おすすめ度 ☆☆☆☆
環境汚染問題をめぐって1人の弁護士が十数年にもわたり巨大企業との闘いを繰り広げた実話を、環境保護の活動家という一面も持つマーク・ラファロの主演・プロデュース、「キャロル」のトッド・ヘインズ監督のメガホンで映画化。
1998年、オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットが、見知らぬ中年男から思いがけない調査依頼を受ける。ウェストバージニア州パーカーズバーグで農場を営むその男、ウィルバー・テナントは、大手化学メーカー、デュポン社の工場からの廃棄物によって土地を汚され、190頭もの牛を病死させられたというのだ。
巨大企業を相手に、真実を暴くことは、気の遠くなるような膨大な資料との格闘から。ダンボールの山を前にしても怯まないビロットの姿は、地味だけどとても大きく見えた。不正が暴かれても、被害者を諦めさせようとする汚い手口を繰り出すデュポン社に慄然とする。
企業による嫌がらせ、周辺住民の敵意、危険でいっぱいの仕事に、苦しむ人を救いたい一心で取り組む主人公の姿に感動。
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