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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

かぼちゃスープ

2006-11-16 11:51:06 | ひらきよみ(読み聞かせ)
 風が(やっと)冷たくなってきました。

 なかなか「ちゃんとした公園」に行かれず、紅葉を楽しむことができませんが、街路樹のはっぱが、きれいなまま落ちてきたのを見かけ、すかさず拾っておきました。この本の表紙のような、明るい赤色でした。


  かぼちゃスープ(アスラン書房)
   『かぼちゃスープ』 
    ヘレン・クーパー 作
      せなあいこ 訳

 この絵本の色合いは、今の季節にぴったりですね。3人がおいしそうに飲んでいるかぼちゃスープも、まさに「旬」な感じ。

 こうめさんも、はらぺーにょさんも、『かぼちゃスープ』の話を書いていたので、 『こしょうできまり』と合わせて、どうしても読んでみたくなり、図書館に予約しました。
 
 当番の「開き読み」のクラスでは、ほんとは『ごきげんなライオン』を読もうかなあと、思っていたのですが、図書館から届きたてのその2冊を娘と寝る前に読んでいたら、小4の娘がとってもとっても『かぼちゃスープ』をおもしろがるので、小4に受けるのなら、小5はどうかなあの気持ちで、先週の金曜日に読んでみました。

 ページいっぱいに描かれた大きな絵と、白いところをたっぷり残して描かれた小さな絵。
 開くたびに、次はどんな絵が飛び出してくるのだろうと、とてもワクワクする構成なんですが、クラスでの「開き読み」の場合、小さな絵が、どれくらい「見える」かが心配でした。その「小さな絵」の中に描かれている、ねこやりすやあひるのちょっとしたしぐさや、表情を読み取れるか否かが、お話のおもしろさを倍増させることにも繋がっていくと思ったので、尚更‥。

 どうしようかな、やっぱりやめておこうかなあ。

 行ったり来たりしましたが、読んでいて、とってもリズムがある文章なので、「口なじみのよさ」で、「小さな絵」の部分をカバーできるのでは、と思えてきて‥GOサインを(自分で)出しました。

 
 とうとう ねこが こごえで いった
 「もっと きの あう ともだちが
 みつかったのかも しれないね」
 「ああ そうかもね きっとだね
 いまごろ ゆかいに やってるよ」

 とぼとぼあるく かえりみち
 ますます しょんぼり もどる みち

 ね、わらべうたか、詩みたいですよね?

 
 じっくりと、本を見る時間があるときは、ぜひぜひ、ねこ・りす・あひるの表情に注目してください。
 ねことりすの「目配せ」の中に、あひるへの親愛の情がきちんと描かれているのがわかるし、かぼちゃを抱えたあひるの目には、望みを叶えた満足さが表われています。

 それにしてもこのあひるくん、誰かに似ているって、子どもが居る方は誰でも思うでしょうね~。
 ひとりでは決して上手にできないのに、なんでもやりたがった時代の【うちの子ども】にそっくりですものね。



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