ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「臍帯」、母と子のきずな

2014-07-29 13:08:15 | 日本映画
ツタヤ50円レンタル利用。

おススメ度 ☆☆☆

映画に感動を求める人 ☆☆☆☆

2010年作品

東京国際映画祭に出品。その後海外でも公開。

橋本直樹初長編映画作品。

冒頭、さびれた海岸に止まる一台の車、雨が降りしきり、流れ落ちる水滴が涙を思い浮かべさす。

親子3人の仲睦まじい家族をじっと見つめる少女。

やがて事件が?

臍帯とは通称へその緒、母親と子供をつなぐ命綱。でも生まれると親子は切り離される。

サブタイトルが「実録少女監禁事件」とある。

しかし、タイトルから予想される監禁ものではない。(ネタバレ)









































本映画は、母親が妊娠し、将来の夫に気づかれぬよう産み落とした後、赤ん坊をゴミ置き場に捨てた。

それを見つけた人が警察に届け出、その後、養護施設で育てられ、少女となった。

少女は、自らの出生の秘密を探り当て、母親が幸福な生活を送っているのを知る。

そして、父違いの妹を監禁。

母親にはメールで、償いを告げる。

冒頭の見張りから、誘拐監禁まで、状況がほとんど説明されず、白黒に近いモノトーンで、薄暗く、音楽やセリフも殆どなく、見るものは、ただ静かな時間の経過を待たねばならない。

映画の中ごろ、少女の生い立ちの映像が挟み込まれ、内容がやっと理解できる。

そしてラスト。

妹は開放され、少女は母親に抱かれたく近づくが、母親はナイフを手にしていた。

でも、母親に抱かれた少女は、満足げ、この悲劇にピリオッドが打たれる。

日本映画にしては、珍しい格調の高さ。

小品だが、見ごたえがある。

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