リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

外来種のトラップに在来種のアオガエルが

2020年11月30日 | 文化・歴史好き!

今シーズンも「外来種のカエル調査・捕獲」を行っているんですが、そろそろ季節柄、在来種のヤエヤマアオガエル(アオガエル科)が良く来ちゃうようになって困ってしまいます。乗っかっているのは装置の充電源となるソーラーパネルの上です。交尾(抱接)中は先日も書いたようにもっと濃い体色ですが、この時はキレイなライムグリーンでした。指が可愛い (^^)/。眼も本当は「黒目の真ん丸まなこ」だったんですが、ライトを当てたらだんだん細くなってしまいました。この時はまだ良い方です。

アオガエルは秋冬に交尾すると良く書いてありますが、オイラは調査でほぼ一年中交尾(産卵)を確認しています。だからシロアゴガエルの産卵の季節(春夏)でも混じってる可能性がないとはいえません。慣れてくると卵の大きさでだいたい見分けられますが、アオの卵が小さい時もあるので絶対は無いのです(卵塊の色は産卵後の日数によって変わるのであてになりません)。だからトラップの桶の中に卵塊があると取り出して別の容器に移し、お玉を確認してから駆除するか逃がすか決めます。

日数が開いてアオと多種のお玉が孵ってた時は大変です! 識別が出来るようになるまである程度大きくなるのを待って、一匹一匹選り分けるのです(>_<)。面倒臭いけど人間の都合で置いたトラップなので、ちゃんとやらないとね。

この日は同じ場所に2階建てで卵塊がありました。余程ここの条件が良いのでしょうか?人気物件ですね(笑)。この時も卵塊を壊さないように上手く取って、別の場所に移動させました。

★夜のウンチク、
地球には約7000種のカエルがいるそうですが、その殆どの交尾の体位は「抱接」と言うタイプです。他にも6種類あるようなので、全部で7種類ある事になります。詳しくはナショジオにそういう記事があるのでそちらをご覧下さい(ナショジオのリンクには許可を取らないといけないので、カエルの交尾に「7番目の体位」発見で検索して見て下さい)。

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宮良集落にある湧水「くみまんかー」

2020年11月28日 | 何でも

宮良集落にある「くみまんかー」です。「カー」と言うのは井戸の事や川の事を言います。石垣島にはいわゆる掘井戸もありますが、斜面を斜めに掘って水脈まで下りて行く横井戸(ウリカー(下りカー))、水面まで螺旋状(すり鉢状)に下りて行く井戸など色んなタイプが見られます(このタイプは関東などにもあり地域によっては「まいまいず井戸(カタツムリ(蝸牛)井戸)」と言う面白い呼ばれ方をしています)。

歴史的にはもちろん自然に湧いている泉やキレイな川の水を飲むのが古いと思いますが、その次は横井戸(ウリカー)で、皆さんが良く知る掘井戸(掘抜井戸)は井戸の最終系だと言われます。まぁ技術的なものでしょうけど諸説あり、と言う事で(笑)。

ちなみに井戸の表記を平仮名で書いたのは、画像の右上にある石碑にそう書いてあったのでそれに従いました。この井戸は湧水を貯めるタイプの井戸です。以前はチョッと離れた場所にあったと言う話を聞きましたが定かではありません。普段はご覧のよう水は少なめ、雨が続いた後はそばの農道まで溢れ出る程の湧水量にります。近くにある他の井戸も同じような状態でした。
ところが何人かのオジィ、オバァに話を聞いたところ、「昔は何時でも豊富な水が湧いていた」「それが土地改良を行ってから徐々に減ってきて今のようになった」との事でした。「今でこそキビ畑ばかりだが、昔この辺りは田んぼが多く、あちこちで水が湧いていて湿地の様だった」と言う人もいるくらいです。

それがなぜ今のこのようになってしまったのか? 当たりは付けているんですが、まだ不確かなのでもうチョッと調べてから書きたいと思います。おそらくこれからの石垣島に深く関係してくる内容になると思うので。

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ダハズ自然農園見学会と平得大俣の自然観察2

2020年11月25日 | 石垣島の問題

ダハズ農園見学の後は、嵩田山麓のジャングルの中をガンバって見て頂きます。と思っていたんですが大変なので、比較的簡単に入れるルートからサクッと見て頂きました(笑)。ここからがオイラの出番です。以前ニュースで放送された場所にも行きましたが、今回一番見て頂きたかったのは「この場所がいかに水が豊富か」という部分なんです。

