圧事件。渡辺崋山も捕らえられ自殺に追い込まれました。

 脱獄後は、多くの友人(宇和島・薩摩藩主など)に守られ、逃亡生活を続けます。薬品で顔を焼き、人相を変え医療を続けもしました。1850年10月30日、百人町で最後をとげます。

 立派な人です。驚きました。私なんぞ岩手から江戸まで出たというだけで、すごいなあと思います。新幹線も電車もないんですから。(←そこ?)その上長崎にまで行っているし、脱獄後の逃亡ルートも日本中です。いや、鎖国の時代において世界に目を向けていた日本人の一人だったのです。『八重の桜』も評判ですが、すごい精神力だと思います。やわじゃないですね。

 この記念館、日曜日に出かけたのですが、他に人がいませんでした。暖房も入っていなくて、冷蔵庫のよう。(見ているうちに、ガーと入ってきたのですが)後日出かけた宮沢賢治記念館は、箱ものが立派で、なんだかなあと思いました。先人を紹介するという意味では、どちらが上ということもないのに、集客という意味では賢治が圧倒的なわけで、でも高野長英にも日の目をあてていただきたい。

 

 


居久根(いぐね)

2013年01月29日 | 日記

          

 東北を車で走っていると、田んぼの中に家が点々とあり、その家の北側(家によっては別方向)にこうして木を植えてあります。屋敷林(屋敷森)ともいいますが、こちらでは「えぐね」「いぐね」などと言われていました。北風を防ぐのと、栗の木などを植え、飢饉に供えるのという二つ意味があると、これまで思っていましたが、調べてみたら「久根」というのは、「地境」という意味だそうで、「ここからおらえ(家)だ」ということのようです。家の建て替えをするときに材木にするという場合も。

 岩手の家はもともと今新幹線が走っているあたりにあり、家ごと今のところに引っ越しています。なので、田んぼだけはもとの家のそばで、それもなぜか5カ所に点在しています。そのひとつひとつに「~電工」の横とか、「芳雄さんどこ」(芳雄さんという親戚の家のある近く)とか呼称があるのですが、「えぐね」といっている田んぼもあり、つまりそこにかつては「居久根」があったというわけです。数年前までは、なんだ「えぐね」ってと思ってました。きいても当人はもともとの意味を意識していないのです。えぐねはえぐねだ、みたいな返事。


電柱でござる6

2013年01月28日 | 日記

             

 先日関東地方の大雪では、大規模な停電もあったようですが、ここは頑張っています。

 水道のほうは、寒中は夜寝る前は水落しをします。昔とちがって水道管に電気を巻いて暖めているので、よほどじゃないと凍らないのですが、それでも凍ったときもあり。トイレが流れないと悲惨だし。天気予報でも水道管凍結予報が出ます。子どものころは、朝凍っていると、薬缶にためていたお湯をわかして蛇口にかけていたものでしたっけ。

 きのうはすかっと青空でした。大きな道路の雪は解けてぐじゃぐじゃ。それがきょうは凍ってしまうと、ガチガチになる、たぶん。秋田は相変わらず大雪らしく、奥羽山脈を越えていくことができずにいます。高速も通行止めになることがあるし、途中で吹雪いたらアウトですから。


雪の桜並木

2013年01月27日 | 日記

  大雪です。

                  

 北上市展勝地公園の桜並木。北上川沿いに桜が連なっています。こちらの桜は、うまくするとゴールデンウィークです。どうぞ一度おいでください。この桜のときと花火のとき、そして8月の鬼剣舞というお祭りのときだけ、人口過密になります。いまは人の気配なく、きっと動物はいるのでしょう。以前キジが歩いているのには遭遇しました。(でも私、東京の家の近くでもキジとは逢ってるんですよ、やはり数年前ですが)

 


雪の上の足跡

2013年01月26日 | 日記

             

