ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「サウルの息子」、アウシュビッツ解放70周年記念映画

2016-02-27 18:27:05 | 映画
おすすめ度 ☆☆☆☆

ハンガリー映画。

2015年・第68回カンヌ国際映画祭でグランプリ作品

1:1.3の標準サイズ,焦点がサウルのうしろ20cm。当然後ろはボケる。

長回しの連続。

特殊な撮影方法で、問題を浮き彫りにする斬新な映画手法。

1944年、ハンガリーは、ドイツに占領されるが、同盟国という立ち位置。そこで、ユダヤ人狩りが。これはナチの行為ではあるが、国民がナチ狩りをした贖罪観。

そのアウシュビッツで、囚人の処理を担当、だが、その後自らも粛清されるゾンダーコマンドのサウル。

人をガス室に送り、殺しながら、いずれ自らも殺される。この極限の人間模様を活写。

そして、自らの息子と思しき死体を、ユダヤ式に埋葬したいと奔走。

収容所脱走計画にも加担。最後は暗示的なシーン。

アウシュビッツという、重い映画、明らかに描写されない惨状、じれったさもあるが、そんなの見たくもない気持ち。

だが、これは、実際にハンガリーで起きた事件だけに、その国では、重たい負荷として受け止められている。

今は、また移民問題という新しいテーマが。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする