リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

キレイだけど蛾、キオビエダシャク

2018年03月30日 | 何でも

お客様を案内している時でも「キレイな蝶ですね、名前は何て言うんですか?」と聞かれる事が多いキオビエダシャク(シャクガ科)です。石垣(沖縄)では台風に強いのでフクギと同じくらい庭に植えてる家が多いイヌマキに大発生する困った蛾です。幼虫時代にイヌマキを食べるので、体内にイヌマキラクトンやナギラクトンなど捕食者にとって毒を蓄えるので天敵が少なく、仕方ないので大発生した時は殺虫剤を撒きます。

ちなみにイヌマキと言うのは大変利用価値が多い木で、先程書いたように台風に強いだけでなく、白アリに対する毒を持っているので木造住宅の材にしたり、水に強いので桶とかに。果実はそのまま食べても良いんですが、「羅漢松実」と言う生薬として胃痛や頭痛、食欲増進、疲労回復、安眠、精神安定、血の巡りを良くするとの事。果樹酒としても人気があります。精油も取れて虫除け、特にアリなどに効きます。こんなに有能な植物なのにイヌ(本来の物より劣る時に付けられる)と言う名が付けられているのには驚きですね。名前を付けた人はイヌマキの素晴らしさを知らなかったんでしょう。

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羽を持つマツの実

2018年03月28日 | 何でも

「松ぼっくり」の中にある「マツの種子」を見た事がありますか? えっ、食べた事あるって? 確かに食用で「松の実」売られてますね、でもあれは基本的に日本のマツとは違います。日本のマツは種の部分が凄く小さく、食べられない事はないんだろうけど・・・。

オイラが紹介したいのはそこじゃなくって、マツの種子は羽を持って回転しながら飛ぶ事が出来るって事。

外国では本当に羽でもって飛んで行く「アルソミトラ・マクロカル」や、「フタバガキ科の種子」が羽子板の羽のような形をしていて有名ですが、日本にも色んなタイプの飛ぶ種があります。日本で見られる飛ぶ種と言うとタンポポのような綿毛で飛ぶタイプが真っ先に思い浮かぶと思うんですが、羽付きだとカエデ(石垣だとクスノハカエデ)、ハウチワノキ、アオギリ、ヤマノイモ、ニワウルシ、サルスベリ等でしょうか。

植物達は色んな方法でもって我が子をバラ撒きますが、その代表的な例は、水を使ってバラ撒く、動物にくっ付いたり食べられたりしてバラ撒く、そして今回の風に乗ってバラ撒くなどです。他にもあるかも知れないけど、だいたいこんな感じ。ちなみに木々の30%くらいが風を使うやり方だそうです。ではマツの場合、種の部分を中心に水平に回転しながら風に乗った時はかなり遠くまで(50m位)飛んで行きます。

 

何とか撮って見たんですが回転してるのは分かるけど、どういう状態で回ってるのかは分からないですよね、ゴメンなさい。

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嵩田林道から見た、名蔵湾

2018年03月26日 | 何でも

嵩田林道を歩いていると所々木々の合間から遠景が見える、ビューポイントがあります。見えると言ってもそんなに良く見える訳じゃ無いんですが、結構キレイですよ。歩きに行くのは大抵夕方なので、この時も手前から名蔵ダム、田んぼ、名蔵湾がキレイに輝いていました。向こうに見えるは屋良部半島かな?

トレーニングも兼ねて色んな場所を歩いたり走ったりするんですが、車じゃ分からない発見が沢山あります。季節によってもドンドン変わって行くし、車が通るようなアスファルトの道沿いに貴重種があったり、逆に保護地区なのに捕虫トラップが仕掛けてあったり。

昨年から「ウォーキング観察会」をやろうと考えています。ただ歩くだけじゃ面白くないのと健康の為に適度に距離も稼ぎたい、そんな良いとこどり(ハイブリット)の観察会です(笑)。まずは5km位かやってみようと何カ所か距離と時間を計っているんですが、歩き続ける訳じゃ無く途中何度も立ち止まり説明をするので結構な時間が掛かってしまうのが難点です。さてさて、いつ頃やろうかな?

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見事にリュウキュウツワブキ

2018年03月23日 | 山が好き!

お馴染みのリュウキュウツワブキ(キク科)ですが、見事に咲いていました! この植物も水気が好きな植物で、条件が良いと大きな葉と満開の花を咲かせます。逆に水があまりない場所で育っちゃったりすると葉は小さく花もチョット咲くだけ、可愛そうですね。それに大きく育ってくれないと食べ応えないし(笑)。

沖縄方言で「ちぃぱっぱ」と言います、と以前書きましたが今回八重山方言では「ちぃぶりーぐさ(頭の草)」と言う、というのがわかりました。以前「ちぃぱっぱ」の意味をお婆ちゃんのおっぱいと書きましたがもしかしたら沖縄方言でも「ちぃ」は頭の意味かな?と思い調べて見ました。その結果頭は「ちぶるー」でした。一応「ち」は付きます。あと「ちぃぱっぱ」の違う訳で「小さい花がパッパッと咲いてるから」と書いてありましたが、これは違うでしょう。「ぱっぱ」は「葉っぱ」の意味だと思うので、「ちぶるーぱっぱ」かな?ちぃぶりーぐさ」と近いですよね。

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ヤマビワソウ、食べた

2018年03月22日 | 山が好き!

