[4月23日14時00分 天候:曇 東京都千代田区外神田 家系ラーメン武将家→同区神田岩本町 ドトールコーヒー]
リサ「あー、美味しかった!ごちそーさま!」
愛原「オマエ、凄いな……」
リサは大盛のラーメンを平らげた。
それだけじゃない。
そこに辛子などをドバドバ入れて、辛味の強いものにしたのだ。
いくらBOWのリサでも、これには体中を真っ赤にして汗をかいている。
リサ「エヘヘ……。服……特にブラウスが、汗を吸って臭いそうだねぇ……?」
愛原「そ、そうか。じゃあ、そうなる前に急いで帰らないとな」
リサ「そうだねぇ!」
愛原「じゃ、どうもごちそう様」
店員「ありがとござっしたー!!」
家系ラーメンの店舗は、基本的に食券制。
この店舗とて例外ではない。
その為、食べ終わったら速やかに退店すること。
愛原「アキバにいることだし、このまま岩本町駅から地下鉄に乗って帰るか」
リサ「そうだね……」
愛原「帰ったら宿題やらないとな?」
リサ「宿題ならもう片付けたよ?」
愛原「早っ!……いや、学校のじゃなくて、高橋からの宿題だよ。ほら、夕飯にカレーを作るってヤツ」
リサ「ああ!あったね!」
愛原「カレーを手作りしようとすれば、煮込むのに時間が掛かるんだ。早めに帰った方がいいぞ」
リサ「そんなこともないよ」
愛原「えっ?」
リサ「去年、調理実習でカレーを作ったけど、案外そこまで長時間煮込むことはなかったよ?」
愛原「そうなの?」
リサ「家庭科の先生も、『家庭用なら、そこまで長時間煮込む必要は無い』って言ってた」
愛原「そうなのか」
帰る途中で……。
リサ「それにしても、辛いラーメンだった」
愛原「いや、オマエが辛子ドバドバ入れるからだろ」
リサ「先生に料理作る時は、甘口にしないとね」
愛原「いや、中辛でいいよ」
リサ「いや、カレーの話じゃなくて」
愛原「ん?」
リサ「料理全般のこと」
愛原「オマエ、料理全部辛く作る気かw」
リサ「喉が渇いた。どっか飲んで帰ろうよ」
愛原「しょうがないな。確か、岩本町駅の近くにドトールがあったな。そこでいいか?」
リサ「やった!」
ドトールコーヒーに立ち寄り、愛原も愛原で食後のコーヒーが飲みたかったらしく、ブレンドコーヒーを注文していた。
リサ「デザートはいいの?」
愛原「いや、いいよ。リサはあれだろ?『辛い物食べたら、甘い物食べたくなる』とか言うんだろ?」
リサ「さすがは先生!」
愛原「何がいいんだ?」
リサ「ミルクレープ」
愛原「あいよ」
あとは席に座って食べる。
リサ「それで、明日は学校あるの?」
愛原「まだ分からん。学校からは、まだ何の連絡も無い」
リサ「困ったね。早くしてほしいね」
愛原「BSAAの除染作業は終わったらしいんだが、警察の実況見分が長引いているらしくてな。何しろ、最初の事件の実況見分をしていた警察官が2名ともモールデッド化しちゃったんかだからな」
リサ「そうだよねぇ……」
愛原「オマエは平気だろうが、そんな所、気持ち悪くて嫌だっていう生徒もいるだろう」
リサ「う、うん。まあ、確かにわたしは平気だ」
リサもまたウィルスを撒き散らす側だからだろう。
愛原「かといって、あくまでも事件の舞台は体育館だけであって、校舎とか他の建物は無事なわけだから、授業ができないわけじゃない」
リサ「まあ、確かに……」
[同日15時14分 天候:曇 同地区 都営地下鉄岩本町駅→都営新宿線1488K電車・最後尾車内]
すっかり話し込んでしまい、岩本町駅に入る頃には15時を回っていた。
愛原「すっかり遅くなってしまった!高橋には、俺からLINE送って謝っておく!」
リサ「先生のせいじゃないよ」
階段やエスカレーターを下りて、地下深い乗り場に向かう。
