おすすめ度 ☆☆☆★
郵便局員の若者が記憶の無い休日の謎をめぐって明かされる一人の女性との秘密を描く。
山下敦弘監督。宮藤官九郎脚本。チェン・ユージュンによる台湾映画「1秒先の彼女」を原作とするリメイク作品である。
原作との違いが男女を逆にしただけでなく、郵便局員とバス運転手という設定も、郵便局員と大学生に変えている。なので、いつもワンテンポ遅れるという荒川良々演じるバス運転手を登場させている。
ハジメは人より行動が早い郵便配達員で度重なる交通違反で窓口業務に。レイカは人より行動が遅い大学生で写真部に所属。ある日、急停車したバスに追突した高校生を看護するハジメの姿をみて、既視感をおぼえたレイカ。ハジメは路上ミュージシャン桜子に恋をし、デートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。“大切な1日”が消えてしまった、その秘密を握るのはレイカ。ハジメは自分の見覚えのない写真を見つけるが…。
SF映画、人と自然の時間をどう処理するか、そこのうまい落としどころを本作も見つけられず、このもやもやは残る。