[4月16日17時00分 天候:雨 東京都墨田区菊川2丁目 愛原家3階ダイニング]
リサ「先生!やっとエレンから画像来たー!」
愛原「包丁ごと持って来るなーっ!」
リサのスマホに映っていたのは……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/57/c243c27d2862892434b1f8fb3d599410.jpg)
(“しんた”様より画像拝借。https://x.com/777_shinta)
愛原「これが斉藤早苗?かわいいねー」
リサ「ム!
」
バチッ!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaminari.gif)
愛原「あぅちっ!」
リサから強い静電気を食らってしまった。
そのショックでスマホを床に落としてしまう。
リサ「ちょっとォ、わたしのスマホ壊さないでねぇ?」
愛原「いや、お、お前なぁ……」
リサは私の足元に落ちたスマホを拾った。
体の線が浮き出やすい半袖の体操服を着ているせいか(しかもその上にエプロンを着けている)、リサの胸の形が見えた。
ロリ体型かと思っていたが、案外成長しているんだな……。
リサ「なに?」
愛原「い、いや……。こ、この画像、俺のスマホに転送してくれないか?」
リサ「いいけど、『おかず』にしちゃダメだよ?」
愛原「しないから!」
リサ「するなら、わたしでね」
愛原「ええっ?」
リサはそう言うと、ダイニングに戻って行った。
愛原「このコ……」
確かに髪型はリサと似ている。
ボブヘアーだが、髪質はややウェーブしている。
顔は似ていない、リサよりも少し大人びているか。
だが、雰囲気は似ている。
意外なのは、眼鏡を掛けていること。
これは本当に度入りなのだろうか?
それとも……。
[同日18時00分 天候:雨 愛原家3階ダイニング]
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/ff/3c0481771af2eb0526f06951f64dfb7a.jpg)
リサ「いただきまーす!」
夕食は宣言通り、すき焼きだった。
日曜日の夕食は鍋であることが多い。
高橋「先生、ビールです」
愛原「ありがとう」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/6b/8f47e5974c4e64236c8285340b4be7fd.jpg)
リサはあまり焼けていない生煮えの肉を、普通に頬張った。
人間なら食あたりするかどうかの瀬戸際だが、リサは全く平気。
取り皿に溶き卵を入れ、そこに肉などを入れる。
愛原「野菜も食えよ」
リサ「分かってるよ」
愛原「ところで斉藤早苗の画像なんだが……」
リサ「なに?あれじゃダメなの?」
愛原「いや、全然いいと思う。1つ気になったのは、彼女は眼鏡を掛けているのかということだ」
リサ「どういうこと?」
愛原「ほら、この前送ってくれた体操服の画像だと眼鏡が無かっただろ?」
リサ「普段は眼鏡を掛けていても、体育の時は外すって場合もよくあるからね」
愛原「でも、あれだと白い仮面着けられないだろ?」
リサ「そっかぁ……」
愛原「“トイレの花子さん”は、リサにだけ素顔を見せてくれたそうじゃないか」
リサ「眼鏡を外せば、そっくりだと思うよ」
愛原「つまり、白い仮面を外した時、“花子さん”は眼鏡を掛けてなかったと?」
リサ「うん、まあ……」
愛原「それも含めて、善場係長にメールしておこう」
リサ「先生は仕事熱心だねぇ……」
愛原「当たり前だ。デイライトさんからの仕事のおかげで、俺達は生活できてるんだからな」
ちょこちょこと小口の依頼もあるが、それだけだと赤字だ。
本当は斉藤元社長からの仕事もプラスされ、2本柱でこの事務所を成り立たせていた。
それが今や、デイライト1本だけに……。
事故物件の調査や、行方不明人捜索依頼の仕事なども引き受けなくてはならない。
愛原「リサもデイライトに協力すれば、係長に褒められるぞ」
リサ「そーかなー……」
[同日19時30分 天候:雨 愛原家4階・愛原の部屋]
夕食の後、私は自分の部屋に行き、自分のノートPCから善場係長にメールを送った。
もちろん、あの私服姿の斉藤早苗の画像を添付するのを忘れない。
