リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

山からマングローブ、そしてサンゴの海へ 繋がっている自然を絵にします。

2022年05月30日 | 石垣島の問題

島に降り注いだ雨が山の栄養と供に沢や地下を流れマングローブ林、そしてサンゴ礁の海まで辿り着き、やがてまた空に上がり雲となり雨となって島に降り注ぐ。石垣島はこのこの自然のサイクルが非常に分かりやすく、景色だけでも一目で分かります。だから山の大切さが内地に比べ実感しやすく、そのせいか今まで山の自然を壊してまでホテルやゴルフ場を作ろうなんて考える人はいませんでした。それに石垣島に来る方達も、キレイな海辺のホテルに泊まりたいんです。
賛否あるとは思いますが、石垣島はこれほど発展した市街地がありながら、今まで自然と上手く共存出来て来たのはココなんです!

今回はそんな様子を絵にして貰い、石垣島の素晴らしい自然を分かって貰おう、今守らないと二度と元へは戻らない、取り返しのつかない事になる、と言う事を難しい言葉より絵で見て理解して貰おうとプロジェクトが動き出しました。

WWFジャパン(Oさん)協力の元、絵本作家のスギヤマカナヨさんと、デザイナーNさん、カメラマンMさん、そしてオイラを含む5人のチームで絵作りの為の2日間・取材ツアーを行いました。ですが梅雨の最後のドカ降りに当たってしまい大雨警報! 海は河口から広がった赤土で真っ赤になり、島中の林道が通行止めになったりと、案内するのに非常に苦労しました。しかし奇跡が! この時もここ名蔵アンパル(マングローブ林)の周囲だけ晴れ渡り、色々な生き物や湧き出す湧水など見て頂く事が出来ました。この画像でもここの上空だけ穴が開いたように雲が無く青く空が見え、向こうは雨雲があるのがわかるでしょ。この後、雨の匂いがして来たと思ったらすぐに降って来ました。

夜はまだヤエヤマホタルがギリギリ見られる季節なんですが林道閉鎖の為、山に入らず見られる場所に変更。何とかお見せできました。作画資料に使う画像の撮れ高も十分だとの事で雨の中お疲れさまでした。もし足りなければオイラのもあるし。

素晴らしい作品が出来上がる事請け合いです。何故なら皆さん自然に対して同じような考えを持った方々だったからです。特にスギヤマさんの本「山に木を植えました(監修・畠山重篤)」は今回のテーマそのものです。要するに海を豊かにしたければ山を豊かにしなければいけない、海だけいくらキレイにしたって駄目! 海も山も全て水で繋がっているんだから、と言う考えです。当たり前のように思いますが意外とピンと来てない方が多いようで、石垣島でもサンゴを守る為に海ばかり目を向けて、陸域はせいぜい赤土対策くらいです。いくらもっと陸域に目を向けなければいけないと言っても「シーン」としてしまいます。
 オイラは小学生の頃に本で知って影響を受けたんですが、元々はアイヌの教えで「森は海の恋人」とか「魚つきの山」、「魚つきの森」と言った言葉で表現され聞いた事がある人もいるでしょう。最近では朝ドラ「おかえりモネ」で、藤竜也さん演じるメチャ渋い漁師のおじいちゃん・龍己さんがモネに説いていましたね。

 難しくて分からないと言う方は、この本を手に取って見て下さい。別にオイラ一銭も頂いてませんからね(笑)。

 

#リフトアップ石垣島エコツアー #スギヤマカナヨ 
#畠山重篤 #森は海の恋人 #魚つきの山

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ヤエヤマカジカガエルに名前が変わりました。

2022年05月24日 | 生き物

もう1年以上前ですが、2020年にリュウキュウカジカガエルから、ヤエヤマカジカガエル(アオガエル科)に新種として名前変更されました。まぁこれは八重山では良くある事で、だいたい奄美から西表まで約722Km離れているのに同じ種類としてくくるのが無理があります。陸続きでもこれだけ離れていれば別種になるんじゃないでしょうか。

