[8月10日18時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原家3階ダイニング]

夕食にはビーフシチューが出て来た。
食材には、太平山美樹の土産も含まれているという。
シチューやカレーにしておけば、大食の鬼娘達も納得させられるというわけか。
美樹「美味ェ、美味ェ」
リサ「これも美味しいよ」
愛原「明日は予定通り、合宿が行われるようだ」
3泊4日というのは、受験生の合宿としては短い方なのだそうだ。
予備校によっては、4泊5日という所も多々ある。
その代わり、そういう場合は午前中は移動の時間に費やし、午後から授業を始めるというスケジュールになっている。
逆を言えば、初日は移動の時間に半分費やす為、その分、1日長く泊まると見て良いだろう。
TS進学会はそうではなく、北関東で合宿で行い、しかも最寄り駅までは新幹線で移動ということもあり、そんなに移動の時間を費やすわけではない。
実際、朝に出発して午前中にはもう到着できるような状態である。
だからだろう。
愛原「朝は新庄さんのタクシーで東京駅に向かう。それからキミ達は新幹線に乗ることになるだろう。俺達も同じ新幹線に乗る」
リサ「『達』?」
愛原「今回はテラセイブのメンバーが協力してくれることになった」
パール「宜しくお願いします」
愛原「デイライトさんが、“青いアンブレラ”や“コネクション”の動きを警戒しててね。それに呼応する形だ。そうだろ?」
パール「そういうことです」
美樹「何だか、大事になってるっぽいねぇ……」
愛原「キミ達は気にせず、合宿の方に集中して欲しい」
リサ「わたしは無理でしょ?ルタの事もあるし、先生の儀式の話もある」
愛原「まあな。どっちが先になるかは分からんが、最悪、俺が儀式を受けている最中に、ルタがやってくる恐れもある」
リサ「あいつ、死刑にしないの?」
美樹「それができたら、苦労はしないべね」
愛原「まあ、死刑にするほどの事でもないかな。テラセイブでも銃は持っているから、それで応戦できるしね」
パール「先生、宿泊施設の近くで銃声音はマズいので、使わないと思います」
愛原「ん、そうか?」
上野流太の事に関しては、バイオテロと何ら関係が無い為、デイライトもBSAAも消極的だ。
しかし何故か“青いアンブレラ”が動いたことで、そこだけは関心を持たれているもよう。
[同日21時00分 天候:晴 同地区内 愛原家3階リビング]
リサ「お風呂上がったよー」

リサと美樹は、一緒に風呂に入った。
リサは相変わらず、体操服に紺色のブルマを穿いてきたが、美樹はエンジ色のショートパンツである。
リサからは、私の為にブルマを穿けと言われているようだが、美樹はあまり気が進まないもよう。
愛原「おっ、分かった。明日も早いんだから、早めに寝ろよ」
リサ「分かってるよ。……それ、短パンみたいに短いんだから、ブルマにすればいいのに」
美樹「ンだから、持ってねェんだって」
リサ「わたしが買ってあげるよ。うちの学校の購買に、緑と紺色があるから」
美樹「他校のはちょっと……」
リサ「紺色の方は多分、汎用だよ。うちの学校、スカートの下は生パンとノーパン禁止だから」
美樹「ノーパンのヤツいんの?」
リサ「お漏らししてノーパンとかねw」
美樹「え?」
リサ「あとは上に行こう」
愛原「因みに昼間、『日向ぼっこ』はしたのか?」
リサ「したよ」
愛原「BOWの感覚は……特殊だな」
美樹「鬼に近い所がありますっけ。やっぱリサは、『転化組』です」
屋上に行って夏の太陽の下、全裸になって体を焼くのである。
確かに一時、肌は焼ける。
だが、そこは鬼(型BOW)。
すぐに肌は回復し、また元の色に戻る。
似たようなことは、生粋の鬼である美樹達もやっているようなので、性質は似通っているのかもしれない。
リサ「それじゃ先生、おやすみ」
美樹「おやすみなさー」
愛原「ああ、おやすみ」
リサは冷蔵庫から飲み物を持って行くと、4階に上がって行った。
さすがにもう外は暗いが、また全裸で屋上に上がって解放感を堪能するのだろうか?
[8月11日05時30分 天候:晴 同地区内 愛原家4階・愛原の部屋]
愛原「ん……」
またもや、『変な夢』を見て目が覚めた。
内容はいつもと同じなのだが、こうも同じ夢ばかり見ていると、さすがに嫌気が差して来る。
私は起き上がると、洗面所に向かった。
そこに行くと、隣のシャワールームからシャワーを使う音が聞こえてくる。
愛原「これは……?」
美樹「愛原先生、おはようございます」
愛原「おっ、美樹。おはよう」
美樹「リサのヤツ、シャワー使ってますっけ」
愛原「そのようだな」
美樹「怖い夢を見たんで、変な汗かいたっつーことで」
愛原「そうなのか」
美樹「まあ、その……ルタ兄に無理やりされる夢みたいで……」
愛原「そうか……」
これはやはり、本人を懲らしめないことには、どうにもならないか。
私の儀式は実施日が決まっているが、流太の動きは読めないからなぁ……。
愛原「東京駅の集合時刻は7時20分だ。朝食を食べたら、すぐに移動できる用意をしといてくれ」
美樹「分かりました」
一応、ここで朝食は食べて行くが、いつもより早い為、特にリサは昼前には腹が空くかもしれない。
恐らくは東京駅で、色々と食べ物を買い込んで乗り込むものと思われる。

