先週の金曜日は1年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
12月に入ったので、やはりクリスマスに関する絵本がいいなあと思い、
図書館でこちらを借りてみました。
(今回、図書館で目にするまで、まったく知らなかった絵本です)
表紙の真ん中に描かれているのが主人公のもみの木、女の子です。
ただひたすら、きれいな町へ行って、クリスマスツリーになることを
夢みています。
ちょっと えだを かしてちょうだい と赤い実をつけたつる草に言われても、
小鳥たちが巣を作ろうとしても、
だめよ、だめよ。わたしは クリスマスツリーに なるの、
きれいな町で。
と、ことわるのです。
そして、遠くを走る貨物列車の積み荷を、かけすに見に行ってもらい、
りんごや大麦の次は、いよいよ、もみの木で、自分の番だと楽しみにしています。
しかし、ある日、乗せてもらえないままに、貨物列車は行ってしまい、
それでも、夢を捨てきれないもみの木は、力まかせに 根っこを 土から ひきぬき、
森のみんながとめるのも聞かずに、 いちもくさんに かけだして しまうのです。
「わたしは クリスマスツリーに なるの。」
そう言いながら走り続けるもみの木の姿は、もう夢見る女の子というよりは、
もっと力強い‥執念?のようなものを、大人の私は感じたりするのでした。
あかりが消え、駅長さんも寝てしまった駅をあとにして、泣きながら戻りはじめた
もみの木の上にも雪が降り始め‥でも、森の仲間はもみの木をとても
あたたかく迎えてくれます。
おはなしの成り行きを、(きっと)心配しながら聞いていた1年生も、美しく飾って
もらえたもみの木をみて、最後は安心したようでした。
それにしても、このもみの木さん。
たくさんの どうぶつたちが あつまってきた。
「ぼくたちの クリスマスツリーだ。」
のあとに。
「わたし、クリスマスツリーに なるために うまれて きたの。」
と言うあたり、ただの夢見る女の子ではないな、と私は思うのです(笑)。
この日の2冊目は、ペアさんのこの絵本でした。
お話が始まる前に、歌い始める元気のよさでした♪