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「64 ロクヨン 後編」、64事件の模倣犯が

2016-06-18 18:56:22 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

警察映画ファン ☆☆☆☆

平成64(1989)年に起きた誘拐殺人事件と、事件から14年過ぎた平成14(2002)年に起きた模倣犯的誘拐事件を並行して描いていく。

捜査一課特殊犯捜査係に所属していた三上義信は、平成14年には、捜査二課次席まで出世、突然警務部への異動を命じられ、広報官に任じられる。

前編では、64事件の概要が描かれ、それと並行して、マスコミ対応で、刑事部とマスコミの間のトラブルに巻き込まれ、苦労する。

さらに、64事件で、警察側が大きなミスをしていた事もわかり、警察庁長官の視察が迫り、そのマスコミ対策が頂点に達する。警察庁長官視察に絡んで、人事が動く気配があり、上層部はその対応で手いっぱいとなる。

後編では、警察庁長視察があっけなく中止となり、今度は、64模倣事件の詳細発表に食い下がるマスコミとこれに対応する刑事2課長とのせめぎあいが見られる。刑事2課長は、卒倒してしまう。

刑事部の対応に業を煮やした三上は、トイレで刑事1課長を待ち伏せ、名前と住所を聞き出す。

そして刑事部長との職をとしての抗議。

かなり、警察内部の軋轢の描写に重みが

三上は、誘拐犯の指示で動く被害者の車を追う捜査車両に乗り込み、時間差はあるもののマスコミ対応を果たす。

マスコミ対応は、三上の勝ちとなる。だが、三上は職を辞することに。

あと事件は、64の被害者である雨宮が、自らの耳を信じ、電話帳を頼りに片っ端から電話をかけ、突き止め犯人を割り出す。

そして犯人に自らの痛みをわからせるため、誘拐に及んだ。

後半、足早ではあるが、事件の全貌をきっちり終わらせてくれる。

豪華な俳優陣は、みなその持ち場を熱心に演じ、脇役に至るまで見逃せない。

本年度の収穫であることには変わりなく、重厚な味わいがある。

できれば、長時間でもいいから、一気に見れたらより感動を覚えただろう。

コメント
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