ひろの映画見たまま

映画にワクワク

カナダ映画「スモールタウン マーダーソングス」、地方での殺人事件!

2012-02-17 19:46:27 | 映画
劇場未公開。

カナダ、オンタリオの寒村。湖のほとりで全裸女性の死体が。

警察署長が捜査にあたる。彼は、罪を悔いたのか、最近洗礼を受けた。

都会から来た刑事と捜査にあたるが、彼には犯人の目星はついていたみたい。

犯罪映画でありながら、スリリングな展開が全然ない。

むしろ、警察署長の悩みがずるずると描かれる。

彼には、元愛人がおり、愛人は事件の第一発見者だが、今の恋人をかばい続ける。

このカナダの地方は、ドイツ語圏で、街ではドイツ語が話される。

そして宗教問題。この手の映画はちょっと苦手。

背景の音がちょっと変わっている。聖歌でありながら現代楽器を使い、映画の宗教色を強めている。

主役のピーターストメアは、悩みを抱えた警官を淡々と演じ、暴力を抑制して生きる悩みをだしている。

75分の短尺ものであるが、後を引く映画だ。{/hamst
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映画「ドラゴンタトゥーの女」、謎解きと悲惨な過去を持つ女の壮絶さ!

2012-02-16 16:33:53 | ドラマ
「ドラゴンタトゥーの女」は、スェーデンミステリー作家の原作の映画化。

すでに、スェーデンで、映画化され「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」で公開されている。

そちらは、龍を背に負う女に、ノオミラパスが扮し、その強烈な個性で映画を圧倒したが、今回は、「ソーシャルネットワーク」のルーニーマーラーが演じ、また違った味で圧倒する。

物語は、40年前に起きた少女失踪事件で、こちらも残忍な、身の毛もよだつ事件なのだが、事件関係者がスェーデン財界の大御所とあって、その屋敷は、一つの出島を形成する膨大なものだ。

島への通り道は橋ひとつ、失踪事件が起こるやすぐ封鎖されたため、外へ出るみちがない。さらに警察による大掛かりな捜索が続いた。

しかし、事件には隠された一族の裏話があった。

雑誌記者出身の男は、資料をもとに謎を追いかける。

そこへ、助手としてドラゴンタトゥーの女が登場。

彼女は、助手になる前に一事件を起しているのだが!

まあ、ミステリーだから、話はそのくらいで。

ノオミラパスの魅力に圧倒された記憶があるだけに、ちょっと侮っていたが、なんとルーニーマーラーの出現にも驚かされた、えぐい場面やセックスシーンもふんだんで、か細そうな彼女が変身する。

そして最後は、??、

やはり監督の映像と音楽処理の見事さにも完敗
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映画「マシンガンプリーチャー」、アフリカスーダンで、孤児たちを助けたマシンガン牧師!

2012-02-15 16:42:28 | アメリカ映画
予備知識なしに見たが、エンドロールで実在のサムチルダースが出てきて、マシンガンプリーチャー(マシンガンを持った牧師)と呼ばれているという。家族も映画と同様で、映画は実は実話の映画化だ。

で、牧師というとおとなしく見えるが、この映画は、前半は、酒と麻薬におぼれる暴力男であり、後半は、スーダンのLRA(神の抵抗軍)との銃による争いとアクション満載だ。

酒と麻薬に溺れ、暴力にどっぷりの生活の男が、突然キリスト教に目覚め、アフリカへ出かける最初の動機がすっきりしないのは、日本人であるせいか。

酒とドラッグでハイな状態で、人を半殺しの目に合わせ、突然怖くなる。もともと奥さんは、ストリッパーだったが、結婚後、神を信仰し、そのつてで教会に行くようになる。

また、一方、スーダンで子供たちのために保育所を作るが、LRAの攻撃で焼かれてしまう。

で、必死になって、寄付を求めるが、不況で取り合ってもらえない。ついには、家財道具まで売ってしまい。スーダンを助けようとする。その鬼気迫る演技には、怖さすら感じてしまう。

それをなだめるのが、黒人の子どもだった。

宗教と慈善と暴力、相反するものを自らのうちで葛藤しながら、それでもマシンガンを撃ち続ける姿は、一種神がかりだ。

ちょっと荒っぽいが、考えさせられる映画だ。
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映画「はやぶさ 遥かなる帰還」、小惑星探査機の宇宙飛行!

