リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

この時期は戦跡巡り3

2018年06月29日 | 文化・歴史好き!

当日の状況で行けなかったポイントに、後から行って撮影してきたので先にそちらを紹介します。画像で見て分かるようにこんな何でもない道路の斜面林の中に戦時中の壕があります。知らないと絶対に分からないでしょうね。知ってても見落としそう。

道路横面にあるんじゃなくて、道路からこれだけ登って行かないと辿り着けません。ますます知ってないと分からないでしょう。

二階のベランダ位の高さまで登ったらある壕。奥行きは5m位しかありません。

そのまま横移動するともう一つ壕があります。石垣島に限らず戦時中は身近に沢山の壕などがありましたが、殆ど埋められたり撤去されて無くなっています。そんな現代に残る戦争遺跡を見る事は大切な事でしょう。この壕の中に入って一晩過ごしたらどんな気がするどろう? 自分もそうですが、ぜひ子供達にも体験して貰いたいですね。

これらの壕から数メートル登ると、この斜面林の尾根部に出ます。戦時中にはこんな道路はまだなく、せいぜい人一人が通れる程度の道があれば良い方でしょ。今でこそ壕まで急こう配を登らないといけませんが、当時はこんなに高低差も無く、下手したら道路反対側と繫がった緩やかな斜面だったかも知れません。車道を作るさいにだいぶ削って低くなったんだと思います。

壕の中からの眺め。昼間だとキレイですが、夜だと真っ暗ですね。中で火を焚いた跡も残っていて、当時の様子が伺いしれます。

週末に時間があったら、戦跡巡り当日に行き切れなかった場所を撮影しに行きたいと思っています。山の中なので行けるかどうかまだわかりませんが、お楽しみに。

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この時期は戦跡巡り2

2018年06月27日 | 文化・歴史好き!

前回の続きとして間にバンナ岳の壕が入るんですが、ちゃんと撮れてないので屋良部半島にある「電信屋(でんしんやー)」を紹介します。電信屋とは明治時代に造られた、日本から台湾への軍事用の通信線を繋いでいた中継地の建物の事です。

戦時中、通信施設を破壊すれば当然情報が断たれる訳で、連合軍からは攻撃の対象とされていたため、建物の壁などには弾痕が沢山残っています。同じ敷地内には井戸↓も何か所かあり、建物の中には炊事場やトイレもあるので、ここだけで生活していけます。

今では劣化が激しい為に建物に近寄る事も出来なくなりましたが、以前は建物の中まで入る事が出来ました。10年以上前、当時オイラは建物の中に絶対に入らないようにしていたんですが、友達が石垣に遊びに来た時に案内したら建物の中に入って行ってしまい、オイラも吊られて入ってしまったらその後数年体調が悪い状態が続き苦労しました。こんな話をしたら「危ない奴」と思われるんでしょうが事実なので仕方ありません。人によって違うんでしょうが、建物に近づけないようになって良かったと思います。

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この時期は戦跡巡り

2018年06月25日 | 文化・歴史好き!

今年も「慰霊の日(沖縄戦の組織的戦闘が終結した6月23日)」に沖縄県では色々な催し物がありました。そして石垣島も毎年この時期に「戦跡巡り」を行います。今回はオイラがまだ行った事の無い場所が1ヶ所と10年以上行ってない場所が1ヶ所含まれています。まずは恒例の、と言う言い方が良いのか分かりませんが、旧石垣空港近くの「旧海軍南飛行場の掩体壕」で、通称・大浜の掩体壕です。

海軍設営部隊322部隊(通称・萩原部隊)が旧海軍南飛行場とその周りに50機分の掩体壕を造らせたそうですが、現在残っているのはココだけ。他にも陸軍の飛行機を隠していた壕は前にも掲載したと思いますが、全然作りが違います。いずれにしても戦後に連合軍の航空写真を見ると全部バレバレだった、と言うのが現実だそうです。

