goo blog サービス終了のお知らせ 

SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画千一夜

2008年03月04日 | 映画

 

 メールマガジンを創刊できた。

 タイトルは「映画千一夜 ~映画に愛をこめて~」

 こちらのブログはもっぱら鑑賞記録なので、メルマガの方はある映画を軸に、その周辺と「思い」を記録したいと、とりあえず始めたものだ。

 問題は続くかどうかだ。「週刊」と謳っているのでそれを守れば最終の1001号は20年目の2027年(平成39年)に発行される。生きているかどうかも分からない。
 仮に毎日発行しても3年の長丁場となる。

 まあ、あまり自らに負担をかけず気楽に気長に続けられたらと思う。

 長い年数にわたって映画を見つづけていると映画が生活の一部になってしまう。したがってその時何を見たかは人生の記録でもあるのだ。
 それを書き起こしていこうとすれば、その時々に埋め込まれた「自分の思い」を再発見できるかもしれない。いわば自分のためのメルマガ。

 読者0でも頑張るぞ。とは言え、やはり一人でも読んでやろうかという人がいればありがたい。

 登録はこちらから → 「映画千一夜 ~映画に愛をこめて~」

 


GW(ゴールデン・ウィーク)の映画

2007年04月25日 | 映画

 時間があったので銀座のソニービルをのぞいていたら、8階のホールで「スパイダーマングラフィック展」をやっていた。キャラクターを中心にしたヴィジュアル原画の展示と大型スクリーンによる予告+メイキング上映のイベントだ。

 まもなく公開になる「3」のプロモーション企画で、SONYの社運を賭けたかのような大広告戦略の一環だ。メイキングは字幕無しの英語版だったが、見ていて驚いたのは最後に出てくる公開日が5月4日になっていたことだ。

 当り前のことだがゴールデン・ウィークは日本だけの話なのだ。そして日本では普通、映画の公開日は土曜。それをあえて全世界に先駆けて5月1日の火曜日に設定したSONY・JAPANの心意気はどうだ。

 毎月1日はファンサービスデー、一般は1000円で鑑賞可能だ。それを新作初日にぶつけてくることで大挙動員を狙ってきたわけだ。続く2日は水曜日でレディスデー、女性は2日続きで割引の特典を受けられる。1,2日は連休の谷間の平日だがその勢いを続く4連休につなげる戦略なのだ。

 おなじゴールデン・ウィークねらいだった「ハンニバル・ライジング」はその強敵とのバッティングを避けて1週間早く4月21日に封切られた。
 「羊たちの沈黙」シリーズの第4作、こちらだって相当の話題作だ。有楽町マリオンでは東宝系最大のキャパを持つ日劇1で上映中だが、5月1日からはそこを「スパイダーマン3」に譲り、二回り小さい日劇3に移る。

 どちらも初回以外は全席指定なので今のうちから指定券を入手すれば、超話題作2本を2000円ではしごできる。ただし、1日が休みなら・・・・の話だが。

映画を安く見る ~ レディースデーの祝日に

2007年03月22日 | 映画

 毎週水曜日はレディスデーで女性は1000円で映画を見ることができる。
一応ご存知ない方のためにお知らせしておくと、当日大人料金は1800円、前売り券だと1300円になるが一部ミニシアター系の劇場は前売り1500円である。

 で、昨日21日は春分の日で祝日であるにもかかわらず女性は安く見ることができるわけだから、付き合うパートナーも含めて映画館は大変な混雑となるわけだ。

 そこでどうしても21日に映画を見たい男性が混雑を嫌えば、まず女性好みではない作品を選ぶことになる。さらにそれを安く見ることができるならば願ったりだ。

 「安く」という観点からはテアトル系の劇場は男女を問わず水曜日は一律1000円で、差別がなくありがたい。そこで女性好みでない作品が見つかるかだが、これがあった。

 「松ヶ根乱射事件」。どんな豪華劇場でどんな作品を見ても1000円の日にこの映画を選んで見に来る女性はよほどの映画通であろう。尊敬してしまう。しかし圧倒的に多い男性観客に混じってやはりいるのだ。尊敬に値する方たちが。

 ちなみにこの作品、週末からはレイトショーに移行してしまう。したがって一般的な形態での上映はこの日を含めて3日である。
 となるとチケットショップでは投売り状態になっているはずだが・・・、と思って事前に寄ってみたらすでに売り切れていた。

 あとは、平等にメンズデーをもうけて男性の割引を実施してくれる劇場が増えてくるのを願うのみだ。女性の不平等は声高に叫ばれるが、男性が差別を訴える声はあまり聞かない。
 これも「男の美学」なのか・・・?