2012-02-14 16:51:14 | 日本映画
2010年に、小惑星「いとかわ」からかけらを持ち帰った「はやぶさ」が日本中の話題をかっさらった。

このハヤブサの成功を記念して、この事業を映画化する企てがなされ、相次いで映画化、公開がなされている。

すでに、20世紀FOXの「はやぶさ/HAYABUSA」は封切られ、松竹の「おかえり、はやぶさ」は来月公開される。

現実には、宇宙へ行って帰ってくるそれだけの現実だから、大きく変わるはずもない。3作を見比べるのもいいかもしれないが、渡辺謙が宣伝しまくっている「はやぶさ 遥かなる帰還」を見た。

宇宙へ飛んで行ったあとの「はやぶさ」がどうなっているのか、これは見るすべもなく、結局、地上での研究者たちの健闘がテーマとなる。

開発者のヒストリーとしては、NHKのプロジェクトXがあり、これと重なるイメージとなる。

「はやぶさ 遥かなる帰還」を見ての感想は、よくまあこれだけのトラブルを抱えながら帰還できたものと、幸運を喜ぶだけである。

ドキュメンタリーに近い物語は、淡々とし、特別な事件が起こるわけもなく、ただ、予期せぬトラブルをどう解決するかの科学者の努力が描かれる。

そして、一つの軸は、このプロジェクトのリーダー渡辺謙のリーダー像の構築と、物語の副次的役割の新聞記者とその父で町工場の開発者との交流であろう。山崎努と渡辺という絶妙のコンビで考えさせてくれる。

宇宙とロケットという難しい技術については、新聞記者の解説がかなりこなれていて理解できるが、子供たちには難しかろう。

もう一つのテーマは、機構と企業との立場の違い。すなわち、研究と収益という背反の悩みだろう。ここは、江口と吉岡が好演している。

人間ドラマに主点を置き、総花的に「はやぶさ」を描くことによって、映画は一応のまとまりを見せている。

ただ、この同じ物語を、つづけて3本も見せられるのはうんざりだ。

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NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 渋谷実の「本日休診」

2012-02-13 19:20:21 | 日本映画
1952年作品。

息子を戦争で亡くし、甥に病院を継がせている八雲先生。

三雲病院が再出発して、1年目の記念日、休診にして、院長と看護婦たちが出かけたあと、昼寝のつもりが、次から次へと病人が駆けつけ、ひとのいい先生は、みんな引き受けて大忙し。

出産の手当てとか、やくざが指を切るので麻酔しろだとか、強姦された女の手当てとか、町医者にしてはけっこういろいろたいへんだ。

その日の診療から尾を引いて、いろんな人たちの人生が繰り広げられる。

まあ、病院を中心とした、人生模様というところか。ハートフルな人情喜劇だ。医者としての教訓があったり、人生を語ってくれる。

中で、特異なのは、戦争帰りの将校で、精神を病んだ男の物語。いろんなところでからんできて、戦場へと引き込んでいく。これが、戦争批判になっている。

後の大女優や男優の若かりし頃の演技が見られるのが貴重だ。





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イタリア映画「イラクの煙」、壮絶な自爆テロによる攻撃!

2012-02-12 18:10:12 | 映画
これ劇場未公開。2010年作品。

イタリア映画だ。

超のんきなイタリア青年。遊びまくっている。

そんな彼に、イラク戦線の映画の助監督の依頼が。

たいした戦闘もないとつげられ、現場へ赴くと

そこは軍隊、死を前にした戦場だ。

でも、キャンプ地はいい、出かけて、道に迷い。イタリア軍駐屯地へ。

前線だ、そこにつくや否や、自爆テロのトラックが、

周り全員が死亡。かろうじて生き延びるが、全身に弾を浴びる。

それからが、生き残った者の、政府やマスコミの対応にいら立つ。

監督の実体験の映画で、特にテロにあった場面は、自ら持ったカメラの臨場感あふれるカメラワークに圧倒される。

原題は「20本の煙草」、たばこ好きの男の貴重な体験記録。

戦争とは、人生とは、死とはなど考えさせられます。

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NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 五所平之助の「煙突の見える場所」

2012-02-11 16:15:46 | 日本映画
見逃していたので再放送で見た。

1953年作品。

煙突が3本に見える場所での物語。土手の下の小さな借家。

二階を二人の独身者に間借りさせている。

戦後まもなくの頃らしく、非常に貧しい環境だ。

主体となる夫婦を上原謙と田中絹代が演じる。先日「愛染かつら」を見たばかりなので、あの美男美女が、実に愉快な夫婦を演じていると感心する。お互い遠慮なしの夫婦像は、、なにか庶民的だ。よくまあ、こういうみっともない実生活像を見せてくれたものだ。

