[4月22日07時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原家4階・リサの部屋]
リサの枕元に置いたスマホがアラームを鳴らす。
リサは手を伸ばして、その後を止めた。
リサ「ううーん……」
そして、大きく伸びをしてベッドから這い出る。
ベッドから出た時に、ブルマがずり上がったので、指を入れて食い込みを直した。
それから部屋を出て、4階の水回りへ向かう。
まだ愛原は起きておらず、先に洗面所で顔を洗う。
歯を磨いてから3階に下りると、高橋が朝食を作っていた。
リサ「おはよう……」
高橋「おう、やっと起きたか」
リサ「迎えの車は9時に来るんじゃ?」
高橋「先生がまだ起きて来られてねぇ」
リサ「えっ、そうなの?」
高橋「オメー、ちょっと起こしに行けや」
リサ「分かったよ」
リサは再び4階に上がった。
リサ「きっと夜遅くまで仕事してたから、疲れたんだね」
リサは合鍵を持って、愛原の部屋に向かった。
だが……。
リサ「鍵が開いてる……!?『BOW侵入防止の為、施錠は絶対』って言ってたのに……」
暗にリサの事を指しているのだが。
リサ「よっぽど疲れてたんだね」
愛原の部屋に入ると、愛原の部屋の匂いが鼻を突いた。
『オヤジ臭い』のだろうが、リサにとっては良い匂いだった。
互いの体臭が良い匂いだと、体の相性が良いという。
リサは横向きに寝ている愛原の耳元で……。
リサ「先生ぇ……」
愛原「へへ……」
リサ「早く起きるっちゃーっ!!」
愛原「わぁーっ!!」
[同日08時00分 天候:晴 愛原家3階ダイニング]
今朝の朝食はハムエッグ。
愛原「洋館を探索していたら、リサ・トレヴァーに襲われる夢見たよ」
リサ「オリジナル大先輩に?」
愛原「マスク取ったら、リサがいたんだもの」
高橋「先生を襲うとはいい度胸だな!?」
リサ「おおかた、洋館の中で浮気したんでしょう?」
愛原「ち、違う!ドミトレスク夫人が迫って来たんだ!」
パール「もうメチャクチャですね」
愛原「そうなんだよ。年上には興味無いって言ってるのにさぁ……」
2021年、ルーマニアの山奥の村で起きたバイオハザード。
その村を支配する複数の有力者、『四貴族』。
そのうちの1人、オルチーナ・ドミトレスク夫人。
人間を辞めた時、44歳であった。
愛原「むしろ、『あんたの娘達(推定年齢20歳前後)を寄こせ』と言ったら、逆ギレしやがってさぁ……」
リサ「うん、そりゃキレるね。わたしもキレるし」
リサは牙を剥き出して笑いながら、パチンパチンと静電気の火花を飛ばした。
愛原「夢の中の話だから!」
パール「ヘタするとその夢の中に閉じ込められそうなお話ですのに、脱出できたわけですね」
愛原「そこはリサのおかげだよ。ほら、リサ・トレヴァーの正体が、オマエだって」
リサ「オリジナル大先輩のGウィルスを受け継いでいるからね。ま、最後にわたしを出してくれたのなら許す」
リサは放電を止めた。
愛原「学校に行く時、ちゃんと制服に着替えろよ?もう1着あっただろ?」
リサ「分かったよ。こういう時、予備があるといいね」
愛原「着れなくなったもう1着は、デイライトの方で用意してくれるから」
リサ「分かった」
[同日09時00分 天候:晴 愛原家1階ガレージ→デイライト車・車内]
時刻通りにデイライトの送迎車がやってきた。
愛原がシャッターを開けておいたので、そこに入庫してくる。
それを確認した愛原は……。
愛原「リサ、善場係長がお見えだぞ。早く行くぞ」
リサ「分かった」
高橋「それじゃお気をつけて。リサは先生に迷惑掛けんなよ?」
リサ「分かってるよ」
3人でエレベーターに乗り込み、1階に下りる。
善場「おはようございます、愛原所長」
愛原「おはようございます、善場係長」
善場「準備は宜しいでしょうか?」
愛原「はい、大丈夫です」
リサと愛原は、リアシートに乗り込んだ。
車は昨日乗ったのと同じ車である。
愛原「それじゃ留守番頼むな?」
高橋「了解しました!」
善場の部下がスライドドアを閉める。
善場「まずは東京中央学園上野高校まで」
部下「はっ」
車がガレージから出る。