 で、肝心のその映画「松ヶ根乱射事件」の感想はまた明日。

ゲゲゲの蟲師 ~ 流行のヘアスタイル

2007年02月21日 | 映画

 予告編が始まった。実写版の「ゲゲゲの鬼太郎」らしい。白髪というより銀髪を前にたらして片目がのぞく。ウェンツ瑛士もメイクで精悍に見えるなと感心した。

 しかし、トーンが少しホラー寄りで、ゲゲゲ風とは違うような気がし始めたところでタイトル「蟲師」が出てきた。ということはあれはオダギリジョー・・・・。
 同じコミックの実写化でもこちらは漆原友紀が原作、やはりコミック作家でもある大友克洋監督による実写化作品。そもそも水木しげるタッチの癒し系妖怪は出てこないのだ。

 蒼井優もこれまでと違うオドロオドロした役どころのようだ。

 偶然このあと本当の「ゲゲゲの鬼太郎」の予告が続いた。で、こちらは当然ウェンツ瑛士なわけだが、似てるなー、オダギリとウェンツ。髪型以外の顔本体は違うはずなのに確かに似ている。

 ひょっとしたら今年流行るのかもしれない、銀髪の鬼太郎ルック。

映画検定 ~ 1級合格

2007年01月17日 | 映画


 第2回の映画検定が昨年(2006)12月3日に実施され、合格通知が送付されてきた。  

 第1回は2~4級のみの実施、第2回では前回の2級合格者を対象として1級試験も実施された。これで全グレードの検定合格者が揃ったことになる。今回の1級受験対象者(前回の2級合格者)は最大460人である。

 難易度から言うと、前回の2級試験の方がどちらかといえば難しかったような気がする。今回の1級問題はまじめに予想問題集に取り組んでいればかなり素直に回答できるものだった。ありがたかったのだが、あまりに素直すぎ、という感じもした。

 もっとも問題集を発行しているところが試験も実施するのだから、勉強してもまったく役に立たないようではこちらが売れなくなってしまう。その辺が痛し痒しだろう。

 1級試験の特徴は記述式の問いが含まれることで、これは日本の監督や俳優を問われるとそれが漢字で正しく書けないことにはマイナスになってしまう。ただ極めてまっとうな知識を問うものだったのでマニア中のマニアしか知らないような難問、奇問は見当たらなかった。

 回を重ねるごとに出題のレパートリーも広がりをみせるだろうから1級に関する限り初回となる今回は落とすべからざる狙い目だったのだ。

 趣味で毎回受験し常に合格しつづければそれはそれで見事だが、一度合格証を手にすれば、私はそれで十分です。


 参考までに過去の記事から・・・・「1級受験必勝法」


第2回映画検定 ~ 1級受験必勝法

2006年12月04日 | 映画


 12月3日に第2回映画検定試験を受験した。

 今回は、第1回の2級合格者を対象に1級試験も実施され、これを受験した。1級受験者は最大でも460人という規模だ。

 前回は「公式問題集」で勉強したが、続けては発行されないだろうと思っていたところ直前になって書店店頭で「公式問題集 vol.2」を発見した。
 内容は第1回の2~4級問題解説と1級模擬問題という構成である。必要なのは全体の1/4のみであるが買わざるをえない。

 教材としては他に「『映画検定』公式テキストブック」があり、本当はこちらをじっくり読み込むべきであろう。ただし、受験のためというのではなく、映画ファンとして日常的に興味を持ってこの手の本を手元におき、しょっちゅうページをめくるべきだ。

