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SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

かっこ悪い美女(多分)

2006年09月12日 | 日常生活・事件

 朝の通勤途上で、黒のワンピースを着たスラリとした若い女性がさっそうと前を歩いていた。

 左の肩から斜めがけでショルダーバッグを掛けている。大きくはないが厚みのあるバッグ本体が体の右側にある。バッグは体と右腕の間に挟まれた形で、そのため右腕が体から45度の角度で右側に突き出されている。その右手の先には火のついたタバコが挟まれ、火先は外側へ向けられていた。

 そう広くない歩道を左寄りに歩いている。美女かどうか確かめるには右側を追い抜くしかない、だけどタバコの火が怖い。すれ違う人も複雑な表情をしている。

 念入りに服を選び、化粧をして家を出てきたのだろうが、気遣い、心遣いはゼロ、まったく魅力を感じることはない。まことにかっこ悪い。

 美女だったかどうかは結局分からないままだった。

夏の終わり

2006年08月21日 | 日常生活・事件
 夏休みに訪れた南の海、ここから始まった夏はもう過ぎ去ろうとしている。

 社会人としては長い方だと思う夏休みが終わった。梅雨明けが遅かったのでその分、今年の夏は短く感じられる。
 「酷暑」も今のうちだと思うと愛おしい(なわけないか?)。

 だからといって残暑が続くと、それはそれで堪らないが。

百日紅(さるすべり)~ 小さな自然

2006年08月09日 | 日常生活・事件

 約三ヶ月の間、美しい紅花が楽しませてくれる、名前どおりの花だ。鉢植えで50cmほどの樹高だが今年は特に花の付きが多く、花屋の店頭に並ぶ商品よりはよほど見栄えがする。

 昨年は逆で、今年は咲かないのだろうかと思う頃になってようやく蕾が見え始めた。その反動なのか?
 これまでと違うのは液肥を定期的に与え始めたこと。1000倍に薄めて週1回与えるというのだから、1リットルも買えば何年使い続けることになるのか?

 その効果か、たくさん蕾が付いた時はうれしかったが、開き始めは白や淡いピンクの花が混ざった感じで変異が起こったのかと心配した。しかし、じき本来の色で大量に、細い枝がたわむほどに咲き始めた。ミツバチもよく来ている。

 冬になると伸びた枝をそっくり切り落としてしまうのだが、時期が来ると律儀に枝を伸ばし葉を付け、100日間の楽しみを与えてくれる、鉢植えの小さな自然だ。

 たまに行くグラウンドの敷地内に、こちらは見事な百日紅の大木がある。大木といっても樹高が3m程度、実に枝振りが良く、ほぼ円形に、直径にして5~6m程度に広がっているだろうか。それが炎天下で燃えるように紅色の花を付けている様はたとえる物が見当たらない。

 一度写真に撮りたいと思ってきたが、その炎天下に出かける気がせず、また来年があるさ、と思ってしまう。さて今年は?

それは、そこから始まった。

2006年07月26日 | 日常生活・事件

 タバコが値上げされた。公共の場ではタバコを吸わない、という考えが広まってきて喫煙者はますます肩身の狭い思いをしている。

 オフィスビルでも分煙または禁煙が実施され、喫煙スペースが社内の一部に設けてある。最近では全社禁煙、社内では一切タバコは吸わせませんというところも出てきた。

 一般家庭なら分かる。ベランダのホタル族の仲間に入れば解決する。
 だけど都心のオフィスだったらどうする? なに、簡単なことだ。会社玄関前の道路に出て吸えば良いのだ。

 かくして「公共の場からの追放」でスタートし、いったん締出しをくったタバコは、再び公共の場に舞い戻ったのである。

A.I. ~ 禍福はあざなえる縄のごとし

2006年07月05日 | 日常生活・事件

 昼休みに自販機で紅茶を買うつもりだった。が、グレープジュースが出てきた。

 押したボタンの上には紅茶、下にはジュースのサンプルが並んでいたので間違って押したのかと思った。確かめたら、各ボタンは上のサンプルと対応している。なぜそうなったのかは分からないがアンラッキーとしか言いようがない。

 その程度のことで管理会社に連絡を取るのも面倒だし、そのまま行きかけたら後方で何か音がした。

 「まさか」と思ったが、「もしや」とも思い機械まで戻ると・・・・硬貨が返却されていた。こうなるとアンラッキー転じてラッキーとしか言いようがない。

 向こうも悪いことをしたと思ったのだろう。だけど、どうしたらいいの、という戸惑いの時間が微妙な対応の遅れにでてきたようである。向こうもそれなりに考えたわけだ。機械も賢くなったものだと思う。A.I.か・・・・?

