リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

菌従属栄養植物 オモトソウ

2023年08月14日 | 山が好き!

オモトソウ(ホンゴウソウ科、絶滅危惧ⅠA類)だと思うんですが、どうでしょう?
2016年10月、神戸大学大学院理学研究科の末次健司特命講師ら研究グループの、京都大農学部、西岡龍樹氏が発見した新種です。

上からツボミ、雄花枯れ気味、雌花で、良く枝分かれします。6月~10月との事ですが、8月くらいから枯れてるのを良く見るので雨が降らないと直ぐに枯れたり、雨の後、台風の後なんかにバァ~と出るのかも知れません。オイラもまだまだ勉強中で、キチンと同定出来ているか自信がありません。参加型ブログですからご意見宜しくです(笑)。

バランスの取れた自然豊かな場所に育つ植物なので、これらが自生する場所は貴重な自然と言う事で保護対象域の指標植物にしても良いんじゃないでしょうか。ただそういう場所で撮影していると大変なのが、ヌカカやヒルと言った厄介な生き物も多いと言う事です!(>_<)

 

#菌従属栄養植物 #オモトソウ #リフトアップ石垣島 

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気が付けば山中は新たな季節?

2023年01月17日 | 山が好き!

気が付けば、新年から随分サボっていたようです。自分では何枚もこれを使おうと用意していたのにUPしないままでした。さてさて今日は、久しぶり、数年ぶりに行った場所でオキナワウラジロガシの発芽ラッシュでした。

今季はウラジロガシのドングリ年で(何だそれ(笑))、アチコチで沢山の大きなドングリが見られます。年が明けてからは大雨が続き、その後暖かい日があったので、その時に一気に発芽したんじゃないかと思います。

子供達に人気があるドングリなので、人に拾われる前に発芽出来て良かったね~。

以前、我庭でも何本か1m位まで育った事がありますが、その後は土が合わなかったのか枯れてしまいました。友達に聞いたら皆そうらしく、最初はドングリの栄養で育っていますが、その後は土が合わないと上手くいかないようです。

ドングリ系の花の匂いも10日くらい前からしていたので、ココにもあるかなと探して見るとすぐそばでオキナワジイの花が咲いていました。ウラジロガシもバンナ公園の橋の上で咲いているのを見ましたが撮影はしてません。

淡水魚の調査中も魚やエビが卵持ちばかりで、自然ばかり相手にしているせいか「そういう季節なんだなぁ」と人一倍い早く気付けるのは幸せな事です。

 

#オキナワウラジロガシ #ドングリ #リフトアップ石垣島エコツアー #オキナワジイ

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ユウコクラン群落

2022年04月29日 | 山が好き!

今から一月半くらい前、山に行くとユウコクラン(ラン科)があちこちで咲いていました。画像の場所では群落をつくり、上から下まで15株くらいあったでしょうか。雨が降った時だけ水が流れるような、ちょっとした高低差があるような場所では、これ程の群落じゃないにしても、ちょいちょい小群落が見られます。何故でしょう? 

「地下茎で繋がってるの?」と言われた事があります。普通そう思う人が多いでしょう。惜しい!

答えは、ユウコクランは葉の部分が落ちた後、葉の付け根部分が膨らんで来て、芽が出て来て、その内ポロッと取れて(高芽と言います)、母体から離れ育っていきます。同じような戦略はシダの仲間なんかが良くやります。同じ石垣島にある、ナンヨウリュウビンタイなんかもそうです。ですからその高芽が低い方に転がったり雨で流され、下側に増えて行くんです。

地下茎で増えるのも勿論母体と同じですが、このやり方も母体と同じ遺伝子なので全く同じコピーです。ユウコクランも花が咲いた後サヤを作って種子(新たな子)をバラ撒きますが、それとは別にこのコピー(新たな自分自身)で増えるやり方と、二通りで増えていくのです。凄い! オイラも人生やり直したい?!(笑)。

#リフトアップ石垣島エコツアー  #高芽 

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首里城再建 守り抜いた石垣島 ウラジロガシの巨木達

2022年02月17日 | 山が好き!