 受験のためとなると大部すぎるし、どこから出題されるか分からないからと、このすべてを覚えることは不可能に近い。

 そこで、単に受験のためだけと的を絞れば、どこを勉強すればよいかを教えてくれるのが「公式問題集」なのである。

 事実、1級の試験問題は大半がここから、ほとんどそのまま出題されている。「ほとんど」というのは、選択肢の順番が変わっていたり、本文中の解説の部分が問題として出題されていたりしているということである。

 そもそもこの検定試験の主催者が発行する問題集なのだから、これで勉強したのに受からなかったとなれば誰も買わなくなる。

 回数を重ねれば出題範囲も徐々に拡大していくが、初回に限ってはこれしか頼るものは無いのだ。したがって今回が初回の「1級」に限っては、これさえマスターしておけば間違いなく合格する、という信念の元に徹底的に頭に叩き込んだ。
 それも一夜漬けで、前日土曜日の数時間をそれに宛て、記憶も新しいところで会場に臨んだら、問題を見たとたんに解答が分かる調子の良さだった。(もっとも時間の関係でじっくり問題を読んで解答を考えていたらとても消化できない。)

 したがって、問題集に掲載の無かった新たな出題をどうこなせるかで勝敗は決まってくる。それに今回は4択問題のみでなく筆記もある。

 印象に残った問題で、「七人の侍」で最後に生き残る3人のうち2人の俳優を記述するというのがあった。
 公式問題集では「7人の俳優は誰か、すべてを書け」となっていて、すっかり覚えていたのだが、解説文では「生き残るのは3人」とはあるもののそれが誰かの記述は無く、感で解答するしかなかった。その結果この問題は見事に失敗。

 合否の通知書は来年1月11日に発送される。

(参考)
 第1回映画検定・2級・受験体験
 第1回映画検定・2級・受験体験2


第1回映画検定・2級・受験体験2

2006年07月29日 | 映画

 こんな問題が出題されていた、というお話、その2。

 映画の1場面の写真が3枚あって、これらの映画で使われた有名な映画の技法は何か?を問う問題。まずその映画が何なのか分からなければ始まらない。

 1枚は「市民ケーン」もう1枚はタイトルは分からないがヒッチコック作品のようだ。
 「技法」は選択肢が4つあり、1つは余る事になる。「クロスカッティング」、「テン・ミニッツ・テイク」、「パンフォーカス」、「モンタージュ」がその4つ。

 「市民ケーン」は有名な「パンフォーカス」の代表作、ヒッチコック作品は長回しを用いたことで特筆されることがあり、多分「テン・ミニッツ・テイク」だろう。

 残りの一枚はなにやら大階段のセットだ。しかも様式的な彫像を配した壮大なデザイン。ここで残る選択肢は「クロスカッティング」と「モンタージュ」。
 「モンタージュ」はエイゼンシュタインの「戦艦ポチョムキン」中の有名な「オデッサの階段」のシーンに代表される。その階段がこの写真かどうかなのだ。
 この問題は巧妙に良くできている。

 「オデッサの階段」にしてはちょっと装飾的な様式が気になると思った人は、残った「クロスカッティング」を選んで、これが正解。
 自分自身は、未見ながらその写真からグリフィス監督の映画創世紀の作品「国民の創生」か「イントレランス」だろうと思ったので、それに関する記述の記憶、「異なる時代を交互にカットバックさせながら描写・・・」から多分編集の用語だろう「クロスカッティング」を選んだ。

 洋画・邦画を問わず、このようなクラシックから山口百恵主演作品、「踊る大捜査線」の興行成績まで幅広い知識を要求されるので、これから勉強を始めようという人は大変だろう。

 そこで役立つのはやはり問題集。
 少なくとも「初心者」や「ファン入門コース」ではないという自負があったから2級受験を選んだわけで、とりあえず手を付けたこの問題集、4級、3級は9割かた正解できた。
 だけど2級の問題は難物だった。結局ここで不正解することによって覚えたものが新たな知識になったようだ。解説も含めて2度3度読んでおけばかなりの問題はこなせる。
 ズバリ同じ出題はなかなか無いけれど、ちょっとひねった形での「懐かしのご対面」はあった。(今回話題にしたような形式の問題は掲載されていなかったが・・・。)

第1回映画検定・2級・受験体験 ~ 引っかけ?ミス?それともサービス?