画像は飛行機からの機銃掃射?で空いた穴の跡だと言われています。覗くと穴は塞がれていました。ただ機銃掃射では貫通しない、と言うのが通常で何に撃たれて開いたんでしょうね。

ではまた次回。

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色があんまり付いてない、ツマグロゼミ

2018年06月22日 | 生き物

大雨が降った後にフィールドに行くと色んな生き物が死んで落ちています。中にはキレイな状態で落ちているのもあるので、色々見れるし撮影するにも良いかもですよ。ただブログに死骸ばかり写して並べても仕方ないので、だいぶ弱ってるけど頑張って生きてた個体を紹介します。ツマグロゼミ(セミ科)です。

光源せいもありますが羽がボロボロで顔色も悪く、寿命もあるんでしょが大雨で大変だったんでしょう。以前載せたグリーン系とオレンジ系の個体と全然違いますね(以前のが見たい方は、右上の検索欄で「このブログ内で」で検索して見て下さい)。宮古では絶滅危惧種で天然記念物です。ちなみに家の庭でも鳴いてますが、この子達の鳴き声が聞こえなくなったら耳がだいぶ老化したと言う事になるそうです。オイラはまだ聞こえる!、でもモスキート音は聞こえません、(+_+)

このままだと車に轢かれるので、樹に移動してあげました。

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サキシマアオドウガネ(先島青銅金)

2018年06月20日 | 生き物

グリーンメタリックが凄~いキレイなサキシマアオドウガネ(コガネムシ科)です。ですが、サツマイモ(紅イモ)やサトウキビの害虫でもあるので、石垣島の農家さんから特に嫌われてる害虫です。角度や光源によって色合いも変わり、カワサキ好きのオイラにしてみると「グリーンモンスター」って感じです、小さいけど(笑)。

かなりドギツイ色ですね、「いじってるな~」と思うでしょうが色補正(正しい色に調整)以外していません。カメラもポケデジ。実際はもっと良い色ですよ。

家でも庭で紅芋を一株育ててるので来られると困るんですが、キンカメムシやオオゴマダラの蛹など、ツアー中に女性も嫌がらない虫の一つです。

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キシノウエトカゲ

2018年06月18日 | 石垣島の問題

国天然記念物のキシノウエトカゲ(トカゲ科、絶滅危惧種)です。時々見かけるんですが素早く、普段持ってるポケデジではなかなか大きく撮れないので久しぶりの掲載です。日本最大のトカゲで先島諸島にしかいない固有種です。40センチくらいになるんですが、寸胴なので大きいと言うよりぶっとい感じです。海岸から山の上までどこにでも住めるせいか、肉食系で何でも食べます。

子供の頃は青い尻尾で体に線が入っていて、イシガキトカゲやニホントカゲの幼体にそっくりなのは有名な話ですね。実は大人になってからも結構似ていて、実物を見ればそのズングリ具合と大きさで見慣れてれば何となく分かりますが、画像だけでどっちだ?と聞かれると結構難しいです。実際ネット上でこれ怪しいなぁ、と言うのが結構あります。オイラも大丈夫かな? この子はデカかったから(30cm位)大丈夫でしょう(笑)  先日のWWFの講義では沖縄産のトカゲが滅茶苦茶売られてるそうです。そしてキシノウエトカゲも売られてるとかで、ますます石垣では規制を厳しくしようと言う方向になっています。保護地区のパトロールはほぼ一年中、保護地区以外の保全種のパトロールも頻繁になって来ました。

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ツルグミの花

2018年06月15日 | 山が好き!