ヤマビワソウ(イワタバコ科)の実が沢山なってました。以前食べられると書いたと思うんですが、食べると梨のような味と感触で薄っすら甘くて瑞々しい感じ。沢の側の岩っぽい所が好きなようです。若葉も和え物にしたりして食べられます。効能は胃腸炎とかに効きます。

水曜日は翌日が早かったのと、用事で忙しくて書けず仕舞いですみませんでした。内地と同じように石垣も気温が下がり、明日なんて最低気温14度まで下がります。チラチラ出始めたヤエヤマホタルも死んでしまったかも知れません。今年も遅れ気味かな? 

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アーサー採りに行って来ました。

2018年03月19日 | 美味しいもの

アーサ(標準和名・ヒトエグサ、ヒトエグサ科)の季節なので数年ぶりに収穫に行って来ました。今年は出来が良くて豊作です。石垣の中でもキレイな場所で採らないと臭みが強いので、何時も行く北部の方まで足を延ばしました。ちなみにアオサ(青のりの原料、アオサ科)とアーサーは別種です。

この場所は採りに来る人もいないし潮通しも良いので上物が採れます。かつ、なるべく海中に浸かってる時間が長い位置の物を採った方が柔らかいし臭みも無く、爽やかな風味で味も良いです。問題は海水中の物はもちろん、湿ってるのを採ろうとするとヌルヌル滑って全然つまめません。物凄く採り辛いので確実にそういうのを収穫したい時は、滑り難いグローブなどをしないと厳しいでしょう。結局なかなか採れず面倒臭くなって来て、採り易い乾き気味のに手を出し後から「臭いなぁ、これは上の方に生えてた奴だなぁ」と思いながら渋々食べます。

でっかいザルにこれくらい採れました、数ヶ月分はあるでしょう。と思ったら「失敗した~!」、最後に砂やゴミを取る為に海水で洗って帰るんですが、久し振りだったのでちょうど砂が落ちる程度の目のザルを持って来るのを忘れてしまいました。その為にあまり砂が取れず、帰ってからまた水道水で洗い直す羽目に・・・。 本当はキレイな海水で洗ったらもうそのまま冷凍するなり乾燥させて、そのまま料理に使うのが美味しいんです。水道で洗ってしまうと風味が飛んでしまうのだ。 考えた末このままの状態で小分けにして冷凍、その日使う分だけ直前に水道水で砂を取り調理する、と言う事で解決。

美味しいアーサ入りの味噌汁や、すましを頂いていますが、やっぱり手抜きで採ったアーサーも混じっていて臭味を感じる時も。佃煮にすれば大丈夫かな? 気を取り直して近いうちに天ぷらも作りましよう、これが最高に美味い!

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ある沢の調査に行って見たら1-2

2018年03月16日 | 山が好き!

ある沢の続きです。今回は動植物を載せます。まず最初はオオウナギ(ウナギ科)の幼魚です。オオウナギも海で繁殖し5センチくらいの「シラスウナギ」になったら川を遡上して来るようなので、この子もこの沢を遡って来たんですね。だけど前回掲載したように小さいとは言えコンクリートの90度近い壁を登って来たんだから大したものです。まぁでも数メートルある滝も登るそうですから、あれくらい何ともないのかな?

次は良いですよ、テンジクカワアナゴ(カワアナゴ科)です(エビ系も沢山写ってます)。沖縄でないとなかなか見れないです。オイラも始めて見たかな? この子達もハゼ見たいに吸盤あるのかな?と思ったら無いんです。だから上流に上がって行くにも一苦労。それでも汽水域と沢(上流)を行き来してるんですね。物凄い小さい卵を沢山産むそうなのでドンドン増えると良いなぁ、この種も心無い人に狙われやすい魚だから。

最後はクロヨナ(マメ科)です。クロヨナがあると言う事は昔々はこの辺りまで海だった時代があると言う事。海流散布で子供達(マメ)をバラまくからね。クロヨナの豆からは良い油(ポンガミア油)が取れて肌に凄く良く、皮膚系の病気やコンディショニングなど色々優れているので、多数の化粧品メーカーなども使用しています。

最近ではそれだけではなく、バイオ燃料としても注目されているとか。マメ科の菌根菌なので荒れた土地や塩分を含む土地でも窒素肥料を作ってくれて肥料無しでも良く育ち、乾燥にも強いと書いてあったから、これは沖縄とかアフリカ、オーストラリア、東北の塩を被って困ってる畑けや田んぼにも持って来いなんじゃないでしょうか? 原発辞めてバイオエタノールで電気を作れる!

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ある沢の調査に行って見たら1-1

2018年03月14日 | 文化・歴史好き!

