日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「僕はラジオ」

2010-07-05 12:28:14 | 映画・DVD・音楽・TV・本など

「僕はラジオ」をDVDで鑑賞しました。
原題は「RADIO」・・・2003年の作品です。
エド・ハリスとデブラ・ウィンガーに惹かれて観たのですが、なかなかの感動作でした。


おもな内容は・・・


高校でフットボールのコーチをする教師ハロルド・ジョーンズ(エド・ハリス)が練習場のまわりをうろつく知的障害の青年「ラジオ」と知り合い、彼との交流によって自分自身も家族も学校も多くの影響を与えられたという実話に基づいた人間ドラマです。

この青年「ラジオ」を演じるのはキューバ・グッティングJrですが、上手い!
言葉の少なかった青年がコーチを信頼し慕い始めると、持って生まれた純粋さや楽しさがどんどん出てきます。

字も書けない、読めない「ラジオ」はコーチの手伝いをしながら高校のキャンパスにも通うようになります。
「本日のランチは・・・」と放送係まで頼まれて、居場所があるという事の幸せを感じさせてくれるのですが・・・

物語の途中からは母親の急死や「ラジオ」に対する無理解、嫌がらせなど多くの問題が出てきます。
知的障害を持つ黒人青年というだけで世間の目は厳しい現実。
そんな出来事にもコーチ・ジョーンズは毅然に「何が正しいか?」を考えながら対処していくのですが、このエド・ハリスがかなりカッコいいんですよね~
もともと素敵な俳優だとは思っていましたが、彼の青い目が物事を見つめるだけで優しく強い存在感を感じました。
ついでに言えば、彼の帽子をかぶった姿もダンディーで素敵。
おまけに妻を演じるデブラ・ウィンガーの存在も大きかったな~


町のたまり場になっている理髪店で「黒人青年を高校には出入りさせないように」と言われた時のコーチ・ジョーンズと家族の対応が見どころがありました。
本当の男とは、本当の人間とは? 多くの問いかけに周りの人達の理解が生まれた瞬間でした。


この映画は実話に基づいているから、最後の方に本物の「ラジオ」が出てきます。
「名誉学生」という名の元に何十年もハナ高校で自分の居場所を作り、フットボールを支えた彼はもう50歳位でしょうか?
実際のコーチ・ジョーンズも登場していました。
このあたりは以前に観た「しあわせの隠れ場所」とちょっと似ているかな?


あえて言うならば展開がオーソドックス過ぎるように感じる人もいるかもしれません。
それからコーチ・ジョーンズがなぜ「ラジオ」に執着するのか理由が後で明らかになるのですが、このエピソードも今一つ弱かったように私は感じました。


人種差別の強いアメリカですがこの作品では「アメリカの良心」が描かれていました。
役者陣の好演にも支えられたように思います。




今回の評価は・・・   星3つ半  ☆☆☆★ 










音楽がまた最高でしたよ。
グランド・ファンク・レイルロードやスティービー・ワンダーなどなど。
名曲ばかりでテンポが良かったです。


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