 おとなりの畑。このへんはタヌキやキツネは出ないし、猫だと思うのですがね。

 露出+0,7で撮ったのだけど、雪が白く出ませんね。朝日を浴びた雪のキラキラ感は、感動ものです。きんと冷えきった朝、降ったばかりの雪の上を歩くと、キュキュキュと音がして、心地よい感触。完全武装してゴミだしです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 先日ブログの背景をちょっといじって雪景色にしたりしました。悪くはなかったんだけど、でもこれだと春になったら、別のに変えないといけないなあと思い、やはりもとにもどすことに。いろいろ選べるので、それを楽しむのもいいのだけど、まあひとつに決めてずっとというのもいいかなと。雪景色の数分間に訪れてくださった方なんて、いるのかなあ。そしてきょうは、上の畑にどんどんどんどんまた雪が降っています。


お化けの木

2013年01月25日 | 日記

             

 単に夜の写真がへたなだけですが。せめてピントが合えばいいのでしょうが、夜景モードで撮ると、シャッタースピードが遅くなるのでしょうか? 夜、外灯の側にある木にしんしんと雪が降り続く姿はとてもきれいなので、そういうのを写すことができたらなあと思っているのですが、それで何回やってもこんなふうになるなんて、やっぱりお化けの木なのかも。

 本日いらしてくださったみなさま、ヘンテコなものをお見せしてすみません。 


南部鉄瓶

2013年01月24日 | 日記

                

 先日立ち寄った不動産屋さんにあった鉄瓶です。社長さんが親戚のお宅で使われてなかったものをいただいてきて、磨いたとか。わかりにくいですが、真ん中下あたりのは蟹です。お値打ちなどはわかりませんが、心ひかれる姿でした。達磨ストーブも暖かかったです。

 鉄瓶に松風たたせ大旦          あぶみ


雪まろおばけ

2013年01月23日 | 日記

             

 あちこちの木にのっかっている雪を見ていると、かわいいお化けに見えてきます。でも、この冬、一度も雪だるまを見ていません。子どもたち、雪遊びしてないなあ。この前学校帰りの中学生の男の子が雪の固まりを持ちながら歩いていたのが、ほほえましかったくらい。


除雪機

2013年01月22日 | 日記

                

 このごろは、うちの周辺も家が建て込んでいます。両隣がぎっちりあるようなところでは、雪を飛ばす場所がなく、この除雪機は宝の持ち腐れになってしまうという話も聞きました。前方に吹き上げている雪は、右や左に向きを調節できます。この雪が、押している人間にもかなりかかってくるのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 おととい白神山地の乳穂ヶ滝に触れましたが、こんなサイトがありました。

 http://www.thr.mlit.go.jp/tugaru/niogataki.html 

 毎日の様子が見られます。滝の上から凍ってきて、今半分くらいなのですね。やはり2月こそ寒さの本番。全部凍りついて大木のようになった滝は裏へ入り込むことができて、崖が洞になり祠が祀られていました。凍り付いた滝がなんともいえない薄い青色を中に閉じこめたようになっていたのも、すばらしかったです。今でもあの色を表現できません。(←なさけない)童子同人のKさんは弘前大の教授を退官されてから白神山地のガイドをしてらっしゃいます。Kさんがマタギの杖を持ちながらご案内くださったのでした。


雪の中のきいちゃん

2013年01月21日 | 日記

                 

 ここのきいちゃんは、まだいいほうです。あれ? ここにもきいちゃんがいたはずというところが、ただの雪の壁になっているところもありました。

 顔も……。

 新学期までがんばれ、きいちゃん。


氷柱らららら

2013年01月20日 | 日記

            鉛温泉藤三旅館

   その近くの崖 

 そういえば去年の2月は青森の深雪吟行に出かけたのでした。白神山地にある乳穂ヶ滝が凍っていてすばらしかったけど、今年も凍ってるでしょうか。まだこれからでしょうか。

 


鉛温泉ー藤三旅館

2013年01月19日 | 日記

            

 花巻温泉というのは、全国的に有名な温泉地ですが、その一角にあるのが鉛温泉。この藤三旅館には、立ったまま入る白猿の湯というのがあります。深さが125センチということで、私だとちょうど首のところまで。お湯は地下にあり、天井は3階部分までの吹き抜けになっていて、非常に気持ちのいい空間になっています。本来は混浴ですが、女性タイムが設けられています。