ツルグミ(グミ科)の花です。強烈な匂いで近くを通ると必ず気付くくらいです。4月ごろに実が付くんですが食べ逃してしまいました(笑)。

最近話題の「西郷どん」で西郷さんが島流しにあった奄美大島では「クビ木」と言うそうです。このクビ木をお茶にして飲む「クビ木茶」と言うのがありますが、葉をお茶にするんではなく木を細かくしてそれを煮出して飲みます。それほど不味くもなく健康に良いと言う事でお土産にも人気があるそうですが、そのまま売ってる事もあって「何でお土産屋に薪が?」と思うでしょうね(笑)。効能は風邪薬、熱ざまし、腎臓、肝臓、化膿止め、高血圧など、要するに何にでも効くそうで、大河ドラマ・西郷どんの中でも西郷さんが倒れた時に飲まされていたのはクビ木茶だったかも。奄美や沖縄は昔から色んな健康茶があって、クワ茶、イヌビワ茶、ハンダマ茶、ウッチン茶(ウコン)などがあります。調べたら石垣島でもツルグミのお茶を飲んでいたかも知れませんね。おじぃ、おばぁに聞いてみよう。

 

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八重山琉米文化会館

2018年06月13日 | 文化・歴史好き!

琉米文化会館」って聞いて事ありますか? 1952年7月、琉球政府創立まもなく、琉球列島米国民政府情報教育部の一機関として戦後米軍の統治下にあった沖縄・奄美で本島、宮古、石垣、奄美に5ヶ所(琉米親善センターも入れれば8ヶ所?)が設置されました。が、その目的は?

★米国の政策や情報を住民に周知させるために設けられたアメリカ式文化センター(従わせる為?

★琉球住民の教養、調査研究、レクレェ-ションの場(文化的)

★沖縄住民と米軍人の親善と相互理解をはかるため(友好・平和的)

と言った具合に調べるてみると人によって色々な捉え方があるようですが、実際に利用していた子供から大人まで、当時あまり娯楽も満足な教育も乏しかった時代にかなりの利用者があり、皆さん楽しみ親しまれていたようです。石垣市でも「八重山琉米文化会館」が設立され、英会話をはじめ色々な教室、図書館、演劇やダンスホールなど当時としては内地よりも先進的、モダン的な会館だったようです。なにせ米国がバックについているんですから図書館の本には昆虫や動物の英語の立派な図鑑、英会話教室やダンスは本場アメリカのです。

そんな中でもオイラが目を付けたのが「那覇琉米文化会館」が毎月?出していた「Calendar of Events」、今月のお知らせって奴ですね。

何が気に入ったかと言うと気付いた方もいると思いますが、このデザインの素晴らしさ! これはアメリカの影響を受けてないと出せないセンスの良さです。那覇の人が作ったのか、那覇に住んでいたアメリカ人が作ったのか作者不明ですが、これをTシャツやハガキ等にして売り出すだけで、かなり売れるんじゃないでしょうか? その時はオイラも一枚噛ましてね。

もっと沢山あるんですが、現像が面倒なので2枚だけ (+_+)

こっちは「八重山琉米文化会館」のお知らせです。残念ながらガリ版刷り?

プッチーニの「madama butterfly london(蝶々夫人)」、のロンドン公演を収録したレコードです。

クリスマス・ハンドブックやアウトドア・クッキングの本。この時代にこんな事やってた日本人がいるでしょうか? いやいや昔は毎日家の外で、しかも炭で魚焼いてたよ! 失礼、まさにアウトドアクッキング!

あの時代に外国で、日本の歌舞伎、日本庭園、着物、そして禅の本までが売られていたんですね。今日本ブームだと思っていたら、結構昔から日本は注目されていたんですね。

渋い本場のベンチ・チェスト。日本で流行るのはこのあと何十年後だ?! 当時の物だそうで、アンティークとして、かなりの値が付く?

