ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「グリーンブック」、アカデミー、ゴールデングローブダブル受賞の納得良作!

2019-03-05 16:38:56 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

良質な映画好き ☆☆☆☆☆

1962年。ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。

南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。

1962年といえばアメリカ南部の人種差別的な法律ジム・クロウ法がまかり通っていた時代。

シャーリーは、黒人でありながら、9歳でレニングラード音楽院の生徒となり、18歳でボストン・ポップス・オーケストラにてコンサート・デビューを飾るなど、生粋のエリート。

一方、トニーは、イタリア系で、家族や親せきもフランク。用心棒を務めるだけあって、鼻っ柱も強い。

こんな正反対のコンビが、黒人差別の激しい、南部を旅するのだから、問題山積。

この映画は、実話に基づいており、トニーの息子が共同脚本者で、シャーリーが司法長官のロバート・F・ケネディに電話で助けを求めたのも、カーネギーホールに住んでいたのも、フライドチキンをめぐる2人のやりとりも本当のこと。

ラスト近く、黒人お断りのレストランを後にしたシャーリーが、訪れた黒人バーで即興でジャズを演奏するシーンが楽しい。

黒人差別を扱いながら、ラブレター代筆のエピソードなど、心温まる映画だ。


コメント
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