Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

アメリカにあって日本にないもの ジョン・ヤンガー 尾崎哲夫(自由国民社)

2005年12月09日 | 本と雑誌
Hitorigaten

架空のアメリカ人ジョンと著者との対話集。
第二次大戦後、日本に導入された「民主主義」と、勝ち組アメリカが引き起こしている、破落戸国家との戦いにおける「正義」との「微妙な違い」の根本原因を探ってくれる。


○「私たちの誇りは教育です」:30年前の日本のビジネスマン
○「岩波・朝日・進歩主事」、「人権・憲法・平和主義」
○社会に出ても恥ずかしくないよう振る舞える「自由」とは何かを、自分の経験に基づき子どもに伝える
○目に見えない情報、形のないデザイン、無形だが高価値なもの:充分な敬意、お金、時間を
○「パイオニア精神」と小さな改良と細切れな努力の積み重ね →心の自己規制を解放する
○アメリカの交渉法:①結論から、②解決策を提案、③アグレッシブよりアサーバティブ(率直に)
○モーゼ「人生は十戒だ」、キリスト「人生は愛」、フロイト「人生はリビドーだ」、マルクス「人間社会の根本は経済だ」、アインシュタイン「人生は相対的だ」:みんなユダヤ人
○人間は三種類-家族・使用人・敵
○日本人の性格分析のキーワード:スネル、ヒガム、コダワル、スマナイ、アマエ
○黙って不満を募らせることから、どんどん議論して、その上で解決策を探ること!!
○イェーリング「権利のための闘争」:自分の権利を主張することは、回り回って他人の権利を守る
○「ホンネとタテマエ」:弱者に不利な形で様々な場面で様々な方法で利用される
○何もしないより絶対にベターなのだ。私たちはそのように信じ、その点で一致団結し行動する。


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