本文には、『この眼鏡が普段から掛けているものなのか、或いは変装用に掛けているのかは不明です』というのも付け加えておいた。
これを送信しておけば明日、善場係長が出勤されてメールをチェックした時に呼んでもらえるだろう。
あとは、両親のグループLINEにも送っておいた。
もしもこういうコを沖縄旅行中に見つけたら教えて欲しいと。
だが……。
父親「かわいいコだが、どこにでもいそうなコだぞ。ちょっと似ているだけなら、何人か那覇市内にいたぞ」
と、父親からの返信。
母親「何となくリサちゃんに似てなくもないわねぇ……」
と、母親からも安定の反応が返って来た。
これで実は眼鏡は変装用でしたとなったら、更にややこしい。
一応正直に、もしかしたら眼鏡を外している可能性もあると送信しておいた。
父親「まあ、それらしいコを見つけたら教えてやるよ」
とのこと。
母親「高校生くらいでしょ?修学旅行生を何人も見かけたから、その中にいるかもしれないわねぇ……」
というので、私は、就学旅行生の中にはいないと返信しておいた。
沖縄中央学園の生徒として潜り込んでいるわけだから、他校生のフリはできないだろう。
ただ、私服の学校もあるだろうから、そういう所に紛れられたら、ちょっと困ることになりそうだ。
リサ「私が会えば、すぐに分かるのに……」
愛原「やっぱ沖縄に行くしかないか。……って、いつの間に!?」
いつの間にかリサが私の部屋の中に入ってきていた。
確かに、鍵は掛けてなかったが……。
愛原「な、何の用だよ?」
リサ「食後のコーヒーだよ」
愛原「わざわざ持って来てくれたのか」
リサ「仕事忙しいと思って」
愛原「もうすぐ終わるところだったんだがな」
リサ「あ、そうそう。エレンがね、沖縄中央学園の廃止前のブルマを手に入れたから、それを着てみた画像送ってくれるって。見る?」
愛原「あ、ああ……。ちょっとだけな」
リサ「分かった。後で送ってもらうね」
愛原「まさかとは思うが、お前も着るんじゃないだろうな?」
リサ「フム……。確かに青ブルマはまだ持ってないからね、それはいい機会かもしれない」
愛原「廃止されてから何十年も経つだろうに、よくあったな?」
リサ「制服とか体操服とかを扱っている服屋さん、在庫持ってたみたいだよ。『魔王軍沖縄支部』が復活させたということもあって、様子を見に来たんだって」
そしたら、東京中央学園の緑ブルマが穿かれていたので、沖縄中央学園のかつての青ブルマを納入してきたというわけか。
リサ「先生!やっとエレンから画像来たー!」
愛原「包丁ごと持って来るなーっ!」
リサのスマホに映っていたのは……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/57/c243c27d2862892434b1f8fb3d599410.jpg)
(“しんた”様より画像拝借。https://x.com/777_shinta)
愛原「これが斉藤早苗?かわいいねー」
リサ「ム!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0152.gif)
バチッ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaminari.gif)
愛原「あぅちっ!」
リサから強い静電気を食らってしまった。
そのショックでスマホを床に落としてしまう。
リサ「ちょっとォ、わたしのスマホ壊さないでねぇ?」
愛原「いや、お、お前なぁ……」
リサは私の足元に落ちたスマホを拾った。
体の線が浮き出やすい半袖の体操服を着ているせいか(しかもその上にエプロンを着けている)、リサの胸の形が見えた。
ロリ体型かと思っていたが、案外成長しているんだな……。
リサ「なに?」
愛原「い、いや……。こ、この画像、俺のスマホに転送してくれないか?」
リサ「いいけど、『おかず』にしちゃダメだよ?」
愛原「しないから!」
リサ「するなら、わたしでね」
愛原「ええっ?」
リサはそう言うと、ダイニングに戻って行った。
愛原「このコ……」
確かに髪型はリサと似ている。
ボブヘアーだが、髪質はややウェーブしている。
顔は似ていない、リサよりも少し大人びているか。
だが、雰囲気は似ている。
意外なのは、眼鏡を掛けていること。
これは本当に度入りなのだろうか?
