日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「重力ピエロ」

2010-07-18 16:00:44 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


岡田将生君特集が続いています。
こちらは伊坂幸太郎・著の「重力ピエロ」を映画化したものです。
ちなみに原作は未読。


おもなあらすじは・・・

遺伝子を研究する泉水(加瀬亮)と芸術的な才能を持つ春(岡田将生)は、一見すると仲の良さそうな普通の兄弟だ。
そんな二人の住む街では、謎の連続放火事件が発生していた。
泉水と春は事件に深く踏み込み、家族を巻き込みながら次第に家族の過去にも近づいていくのだが……。

            (シネマトゥデイより抜粋)


サスペンス色はそれほど濃くなくて、家族の絆に重点を置いた内容でした。
父親役の小日向文世さんの存在がとても重要で、いつもはニコニコ人の良い優しい父であり夫なんですが、家族を守るためには毅然とした態度、そして発する言葉は「俺達、最強家族だよな」。
最後にはガンの闘病をして亡くなりますが、この家族の原点はお父さんだったように思います。
なぜなら、普通はレイプされて身ごもったら絶対に生まない。
特に女性なら絶対そう思うはず。
でもこのお父さんは「産もうよ」と言って育てていく。
それは崇高な考えのように思われがちですが、産ませられた「春」にしては苦しみの始まりだったのです。


家族のそんな悲しい事実を地域の人はみんな知っている・・・そんな所で子育てできますか?
子ども時代から「春」にはいろんな嫌がらせがあったでしょう。
それでも最強家族として、父は家族を守り、母(鈴木京香)は「春」の友達のお母さんを叩く!
この辺はあっぱれですが。


兄役の加瀬亮はやっぱり良かったです。
いつもの雰囲気で弟のためにいろいろ計画をしたり、レイプ犯(渡部篤郎)と接点を持ったり。
兄として大切な家族の敵に対して復讐を計画していたのです。


一方、当の本人「春」は?
放火犯だろうな~とは思っていましたが、彼も復讐を考えていたとは思わないほどの飄々ぶりでした。
(ついでに言えばサラサラヘアの岡田君も良いね~)


「春」は小さい時から辛かったはず。
そして放火をして最後は恨むレイプ犯(本当の父親)を殺す事で決着をつけたのでしょうが、本当にそれで救われるのかな・・・
これからもずっとその事実を背負って生きていくしかないはず。
自分を縛るもの→重力からの本当の解放ってあるのだろうか?


「春」がジンジャーエールを頼むシーンとか、ウソをつく時に口元を触るシーンを見て映画の中ではあまり表れない「春」の苦しみが思い出されます。
最初と最後のサラッと明るいシーンがあるだけに、やっぱり生まれた事自体が悲しい事のように感じました。


映画全体は良く出来た作品だと思います。
今回の評価は・・・   星3つ半   ☆☆☆★

少なくとも「ハルフウェイ」より岡田君の良さがいっぱいありました。
それにしても「春が2階から落ちてきた」・・・って危ないシーンだ。













吉高由里子さんが全身整形したという役で登場。
これからも「春」のストーカー?





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