で、物語は、赤ん坊を預かったことからくる騒動で、緊張感が高まる。なにせ、赤ん坊を育てたことのない夫婦。泣きやまぬ赤ん坊に四苦八苦。言い争いの連続だ。ここでも、泣いたり、開き直ったり、田中絹代の絶品な演技。

一方、二階に住む男女は、お互いに惹かれるものがあるのに、意地かなにか、いつも喧嘩している。

この二組とも、実に仲の良い夫婦と男女なのだが、それぞれの意地の張り合いで、いつも争う。これが恋のさや当てなのかな。

二階の男女も、赤ん坊の出現で、急に接近し、下の夫婦にかかわっていく。

最後は、ま、いい雰囲気で終わるのだが、5本ある煙突が、見る場所によって1本から5本まで、違って見えるのだから面白い。映画も、この見方によって物事が違って見えるということの証明だ。

戦後を送った人にとっては、懐かしい映画だろう。
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映画「しあわせのパン」、北海道の自然の中でいただくパン料理のいやされること。

2012-02-10 17:52:15 | 日本映画
北海道、月浦、湖の見渡せる絶好の景色。

ここに、パンを中心とした料理とおいしいコーヒーを出してくれるお店がある。

簡単な宿泊もできる。夫婦二人で営業している。

脱サラ、または定年後、ちょっとやってみたいなと思う店だ。

でも映画の夫婦は新婚。まったりとした雰囲気が流れる。

そして物語は、夏秋冬春の4部構成。

常連さんもいるが、

春は、沖縄旅行のつもりが、恋人に振られ落ち込む女性と北海道から出られない若者。二人は同じ日に泊まり、心を通わせていく。

秋、口を利かない少女と父の物語。少女は、亡くなった母のパンプキンスープがのみたい。店で出されたスープは美味しいけど……。改めて父娘が仲良くなる。

冬、冬の北海道はきつい。そこにやってきた老夫婦。病を持つ老婆は、希望をなくしていた。だが、料理が出ると、食べなかったはずのパンをおいしいと食べ明るくなる。

春は、店の夫婦の物語。べたべたでない、何ともぽわ~んとした雰囲気が。

全体に流れるハートフルなトーンは、見るものを暖かくしてくれる。

ちょっと、無理なイメージもあるが、ロマンチックなメルヘンが貴重だ。

女性監督だけに細やか。

自然の美しさ、おいしい料理、温かいおもてなし。

まあ、そんな雰囲気に包まれる映画だ。

以下、ねたばれあり















第三話の死を予期してた老夫婦。ごはんしか食べないと弱っていたのに、パンのいい匂いで俄然元気になる描写。こんなに、変われっこないよ。これで、この映画の嘘が気になって、台無し。もう少し丁寧にえがかなきゃ。いかにメルヘンといってもげんどがあるよ。
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フランス映画「ラバーズアゲイン」、エマニュエルベアール主演の恋愛映画!

2012-02-09 12:18:04 | フランス映画
劇場未公開。

エマニュエルベアールが出ている恋愛映画ということで借りてしまった。

パリ、恋人の過去と現在が交差して、物語は進む。

主人公は、奔放に人生を楽しむ女性。

男は、愛にのめり込む。

女には、犬と猫と息子と恋人がいる。

でも二人の恋は、カフェで。

そして、トイレでのセックス。

やみつきか?

そして男は、アパートのベランダから飛び降りる。

強い愛といえば愛なのか?

男役のミヒャエルコーエンの自伝的作品。監督も務める。

ちょっとついていきがたい雰囲気の官能映画。
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イタリア映画「ミラノ、愛に生きる」、美術と料理とファッション。イタリアならではの芸術!

2012-02-08 18:10:23 | 映画
冒頭、ミラノの雪景色。パンして町から公園まで、美しいイタリア。

そして、荘厳な屋敷で繰り広げられる、貴族風な晩餐会。ビスコンティを思わせるクラシックな作りは、物語に重みを与える。

それは、屋敷の先代の誕生会。

ミラノでテキスタイル業を成功させた当事者だ。

彼はそこで、後継者を告げる。

屋敷の当主、息子と孫だ。

淡々とした重苦しい荘厳さにいささかうんざりしだしたころから、物語は動き出す。

つまるところ、この荘厳なイタリア暮らしに飽きた夫人の浮気話。

チャタレー夫人の恋物語のようだ。

自然あふれる田舎で、男と愛をむさぼりあう。そして……

ファッションは素晴らしく、自然の花々も美しい。

恋人がシェフとあって、素晴らしい料理の数々。

イタリアならではの芸術盛りだくさん。

ヒロインを務めるティルダ・スウィントンが美しく。ラブシーンも美しい。

まあ、ちょっと荒っぽいところがあるので賛否いろいろだが、






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