嵩田山の麓(平得大俣)には沢山の沢があって、自然の泉や以前人が利用していたんだと思いますが沢山の池が存在します。周囲にはかつてこの辺りまで海だった証拠も沢山残っていて、それはそれは素晴らしい亜熱帯ジャングルです。過去数回に調査で石垣市指定の保全種や天然記念物、絶滅危惧種も多数見つかっています。

すぐそばの沢にはサガリバナの群落もあります。このあたりの沢では珍しくなく、アチコチにあります。夏ごろになれば沢山の美しい花が、薄暗い森の中を彩ってくれます。

モダマのツルも見られます。極太のつるもあり約100万年前の海進の頃、遥か遠く海の彼方から流れ着き根付いたモダマの子孫たちが世代を重ね、今も脈々と永遠の命を紡ぎます。

オオタニワタリがあちこちのありますが、昔の人が植えていたのかな? 取り放題、食べ放題!(笑)。

反対側から見た池の様子。この時は雨雲が近付き薄暗かったんですが、晴れていればさぞキレイな色だったでしょう。 この池に注ぐ沢を見ると殆ど水量がありませんでした。と言う事はもともと地中から湧き出している泉だった場所に手を加え、池にしたのかも知れません。

於茂登岳の一部と嵩田山に降り注いだ雨水は宮良川や地下水となり、やがて海(宮良湾)へと注ぎ、生き物たちの命の水(ぬちぐすい)となります。その途中我々人間も「自然からのお裾分け」として石垣島の飲料水の3割と、宮良や白保の農業用水として利用させて貰っています。そのせっかくの「自然からのお裾分け」が無くなってしまう(使えなくなってしまう)かも知れない局面に立たされているのが、今の石垣島です。

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ダハズ自然農園見学会と平得大俣の自然観察1

2020年11月23日 | 石垣島の問題

「石垣島エコツーリズム協会」と「アンパルを守る会」共同の11月の自然観察会は、「ダハズ自然農園見学会と平得大俣の自然観察」でした。ダハズ農園と言うのは嵩田山の南側の麓の亜熱帯ジャングルの中で、藍とショウガを中心にもちろん無農薬で育てている農園です。農園主のKさん曰く、食物連鎖、自然の循環を切らない農法としてこの場所、やり方を選んだそうです。最初にKさんのお話を聞き、このあと農園の中を案内して頂きました。作物を植えている直ぐ横が自然の森になっていて、そんな中で元気に育っています。

ですが実はこの農園の直ぐそばまでが自衛隊基地建設予定地の境界で、Kさんは「この土地は売らない」と言う事で残す事は出来ましたが、この時も重機の物凄い騒音で大きな声を出さないと説明も聞こえません。以前来た時の薄暗いジャングルの中だった時と比べ、周囲がかなり明るくなっていたのにはビックリです。これからもっと風通しも良くなり環境がガラッと変わり、いったいどうなってしまうんでしょうか? 工事により死なないまでも住処を失ったあらゆる生物が一気にこの農園に押し押せてきた時の農作物への被害が懸念されますが、そういう時国はちゃんと保証してくれるのでしょうか?

ちなみに山は乾燥化が進行してくと、自然の生態系が崩れ動植物が激変し死んだ山となります。

続く

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石垣島にも沈下橋

2020年11月21日 | 何でも

実は石垣島にも沈下橋があるんです。と言っても高知県の沈下橋に比べたら小さい小さい、沈下橋だし、今にも崩れそうで車で渡るには勇気がいります(笑)。

川もご覧のように小さい川で飛び込んで遊ぶような深さも無く、本場とはかなり違います。でもオイラ的には気に入っています。場所は言葉では説明しづらいですが、宮良川の中流域の支流です。石垣島に他にもあれば是非見て見たい。もしご存じの方がいらっしゃったらコメント宜しくです!

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米軍由来の外来植物(ウソ)、シンクリノイガ(痛っ!)

