Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

失敗に学ぶものづくり         畑村洋太郎編(講談社)

2007年04月03日 | 本と雑誌
Hitorigaten

 「失敗は、役人にとっては消し去りたい誤謬であるが、企業にとってそのファイルは貴重な財産であり宝の山である。」
 同じ過ちを繰り返す者にとっては、肝に銘ずべき格言と感じる次第

 

○起こしてしまった破壊事故によって、貴重な情報を得て、今後どのように対処すればいいのかを学ぶことができるのです
○複合原因:材料、設計、製作、使い方、検査方法、危険情報伝達の不足、流用設計の落とし穴→ 解析すること!
○一般に温度が10℃上がると、反応速度は倍になる:暗黙の知識(50℃で32倍)
○災害:自然の外力にこちらの設計・計画が対応しきれなくなったり、考えもしなかった自然の作用で災害が起きる
○事故:人間がものをつくっていく過程や、完成した後ヒューマンエラーで損害が起こること
○事故を防ぐには結局、いつも大事を取ってばかばかしいと思えることをきちんとやっていくことしかない
○マイナスを防止するところに人員や予算を割いておくと、効果があがればあがるほど無駄だとして、その機関に対する風当たりが強くなるのが常です
○警報を出すということは、それに基づいて何かアクションをとって欲しいということです
○責任は上にいくほど重くなりますが、失敗もまた多くの原因が上にいる者にある
○創造作業にタイムリミットを設けるのは絶対条件である
○ポジィティブな人は失敗を克服しながら自分自身を作り上げていく
○職人の世界には、努力をまわりがしっかり見ていてくれる良さもあります
○一流と二流の差:観察力、人から技術を盗む
○仮想演習:「致命的な失敗を起こさない」

 

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