この本、今でも発刊したら売れそうですよね。

当時の沖縄で発刊されていた貴重な本もありました。内地ではまず目にする事は無いでしょう。 米国統治下にあったと言う特殊な環境ならではの蔵書でしたが、思わず手に手に取って読んで見たくなる本ばかりですね。図書館だけでなく全てがアメリカナイズされた琉米文化会館も1972年5月沖縄返還、本土復帰に伴い終わりを告げます。ただ名前は変わっても建物が無くなる訳ではないので今でも利用されていますが、八重山琉米文化会館(現市立文化会館)に至っては建物の老朽化に伴い石垣市は使用を制限、建替える訳でもなく移転する訳でもなく、今後どうなるか決まっていないそうです。石垣でも、石垣の方が?ドンドン懐かしい物が消えて行ってる気がします。オイラが来た頃は銭湯もあったんですが数年前に取り壊されました。自然だけでなく日常の思い出(石垣(沖縄)らしさ)も無くなっていってるけど良いのかなぁ・・・、

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三つ目

2018年06月11日 | 生き物

海岸トレッキング中にとぐろを巻いたウミヘビを見つけました。全然動かないし色が濃くなって種類も見分けがつきません。わずかに尾のヒレの部分に縦縞が見えるくらいです。石垣島で海ヘビは珍しくもありませんが、こういう感じのは初めてで、かなり暑い日だったので弱ってるなら海水でもかけてあげた方が良いのか迷いましたが、そのままにしておきました。

ちなみにウミヘビもやはりヘビ。トカゲや陸のヘビと同じで第三の目(頭頂眼)を持っています。要するに三つ目です。元々ヘビはあまり目が良くなく匂いや温度、地面からの振動や動きで相手を見ていますが、頭頂眼も光を感じる程度しか見えていないと言われていましたが最近では太陽の位置を確認して位置を割り出していると言う事が分かってきました。しかも退化してしまってるけど作りは普通の目と殆ど変わりないそうです。昔はもっと見えてたんでしょうね。

頭頂部にちっちゃい凹みがあるのが分かりますか?これが第三の目です。三つ目の生き物はヘビだけでなく、トカゲやカエル、魚なんかにも第三の目がある種がいます。三つどころかもっと沢山の眼がある生き物は色々いて、身近だとハチとかクモなんかですね。

凄いのが実はこの後、前に一度行ってから場所が分からなくなっていたイラブ(ウミヘビ)ガマ(今回のは昔ウミヘビ漁をしていた人達が寝泊まりしたり燻製を作っていた洞窟。通常はウミヘビが交尾・産卵などで集まる洞窟の俗称)と御嶽(ウタキ)を見つける事が出来た事です。ウミヘビに遇ってから見つかるなんて偶然にしては出来過ぎです。このウミヘビが導いてくれたんでしょうか? またこの場所を教えてくれたガマの近所のご家族との出会いも何か意味がるのかも知れません。イラブガマの事はまた後日紹介しましょう。

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コナカハグロトンボ、交尾中

2018年06月09日 | 生き物

今回は八重山の沢で一番目にするコナカハグロトンボ(ミナミカワトンボ科、固有種、絶滅危惧種)です。下の画像のような岩の上に良くとまっています。ただ目にすると言っても羽の模様が特徴的なオスばかりで、メスはなかなか目にする事はないでしょう。オスは比較的低い所にいて、大人のトンボは縄張りを持ったりします。じゃぁメスは何処にいるのか?と言うと、オイラ達人間の身長より高い場所にいます。知っていれば見つける事も出来ますが、メスの姿を知らないとオスもメスも同じなのかと思っちゃいますね。

今回はたまたま交尾中の二人に会えたので、両方の違いが良くわかります。右がオスで左がメス。どうです、羽の模様も体の色も違うでしょ。メスだけだと他のトンボと間違えそうですが、交尾中なら間違えっこありません。

尾が繋がってる部分を見るとハートの形になっていますね、これは他の昆虫と違ってトンボのオスの交尾器官(副性器)は尾の付け根あたりにあるからです。交尾中じゃない時はメスの後頭部を尾の先で掴んで嫁に逃げられないようにしています。これヤドカリがメスを挟んだまま逃げれないように連れ回すのと同じですね、人間だったら捕まります!(笑)。産卵する時は始めは繋がったままですがメスが水中に潜っていくとオスは離れちゃいます。やったらもう良いのか!、と思いますが一応直ぐ側で「守ってくれている」と言う事になっています。

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