それとも……。
[同日18時00分 天候:雨 愛原家3階ダイニング]
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/ff/3c0481771af2eb0526f06951f64dfb7a.jpg)
リサ「いただきまーす!」
夕食は宣言通り、すき焼きだった。
日曜日の夕食は鍋であることが多い。
高橋「先生、ビールです」
愛原「ありがとう」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/6b/8f47e5974c4e64236c8285340b4be7fd.jpg)
リサはあまり焼けていない生煮えの肉を、普通に頬張った。
人間なら食あたりするかどうかの瀬戸際だが、リサは全く平気。
取り皿に溶き卵を入れ、そこに肉などを入れる。
愛原「野菜も食えよ」
リサ「分かってるよ」
愛原「ところで斉藤早苗の画像なんだが……」
リサ「なに?あれじゃダメなの?」
愛原「いや、全然いいと思う。1つ気になったのは、彼女は眼鏡を掛けているのかということだ」
リサ「どういうこと?」
愛原「ほら、この前送ってくれた体操服の画像だと眼鏡が無かっただろ?」
リサ「普段は眼鏡を掛けていても、体育の時は外すって場合もよくあるからね」
愛原「でも、あれだと白い仮面着けられないだろ?」
リサ「そっかぁ……」
愛原「“トイレの花子さん”は、リサにだけ素顔を見せてくれたそうじゃないか」
リサ「眼鏡を外せば、そっくりだと思うよ」
愛原「つまり、白い仮面を外した時、“花子さん”は眼鏡を掛けてなかったと?」
リサ「うん、まあ……」
愛原「それも含めて、善場係長にメールしておこう」
リサ「先生は仕事熱心だねぇ……」
愛原「当たり前だ。デイライトさんからの仕事のおかげで、俺達は生活できてるんだからな」
ちょこちょこと小口の依頼もあるが、それだけだと赤字だ。
本当は斉藤元社長からの仕事もプラスされ、2本柱でこの事務所を成り立たせていた。
それが今や、デイライト1本だけに……。
事故物件の調査や、行方不明人捜索依頼の仕事なども引き受けなくてはならない。
愛原「リサもデイライトに協力すれば、係長に褒められるぞ」
リサ「そーかなー……」
[同日19時30分 天候:雨 愛原家4階・愛原の部屋]
夕食の後、私は自分の部屋に行き、自分のノートPCから善場係長にメールを送った。
もちろん、あの私服姿の斉藤早苗の画像を添付するのを忘れない。
本文には、『この眼鏡が普段から掛けているものなのか、或いは変装用に掛けているのかは不明です』というのも付け加えておいた。
これを送信しておけば明日、善場係長が出勤されてメールをチェックした時に呼んでもらえるだろう。
あとは、両親のグループLINEにも送っておいた。
もしもこういうコを沖縄旅行中に見つけたら教えて欲しいと。
だが……。
父親「かわいいコだが、どこにでもいそうなコだぞ。ちょっと似ているだけなら、何人か那覇市内にいたぞ」
と、父親からの返信。
母親「何となくリサちゃんに似てなくもないわねぇ……」
と、母親からも安定の反応が返って来た。
これで実は眼鏡は変装用でしたとなったら、更にややこしい。
一応正直に、もしかしたら眼鏡を外している可能性もあると送信しておいた。
父親「まあ、それらしいコを見つけたら教えてやるよ」
とのこと。
母親「高校生くらいでしょ?修学旅行生を何人も見かけたから、その中にいるかもしれないわねぇ……」
というので、私は、就学旅行生の中にはいないと返信しておいた。
沖縄中央学園の生徒として潜り込んでいるわけだから、他校生のフリはできないだろう。
ただ、私服の学校もあるだろうから、そういう所に紛れられたら、ちょっと困ることになりそうだ。
リサ「私が会えば、すぐに分かるのに……」
愛原「やっぱ沖縄に行くしかないか。……って、いつの間に!?」
いつの間にかリサが私の部屋の中に入ってきていた。
確かに、鍵は掛けてなかったが……。
愛原「な、何の用だよ?」
リサ「食後のコーヒーだよ」
愛原「わざわざ持って来てくれたのか」
リサ「仕事忙しいと思って」
愛原「もうすぐ終わるところだったんだがな」
リサ「あ、そうそう。エレンがね、沖縄中央学園の廃止前のブルマを手に入れたから、それを着てみた画像送ってくれるって。見る?」
愛原「あ、ああ……。ちょっとだけな」
リサ「分かった。後で送ってもらうね」
愛原「まさかとは思うが、お前も着るんじゃないだろうな?」
リサ「フム……。確かに青ブルマはまだ持ってないからね、それはいい機会かもしれない」
愛原「廃止されてから何十年も経つだろうに、よくあったな?」
リサ「制服とか体操服とかを扱っている服屋さん、在庫持ってたみたいだよ。『魔王軍沖縄支部』が復活させたということもあって、様子を見に来たんだって」
そしたら、東京中央学園の緑ブルマが穿かれていたので、沖縄中央学園のかつての青ブルマを納入してきたというわけか。