SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「トランスフォーマー」

2007年09月10日 | 映画(タ行)
 超Aクラスの衣装をまとったB級怪作。将来とんでもないカルト作品に化ける可能性も無いわけではない。

 異星のロボット生命体が敵味方で「キューブ」という謎の物体を奪い合う、そのバトルを楽しむ映画。その「キューブ」は大昔に地球に流れ着いており、現代の地上がそのバトルの舞台となる。

 どこか既視感の漂う映画だ。「宇宙戦争」「ターミナーター」など、どこかで見たようなエッセンスが寄せ集まっている。すでにハリウッドではあらゆるものが描かれ尽したのかも知れない。

 生命体は日常の生活用品にまでトランスフォーム(変身)しており、すでに地球上に多くが生息していると言う設定。それが再びロボットに変身する様が見事で、「映像革命」と呼ばれている。

 ロボットはそれぞれ名前をもっており、「おれ様は○○だ」と名乗りをあげて登場、バトルを繰り広げるところなどポケモン・バトルを見ているようでもある。

 そもそもは日米合作のアニメ作品があったと聞いて納得、その実写版なのだ。CGによるメカニカルな変身シーンを楽しめばそれで良しとせねばなるまい。

 人間ドラマは安直で薄っぺらだし、話の核になる「キューブ」というのも一体何なのか最後まで良く分からない。

 そもそもロボット生命体と言っているが彼らはどうやって増殖するのか。工場でロボットを作ったからと言って生命をどう吹き込むのか。彼らを作り出した、さらに上位の知性がその星には存在しているのか?

 謎は解けないが、そういうことを詮索してはいけない映画なのだ。


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