大阪ガスの本荘武宏社長は11日までにインタビューに応じ、来春以降、関西電力に対抗して一般顧客向けの電気料金の値下げを検討する考えを示した。関電が大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働後に電気料金の引き下げを表明していることを念頭に「料金メニューの多様化や水準は常に検討している」と述べた。

 大ガスは2016年4月に電力小売り事業へ参入した。関西エリアで営業活動を展開しており、顧客獲得競争が一段と激しくなりそうだ。

 再稼働は大飯3号機が来年3月中旬、4号機が5月中旬の見込み。本荘社長は「(価格は顧客に)選ばれる重要な要素の一つだ」と話した。

 その上で、家庭の水回りのトラブルなどを解決する駆け付けサービスに「手応えを感じており、差別化の要素になる」と強調。こうしたサービスと価格競争力を組み合わせた「総合力で(関電に)対抗する」と語った。