地下深いホームに辿り着くと、愛原はスマホを取り出して、高橋にLINEを送った。
愛原「これでいい」
リサ「わたしも怒られるかなぁ……」
愛原「なぁに。高橋には、俺から言っておくさ」
〔まもなく、4番線に、各駅停車、本八幡行きが、10両編成で、到着します。ドアから離れて、お待ちください〕
トンネルの向こうから強い風が吹いて来たと思うと、ホームに接近放送が鳴り響く。
おかっぱ頭のリサの髪も、強い風に吹かれて揺れている。
そして、電車が轟音を立てて入線してきた。
京王電車であった。
〔4番線の、電車は、各駅停車、本八幡行きです。いわもとちょう、岩本町。秋葉原〕
都営の車両とは違い、ローズピンクのシートが目につく。
優先席は青色だが、リサ達はローズピンクの方に腰かけた。
急行電車の待避や、折り返しの設備もある駅だが、すぐに発車メロディが鳴る。
〔4番線、ドアが閉まります〕
ピンポンピンポンとドアチャイムが2回鳴ってドアが閉まる。
都営地下鉄の車両とは種類が違うが、閉まり切ったら車掌が発車合図のブザーを鳴らすのは変わりない。
走り出しても都営地下鉄の車掌は、出発監視が終わるまで、乗務員室のドアを開けたままである。
ホームの途中まで来ると閉めて、あとは窓から顔を出しているのだが。
〔次は馬喰横山、馬喰横山。都営浅草線、JR総武快速線はお乗り換えです。お出口は、左側です〕
愛原「おっ、高橋から返信来た」
リサ「何て?」
愛原「『了解です。帰ってきてからでも間に合うんで、気をつけて帰ってきてください』だって」
リサ「お兄ちゃん、怒ってない?」
愛原「まあ、俺からLINEしたというのもあるだろうがな。それに、岩本町から菊川は近いから、電車に乗ったらすぐというのもある」
リサ「それもそうか」
愛原「それに、あいつらにも土産の酒を買っておいたから」
リサ「なるほど」
リサは大きく頷いた。
リサ「あー、美味しかった!ごちそーさま!」
愛原「オマエ、凄いな……」
リサは大盛のラーメンを平らげた。
それだけじゃない。
そこに辛子などをドバドバ入れて、辛味の強いものにしたのだ。
いくらBOWのリサでも、これには体中を真っ赤にして汗をかいている。
リサ「エヘヘ……。服……特にブラウスが、汗を吸って臭いそうだねぇ……?」
愛原「そ、そうか。じゃあ、そうなる前に急いで帰らないとな」
リサ「そうだねぇ!」
愛原「じゃ、どうもごちそう様」
店員「ありがとござっしたー!!」
家系ラーメンの店舗は、基本的に食券制。
この店舗とて例外ではない。
その為、食べ終わったら速やかに退店すること。
愛原「アキバにいることだし、このまま岩本町駅から地下鉄に乗って帰るか」
リサ「そうだね……」
愛原「帰ったら宿題やらないとな?」
リサ「宿題ならもう片付けたよ?」
愛原「早っ!……いや、学校のじゃなくて、高橋からの宿題だよ。ほら、夕飯にカレーを作るってヤツ」
リサ「ああ!あったね!」
愛原「カレーを手作りしようとすれば、煮込むのに時間が掛かるんだ。早めに帰った方がいいぞ」
リサ「そんなこともないよ」
愛原「えっ?」
リサ「去年、調理実習でカレーを作ったけど、案外そこまで長時間煮込むことはなかったよ?」
愛原「そうなの?」
リサ「家庭科の先生も、『家庭用なら、そこまで長時間煮込む必要は無い』って言ってた」
愛原「そうなのか」
帰る途中で……。
リサ「それにしても、辛いラーメンだった」
愛原「いや、オマエが辛子ドバドバ入れるからだろ」
リサ「先生に料理作る時は、甘口にしないとね」
愛原「いや、中辛でいいよ」
リサ「いや、カレーの話じゃなくて」
愛原「ん?」
リサ「料理全般のこと」
愛原「オマエ、料理全部辛く作る気かw」