 首里城の火災後、再建する為に石垣島からも5~6本のオキナワウラジロガシ(ブナ科)を調達する、と県(国)から通達があり、石垣市長や一部の人は「名誉な事だ」と言う事で、内々に条件に合うウラジロガシの巨木を探していました。その後候補に挙がったのが今回の巨木達です。

「名誉な事なのか?」

 この話がオイラ達自然関係者や崎枝地域に棲む方の耳に入ってから即座に「絶対反対!」と言う意見で一致しました。何故なら、ウラジロガシは名前の通り樫の仲間なので物凄く成長が遅く、その代わりに固くて丈夫な材になります。地域によっては国指定の天然記念物になるくらい立派に成長し、日本最大種のドングリを作る事でも有名です。いわば豊かな森の象徴なのです。台風の通り道になっている石垣島では風当たりの強い尾根などでは育つ事が出来ず、強風が当たらない自然が色濃い谷間などに生えています。細く見えても成長が遅いので樹齢100年とかはざらで、しかもこの巨木達は皆、自然木なのです。

 また、地域の人が「せめて切られる樹々にお祈りを捧げたい」と石垣市に頼んだそうですが、「場所を教えると人が見に行って環境破壊になる」と言って教えてくれなかったとの事です。

「えっ、環境破壊って?!」

 良い意味で石垣島は沖縄と比べまだまだ信仰や祭事などが色濃く残る地域です。それなのに地域の山を長く守り続けてくれた樹々が切られるというのに祈りを捧げられないのは、かなり心がわじわじする事なのです。

その後オイラは必死に探しまくり、候補木も含め幾つかのウラジロガシを見つけました(全部ではない)。その1本目がこの木です。威風堂々、何て素晴らしいんでしょう! もちろんオイラ達より歳上です(笑)。

目の前で良く見ると木肌の周囲に均等にこんな傷跡がありました。

 詳しい方に聞いて見ると、周囲に突き刺して中に空洞が無いかなどを調べる「樹木診断機」の跡じゃないか?との事です。検索すると直ぐ出て来ます。

 ウラジロガシが育った森です。様々な樹々、様々な生き物、菌類などが共に暮らし助け合い、流行りの言葉でいう「多様性」って奴を生で見る事が出来ます。机上でいくら勉強したってなかなか実感がわきませんが、現場に行って直に見たらすぐに分かります。
 豊かな森(山)は沢山の酸素を作り、そして水を貯め込み、ゆっくりと地下を流れ栄養を蓄え、やがて海へ辿り着き、海の生き物達の命も支えます。もちろんオイラ達人間も。

 オイラ達はウラジロガシを守る為に県知事に訴えたり、チェンジオルグと言うネット上の投票サイトを使い世間に訴えたり、やれる事はみんなやりました。

 その日は突然やって来ました。
別件で沖縄県副知事が石垣にいらして、我々にもう一つデカい環境破壊の現場を案内・説明して欲しいと言う事で現場を回っていた時です。石垣島最大のマングローブ林・名蔵アンパルの橋の上で説明を終え、後ろを振り向くと屋良部半島。一緒にいたYさんが「以前お話しました屋良部半島のウラジロガシも何とかならないでしょうか?」と言った感じで尋ねると「あぁ、あれはもう中止になったでしょ、違うか?」とお付きの人をチラ見、「余りにも地元の人の反対が多かったので切れない、と言う事になったはずだよ」との事でした。

オイラ達は唖然として言葉が出ません。

 暫くして「あれは本当なのかな?、勘違いしいてるのかな?」
と言うくらいこの時は半信半疑でしたが、別の方面に探りを入れて見るとどうやら本当だと分かり、やっと現実味が出て仲間に連絡し喜びあいました。ただ沖縄県の正式発表までは広めないで欲しいと言う事で、たしか1月31日の正式発表までは内々で黙っていました。

アチコチからから「おめでとう」の連絡が来て、内地から応援してくれていたお客様にも連絡し、大変喜んで頂きました。「黙ってないでチャンと声を出せば叶うんだね!」と沢山の人から言われたのが印象に残ります。

日本中で反対票を投じてくれた方々、激励の言葉をかけてくれた方々、心配してわざわざオイラを探しあて内地からウラジロガシを見に来てくれたお二人、等々。
この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました m(__)m。

#リフトアップ石垣島エコツアー #オキナワウラジロガシの巨木

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石垣島、夜の山中・冬の観察会2

2022年01月05日 | 山が好き!