過去、オイラが見て来た抱接状態の画像を見ると、手前がメスで奥がオスだと思います。「シュルシュルシュル」と言うキレイな声で山の麓から、海岸近くでも岩や斜面の隙間から淡水が染み出しているような場所なら見られます。

#リフトアップ石垣島エコツアーアップ #石垣島夜回り 

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キレイな花には2

2022年05月19日 | 生き物

キレイな花にはシリーズ。今回は爬虫類のキノボリヤモリ(ヤモリ科)です。間違いなく外来種と言われていますが確証がなく、何と原産地がハッキリ分かりません。石垣島の公園とか屋内にも。自然度の低い場所にはいますが、山中などでは見かけません。こういう事からも外来種の可能性が高いと言われます。

しかしこうやって屋外で月桃の花に紛れ、花に寄って来る生き物を狙っている訳ですから、在来種の昆虫やトカゲ等と競合する事になります。もちろん在来種の生き物も食べているでしょう。

#外来種 #リフトアップ石垣島エコツアー #捕食者

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サクララン、キレイな花には

2022年05月10日 | 生き物

石垣島夜回り(ツアー)の最中、そろそろサガリバナが咲いていないかな?と見に行ったら、サクララン(ガガイモ科)が沢山咲いていました。
(サガリバナの花は島中探せば大抵どこかしらで咲いていたりします。それが石垣島です(笑))

残念ながらサガリバナはまだ蕾で咲いていませんでしたが、サクラランが物動くキレイでお客様も大喜びです。良く見ると「キレイな花にはトゲ」ではありませんが、獲物を狙ったハンターが潜んでいました。匂いや色で昆虫などを呼び寄せる花のそばには、植物に身を紛らわせたハンターがつき物です。今回は花に似せた姿のハンターなので、自身もキレイな色合いでした。ところで、このようなハンター達はどうやって自分の姿がこの花に似ているな、この花のそばにいれば獲物に気づかれる事なく食べ物にありつけるぞって分かっているんでしょう? 自分の姿を見た事があるんでしょうか?親が教えてくれるんでしょうか?

例えば、
僕は私はこの花の匂いが好きなので、この花のそばで生活しよう。どういう訳かこの花のそばで生活していると効率よく獲物が捕食出来たので栄養も豊か。健康で恵まれた体格、卵も沢山産む事が出来、生まれた子も健康で生き残る率が高い。こんな事を何世代も繰り返して来た結果が、この答えなんじゃないでしょうか。

ず~と観察していたい気もしますが、そろそろ次の場所に移動しましょう (^^)/。

 

#リフトアップ石垣島エコツアー #石垣島夜回り #ナイトツアー

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撮影の帰り、人が住む場所と自然の場所

2022年05月03日 | 石垣島の問題

夜の撮影の帰り、平得大俣辺りから名蔵に帰る一本道をカブC70で走っていると、左側の雲が結構な明るさで光っていました。三脚も持っていたのでカブを停め撮影する事にしました。

市街地の灯が雲に反射してこんな状態になっているんですね。梅雨も近いので雲がかなり低く、かなり明るいです。分かり辛いかも知れないけど、左から3分の1辺り、煙が出ているのは発電所の煙突で、その辺りが特に明るいのは野球場やホテルの灯、デカマックスの辺りだから、一際(ひときわ)明るいんだと思います。

バンナ岳や前勢岳辺りから名蔵方面(画面右側)を見るとだんだん暗くなります。空には星も見えて来ます。人が住む場所と自然の場所、ココから見ると良く分かります。ちゃんとゾー二ングして自然の場所に人が入り込み過ぎてはいけないのです。

★カブのヘッドライトが無茶暗いから、気付いたのかも知れません(笑)。

#リフトアップ石垣島エコツアー #環境ゾー二ング #カブC70

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