夕食にはビーフシチューが出て来た。
食材には、太平山美樹の土産も含まれているという。
シチューやカレーにしておけば、大食の鬼娘達も納得させられるというわけか。
美樹「美味ェ、美味ェ」
リサ「これも美味しいよ」
愛原「明日は予定通り、合宿が行われるようだ」
3泊4日というのは、受験生の合宿としては短い方なのだそうだ。
予備校によっては、4泊5日という所も多々ある。
その代わり、そういう場合は午前中は移動の時間に費やし、午後から授業を始めるというスケジュールになっている。
逆を言えば、初日は移動の時間に半分費やす為、その分、1日長く泊まると見て良いだろう。
TS進学会はそうではなく、北関東で合宿で行い、しかも最寄り駅までは新幹線で移動ということもあり、そんなに移動の時間を費やすわけではない。
実際、朝に出発して午前中にはもう到着できるような状態である。
だからだろう。
愛原「朝は新庄さんのタクシーで東京駅に向かう。それからキミ達は新幹線に乗ることになるだろう。俺達も同じ新幹線に乗る」
リサ「『達』?」
愛原「今回はテラセイブのメンバーが協力してくれることになった」
パール「宜しくお願いします」
愛原「デイライトさんが、“青いアンブレラ”や“コネクション”の動きを警戒しててね。それに呼応する形だ。そうだろ?」
パール「そういうことです」
美樹「何だか、大事になってるっぽいねぇ……」
愛原「キミ達は気にせず、合宿の方に集中して欲しい」
リサ「わたしは無理でしょ?ルタの事もあるし、先生の儀式の話もある」
愛原「まあな。どっちが先になるかは分からんが、最悪、俺が儀式を受けている最中に、ルタがやってくる恐れもある」
リサ「あいつ、死刑にしないの?」
美樹「それができたら、苦労はしないべね」
愛原「まあ、死刑にするほどの事でもないかな。テラセイブでも銃は持っているから、それで応戦できるしね」
パール「先生、宿泊施設の近くで銃声音はマズいので、使わないと思います」
愛原「ん、そうか?」
上野流太の事に関しては、バイオテロと何ら関係が無い為、デイライトもBSAAも消極的だ。
しかし何故か“青いアンブレラ”が動いたことで、そこだけは関心を持たれているもよう。
[同日21時00分 天候:晴 同地区内 愛原家3階リビング]
リサ「お風呂上がったよー」

リサと美樹は、一緒に風呂に入った。
リサは相変わらず、体操服に紺色のブルマを穿いてきたが、美樹はエンジ色のショートパンツである。
リサからは、私の為にブルマを穿けと言われているようだが、美樹はあまり気が進まないもよう。
愛原「おっ、分かった。明日も早いんだから、早めに寝ろよ」
リサ「分かってるよ。……それ、短パンみたいに短いんだから、ブルマにすればいいのに」
美樹「ンだから、持ってねェんだって」
リサ「わたしが買ってあげるよ。うちの学校の購買に、緑と紺色があるから」
美樹「他校のはちょっと……」
リサ「紺色の方は多分、汎用だよ。うちの学校、スカートの下は生パンとノーパン禁止だから」
美樹「ノーパンのヤツいんの?」
リサ「お漏らししてノーパンとかねw」
美樹「え?」
リサ「あとは上に行こう」
愛原「因みに昼間、『日向ぼっこ』はしたのか?」
リサ「したよ」
愛原「BOWの感覚は……特殊だな」
美樹「鬼に近い所がありますっけ。やっぱリサは、『転化組』です」
屋上に行って夏の太陽の下、全裸になって体を焼くのである。
確かに一時、肌は焼ける。
だが、そこは鬼(型BOW)。
すぐに肌は回復し、また元の色に戻る。
似たようなことは、生粋の鬼である美樹達もやっているようなので、性質は似通っているのかもしれない。
リサ「それじゃ先生、おやすみ」
美樹「おやすみなさー」
愛原「ああ、おやすみ」
リサは冷蔵庫から飲み物を持って行くと、4階に上がって行った。
さすがにもう外は暗いが、また全裸で屋上に上がって解放感を堪能するのだろうか?
[8月11日05時30分 天候:晴 同地区内 愛原家4階・愛原の部屋]
愛原「ん……」
またもや、『変な夢』を見て目が覚めた。
内容はいつもと同じなのだが、こうも同じ夢ばかり見ていると、さすがに嫌気が差して来る。
私は起き上がると、洗面所に向かった。
そこに行くと、隣のシャワールームからシャワーを使う音が聞こえてくる。
愛原「これは……?」
美樹「愛原先生、おはようございます」
愛原「おっ、美樹。おはよう」
美樹「リサのヤツ、シャワー使ってますっけ」
愛原「そのようだな」
美樹「怖い夢を見たんで、変な汗かいたっつーことで」
愛原「そうなのか」
美樹「まあ、その……ルタ兄に無理やりされる夢みたいで……」
愛原「そうか……」
これはやはり、本人を懲らしめないことには、どうにもならないか。
私の儀式は実施日が決まっているが、流太の動きは読めないからなぁ……。
愛原「東京駅の集合時刻は7時20分だ。朝食を食べたら、すぐに移動できる用意をしといてくれ」
美樹「分かりました」
一応、ここで朝食は食べて行くが、いつもより早い為、特にリサは昼前には腹が空くかもしれない。
恐らくは東京駅で、色々と食べ物を買い込んで乗り込むものと思われる。
次回の更新は、6日の予定です。