愛原「あれから、何か動きはありませんでしたか?」
善場「大ありです」
愛原「えっ?」
善場「今朝のニュースは御覧になりましたか?」
愛原「あー……えっと……」
リサ「土曜日の朝じゃ、あんまりやってないよね」
善場「……まあ、確かに。結論から言いますと、リサを刺した男子生徒が脱走しました」
リサ「ファッ!?」
愛原「はい!?警察の留置場からどうやって!?」
善場「壁と鉄格子を破壊して、でしょうか」
愛原「どこかのテロ組織と繫がりあったんですか!?」
善場「今のところ、そのような繫がりは確認されておりません。ただ……警察署の監視カメラには、外から侵入した斉藤早苗と思しき人物が、男子生徒をBOW化させて脱走するところが映し出されていました」
愛原「そ、それで、今、三ツ目通りに出ましたが、随分とパトカーが多いんですね?」
善場「そういうことです」
愛原「斉藤早苗が侵入したって、どうやって?」
善場「外から鉄格子をグニャリと曲げて侵入したようですね」
愛原「そんな、リサじゃあるまいし!」
善場「そのリサを造り出した白井伝三郎が中に入っていますからね」
愛原「警察官は止められたなかったのでしょうか?」
善場「まずは監視役の警察官の意識を無くさせて、それからといった感じです。恐らくは、栗原蓮華のような状態にさせられたのかと」
愛原「常盤台の事件のようなパターンも考えられますね」
善場「十分あり得ます」
愛原「やはり、斉藤早苗は東京にいたのですね」
善場「かなり手ごわいですね。どうも、姿を変えられる力まで持っているようで……」
愛原「ええーっ!?」
善場「2021年のルーマニアが舞台のバイオハザード。その黒幕たるマザー・ミランダも似たような力を使っていました。斉藤早苗こと、白井伝三郎もその力を手にしているのかもしれませんね」
愛原「イーサン・ウィンターズ氏しか、太刀打ちできないのでは?」
善場「その役を愛原所長に依頼させて頂いたら、引き受けて頂けますか?」
愛原「ま、前向きに検討させて頂きます」
資料映像はリサも見たが、あれは壮絶な戦いだったと思う。
リサの枕元に置いたスマホがアラームを鳴らす。
リサは手を伸ばして、その後を止めた。
リサ「ううーん……」
そして、大きく伸びをしてベッドから這い出る。
ベッドから出た時に、ブルマがずり上がったので、指を入れて食い込みを直した。
それから部屋を出て、4階の水回りへ向かう。
まだ愛原は起きておらず、先に洗面所で顔を洗う。
歯を磨いてから3階に下りると、高橋が朝食を作っていた。
リサ「おはよう……」
高橋「おう、やっと起きたか」
リサ「迎えの車は9時に来るんじゃ?」
高橋「先生がまだ起きて来られてねぇ」
リサ「えっ、そうなの?」
高橋「オメー、ちょっと起こしに行けや」
リサ「分かったよ」
リサは再び4階に上がった。
リサ「きっと夜遅くまで仕事してたから、疲れたんだね」
リサは合鍵を持って、愛原の部屋に向かった。
だが……。
リサ「鍵が開いてる……!?『BOW侵入防止の為、施錠は絶対』って言ってたのに……」
暗にリサの事を指しているのだが。
リサ「よっぽど疲れてたんだね」
愛原の部屋に入ると、愛原の部屋の匂いが鼻を突いた。
『オヤジ臭い』のだろうが、リサにとっては良い匂いだった。
互いの体臭が良い匂いだと、体の相性が良いという。
リサは横向きに寝ている愛原の耳元で……。
リサ「先生ぇ……」
愛原「へへ……」
リサ「早く起きるっちゃーっ!!」
愛原「わぁーっ!!」
[同日08時00分 天候:晴 愛原家3階ダイニング]
今朝の朝食はハムエッグ。
愛原「洋館を探索していたら、リサ・トレヴァーに襲われる夢見たよ」
リサ「オリジナル大先輩に?」
愛原「マスク取ったら、リサがいたんだもの」
高橋「先生を襲うとはいい度胸だな!?」
リサ「おおかた、洋館の中で浮気したんでしょう?」
愛原「ち、違う!ドミトレスク夫人が迫って来たんだ!」
パール「もうメチャクチャですね」
愛原「そうなんだよ。年上には興味無いって言ってるのにさぁ……」
2021年、ルーマニアの山奥の村で起きたバイオハザード。
その村を支配する複数の有力者、『四貴族』。