お正月、あっという間に終わってしまい、代わってやって来たのは沖縄県コロナ第6派到来!
は忘れて観察会と、その下見の時に見たモノを載せます。

 

アイフィンガーガエル(アオガエル科)です。アイフィンガーはほぼ一生樹上で過ごすと言われていますが、実はこの時見つけたのは地面です(笑)。地面にいたこの子を踏んづけちゃいけないと思って枝の上に載せました。樹上や水の溜まったウロのそば(中)で美しく鳴き、お嫁さんを誘います。ウロの中の水際に卵を産み、時々帰って来て孵ったオタマに無精卵の卵を与えるという、子育てするカエルとして有名です。

サツマゴキブリ、と言いたいところですが違います。おそらく日本最大種のヤエヤママダラゴキブリ(マダラゴキブリ科)の幼虫です。オイラは今まで水陸両用はサツマゴキブリだと思っていたら大間違いで、ヤエヤママダラゴキブリの幼虫こそが水陸両用だったのです。この時もオイラは水の中に完全に潜っている状態で見つけ、水中での状態を撮りたかったのですが、水中でも凄い速さで歩き回り?、カメラで狙っているうちに水上に出て来てしまいました、残念。卵胎生で赤ちゃんを産むゴキブリです。

ミネイサワガニかな?と思いますが、ミミズを捕らえていました。驚かすとせっかくの獲物を放して逃げてしまうので、そっと近づき撮影しました。これだけの獲物、ずっと観察していたらおそらく他の生き物が奪いに出て来たはずなんですが、オイラの根気が足りず撮影後先に進みました。

続く

#リフトアップ石垣島エコツアー 

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石垣島、夜の山中・冬の観察会

2021年12月29日 | 山が好き!

毎年恒例、年末の夜の山中観察会を行いました。石垣島もそれなりに寒くずっと雨で、前日までの参加者は3人だったんですが、やはり皆さん天気を見ていたんでしょう。当日夜から雨がやむ予報になって、最終的に参加者は募集定員20名にチョッと足りないくらいまで増えました。

最初の生き物を見つけてみんなで観察している様子です。ちょっと明る過ぎるかな?撮影大会になってしまいました。

岩の凹みの中にオオハナサキガエルの卵塊が。真っ白でキレイですね。

滑りやすい沢沿いを気を付けながら上がって行きます。巨大なシダなどを掻き分け、ハブ太郎に気を付けながら、生き物を探しながら、慎重に進みます。

オオハナサキガエルが抱接していました。石垣島にいる在来種のカエルの中でも最大種です。この季節、産卵前のメスはお腹に卵をいっぱい蓄えて、外来種のオオヒキガエルに匹敵するくらいデカいです! このカップルはまだ産卵していなかったようで、この後抱接したまま岩陰にピョンピョンピョンと跳んで行きました。「邪魔してゴメンね」。

直前まで雨が降っていたんですが、観察会中はたまに小雨が降るくらい。日頃の行いが良い人ばかりだったんでしょう。↓下の画像は下見の時で、丁度満月でした。月光とライトに浮かぶ山道です。

今回の山は国指定の名勝地区、国立公園、石垣市指定保護地区にもなっていて、全ての動植物の採集禁止エリアです。法律で何重にも守られた大切な場所なんですね。それでも承知で違法採取者がたまに来るのですが、このような観察会で人がいると、それだけで抑止力になります。奄美沖縄西表が世界遺産になり付加価値が上がり、各地で採取者が非常に増えているとの事。残念ながらこのような活動を増やさざる得ないでしょう。

★この時に見られた生き物を、次回まとめて掲載します。
取り合えず、良いお年を (^^)/。

#リフトアップ石垣島エコツアー

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寒くなって来たので、僕は出るの止めておきます。

2021年11月01日 | 山が好き!

