日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「サンシャイン・クリーニング」

2010-07-10 11:47:08 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


ずっと観たかった「サンシャイン・クリーニング」をDVDで鑑賞。
2008年のアメリカ映画。
あの『リトル・ミス・サンシャイン』の制作チームが手掛けた人間ドラマです。
エミリー・ブラントとエイミー・アダムスが姉妹役というのでかなり期待して観ました。


おもなあらすじは・・・

姉ローズ(エイミー・アダムス)はシングルマザー。
一人息子を育てるためにお掃除の仕事で必死に暮している毎日。
はるか昔はチアーガールで輝いていた時もあるが今ではしっかり負け組。

妹ノラ(エミリー・ブラント)は実家暮らしのアルバイト。
その仕事さえも満足に続かず、気持ちも不安定でこちらも負け組。

「負け組」って区切りる事はあまり好きではないけれど、アメリカもしっかり格差社会であるからどうしても這いあがれない人々はいるのでしょう。

この姉妹がある特殊な清掃会社を設立して頑張り始めます。
その名も「サンシャイン・クリーニング」とつけ、お互いに力を合わせ新規のお客を開拓するのですが、そんな時大変な事が起きるのです・・・


さて、この特殊な清掃っていうのは、事件や事故で亡くなった現場の後片付けです。
おびただしい血痕もあるし、腐敗やさまざまなバイオハザート級な現場の数々・・・
日本でも身寄りのない人が亡くなった後に片付ける業者もありますが、まさにこれですね。
様々な薬品やテクニックを使い、現場をきれいに元通りにするのはかなり大変だと思います。


子どもを育てるために必死に仕事に立ち向かうローズ。
妹のノラはあまり気乗りがしないようだけど、仕方なく姉に従う。
でも遺品を見たノラの繊細な気持ちの揺れはうまく表れていたように感じました。


エイミー・アダムスはちょっと前に観た「ダウト」ではメリル・ストリープに完全に圧倒されて印象が薄かったのですが。
今回のローズ役はすごく上手かったです。
かつては花形だった存在がいつの間にかシングルで不倫をしていて、自分の事さえ持て余してしまうような焦りが随所に出ていたな~
そして、失敗をしながら前を向き続ける生き方が良かったです。


それから「プラダを着た悪魔」のエミリー役で有名なエミリー・ブラント。
今回はまったく違った役で、捨て鉢な生き方のノラが上手かったです。
特に線路の下から手を突き出して叫ぶシーンは好き。

この姉妹が小さい時に母親を自殺で失うのですが、そのあたりの設定も今の姉妹の不安定さに納得しました。
喧嘩して仲直りしてまた喧嘩して・・・かつて母親が演じた「ペカン・パイ・・・」のシーンをTVで観た場面は秀逸です。


その他、あえて言うならば。
片腕の男性の存在がすごくアクセントになっていて良かったので、もうちょっと彼の存在を生かしてほしかった。
それと、ノラが知り合った女友達リンとのつながりももっと練って欲しかったです。
このへんが惜しかったかな?


息子のオスカーも可愛いし、お父さん役のアラン・アーキンも良かったです。
そしてローズとノラを演じた二人の女優、ますます好きになりました。


今回の評価は・・・  星3つ半   ☆☆☆★














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