胡蝶蘭の万華鏡

2006年05月07日 | 日常生活・事件
 
 連休最終日、しかも雨。
 やるべきことはもう何もなく、時間だけはいくらでもある状態。

 暇をもてあまし、パソコン上で日常画像をシュールにデザインしたのがこれ。
 元画像はお祝いに飾られた胡蝶蘭。万華鏡を覗いたように配置しなおし、キャンドルライトに照らされたような色調を与えてみたら・・・。

 あら不思議、日常ではけして見られない美しい景色が現れました。

 コンピュータの世界、可能性は無限です。

八重桜 咲く

2006年04月19日 | 日常生活・事件
 ソメイヨシノから大体2週間で八重桜が満開になる。

 今年はそのソメイヨシノのころ少し寒の戻りがあったりして、八重桜の枝を見ても葉の出る気配さえなく、多少つぼみが大きくなっているかなという程度であった。

 だから少し遅れるだろうと自分で勝手に決めていたのだが、その後、毎朝見るごとに素晴らしい成長振りを見せ、例年どおり2週間で、ちゃんと見事な花を見せてくれた。

 今年もありがとう。

 日本舞踊「花見踊り」の桜の枝は、ソメイヨシノよりこちらの方がうんと見栄えがするようだ。豪華なボリューム感がある。この木の下で花見をしないのは、二度もやるのは気が引けるからか、それとも気持ちはもうゴールデンウィークへ行っているからか?

 むかし札幌で、連休明けに花のまばらな山桜の下でジンギスカンを食べた記憶があるけど・・・・。

イヌ・ネコ目線 ~ 鈴なりスズラン

2006年04月11日 | 日常生活・事件
 地上20~30cmの世界、人は上から覗き込むことになる。
 花を吊り下げたガクが連なる、この造形がとても美しい。

 神はこんなにも美しく世界を作ったのだ。

 犬や猫だと もう少し目線が低い。
 鈴なりのスズラン。
 
 これは何という花なのだろう。
 確かにスズランの花形なのだが本物はこんなに鈴なりではない。

 犬・猫には可憐と言うより大迫力だろう。

緑の桜 ~ ハナのないハナ

2006年04月06日 | 日常生活・事件
 都心を少し離れると気温がいくらか低いためか、今日あたり桜(ソメイヨシノ)が満開の場所がある。一方都心はそろそろ葉桜になりつつある。

 この写真は通勤途上で見つけた緑色の桜。今日初めて通る道ではないのに、これまで気づかなかった。花が咲いているとは分かりにくい、その花の色のためである。

 葉と花が同時に芽吹く種類のようである。

 それにしても何と地味な桜だろう。華のない花。

死ぬまで忘れない、いつかある日

2006年04月05日 | 日常生活・事件

 1.いつかある日 山で死んだら
   古い山の友よ 伝えてくれ

 2.母親には 安らかだったと
   男らしく死んだと 父親には

 ・・・・・・という調子で六番まで続く歌がある。
 フランス民謡だそうだ。(訳詞:深田久弥)

 この歌には思い出がある。

 昔、新社会人として第一歩を踏み出した時に研修があった。
「合同研修」という名前のとおり、いくつかの組織を束ねた合同の、朝はランニング、ラジオ体操から始まるような合宿研修が実施されたのだ。

 このカリキュラムの中に「合唱」の時間があり、そのときに練習させられたのがこの曲だった。

 確かに良い曲なのだが、これから社会に最初の一歩を踏み出そうとする若者たちに対して、おいおい、なんで山で死ぬ歌なんだよ・・・・?、であった。
 依頼を受けてこの曲を選んできた合唱団指導者とOKした研修責任者の、その素晴らしいセンスはどうだろう!!?

 毎年、桜の時期になると思い出す。