2006年07月28日 | 映画

 こんな問題が出題されていた、というお話。

 ある映画の内容に関する記述を読んで設問に答える問題。

 記述を読んで、川島雄三監督、フランキー堺主演、「幕末太陽伝」ということは分かった(ただし未見)。しかし直接それを聞かれるわけではないのだ。
 設問は、「この監督の撮った他の作品は次のどれか」「この主演俳優の他の出演作品は次のどれか」とひねってある。単に知っているだけでは駄目、その先を問われるという感じだ。分からなければ勘に頼るのみ。結果、どちらも落とした。
 
 そしてこれらに先立つ冒頭の設問は・・・、「この映画はある落語をベースにしているがその元ネタは次のどれか」として「居残り佐平次」「居座り・・・・」「居直り・・・・」「居続け・・・・」から選ぶのだ。
 まったく分からない。しかし「問題を解く鍵は設問そのものの中にある」の格言どおり、よく読むと「主人公の佐平次はことを起こしても、そのたびにそこに『居残り』・・・・」と問題文中にある。ラッキーである。これをそのまま選択すれば正解である。

 しかし、・・・・ 最後に少し時間が残ってこの問題に舞い戻ってきた。
 仮に主人公がそういう状況にあってもそれがそのまま落語のタイトルになるのだろうか?と思い始めた。これはひょっとしたら高度な引っかけ問題で、居残り続けたのだから実は「居続け・・・・」と考えて直して、土壇場でこれもアウト。

 正解はそのまま「居残り佐平次」であった。
 普通は問題作成時のチェックでこういう事は起こらない。単なるチェック漏れのミスか、あるいは分かっていてあえてそうしたとすればその裏をかく高度な引っかけか、はたまた2級は難しいのでこの位はポイントさせてあげようという出題者側のサービスだったのか?

 写真はオフィシャルな参考書として発売されたもの。この膨大な記述を前にすると、受験用に買っても自信を無くすのがオチだが、映画全般のデータベースとして手元に置くには最適だ。

(本文中の記述はすべて記憶に基づくもので問題文と正確に一致はしていません。キネマ旬報7月上旬号に問題文全文と正解が掲載されています。)

第1回映画検定 結果発表

2006年07月27日 | 映画
 6月に実施された第1回映画検定の結果が送付されてきた。

 今回2級を受験したのだが無事合格した。
 投資コストは受験料4500円と問題集1365円。プラスこれまでに鑑賞した映画の入場料金、レンタルビデオ・DVD代金。もっともこれは受験のために見てきたのではないので経費として算入することができるのかどうか?

 ともかくこれで12月に実施される1級の受験資格だけは獲得したことになる。2級取得者全員が受験するとも限らないので他の級よりはよほど受験者は少ないと思われる。級別に受験時間帯をずらして設定してあるので、12月の第2回試験ではさらに、その少ない1級受験者のための時間帯を用意することになり、明らかに他の級より高コストとなる。
 受験料が高くならないとよいが・・・。

 合格証の番号は、第1回-2級を示す数字のあとに個人番号が記されている。ちなみに300番代だった。

第1回 映画検定 ~ 目白押しの新資格

2006年06月26日 | 映画

 新たな資格検定制度が目白押しだそうだ。

 私も昨日「第1回 映画検定」を受験した。1級~4級まであるが今回1級の試験はない。4級は入門コース、3級は初級と聞けば2級を受けるしかない。
 NHKのニュースでも放送していたが全国で約1万人が受験したとか。7割程度の正答で合格だそうだ。

 2級に関する限り、映画の創生期から山口百恵の主演作や現在のヒット作まで守備範囲が広い。それが邦画と洋画に渡り、さらには映画のテクニックや興行形態にまで及ぶ。
 帰りがけに他の受験生が「面白そうだから受けてみたけど、本当に映画が好きであらゆる知識がないと無理だということが分かった」と話しているのが聞こえた。

 次回は12月3日に実施である。第2回からは1級の試験も実施されるが、対象は今回の2級合格者である。7割の正答で絞ると1級の受験資格を持つ人がどの程度になるのか。あまり少なければ実施コストも馬鹿にならない。7割「前後」ということで微妙なさじ加減が要求されるだろう。

 私に1級の受験資格があるかどうか、一月後に判明する。