報恩坊の怪しい偽作家!

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“愛原リサの日常” 「レベルアップ!ときめいて」

2024-07-26 20:34:39 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[4月23日11時11分 天候:曇 東京都千代田区外神田 JR秋葉原駅→ドン・キホーテ秋葉原店]

〔あきはばら~、秋葉原~。ご乗車、ありがとうございます。次は、御徒町に、停車します〕

 

 リサ達を乗せた電車は、秋葉原駅に到着した。
 日曜日の秋葉原駅は賑わっている。

 リサ「電車の窓から『すけべぇ』なお店の看板が見えたよ?」
 愛原「行きません!」
 リサ「でも先生、好きでしょ?」
 愛原「リサは18歳未満だからダメ!」

 果たして、リサは何の事を言っているのだろう?

 愛原「俺達が行くのはドンキだろう!」
 リサ「そうでした」

 電車を降りて、電気街口から駅を出る。

 愛原「日曜日だから人が多いな。リサ、はぐれるなよ?」
 リサ「離れないで♪出しかけた手を♪ポケットに入れて~♪握りしめていた~♪」
 愛原「じゃあ、手ェ繋がなくていいってことだな。バイバイ」
 リサ「ノー!ノー!ノー!」

 リサは慌てて愛原の手を掴んだ。

 愛原「懐かしい歌、よく知ってるな?」
 リサ「先生のお父さんが、『昔、パチンコで打ったことがある』って言ってた」
 愛原「そ、そういや、俺が子供の頃、うちの父親、よくパチンコ行ってたっけな……」
 リサ「先生のパチンコ好きはそこから?」
 愛原「……かもしれない」

 それから中央通りを進む。

 愛原「ここだな」
 リサ「ここなんだぁ……」
 愛原「そうだよ」

 深夜営業で有名なドンキだが、秋葉原店は24時間営業である。

 リサ「地下にパチンコ屋がある」
 愛原「だから行かないってw それより、早いとこ買い物するんだろ?行くぞ」
 リサ「ヘイヘイ♪」

 店内に入ると、エスカレーターで上階に向かう。
 そこでリサが向かったのは……。

 リサ「最近、胸が大きくなってきてねぇ……」
 愛原「新しい下着か」

 元々、平均よりサイズが小さかったリサのこと、大きくなったと言っても、所詮それは日本人の高校3年生女子の平均に近づいたという意味であり……。

 リサ「だしゃあっ!」

 雲羽「けして巨乳になったというわけでは……ぎゃあああああ!!」

 バリバリバリバリバリバリ

 多摩「わーっ!大丈夫かーっ!?雲羽ーっ!カット!カット!何してるの!?」
 リサ「貧乳って言った!このクソ監督!」
 多摩「貧乳とは言ってないだろ!どうすんだよ!?ナレーターの雲羽に電撃食らわして!?」
 雲羽「お、俺は負けん……!」
 多摩「おおっ!さすがは作者兼監督!」
 雲羽「と、撮り直しだ……!行くぞ……!」
 AD「テイク2いきまーす!5……4……3……2……!」

 カチン🎬

 リサ「最近、胸が大きくなってきてねぇ……」
 愛原「新しい下着か」

 (放送事故防止の為、この部分のナレーションはカット)

 リサ「えーと……」
 愛原「スポプラじゃん。……パンツも?」
 リサ「体育用に着るヤツと、あと、そろそろ暑くなるから、家用と……」
 愛原「暑いからって、家でも服は着ろよ?」
 リサ「スポーツ系なら、そこまで恥ずかしくなくない?」
 愛原「オマエはそれでいいんだろうが、その恰好のまま2階の事務所に下りて来られても困るからな?」
 リサ「分かってるよ。家では、体操服とブルマは着ておくよ」
 愛原「ああ……まあ、それなら……って、それでも事務所に下りてきちゃダメだ!」
 リサ「えー……メンド臭い」
 愛原「最低限、フツーの服は着用するように」
 リサ「しょうがない。じゃあ、そのフツーの服、買ってよ?ここで売ってるヤツでいいからさ」
 愛原「分かったよ。まあ、ドンキで売ってるだけあって、そんなに高くないからな」
 リサ「でしょ?でしょ?先生は何か買わないの?」
 愛原「私服はユニクロで買っちゃうからなぁ……」

 そこで愛原が目を付けたのは……。

 愛原「酒かな?」
 リサ「ドンキでお酒売ってるんだねぇ……」
 愛原「売ってるよ。何なら、リサが買った服にもドンキブランドのヤツがあるのと同様、酒にもドンキブランドがある」
 リサ「ほおほお……。じゃあ、わたしも一杯」
 愛原「お前は“鬼ころし”で我慢しろ」
 リサ「えー……」

 買い物が終わると……。

 愛原「上にゲーセンがあるから、ちょっと行ってみるか?」
 リサ「行くー!」

[同日13時00分 天候:曇 同地区内 家系ラーメン武将家]

 愛原「ちょ、ちょっと荷物多くなったな……」
 リサ「まさか、先生がドンペンのぬいぐるみ取ってくれるなんて!」
 愛原「まさかの偶然だよ。ハハハ……」
 リサ「そろそろお昼にしよう!ラーメンでしょ!?」
 愛原「ああ。そこの家系にしよう」
 リサ「家系!お兄ちゃんが好きなヤツ!」
 愛原「あいつは、ラーメンなら何でも食うだろw」

 お昼のピークは過ぎているはずだが、まだ混雑していて並んでいる。

 愛原「リサはチャーシュー麺かな?」
 リサ「そう!」
 愛原「分かった」

 順番が回ってきて、カウンター席に並び、食券を店員に渡す。

 愛原「家系ラーメンは、ネギが入ってないことが多いんだ。その代わり、ほうれん草が入ってる」
 リサ「先生には食べやすいってこと?」
 愛原「ま、まあな」

 愛原はネギが苦手。
 注文したラーメンが運ばれてくるが、リサはそれをガバガバ食べた。

 愛原「人間の食べ物なのに、ガバガバ食うなぁ……」
 リサ「ここは大きな救いだよね。BOWは大体にして、もう人間の食べ物が受け付けなくなる」
 愛原「それもそうだな」

 逆を言えば、リサが人の血肉しか受け付けなくなったら、殺処分とまではいかなくても、捕獲の対象にはされる。
 その為、愛原がデイライトより毎日作成を義務付けられている報告書には、リサが朝食・昼食・夕食に何を食べたかを記載する欄がある。
 学食など、リサが1人で外食した場合には、リサからの報告を記載している。

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