石垣島も朝晩涼しくなって来ました。夜の仕事中は半袖だと寒いくらいです。今回は帰省中の話が続くと飽きるので、最近通っている水無沢のある山中を載せます。光が少ない山中だと昼間でも気温は低く、日も短くなったこの季節、15時過ぎたら焦り始めます。もちろんGPSもLEDライトも常に装備していますが、それでも初めての場所は怖いんです(笑)。

どうやらこの子はこれ以上伸びる事を止め、暖かな落ち葉の布団に包まっていたいようです。そりゃぁ山中の朝晩は冷えるでしょうから(笑)。向こうの兄弟は頑張っているのに!

#リフトアップ石垣島エコツアー #秋の石垣島

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テリハザンショウの棘

2021年06月29日 | 山が好き!

テリハザンショウ(ミカン科)の葉を初めて見た時は驚きました。だって葉の真ん中に棘があるんですから。格好良い~!

ミカン科だけでなく棘がある植物は沢山あります。植物にって棘は何の為にあるんでしょうか? 誰だって思いつくのは食べられない為ですよね。実際植物を食べる哺乳類がいない島などでは棘が有る植物が少ない事が分かっています。と言う事は石垣島にも昔は葉などをムシャムシャ食べる哺乳類がいたんでしょうか? たぶん石垣の棘のある植物は大陸と繋がっている頃からの名残だと思います。このまま島として何万年とか経てば、棘がある植物たちも少なくなるかも知れません。

ただ棘が葉をムシャムシャ食べる哺乳類だけを相手にした防御機能かというと、それはまだ分かっていないそうです。だって虫や鳥も葉を食べます。食べるだけでなく踏まれないようにとか、蔓植物なら引っかかりやすいようにとか、サボテンは砂漠で水分が抜け難いようにとかです。

生物の生き抜く戦略を調べ始めると面白くてやめられません。
我々人間もあらゆる手段を使い、生き抜き生活をしているんですよ (^^)/。

#リフトアップ石垣島エコツアー

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夏のランがそろそろ準備を、と思ったらもう咲いてた!

2021年06月23日 | 山が好き!

そろそろ夏に咲くランがツボミを付け始めるかな?、っと様子を見に行ったら、もう咲いてました!

ツルラン(ラン科、絶滅危惧種、石垣市保全種)。幾つかの山に行って咲いていたのはこの娘(こ)だけでしたが、殆どの山でツボミは付けていました。夏に備えて準備をしているんでしょう。今週の梅雨がその手助けになる事は間違いないですね。天からの恵みと山の栄養をたっぷり吸収して、立派な花を咲かせてくれるでしょう。

#リフトアップ石垣島エコツアー

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良い滝なのでちょっと残念ですが、

2021年05月25日 | 山が好き!

簡易水道?の堰やパイプが無ければ凄い良い感じの渓流瀑、あるいは滑瀑だったんでしょう。以前雨季の時に来た時は堰を溢れてキレイに流れていたのを覚えています。

場所的に飲料水とは考えにくいので農業用の簡易水道なのかも知れません。オイラが初めて来た20年くらい前には既にありました。岩はチャートだったと思います。チャートとは二酸化珪素(SiO2、シリカ、ガラス質)の成分を持った放散虫や海綿動物の死骸が数億年前に、現在の太平洋辺りの海の底に溜まって熱や圧力などが加わって出来た岩です。それが石垣島でも「むにゅ~」と押し出されて出て来てます。見たい方は富崎観音堂灯台に行って下さい。石垣島を形成する地層の中でもかなり古い層です。ちなみに放散虫は5億年(6億とか10億と言う考えもある)くらい前からいて現在でも800種類くらいいます。

堰を登って上流側を見ると花崗岩ぽいです(この時ちゃんと見てない!)。とっても良い感じの美しい沢で、遡って行くと大小様々な滝が見られます。石垣島は主に花崗岩で出来た山からの水なので元々は柔らかい、とっても美味しい水なんです。ただし水道水は琉球石灰岩層を通った地下水を混ぜているのでその限りではありません。

堰の上から下流側も樹々が生い茂り豊かな自然が広がります。堰下のプール(一応かつての滝壺?)のキワにオイラが置いておいた三脚が写っています(笑)。石垣島の自然って山も海もあって本当に豊かだなぁ(だいぶ減ったけど)。

#リフトアップ石垣島エコツアー

★今日はPhotoshopもすんなり作業出来たけど、毎回調子が違います。いまだにPC全体が安定しません。元のバージョンに戻すかどうか思案中。

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