ある沢の調査をする事になり仲間内数人で行って来ました。そんなに長い沢ではないので最後まで詰めて、最後は道路に出て帰って来るというルートです。 歩いて見てビックリしたのが時代の違う色んな人工物があった事です。

まず最初に出て来たのは小さなダム、取水場です。時代的にも紹介する中で一番新しいでしょう。分かり辛いですが画像真ん中辺(クワズイモの後ろ)に水を誘導する管があり、管だけでなくポンプでも付いていたようなコンクリ製の建物もあります。どこまで水を引いていたのか?「昔あった浄水場にココからも水を引いてたんじゃないか?」など色々な考えが出たんですが、1960年代に水道局が発行した資料で見ると関係ないようでした。じゃぁどこに水を引いてたんだろう?

次のコンクリ柱は簡単です。イノシシが麓まで下りて来ないようにとか境界線の為のフェンスを張っていた物です。コンクリートと言うと比較的新しい時代のような気がしますが、実は意外と昔からあって明治維新の後(150年位前)にはコンクリートの工場まであったそうです。ですから琉球政府と書かれたコンクリ柱なんてのはざらにあります。

これが一番良く分からなかった物で、沢の途中に石を積み上げて石垣みたいな物が数段作ってあり、分かり易く言うとワサビ田のでっかいのがあると考えて下さい。そこにで何かを栽培していたのか、水をキレイにする為の濾過として使っていたのか、誰か知らないかな?

僅か半日もせずに登り詰められる小さい短い沢でしたが、こんな沢にも当時の石垣の人々の色んな歴史を垣間見る事が出来ました。次回はこの沢で出会えた生き物を紹介します。そして3月後半にはこの沢の隣の沢?を調査して見る予定です。

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石垣島の巨樹・巨木巡り 2日目の4

2018年03月12日 | 何でも

このシリーズもいよいよ最終回となりました。最後はリュウキュウマツ(マツ科)です。ただ今回の画像は先日ご案内した時の物だと分かり辛いので、それより以前(去年11月)に行った時の物を載せたいと思います。大きさは今回計った数値では「巨樹・巨木巡り1日目」に見に行ったリュウキュウマツより少し太かったんですが皆で話し合った結果、誤差の範囲と言う事でほぼ同じだろうと言う事に。確か胸高で5m数十センチだったと思います。直径は170cmちょいかな? 

4人の皆さんは色んな島に行って見てる訳ですが「石垣島のこの2本のリュウキュウマツが一番デカい!」と言ってました。

1日目に見たリュウキュウマツもそうなんですが、偶然2本とも斜面に生えています。もしかしてこの方が成長が良いのかな? ところで「良くこれだけのリュウキュウマツが材として切られなかったな」と言う話になり、その理由をMさんが説明してくれました。「1日目のリュウキュウマツは分かりませんが2本目にかんしては「この山からは木を切り出してはいけない」と言うお触れがあったから」だそうです。

このリュウキュウマツの時はかなり雨が降っていて暫く車の中で待機していたんですが、なかなか止まないので思い切って山に入ると何時の間にか止んでます。ココにはヒルもいないし毎回樹の前で記念撮影をするんですが、それも安心して出来ました(笑)。 下山時に雨に濡れた山道が結構滑り、恐る恐るの下山になりましたが、何とか無事にケガもなくツアーを終了。正確にはこの後帰り際に街外れの樹も見てですが、大変なのはここまで。夜は皆さんから招待を受け、一旦戻って着替えたら再び集まり打ち上げです。お互い自然が大好きだし、お酒も入っているので楽しい一時でした。「また次回お会いしましょう!」と言う事で赤ら顔で解散です、お疲れ様でした (^○^)/ 

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石垣島の巨樹・巨木巡り 2日目の3

2018年03月09日 | 何でも

「石垣島の巨樹・巨木巡り 2日目」は小出しが多いので、「いっぺんに載せろよ!」と叱られそうですが、今週のオイラはダメダメなんです。近所の畑でハーベスター(キビ刈用のドデカいコンバイン)が稼働を始め、粉塵を撒き散らしているのでアレルギー反応が酷く出て滅茶辛い!

話しは戻りますが、今回のアコウもかなりデカくて真っ直ぐに伸びています。やはり背の高い樹の上に最初、鳥の糞経由で種粒が根を下ろしたんでしょうね。周りに樹々が沢山あって全貌を見る事が出来ませんが、その間から頭一つ抜け出してこのアコウだけ貪欲に日光を求めています。これだけの巨体を維持するのに必死なんでしょう。それでも海の側で風の影響があるのか、先日紹介したアコウに比べれば枝っぷりは疎らな気がします。

下から見上げると、こんな感じ↓

樹の根は踏圧で結構弱ります。西表や石垣(かつての屋久杉も)でもそうですが観光客が沢山来て踏圧で弱って行く被害が沢山出ています。そう言うのもあってか西表島なんかでは住民アンケートを取ったら世界遺産登録に賛成の人は僅かに2割程しかいないらしく、反対派の方が圧倒的に多いとか。もちろん反対が多いのはそれだけが理由では無いでしょうが。

次回が最終回です。

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