リサ「喉が渇いた。どっか飲んで帰ろうよ」
愛原「しょうがないな。確か、岩本町駅の近くにドトールがあったな。そこでいいか?」
リサ「やった!」
ドトールコーヒーに立ち寄り、愛原も愛原で食後のコーヒーが飲みたかったらしく、ブレンドコーヒーを注文していた。
リサ「デザートはいいの?」
愛原「いや、いいよ。リサはあれだろ?『辛い物食べたら、甘い物食べたくなる』とか言うんだろ?」
リサ「さすがは先生!」
愛原「何がいいんだ?」
リサ「ミルクレープ」
愛原「あいよ」
あとは席に座って食べる。
リサ「それで、明日は学校あるの?」
愛原「まだ分からん。学校からは、まだ何の連絡も無い」
リサ「困ったね。早くしてほしいね」
愛原「BSAAの除染作業は終わったらしいんだが、警察の実況見分が長引いているらしくてな。何しろ、最初の事件の実況見分をしていた警察官が2名ともモールデッド化しちゃったんかだからな」
リサ「そうだよねぇ……」
愛原「オマエは平気だろうが、そんな所、気持ち悪くて嫌だっていう生徒もいるだろう」
リサ「う、うん。まあ、確かにわたしは平気だ」
リサもまたウィルスを撒き散らす側だからだろう。
愛原「かといって、あくまでも事件の舞台は体育館だけであって、校舎とか他の建物は無事なわけだから、授業ができないわけじゃない」
リサ「まあ、確かに……」
[同日15時14分 天候:曇 同地区 都営地下鉄岩本町駅→都営新宿線1488K電車・最後尾車内]
すっかり話し込んでしまい、岩本町駅に入る頃には15時を回っていた。
愛原「すっかり遅くなってしまった!高橋には、俺からLINE送って謝っておく!」
リサ「先生のせいじゃないよ」
階段やエスカレーターを下りて、地下深い乗り場に向かう。
地下深いホームに辿り着くと、愛原はスマホを取り出して、高橋にLINEを送った。
愛原「これでいい」
リサ「わたしも怒られるかなぁ……」
愛原「なぁに。高橋には、俺から言っておくさ」
〔まもなく、4番線に、各駅停車、本八幡行きが、10両編成で、到着します。ドアから離れて、お待ちください〕
トンネルの向こうから強い風が吹いて来たと思うと、ホームに接近放送が鳴り響く。
おかっぱ頭のリサの髪も、強い風に吹かれて揺れている。
そして、電車が轟音を立てて入線してきた。
京王電車であった。
〔4番線の、電車は、各駅停車、本八幡行きです。いわもとちょう、岩本町。秋葉原〕
都営の車両とは違い、ローズピンクのシートが目につく。
優先席は青色だが、リサ達はローズピンクの方に腰かけた。
急行電車の待避や、折り返しの設備もある駅だが、すぐに発車メロディが鳴る。
〔4番線、ドアが閉まります〕
ピンポンピンポンとドアチャイムが2回鳴ってドアが閉まる。
都営地下鉄の車両とは種類が違うが、閉まり切ったら車掌が発車合図のブザーを鳴らすのは変わりない。
走り出しても都営地下鉄の車掌は、出発監視が終わるまで、乗務員室のドアを開けたままである。
ホームの途中まで来ると閉めて、あとは窓から顔を出しているのだが。
〔次は馬喰横山、馬喰横山。都営浅草線、JR総武快速線はお乗り換えです。お出口は、左側です〕
愛原「おっ、高橋から返信来た」
リサ「何て?」
愛原「『了解です。帰ってきてからでも間に合うんで、気をつけて帰ってきてください』だって」
リサ「お兄ちゃん、怒ってない?」
愛原「まあ、俺からLINEしたというのもあるだろうがな。それに、岩本町から菊川は近いから、電車に乗ったらすぐというのもある」
リサ「それもそうか」
愛原「それに、あいつらにも土産の酒を買っておいたから」
リサ「なるほど」
リサは大きく頷いた。
大聖人様を交差点呼ばわりする邪宗日蓮宗の寺院前。