2020年11月18日 | 何でも

石垣島に、ぱいぬはまちょう(南ぬ浜町)と言われる埋め立てて造られた人工島があります。オイラは調査の仕事で毎週のようにそこに行くんですが、こんな島に既に数多くの外来植物が生えています。その中で特に厄介なのが今回のシンクリノイガ(イネ科)です。

何が厄介って、見ての通り鋭いイガイガがあり、しかも草なのに物凄い固いんです。イガ一つ一つの大きさは5mm位なんですが、とにかく丈夫な奴で、これが靴の隙間とか画像のようにグローブの隙間なんかに付いたりすると物凄く痛く、取ろうとすると簡単に指の皮膚を突き破り突き刺さります。

石垣島ではまだ限られた場所でしか見られませんが、西表島にも侵入していてこのまま増えて行くのは目に見えています。こんな厄介な植物を絶対に家の庭で生やしてなるものかと思い、調査を終え人工島から帰る時は、車に乗る前に入念にチェックをして、もし持ち帰った時はコンロで焼くくらい気を付けています。

沖縄県ではこのような外来植物の殆どを「米軍が持ち込んだ物だ」と言われていますが、そうとも限りません。特に有名なのがベトナム戦争時に米軍の服に付けて持ち込まれたと言われる「タチアワユキセンダングサ」ですが、実際は1845年頃に観賞用として持ち込まれ1960年代から定着したと言われています。日本の侵略的外来種ワースト100の一つです!

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自転車のある風景

2020年11月16日 | 写真好き!

先日もありましたが、自転車で行った場所で撮影した画像を掲載します。まぁ殆ど近所なんですが、意外と良い画が撮れます。

ちなみにこれ、池とかじゃなくて代掻きが終わった後の田んぼです。こんな時の田んぼは昼でも夕方でも空が写り込んで良い被写体になります。

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良い夕景でした。

2020年11月14日 | 海が好き!

本日仕事関係の人と遊びに行った時に撮影しました。自営業のオイラが仕事先の人と大勢で出かけるのは珍しいので面白かったです。新コロの今、飲ミュニケイションもままならないのでオイラが皆さんをフィールドにお連れしました。

アウトドアなら新コロもそれほど気にする事も無いのでストレスも無く、みんな楽しかった!と言ってくれました。皆さんも今こそ子供の頃に戻り外で元気に遊べば良いんです。そして夕空見ながらお家に帰ります。あの頃はそれが当たり前だったでしょ?

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アオガエル、明るい内から抱接中。

2020年11月11日 | 生き物

ヤエヤマアオガエル(アオガエル科)は、ず~と観察し続けている対象ですが、この時はまだ16時くらい。秋の16時というと内地では「十分夕方で薄暗いじゃないか」と思うでしょうが、石垣島の16時って内地の15時って感じの明るさです。例えば東京都と石垣島は経度約16度の差があるので、実質1時間ちょいの時差(経度15度で1時間)があります。

オイラがいつも交接のタイミングを狙って撮影しに行くのは晴れの日で、日が暮れてから。それがこんな明るい内から雨の日でもないのに抱接してるなんて。そりゃこの時間じゃないとダメなんて決りはなく、「若い二人、気分が盛り上がればいつでも」って感じですが、本当に珍しい。 と言っても林内だったのでストロボ焚いちゃって夜みたいに見えるかも知れませんが。

抱接している時はいつも肌の色が濃く、暗くなってます。露出のせいじゃないんですよ。しかも肌が干からびて皮膚がカピカピになっています。暗い色になっているのはもしかしたら無防備な時だから少しでも目立たないようにしているのかも知れないし、婚姻色かも知れません。カピカピなのはこれだけ泡々を作るんだから、体の水分も取られるってもんですよね。 抱接する前は水の中に体を付けお尻から水分を吸っている光景を何度も見かけています。するとその後数日中にそこで交接・産卵が行われる可能性大です。ただ個体に印を付けてる訳ではないので全く同じ子が抱接しているという科学的な確証はありません。あくまでもオイラの経験。でもよ~く見てたら数日前の子だなぁと、何となく分かるような気がしてるのは気のせいでしょうか?

産んでるそばから泡々に寄生のハエが産卵に来ていました。自然界って厳しいなぁ!

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石垣島も、こんな色出ます。

2020年11月09日 | 何でも

内地のような色ですが、これも石垣島の色、今の季節です。なんだか望郷を誘う切ない色です。オイラは今年の1月に帰省するまで約10年内地に帰っていなかったんですが、なんでもっと頻繁に帰省しなかったんだろうという事が沢山ありました。親の事や兄弟、友達、仕事、そして内地の色を見て撮影して、そして「あらためて石垣島撮る」です。今後はもっと帰ろう、今年は3~4回くらい帰ろう!と思った矢先の新コロです(+_+)。

石垣島ばかり見てるより外も見て、外からも見て、石垣を見た方がきっと良い石垣島が見えるはず。マンネリにならないように気を付けないとね。早くCovidの抗体なり薬なり、出来ないかなぁ。

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