そのうちの1人、オルチーナ・ドミトレスク夫人。
人間を辞めた時、44歳であった。
愛原「むしろ、『あんたの娘達(推定年齢20歳前後)を寄こせ』と言ったら、逆ギレしやがってさぁ……」
リサ「うん、そりゃキレるね。わたしもキレるし」
リサは牙を剥き出して笑いながら、パチンパチンと静電気の火花を飛ばした。
愛原「夢の中の話だから!」
パール「ヘタするとその夢の中に閉じ込められそうなお話ですのに、脱出できたわけですね」
愛原「そこはリサのおかげだよ。ほら、リサ・トレヴァーの正体が、オマエだって」
リサ「オリジナル大先輩のGウィルスを受け継いでいるからね。ま、最後にわたしを出してくれたのなら許す」
リサは放電を止めた。
愛原「学校に行く時、ちゃんと制服に着替えろよ?もう1着あっただろ?」
リサ「分かったよ。こういう時、予備があるといいね」
愛原「着れなくなったもう1着は、デイライトの方で用意してくれるから」
リサ「分かった」
[同日09時00分 天候:晴 愛原家1階ガレージ→デイライト車・車内]
時刻通りにデイライトの送迎車がやってきた。
愛原がシャッターを開けておいたので、そこに入庫してくる。
それを確認した愛原は……。
愛原「リサ、善場係長がお見えだぞ。早く行くぞ」
リサ「分かった」
高橋「それじゃお気をつけて。リサは先生に迷惑掛けんなよ?」
リサ「分かってるよ」
3人でエレベーターに乗り込み、1階に下りる。
善場「おはようございます、愛原所長」
愛原「おはようございます、善場係長」
善場「準備は宜しいでしょうか?」
愛原「はい、大丈夫です」
リサと愛原は、リアシートに乗り込んだ。
車は昨日乗ったのと同じ車である。
愛原「それじゃ留守番頼むな?」
高橋「了解しました!」
善場の部下がスライドドアを閉める。
善場「まずは東京中央学園上野高校まで」
部下「はっ」
車がガレージから出る。
愛原「あれから、何か動きはありませんでしたか?」
善場「大ありです」
愛原「えっ?」
善場「今朝のニュースは御覧になりましたか?」
愛原「あー……えっと……」
リサ「土曜日の朝じゃ、あんまりやってないよね」
善場「……まあ、確かに。結論から言いますと、リサを刺した男子生徒が脱走しました」
リサ「ファッ!?」
愛原「はい!?警察の留置場からどうやって!?」
善場「壁と鉄格子を破壊して、でしょうか」
愛原「どこかのテロ組織と繫がりあったんですか!?」
善場「今のところ、そのような繫がりは確認されておりません。ただ……警察署の監視カメラには、外から侵入した斉藤早苗と思しき人物が、男子生徒をBOW化させて脱走するところが映し出されていました」
愛原「そ、それで、今、三ツ目通りに出ましたが、随分とパトカーが多いんですね?」
善場「そういうことです」
愛原「斉藤早苗が侵入したって、どうやって?」
善場「外から鉄格子をグニャリと曲げて侵入したようですね」
愛原「そんな、リサじゃあるまいし!」
善場「そのリサを造り出した白井伝三郎が中に入っていますからね」
愛原「警察官は止められたなかったのでしょうか?」
善場「まずは監視役の警察官の意識を無くさせて、それからといった感じです。恐らくは、栗原蓮華のような状態にさせられたのかと」
愛原「常盤台の事件のようなパターンも考えられますね」
善場「十分あり得ます」
愛原「やはり、斉藤早苗は東京にいたのですね」
善場「かなり手ごわいですね。どうも、姿を変えられる力まで持っているようで……」
愛原「ええーっ!?」
善場「2021年のルーマニアが舞台のバイオハザード。その黒幕たるマザー・ミランダも似たような力を使っていました。斉藤早苗こと、白井伝三郎もその力を手にしているのかもしれませんね」
愛原「イーサン・ウィンターズ氏しか、太刀打ちできないのでは?」
善場「その役を愛原所長に依頼させて頂いたら、引き受けて頂けますか?」
愛原「ま、前向きに検討させて頂きます」
資料映像はリサも見たが、あれは壮絶な戦いだったと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます