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リフトアップ石垣島 OpenPlace 2 

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粟石

2013年12月02日 | 何でも

沖縄に来ると石灰岩を積んで作った「石垣」は良く目にすると思いますが、もうチョッと近代的な「粟石」の塀って見た事ありますか? というか気付いてるかな? 星砂などの有孔虫の殻が殆どですが。細かく砕けたサンゴや貝殻などが長い年月の末、固まって出来た石灰質の砂岩です。 見た目が「粟おこし」に似てるので粟石となったそうですが、名前を付けた人は関西人だったのかな? そういえば、粟石の採掘現場から約1万8千年前の人骨も出て来た事があり、それがあの有名な「港川フィッシャー遺跡」の人骨です。


粟石塀は石垣と違ってわざわざ切り出してこないといけないので、この塀のある家はお金持ちだ(だった)と言います。 画像の塀はかなり補修がいい加減なので素人がやったんだと思うし、ちょっとこの粟石は良い物じゃないかも知れませんね。 右側の塀のは物が良さそうです(笑)。

粟石ではありませんが石垣島の海岸を歩いているとビーチロックを切り出した跡を時々見る事が出来ます。ノコギリを使って人力で切り出す事が出来るので、今のような発達した工具が無い時代から良く利用されていたって事です。ただ切り出した後、浜から運ぶのも大変ですよね。今ならユンボとかで持ち上げてトラックに積めば直ぐですが。上の画像のも、もしかしたらビーチロックを切り出した跡なんじゃないか?とも思っていて、以前から何度も現場に見に行っているんですが、どうもビーチロックとは岩肌と言うか岩質が違います。

粟石はビーチロックと違い海底に積もった有孔虫や貝殻、サンゴ礫などが岩になったもので、沖縄のは12~13万年前の物だと書いてありましたが、石垣島の粟石は名蔵(礫)層の物なのでもっと内陸にあり、大雑把に言うと150万年前の物になります。ただし、まだオイラも調査中なので間違っている可能性もあるので、あてにしないで下さい(笑)。