日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「いまを生きる」

2011-04-16 21:46:36 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


また教育モノ(?)が続きますが、なつかしの「いまを生きる」を観ました。
1989年製作。
監督は「刑事ジョン・ブック・・・」や「モスキート・コースト」などのピーター・ウィラー氏。

この作品はずっと前に観ましたが、時が経っても色褪せないオーソドックスな、しかし力強いテーマを感じ取る事ができる秀作だと思いました。


おもな内容は・・・

1959年、アメリカのバーモント州にある名門寄宿学校ウェルトン・アカデミーが舞台。
ある時、卒業生でもある教師キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してきて、今までと違った授業をする事で生徒との絆が生まれていく。
キーティングが言う「Carpe Diem」(カーペ・ディエム)という言葉はまさに「いまを掴め」「いまを生きろ」と言うこと。
生きていく上でいろんな角度から見て考える重要性、自分で考える事の大切さを教えるのだったが・・・というお話。


名門校にいる生徒一人一人にとっては、家族や学校から大きな期待が寄せられているので必要以上のプレッシャーがあるのです。
その期待と厳しい規則に縛られて生きる生徒の前に現れた新任のキーティング先生。
いつも笑みを浮かべ、個性を大切にする必要性を教えてくれる先生。
「歩く」という動作をとっても、それぞれの歩き方で良いんだ、と。
秀才と言われる生徒達にとっては、ましてこの時代ですから新鮮でインパクトの強い教えだったでしょう。

大好きなイーサン・ホークが出ています。
最初は自信のない、授業でも発言ができない気の弱い生徒として。
そのオドオドした態度やしゃべり方、イーサンは上手く演じていました。
キーティングの教える詩の授業で彼の感情が少しずつ目覚めるのです。

その他にも役者になる夢を実現できそうな生徒。
憧れの女性にアタックする事に一生懸命な生徒。
そんな仲間7人が夜な夜な洞窟に集まり「死せる詩人の会」を復活させ、生きる意味を探求しようとするのです。

そしてある日、自分の夢を理解してくれぬ厳格な父親に絶望し自殺する生徒が出てしまいます。
学校としてはその原因を新任教師のせいにして体裁を整えようとし、生徒にも供述を強要する始末。
結局、生徒達を扇動した事で学校を辞めさせられるキーティング。

キーティングが教室から去る時に行動を起こすのがイーサン・ホーク演じるトッドでした。
このシーンは今見てもかなりの感動。
「キャップテン、おおキャプテン」!!
机の上に立つ者、そして決して立たない者。
まさに現実を表すこの行動は今見ても魂を揺さぶるシーンです。
自分に正直になれる人間もいるし、自分の意思で上手く立ちふるまう人間がいるのも真実。
キーティングに出会った事で大きく変わった生徒達は人間らしくて幸せですね。


20年以上も前のこの作品。
決して古さを感じない普遍的なテーマのものでした。
あ~我が息子にもいつか観て欲しい・・・
自己をみつめる大切さを感じて欲しいです。


久しぶりの鑑賞、特にラストが素晴らしかったな~

今回の評価は・・・    星4つ   ☆☆☆☆




   


   


         

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