 ほかに男女別の桂の湯など5つのお風呂、湯治部もあります。入浴だけだと700円です。

 お風呂じたいはそんなに大きくはありませんが、すいていたら、水中ウォーキングならぬ温泉ウォーキングができます。気持ちよかったです。

 宮沢賢治の『なめとこ山の熊』にも、傷を癒す湯として登場しているらしいです。(←すみません未確認情報です)一昨年は同じ花巻温泉の大沢温泉というところに行きましたが、小学生の賢治が遠足で訪れたときの写真がありました。先日の記事のマルカン百貨店は、賢治の生家の近く、賢治産湯の井戸がある賢治のお母さんの実家はさらに近くです。


マルカン百貨店(花巻)

2013年01月18日 | 日記

                 

 この15センチソフトクリームがテレビの全国放送で紹介されていて、物見遊山で出かけてきました。花巻市の商店街にあるマルカン百貨店です。日曜日の昼どきということもありましたが、6階のワンフロア全体が大食堂になっていて、びっしりとお客さんがいます。びっくり。

  

 このソフトクリームは、箸で食べるのがお約束なのだそうです。小学生の男の子が割り箸でソフトクリームを食べている姿なんて、他では見られません。客層はカップル、若い女性同士、おじいちゃんおばあちゃん、家族連れとさまざま。通路を黒のワンピースに白いエプロン姿のウエイトレスさん(メイドさんではありません)がこのソフトをしょっちゅう運んでいます。あとパフェ類を食べている人も多かったです。

 充実の一階半天売り場

 草履も売っています。

 なんて書くと、いかにも田舎をアピールしているみたいで、ひんしゅくを買ってしまうでしょうか。でも時が数十年間も前からストップしているような空間でしたよ。紛れなく2013年1月でした。あとコーチとかグッチとかっぽいバッグが1000円で山積みしてました。 

 

 

 


マンガ『チャンネルはそのまま』(佐々木倫子)・小学館

2013年01月17日 | 本の紹介

                  小学館            

 ご存じ『動物のお医者さん』の作者のものです。『動物のお医者さん』も全巻持っています。『おたんこナース』『ヘブン』と職業シリーズの現在進行形、5巻まで出ています。

 年末年始、マンガ読みたいなー、大人買いするなら何かなーと思いつつ、『大奥』1巻買って、これは全部買うのもなと思いやめていました。年明けでこの『チャンネルはそのまま』を勧められ、そうだったと、買いました。ただ書店に行って、あれ? タイトルなんだったっけ? となってしまった自分にはちょっと情けなかったです。「えーっと、佐々木りんこだったか、みちこだったか‥、(のりこですかね)それでタイトルは『なんとかはおまかせ‥』」。書店員さんにそう告げて、ちゃんとこの本が出てきたのですから、プロですね。(○○は○○の「は」があっているだけなのに……。『テルマエロマエ』を買いにいった方が書店で「カタカナのタイトルでギリシャ彫刻が表紙のマンガ」といってそれが出てきたというエピソードを思い出しました) 

 さて、『チャンネルはそのまま!』では、北海道のローカルテレビ局に「バカ枠」で採用された雪丸花子が、期待を裏切らずバカっぷりを発揮します。バカはでも、周囲の迷惑も顧みず、いざというときに思わぬ力を発揮します。それが周囲を巻き込んで、思わぬ展開? というか効果が生まれてしまう。そして本来はエリートな人材である山根は自然とバカと会社のグリースのような役目をする「バカ係」となっているのです。そこに恋などは生まれないというのも、『動物のお医者さん』と同様のさっぱり感。「動物のお医者さん」の傍若無人な漆原教授的な存在の上司も出てきて、この人物は大泉洋を一躍有名にした「水曜どうでしょう」という番組のプロデューサーとそっくりなのだそうです。

 たぶん作者は札幌在住。雪国ならではのエピソードも『動物のお医者さん』同様楽しめます。

 作者一人ではなく、チームを組んで取材や構成をしている様子が巻末にはエピソードとして描かれています。最近のマンガの専門的な深みにはもう個人では立ち向かうことはできません。映画が監督がいて、スタッフがいて、役者がいて、というのに近くなっているように思えます。